3/7開店 いなげや入谷店
- 2015/03/08
- 04:12
2015年3月7日。
台東区は入谷に、いなげや入谷店が開業しました。
開業当日に行ってまいりましたので、ご紹介いたします。
店舗外観。
2014年3月末で閉店した地元老舗スーパー「入谷市場」への居抜き出店です。

店舗入口。

入口を入るとすぐ左手にレジがあり、正面に地下1階へのエスカレーターがあります。
まずは地下1階から紹介していきます。

青果売場はこのような感じです。
床は木目調。照明はスポット照明のみで、高級感ある売場です。

陳列もきれいです。

産地直送野菜のコーナーも大きめ。

青果売場にはこんなコーナーもありました。
様々な種類のディップソースと野菜スティック、温野菜のセットなどが並んでいます。

野菜売場で年間を通して最も売れる野菜はトマトと言われますが、
この店舗でもトマト売場は充実。
1つ1つのトマトに紹介文がついており、平均糖度も記載されています。

かなり大きいマッシュルームですね。
「ギガマッシュ」と書かれています。

精肉売場の様子。
ピンク色の照明を使用しているようで、売場はほのかにピンク色でした。

角度によってはこのようにかなりピンク色に見えますね。
照明をピンクにすると、お肉やまぐろのお刺身などがよりおいしそうに見えます。

ふらの和牛全品4割引きとなっていました。

お肉付近の特設コーナー。
ワインのほか、ドレッシング、エゴマ油、アマニ油、各種マヨネーズが並びます。
ワインは分かるのですが、ほかの商品はお肉の関連陳列になっていませんよね。

鮮魚売場では対面販売を実施。

さわら、ぶり、真鯛などの切り身が並びます。

お刺身も豊富な品揃え。

売場中央には吹き抜けが存在しています。

通路が狭く、ゴンドラも高いので圧迫感があります。

生鮮売場以外の価格表示は電子棚札を導入。
ほとんどの商品に「いなげやのベストセレクト」のPOPが付いています。
いなげやはイオングループなのですが、トップバリュの取り扱いが少ないですね。

和日配売場。

冷凍食品はリーチイン冷凍ショーケースを採用。

洋日配売場。中央にはエスニック食品やイタリア食品などの特設コーナーがあります。

それでは1階へ参ります。
お総菜売場。

揚げ物バイキング。
多くのお客さんが買われていました。

偉大なおむすび。

チーズ売場。豊富な品揃えです。

ワイン売場。この反対側もワイン売場です。

森伊蔵も販売。最近オープンしたスーパーではよく見かけますね。

「世界のビール」コーナー。
ここまでの種類の瓶ビールを扱っているのは大手でもほとんど見かけません。

レストスペースも設置されています。コーヒーも販売。

当日のチラシ表

当日のチラシ裏

いなげや入谷店 店舗概要
開業: 2015年3月7日
店舗面積: 926㎡(公式資料)
営業時間: 9:00~22:00
住所: 東京都台東区入谷1-22-10
HP: http://stores.inageya.co.jp/store/?s=209
商品構成
1階 : お惣菜、酒類、飲料、パン、アイスクリーム、チーズ、お菓子
地下1階 : 青果、鮮魚、精肉、和洋日配、冷凍食品、グロサリー(調味料など)
< 店内の様子 >
時間帯: 16時頃
お客さん: 多い
通路: やや狭い
雰囲気: 明るい、きれい
客層: 高齢1人客、家族連れ多い
買い物内容: 生鮮品、特売品中心にやや多め
店内BGM: 未確認
レジ: 7台(7台稼働中)
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
開店ニュースリリース:http://www.inageya.co.jp/images/nr150225_209.pdf#search='%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%92%E3%82%84+%E5%85%A5%E8%B0%B7%E5%BA%97+%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9'
入谷市場というのは、この店舗の目の前の交差点の名称にもなっているほど歴史の長いスーパーだったのですが、残念ながら昨年3月に閉店。いなげやは居抜き出店という形になります。最近のいなげやは、昨年の白金台店(ザ・ガーデン自由が丘の居抜き)、先日の目黒八雲店(クイーンズ伊勢丹の居抜き)という風に都心部への居抜き出店を加速させています。
店舗の中央に大きな吹き抜けがあるのが特徴です。入谷市場時代には地下1階のみで食料品を扱っていたそうですが、2フロアで売場を展開するにあたり、売場の配置についてはかなり苦労したのではないでしょうか。閉店後すぐに出店を決めるスーパーが無かったのも、店舗の使い勝手の悪さが影響していると思われます。
青果売場では、見たことのない野菜や珍しい商品が充実しており、小分けパックも取り扱います。鮮魚売場は対面販売を実施しており、刺身も含めて豊富な品揃えでした。精肉売場では高級品の品揃えも見受けられ、ファミリー向けの大容量パックが多く販売されていました。また、鮮魚、精肉ともに自社店内加工。お酒売場は比較的広く確保されおり、価格も幅広い品揃えです。近くにチーズやローストビーフといったおつまみの売場を持ってきたことも高評価。ただ、お惣菜売場はやや狭く、凝った商品も少なく感じました。
生鮮品のほか、日配、グロサリーでも高級品やこだわりの品の品揃えが多い一方で、お手頃価格の商品や大手ナショナルブランドの品目が少なめです。正直、昨年オープンした白金台店と大差ない商品構成だと感じました。
いなげやは、23区内だから高級スーパーを出店した方が良いだろうと考えているのかも知れませんが、台東区は23区内で最も生活保護受給者が多い区であり、平均所得もあまり高くありません。この店舗自体も都営住宅に入居していますし、この地域では高級品をこんなに取り扱ってもあまり売れないのではないでしょうか。実際にお客さんのカゴの中を見ても、一般的な生鮮食料品や特売のカップヌードル、ネスカフェゴールドブレンドが占めており、こだわりの品を買っている人はほとんどいませんでした。地元のお客さんが求めているのは、いなげやが多摩地方で展開しているような、普段使いのしやすい、価格の安いスーパーではないでしょうか。
開店当日だけあって、多くのお客さんが訪れていました。開業初日にはよく競合他社の方を見かけるのですが、今回はほとんどいらっしゃいませんでした。売場ではデコポン、タコ、チキン、ソーセージ、つけもの、ステーキ、アイス、スムージーなどを試食・試飲販売していました。また、売場では店員さんの元気な掛け声があり、あいさつもきちんと出来ていて好印象。
レジはコンビニのように横に並ぶ形式で、向かい合うレジの間にサッカー台があります。当日は店員さんが一列に並んだお客さんをレジごとへ誘導していましたが、平常時はどのように並んでもらうつもりなのでしょうか。中央にサッカー台があるのはやはり邪魔ですが、この建物では仕方なかったのかなと思います。
近隣にはココスナカムラがあるのみで、あまり競合のある地域ではありません。逆に、いままで1年間独り勝ちだったココスナカムラは、大手の登場に対し、経営努力が必要になるでしょう。
台東区は入谷に、いなげや入谷店が開業しました。
開業当日に行ってまいりましたので、ご紹介いたします。
店舗外観。
2014年3月末で閉店した地元老舗スーパー「入谷市場」への居抜き出店です。

