ピーコックストア稲城長沼店
- 2023/09/07
- 23:49
東京都稲城市。
JR南武線の稲城長沼駅から徒歩3分程度のところに、ピーコックストア稲城長沼店はあります。
店舗外観。
2019年12月12日にピーコックストアで初めてイオンタウンの核店舗としてオープンした店舗です。

青果売場。

黒を基調とした什器と商品を際立たせるスポット照明で高級感を演出します。

上質な旬の果物が並び、季節感を演出。巨峰やシャインマスカットは少量サイズも展開することで、手に取りやすい単価での提供を目指します。

イオングループらしいココナッツも販売。

カットフルーツはアウトパックも活用し品揃え。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜をコーナー展開。

産地や栽培方法にこだわった付加価値のあるトマトも訴求。

和日配コーナーではハロウィンの装飾にも力が入っています。

トップバリュのレトルトパウチ惣菜を和日配コーナーで展開。

鮮魚売場。調理場が見える大きなガラス張りのオープンキッチン方式を導入。大型モニターではレシピ紹介なども行います。

夕方に訪問したため昼間の商品構成を把握できていませんが、17時の時点で丸魚は並んでおらず、お刺身を中心に販売していました。

4点盛り1280円、5点盛り1580円といったファミリー層向けの価格帯から、3点盛り550円といったお手頃なアイテムまで幅広く展開。

平台ショーケースではうなぎを訴求。盛り付け見本もあって工夫されています。

上質な北海道産佐幌高原牛の焼肉盛り合わせを大量陳列しており、焼肉用お肉20%引きと題して大々的に売り込みを図っています。

タスマニアビーフや純輝鶏といったイオン独自の銘柄肉も販売。

「ジャンボパックはお買い得です!」
豚肉では単価を抑えたジャンボパックの販売を強化しますが、競合他社と比べ価格訴求は弱い印象を持ちます。

惣菜売場。

中華総菜専門店「香味楼」をコンセッショナリーとして導入。

直営部分では弁当の品揃えが絞り込まれています。
牛カットステーキ重680円など高単価アイテムを販売。

握り寿司は10貫1100円と高級志向なアイテムを広告の品として打ち出します。

肉寿司盛合せ6貫580円という独自性ある商品も提供。

フライ系やグリル料理では手の込んだ商品も並びます。

直営でも一部中華惣菜を販売。

オーブンが展示されたベーカリーを併設。お手頃な130円から170円程度の菓子パンと惣菜パンが中心で、専門性はあまり高くないと感じます。

洋日配の牛乳コーナー。

加工食品売場。醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。高級品、こだわり商品を随所に差し込みます。

