イオンフードスタイル稲城長沼店
- 2023/09/05
- 21:54
東京都稲城市。
JR南武線の稲城長沼駅から徒歩1分程度のところに、イオンフードスタイル稲城長沼店はあります。
店舗外観。2021年7月30日にオープンしたばかりの店舗です。同年3月まで富士シティオが運営する「フジ稲城長沼駅前店」が営業していた区画に居抜き出店しました。

ダイエーのロゴも随所に見られます。こちらの看板に描かれているキャラクターは「稲城なしのすけ」という稲城市のゆるキャラです。

青果売場。2021年開業だけあって、上質で洗練された売場空間です。売場先頭ではお買い得な野菜をボリューム展開。

壁面の冷ケース。オーソドックスな品揃えで目立つ商品はありませんが、日常使いで困ることは無さそうです。青果、日配、加工食品では電子棚札を導入。

続く精肉売場。

さつま姫牛のすき焼き用、切り落とし肉も販売するほか、輸入牛肉を使用したファミリー層向けの大容量なバーベキューセット、焼肉盛り合わせも並びます。

味付け肉や、トレーのまま電子レンジで調理できる簡便アイテムに加え、季節的にはやや早いですが個食鍋といった時短・簡便ニーズに応える商品も拡充します。

鮮魚売場。

鮮魚は全てアルティフーズから供給を受けて品揃えします。切身や塩干はある程度需要に応えることが出来るラインナップですが、お刺身は鮮度感が感じられず、品目も少ないため選ぶ楽しさを提供しているとは言い難いでしょう。後述の握り寿司は店内製造により鮮度感のある美味しそうな商品を販売しているため、お刺身も一部店内加工を試す価値はあるのではないでしょうか。ちなみに、イオングループではマルエツ傘下のマルエツフレッシュフーズが一定の品質を提供出来ていると感じます。

冷凍食品コーナーを強化。壁面にズラリと冷凍ショーケースが並びます。

オーガニック冷凍野菜もコーナー展開。

冷凍パン(フローズンベーカリー)など先進的なアイテムも取り入れます。

韓国グルメも訴求。

近年需要が拡大している、おかずやご飯がワントレーになった冷凍食品も種類豊富にラインナップします。

惣菜売場。カット野菜やサラダ類も充実しています。

店内調理の弁当も陳列量が多く感じます。

「お魚屋さんのお寿司」コーナーを大きく展開。生本まぐろやウニ、イクラも入った特上握り12貫1580円など、ネタにこだわった高級志向なアイテムも品揃えします。店内で海産物の加工を行うスーパーが「魚屋」を名乗り、鮮魚売場で握り寿司を訴求するのは分かるのですが、鮮魚をアウトパックで揃えつつ握り寿司だけ店内調理で名乗っているのは違和感があります。