紅茶も高級品まで取り扱います。

糖質コントロールと題し、健康志向なアイテムを集積。

輸入菓子は幅15尺分で豊富なラインナップを実現。

季節対応もしっかり行われています。

酒類もスペースが限られている中で高価格帯のアイテムも導入しています。

ピーコックストア稲城長沼店 店舗概要
開業: 2019年12月12日
売場面積: 1347㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00 ~ 22:45
住所: 東京都稲城市東長沼1212-1
駐車場: 165台(最初の60分無料、1000円以上お買い上げのお客さま追加60分無料、
3000円以上お買い上げのお客さま追加120分無料、以降1時間毎に200円)
HP: https://aeonmarket.co.jp/peacock_shop_detail.php?name=inaginaganuma
店内・売場の様子
時間帯: 平日17時頃
客数: やや多め
客層: 会社員、主婦、子供連れ中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 上質感、洗練された
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アドミック、イオンフードサプライ、プライフーズ、店内加工
鮮魚加工者: 店内加工
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 2台(2台稼働中)、精算機4台
食品完全セルフレジ: 8台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2023年10月20日に自由が丘へ再出店するピーコックストアですが、今回訪れた稲城長沼店が今までの最新店舗でした。J.フロントリテイリング傘下だった時代より業績の低迷していたピーコックストア。新規出店もほとんど行われず、2012年4月にオープンした中野マルイ店(既に閉店済み)は丸井の建て替えによる再出店で、2017年12月オープンの豊四季台店はUR都市機構の団地建替えに合わせた店舗移転でした。2019年12月にオープンした稲城長沼店は同社初となるイオンタウンの核店舗で、完全な新規出店は直近10年でこちらの店舗のみです。
2013年4月にJ.フロントリテイリング傘下の「ピーコックストア」がイオンに売却され、「イオンマーケット」が発足しました。2014年4月には名古屋地区の店舗をマックスバリュ中部へ譲渡、2016年3月には関西地区の店舗を光洋に譲渡し、首都圏へ注力してきました。2012年2月期の82店舗、売上高1126億円から大きく規模が縮小し、店舗数は2023年9月時点で35店舗。2023年2月期の売上高は416億7500万円、営業損失4億6100万円、経常損失8億9600万円、当期純損失10億8500万円と惨憺たる業績です。都心の一等地に多くの店舗を抱える割には1店舗あたりの平均年商はわずか11億9000万円。2021年と2022年はコロナ特需の恩恵を受け営業利益は黒字でしたが、2023年は赤字に転落。そして貸借対照表を見ると、利益剰余金は248億3500万円の赤字。当然のことながら債務超過に陥っており、自己資本比率を計算しようとすると、マイナス198%という絶望的な数字が出てきます。
話が逸れましたが稲城長沼店の紹介に戻ります。ダイヤモンド・チェーンストアによると「稲城長沼店の基本商圏とするクルマで10分圏内には、約3万8300世帯/約8万5000人が居住する。商圏内の人口は増加傾向にあり、30~50代の複数人世帯が多い地域だ。売場面積は約417坪と同社の標準店よりもやや広く、SKU数は1万2400を揃えている。」と解説されています。イオンタウン内にはケーズデンキなども出店。
導入部の青果売場では上質な旬の果物が並び、季節感を演出。産地や栽培方法にこだわった付加価値のあるトマトや、オーガニック野菜なども販売するほか、少量・小分けサイズも丁寧に取り扱います。イオンらしいココナッツなど南国フルーツも導入。鮮魚売場はガラス張りのオープンキッチン方式で鮮度感を訴求。夕方に訪問したため昼間の商品構成を把握していませんが、17時の時点で丸魚は並んでおらず、お刺身を中心に販売していました。4点盛り1280円、5点盛り1580円といったファミリー層向けの価格帯から、3点盛り550円といったお手頃なアイテムまで幅広く展開。マグロやかつおの他、真いわし、真あじ、いなだ等単品お造りも充実したラインナップで、販売も好調な印象でした。
精肉はアドミックとイオンフードサプライ、プライフーズに加え店内加工も実施し、幅広い需要に応える品揃えを実現。上質な北海道産佐幌高原牛の焼肉盛り合わせを大量陳列しており、焼肉用お肉20%引きと題して大々的に売り込みを図っています。タスマニアビーフや純輝鶏といったイオン独自の銘柄肉も販売。豚肉では単価を抑えたジャンボパックも販売を強化しますが、競合他社と比べ価格訴求は弱い印象を持ちます。
惣菜売場には中華総菜専門店「香味楼」をコンセッショナリーとして導入するため、直営では弁当を絞り込んで提供します。フライ系やグリル料理では手の込んだ商品も並び、握り寿司は10貫1100円と高級志向なアイテムをボリューム展開。併設されているベーカリーはお手頃な130円から170円程度の菓子パンと惣菜パンが中心で、専門性はあまり高くないと感じます。
加工食品ではピーコックストアらしい高級品、こだわり商品を随所に配置。輸入菓子コーナーも大きく確保します。健康志向に応える商品も集積してアピールするほか、酒類もスペースが限られている中で高価格帯のアイテムも導入しています。
仕事終わりの会社員の来店が増える17時台の訪問だったため、惣菜売場を中心に店内は混雑していました。一方で小さい子供を連れた若いファミリー層の姿も目立ち、少量だけ購入するサラリーマンと比較してカゴ一杯に商品を購入されていました。周辺は競争の激しい地域ではないため、やや割高な価格帯の商品があっても手に取ってもらえる機会が多いのではないかと推測されます。稲城長沼駅前のスーパーは2店ともにイオン傘下のダイエーが運営しており、トップバリュ導入は差別化になりませんが、価格競争が生じづらい環境です。レジは有人レジが2台のみで明確に完全セルフレジへ誘導しますが、夕方は比較的若い客層が多いため上手く流れている様子でした。
JR南武線の稲城長沼駅から徒歩3分程度のところに、ピーコックストア稲城長沼店はあります。
店舗外観。
2019年12月12日にピーコックストアで初めてイオンタウンの核店舗としてオープンした店舗です。

青果売場。

黒を基調とした什器と商品を際立たせるスポット照明で高級感を演出します。

上質な旬の果物が並び、季節感を演出。巨峰やシャインマスカットは少量サイズも展開することで、手に取りやすい単価での提供を目指します。

イオングループらしいココナッツも販売。

カットフルーツはアウトパックも活用し品揃え。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜をコーナー展開。

産地や栽培方法にこだわった付加価値のあるトマトも訴求。

和日配コーナーではハロウィンの装飾にも力が入っています。

トップバリュのレトルトパウチ惣菜を和日配コーナーで展開。

鮮魚売場。調理場が見える大きなガラス張りのオープンキッチン方式を導入。大型モニターではレシピ紹介なども行います。

夕方に訪問したため昼間の商品構成を把握できていませんが、17時の時点で丸魚は並んでおらず、お刺身を中心に販売していました。

4点盛り1280円、5点盛り1580円といったファミリー層向けの価格帯から、3点盛り550円といったお手頃なアイテムまで幅広く展開。

平台ショーケースではうなぎを訴求。盛り付け見本もあって工夫されています。

上質な北海道産佐幌高原牛の焼肉盛り合わせを大量陳列しており、焼肉用お肉20%引きと題して大々的に売り込みを図っています。

タスマニアビーフや純輝鶏といったイオン独自の銘柄肉も販売。

「ジャンボパックはお買い得です!」
豚肉では単価を抑えたジャンボパックの販売を強化しますが、競合他社と比べ価格訴求は弱い印象を持ちます。

惣菜売場。

中華総菜専門店「香味楼」をコンセッショナリーとして導入。

直営部分では弁当の品揃えが絞り込まれています。
牛カットステーキ重680円など高単価アイテムを販売。

握り寿司は10貫1100円と高級志向なアイテムを広告の品として打ち出します。

肉寿司盛合せ6貫580円という独自性ある商品も提供。

フライ系やグリル料理では手の込んだ商品も並びます。

直営でも一部中華惣菜を販売。

オーブンが展示されたベーカリーを併設。お手頃な130円から170円程度の菓子パンと惣菜パンが中心で、専門性はあまり高くないと感じます。

洋日配の牛乳コーナー。

加工食品売場。醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。高級品、こだわり商品を随所に差し込みます。