海鮮丼もやや高価格帯をラインナップ。

アウトパックの和惣菜では、2種から4種のセット商品が販売されており、珍しく感じました。

加工食品売場。細長い売場のため通路幅は窮屈に感じます。

ドレッシングコーナー。
フェイス数が多いだけで、SKU数はさほど多くありません。

醬油コーナー。

高架下店舗のため巨大な柱が店内にあるのですが、ワイヤーネット陳列で壁面を有効活用していました。

突き出しPOPには輸入菓子98円均一と表記されていますが、98円以上の商品が多く並ぶ気がします。

ごはんですよ、メンマ、食べるラー油、混ぜご飯の素、味付け海苔は果たして秋の味覚なのでしょうか。

エンドの売り込み用に大きめの電子棚札も用意されているようです。

ワインは1本5000円を超えるアッパー品も多数取り扱います。

イオンフードスタイル稲城長沼店 店舗概要
開業: 2021年7月30日
売場面積: 962㎡(公式ニュースリリースより)
営業時間: 7:00~23:00
住所: 東京都稲城市大丸195-1
駐車場: 14台(1000円以上お買い上げで1時間、3000円以上お買い上げで3時間無料)
HP: https://www.daiei.co.jp/stores/d0886/
店内・売場の様子
時間帯: 平日16時頃
客数: やや多め
客層: 主婦、高齢者、若年1人客中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい、洗練された
品出し・前出し: やや悪い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アルティフーズ
鮮魚加工者: アルティフーズ
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 3台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 2台(キャッシュレス専用)
トイレ: きれい
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2021年7月30日にオープンしたばかりの店舗です。同年3月まで富士シティオが運営する「フジ稲城長沼駅前店」が営業していた区画に、ダイエーが運営する「イオンフードスタイル稲城長沼店」が居抜き出店しました。売場面積は962平米とコンパクトで、高架下店舗にありがちな細長い店内となっています。入口の距離でわずか50m程度、ほぼ隣の区画には同じくダイエーが運営するグルメシティ稲城店が忠実屋時代を含めると46年間に渡って営業しています。
開店時のニュースリリースには「お客さまに寄り添う普段使いのスーパーとして、 同駅の北側で40年以上にわたり地域の皆さまからご愛顧いただいているグルメシティ稲城店とともに、地域にお住まいの皆さまの日々の暮らしを支える店舗を目指してまいります。」と記載されており、開業から2年経った現在も至近距離ながら2店とも営業を続けています。2019年12月にはピーコックストアを核店舗としたイオンタウン稲城長沼がオープンするなど、駅周辺はイオングループのドミナント地区となっています。
同じ企業のスーパーが並んで営業している場合、より綺麗で買い物しやすい空間を提供する店舗へ足を運びそうですが、実際には大きな差は付いていません。店舗の規模は確かに既存店のグルメシティ稲城店の方がやや大きいものの、老朽化が著しい建物で2階へのエスカレーターも無く回遊性は良くありません。駅改札からの距離もほとんど変わらないのですが、お客さんは綺麗な1フロアの店舗で買い物したいとは思わないのでしょうか。ただし高齢者の中には馴染みの従業員がいる方を選ぶという傾向もあるかも知れません。平日16時の訪問で両店とも店内には15~20人程度のお客さんの姿がありました。ちなみに営業時間は両店とも朝7時から夜23時までとなっています。
入口から青果、精肉、鮮魚、惣菜・ベーカリーと続きます。細長い店舗ではバックヤードに近い売場奥の突き当りに鮮魚、精肉を配置する傾向にありますが、こちらでも同様のレイアウトとなっています。自社競合のグルメシティ稲城店と比べやや高級路線なラインナップが見受けられ、生鮮3品の陳列量は多いため売上はイオンフードスタイルが上回っていると推測されます。売場演出は上質で洗練されたデザインですが、やはりアルティフーズからのアウトパックに頼る品揃えには限界があり、売場空間に見合うだけのクオリティの商品を訴求できていないと感じます。ベーカリーも店内で焼き上げるアイテムは少なく、一般的なグルメシティと変わりません。
グルメシティ稲城店と最も差別化されている売場は冷凍食品です。近年拡大する時短・簡便需要に応えるアイテムを多数投入し、冷凍パン(フローズンベーカリー)など先進的な取り組みも見受けられます。オーガニック冷凍野菜や韓国グルメもコーナー展開するほか、ごはんとおかずがワンプレートになった冷凍食品はトップバリュの各種298円からニッスイが発売する400円台まで豊富に取り揃えます。惣菜売場で販売する握り寿司は生本マグロやウニ、イクラも入った特上握り12貫1580円など、ネタにこだわった高級志向なアイテムも品揃えすることで、幅広い需要に対応。青果と日配品、加工食品では電子棚札も導入しています。
主婦や高齢者に加え、若い世代の利用も見受けられました。夕方の時間帯であったため惣菜売場が人気で、お客さんが滞留している印象。セミセルフレジ3台に加えキャッシュレスの完全セルフレジ2台を導入し、レジ待ち時間の短縮も図ります。若い世代を中心に完全セルフレジの利用率も高く感じられました。周辺には3人・4人世帯の子育て世代が多いことが特徴であるとニュースリリースには記載されていますが、子供連れのお客さんはあまり見られませんでした。一方で駅から徒歩3分ほどのピーコックストア稲城長沼店では、小さい子供を連れた子育て世代の来店が多いように感じられました。
JR南武線の稲城長沼駅から徒歩1分程度のところに、イオンフードスタイル稲城長沼店はあります。
店舗外観。2021年7月30日にオープンしたばかりの店舗です。同年3月まで富士シティオが運営する「フジ稲城長沼駅前店」が営業していた区画に居抜き出店しました。