紅茶も高級品まで取り扱います。

糖質コントロールと題し、健康志向なアイテムを集積。

輸入菓子は幅15尺分で豊富なラインナップを実現。

季節対応もしっかり行われています。

酒類もスペースが限られている中で高価格帯のアイテムも導入しています。

ピーコックストア稲城長沼店 店舗概要
開業: 2019年12月12日
売場面積: 1347㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00 ~ 22:45
住所: 東京都稲城市東長沼1212-1
駐車場: 165台(最初の60分無料、1000円以上お買い上げのお客さま追加60分無料、
3000円以上お買い上げのお客さま追加120分無料、以降1時間毎に200円)
HP: https://aeonmarket.co.jp/peacock_shop_detail.php?name=inaginaganuma
店内・売場の様子
時間帯: 平日17時頃
客数: やや多め
客層: 会社員、主婦、子供連れ中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 上質感、洗練された
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: アドミック、イオンフードサプライ、プライフーズ、店内加工
鮮魚加工者: 店内加工
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 2台(2台稼働中)、精算機4台
食品完全セルフレジ: 8台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2023年10月20日に自由が丘へ再出店するピーコックストアですが、今回訪れた稲城長沼店が今までの最新店舗でした。J.フロントリテイリング傘下だった時代より業績の低迷していたピーコックストア。新規出店もほとんど行われず、2012年4月にオープンした中野マルイ店(既に閉店済み)は丸井の建て替えによる再出店で、2017年12月オープンの豊四季台店はUR都市機構の団地建替えに合わせた店舗移転でした。2019年12月にオープンした稲城長沼店は同社初となるイオンタウンの核店舗で、完全な新規出店は直近10年でこちらの店舗のみです。
2013年4月にJ.フロントリテイリング傘下の「ピーコックストア」がイオンに売却され、「イオンマーケット」が発足しました。2014年4月には名古屋地区の店舗をマックスバリュ中部へ譲渡、2016年3月には関西地区の店舗を光洋に譲渡し、首都圏へ注力してきました。2012年2月期の82店舗、売上高1126億円から大きく規模が縮小し、店舗数は2023年9月時点で35店舗。2023年2月期の売上高は416億7500万円、営業損失4億6100万円、経常損失8億9600万円、当期純損失10億8500万円と惨憺たる業績です。都心の一等地に多くの店舗を抱える割には1店舗あたりの平均年商はわずか11億9000万円。2021年と2022年はコロナ特需の恩恵を受け営業利益は黒字でしたが、2023年は赤字に転落。そして貸借対照表を見ると、利益剰余金は248億3500万円の赤字。当然のことながら債務超過に陥っており、自己資本比率を計算しようとすると、マイナス198%という絶望的な数字が出てきます。
話が逸れましたが稲城長沼店の紹介に戻ります。ダイヤモンド・チェーンストアによると「稲城長沼店の基本商圏とするクルマで10分圏内には、約3万8300世帯/約8万5000人が居住する。商圏内の人口は増加傾向にあり、30~50代の複数人世帯が多い地域だ。売場面積は約417坪と同社の標準店よりもやや広く、SKU数は1万2400を揃えている。」と解説されています。イオンタウン内にはケーズデンキなども出店。
導入部の青果売場では上質な旬の果物が並び、季節感を演出。産地や栽培方法にこだわった付加価値のあるトマトや、オーガニック野菜なども販売するほか、少量・小分けサイズも丁寧に取り扱います。イオンらしいココナッツなど南国フルーツも導入。鮮魚売場はガラス張りのオープンキッチン方式で鮮度感を訴求。夕方に訪問したため昼間の商品構成を把握していませんが、17時の時点で丸魚は並んでおらず、お刺身を中心に販売していました。4点盛り1280円、5点盛り1580円といったファミリー層向けの価格帯から、3点盛り550円といったお手頃なアイテムまで幅広く展開。マグロやかつおの他、真いわし、真あじ、いなだ等単品お造りも充実したラインナップで、販売も好調な印象でした。
精肉はアドミックとイオンフードサプライ、プライフーズに加え店内加工も実施し、幅広い需要に応える品揃えを実現。上質な北海道産佐幌高原牛の焼肉盛り合わせを大量陳列しており、焼肉用お肉20%引きと題して大々的に売り込みを図っています。タスマニアビーフや純輝鶏といったイオン独自の銘柄肉も販売。豚肉では単価を抑えたジャンボパックも販売を強化しますが、競合他社と比べ価格訴求は弱い印象を持ちます。
惣菜売場には中華総菜専門店「香味楼」をコンセッショナリーとして導入するため、直営では弁当を絞り込んで提供します。フライ系やグリル料理では手の込んだ商品も並び、握り寿司は10貫1100円と高級志向なアイテムをボリューム展開。併設されているベーカリーはお手頃な130円から170円程度の菓子パンと惣菜パンが中心で、専門性はあまり高くないと感じます。
加工食品ではピーコックストアらしい高級品、こだわり商品を随所に配置。輸入菓子コーナーも大きく確保します。健康志向に応える商品も集積してアピールするほか、酒類もスペースが限られている中で高価格帯のアイテムも導入しています。
仕事終わりの会社員の来店が増える17時台の訪問だったため、惣菜売場を中心に店内は混雑していました。一方で小さい子供を連れた若いファミリー層の姿も目立ち、少量だけ購入するサラリーマンと比較してカゴ一杯に商品を購入されていました。周辺は競争の激しい地域ではないため、やや割高な価格帯の商品があっても手に取ってもらえる機会が多いのではないかと推測されます。稲城長沼駅前のスーパーは2店ともにイオン傘下のダイエーが運営しており、トップバリュ導入は差別化になりませんが、価格競争が生じづらい環境です。レジは有人レジが2台のみで明確に完全セルフレジへ誘導しますが、夕方は比較的若い客層が多いため上手く流れている様子でした。