ダイエーのロゴも随所に見られます。こちらの看板に描かれているキャラクターは「稲城なしのすけ」という稲城市のゆるキャラです。

青果売場。2021年開業だけあって、上質で洗練された売場空間です。売場先頭ではお買い得な野菜をボリューム展開。

壁面の冷ケース。オーソドックスな品揃えで目立つ商品はありませんが、日常使いで困ることは無さそうです。青果、日配、加工食品では電子棚札を導入。

続く精肉売場。

さつま姫牛のすき焼き用、切り落とし肉も販売するほか、輸入牛肉を使用したファミリー層向けの大容量なバーベキューセット、焼肉盛り合わせも並びます。

味付け肉や、トレーのまま電子レンジで調理できる簡便アイテムに加え、季節的にはやや早いですが個食鍋といった時短・簡便ニーズに応える商品も拡充します。

鮮魚売場。

鮮魚は全てアルティフーズから供給を受けて品揃えします。切身や塩干はある程度需要に応えることが出来るラインナップですが、お刺身は鮮度感が感じられず、品目も少ないため選ぶ楽しさを提供しているとは言い難いでしょう。後述の握り寿司は店内製造により鮮度感のある美味しそうな商品を販売しているため、お刺身も一部店内加工を試す価値はあるのではないでしょうか。ちなみに、イオングループではマルエツ傘下のマルエツフレッシュフーズが一定の品質を提供出来ていると感じます。

冷凍食品コーナーを強化。壁面にズラリと冷凍ショーケースが並びます。

オーガニック冷凍野菜もコーナー展開。

冷凍パン(フローズンベーカリー)など先進的なアイテムも取り入れます。

韓国グルメも訴求。

近年需要が拡大している、おかずやご飯がワントレーになった冷凍食品も種類豊富にラインナップします。

惣菜売場。カット野菜やサラダ類も充実しています。

店内調理の弁当も陳列量が多く感じます。

「お魚屋さんのお寿司」コーナーを大きく展開。生本まぐろやウニ、イクラも入った特上握り12貫1580円など、ネタにこだわった高級志向なアイテムも品揃えします。店内で海産物の加工を行うスーパーが「魚屋」を名乗り、鮮魚売場で握り寿司を訴求するのは分かるのですが、鮮魚をアウトパックで揃えつつ握り寿司だけ店内調理で名乗っているのは違和感があります。

海鮮丼もやや高価格帯をラインナップ。

アウトパックの和惣菜では、2種から4種のセット商品が販売されており、珍しく感じました。

加工食品売場。細長い売場のため通路幅は窮屈に感じます。

ドレッシングコーナー。
フェイス数が多いだけで、SKU数はさほど多くありません。

醬油コーナー。

高架下店舗のため巨大な柱が店内にあるのですが、ワイヤーネット陳列で壁面を有効活用していました。

突き出しPOPには輸入菓子98円均一と表記されていますが、98円以上の商品が多く並ぶ気がします。

ごはんですよ、メンマ、食べるラー油、混ぜご飯の素、味付け海苔は果たして秋の味覚なのでしょうか。

エンドの売り込み用に大きめの電子棚札も用意されているようです。

ワインは1本5000円を超えるアッパー品も多数取り扱います。

イオンフードスタイル稲城長沼店 店舗概要
開業: 2021年7月30日
売場面積: 962㎡(公式ニュースリリースより)
営業時間: 7:00~23:00
住所: 東京都稲城市大丸195-1
駐車場: 14台(1000円以上お買い上げで1時間、3000円以上お買い上げで3時間無料)
HP: https://www.daiei.co.jp/stores/d0886/
店内・売場の様子
時間帯: 平日16時頃
客数: やや多め
客層: 主婦、高齢者、若年1人客中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい、洗練された
品出し・前出し: やや悪い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アルティフーズ
鮮魚加工者: アルティフーズ
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 3台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 2台(キャッシュレス専用)
トイレ: きれい
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2021年7月30日にオープンしたばかりの店舗です。同年3月まで富士シティオが運営する「フジ稲城長沼駅前店」が営業していた区画に、ダイエーが運営する「イオンフードスタイル稲城長沼店」が居抜き出店しました。売場面積は962平米とコンパクトで、高架下店舗にありがちな細長い店内となっています。入口の距離でわずか50m程度、ほぼ隣の区画には同じくダイエーが運営するグルメシティ稲城店が忠実屋時代を含めると46年間に渡って営業しています。
開店時のニュースリリースには「お客さまに寄り添う普段使いのスーパーとして、 同駅の北側で40年以上にわたり地域の皆さまからご愛顧いただいているグルメシティ稲城店とともに、地域にお住まいの皆さまの日々の暮らしを支える店舗を目指してまいります。」と記載されており、開業から2年経った現在も至近距離ながら2店とも営業を続けています。2019年12月にはピーコックストアを核店舗としたイオンタウン稲城長沼がオープンするなど、駅周辺はイオングループのドミナント地区となっています。
同じ企業のスーパーが並んで営業している場合、より綺麗で買い物しやすい空間を提供する店舗へ足を運びそうですが、実際には大きな差は付いていません。店舗の規模は確かに既存店のグルメシティ稲城店の方がやや大きいものの、老朽化が著しい建物で2階へのエスカレーターも無く回遊性は良くありません。駅改札からの距離もほとんど変わらないのですが、お客さんは綺麗な1フロアの店舗で買い物したいとは思わないのでしょうか。ただし高齢者の中には馴染みの従業員がいる方を選ぶという傾向もあるかも知れません。平日16時の訪問で両店とも店内には15~20人程度のお客さんの姿がありました。ちなみに営業時間は両店とも朝7時から夜23時までとなっています。
入口から青果、精肉、鮮魚、惣菜・ベーカリーと続きます。細長い店舗ではバックヤードに近い売場奥の突き当りに鮮魚、精肉を配置する傾向にありますが、こちらでも同様のレイアウトとなっています。自社競合のグルメシティ稲城店と比べやや高級路線なラインナップが見受けられ、生鮮3品の陳列量は多いため売上はイオンフードスタイルが上回っていると推測されます。売場演出は上質で洗練されたデザインですが、やはりアルティフーズからのアウトパックに頼る品揃えには限界があり、売場空間に見合うだけのクオリティの商品を訴求できていないと感じます。ベーカリーも店内で焼き上げるアイテムは少なく、一般的なグルメシティと変わりません。
グルメシティ稲城店と最も差別化されている売場は冷凍食品です。近年拡大する時短・簡便需要に応えるアイテムを多数投入し、冷凍パン(フローズンベーカリー)など先進的な取り組みも見受けられます。オーガニック冷凍野菜や韓国グルメもコーナー展開するほか、ごはんとおかずがワンプレートになった冷凍食品はトップバリュの各種298円からニッスイが発売する400円台まで豊富に取り揃えます。惣菜売場で販売する握り寿司は生本マグロやウニ、イクラも入った特上握り12貫1580円など、ネタにこだわった高級志向なアイテムも品揃えすることで、幅広い需要に対応。青果と日配品、加工食品では電子棚札も導入しています。
主婦や高齢者に加え、若い世代の利用も見受けられました。夕方の時間帯であったため惣菜売場が人気で、お客さんが滞留している印象。セミセルフレジ3台に加えキャッシュレスの完全セルフレジ2台を導入し、レジ待ち時間の短縮も図ります。若い世代を中心に完全セルフレジの利用率も高く感じられました。周辺には3人・4人世帯の子育て世代が多いことが特徴であるとニュースリリースには記載されていますが、子供連れのお客さんはあまり見られませんでした。一方で駅から徒歩3分ほどのピーコックストア稲城長沼店では、小さい子供を連れた子育て世代の来店が多いように感じられました。