店舗入口。

入口を入るとすぐ左手にレジがあり、正面に地下1階へのエスカレーターがあります。
まずは地下1階から紹介していきます。

青果売場はこのような感じです。
床は木目調。照明はスポット照明のみで、高級感ある売場です。

陳列もきれいです。

産地直送野菜のコーナーも大きめ。

青果売場にはこんなコーナーもありました。
様々な種類のディップソースと野菜スティック、温野菜のセットなどが並んでいます。

野菜売場で年間を通して最も売れる野菜はトマトと言われますが、
この店舗でもトマト売場は充実。
1つ1つのトマトに紹介文がついており、平均糖度も記載されています。

かなり大きいマッシュルームですね。
「ギガマッシュ」と書かれています。

精肉売場の様子。
ピンク色の照明を使用しているようで、売場はほのかにピンク色でした。

角度によってはこのようにかなりピンク色に見えますね。
照明をピンクにすると、お肉やまぐろのお刺身などがよりおいしそうに見えます。

ふらの和牛全品4割引きとなっていました。

お肉付近の特設コーナー。
ワインのほか、ドレッシング、エゴマ油、アマニ油、各種マヨネーズが並びます。
ワインは分かるのですが、ほかの商品はお肉の関連陳列になっていませんよね。

鮮魚売場では対面販売を実施。

さわら、ぶり、真鯛などの切り身が並びます。

お刺身も豊富な品揃え。

売場中央には吹き抜けが存在しています。

通路が狭く、ゴンドラも高いので圧迫感があります。

生鮮売場以外の価格表示は電子棚札を導入。
ほとんどの商品に「いなげやのベストセレクト」のPOPが付いています。
いなげやはイオングループなのですが、トップバリュの取り扱いが少ないですね。

和日配売場。

冷凍食品はリーチイン冷凍ショーケースを採用。

洋日配売場。中央にはエスニック食品やイタリア食品などの特設コーナーがあります。

それでは1階へ参ります。
お総菜売場。

揚げ物バイキング。
多くのお客さんが買われていました。

偉大なおむすび。

チーズ売場。豊富な品揃えです。

ワイン売場。この反対側もワイン売場です。

森伊蔵も販売。最近オープンしたスーパーではよく見かけますね。

「世界のビール」コーナー。
ここまでの種類の瓶ビールを扱っているのは大手でもほとんど見かけません。

レストスペースも設置されています。コーヒーも販売。

当日のチラシ表

当日のチラシ裏

いなげや入谷店 店舗概要
開業: 2015年3月7日
店舗面積: 926㎡(公式資料)
営業時間: 9:00~22:00
住所: 東京都台東区入谷1-22-10
HP: http://stores.inageya.co.jp/store/?s=209
商品構成
1階 : お惣菜、酒類、飲料、パン、アイスクリーム、チーズ、お菓子
地下1階 : 青果、鮮魚、精肉、和洋日配、冷凍食品、グロサリー(調味料など)
< 店内の様子 >
時間帯: 16時頃
お客さん: 多い
通路: やや狭い
雰囲気: 明るい、きれい
客層: 高齢1人客、家族連れ多い
買い物内容: 生鮮品、特売品中心にやや多め
店内BGM: 未確認
レジ: 7台(7台稼働中)
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
開店ニュースリリース:http://www.inageya.co.jp/images/nr150225_209.pdf#search='%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%92%E3%82%84+%E5%85%A5%E8%B0%B7%E5%BA%97+%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9'
入谷市場というのは、この店舗の目の前の交差点の名称にもなっているほど歴史の長いスーパーだったのですが、残念ながら昨年3月に閉店。いなげやは居抜き出店という形になります。最近のいなげやは、昨年の白金台店(ザ・ガーデン自由が丘の居抜き)、先日の目黒八雲店(クイーンズ伊勢丹の居抜き)という風に都心部への居抜き出店を加速させています。
店舗の中央に大きな吹き抜けがあるのが特徴です。入谷市場時代には地下1階のみで食料品を扱っていたそうですが、2フロアで売場を展開するにあたり、売場の配置についてはかなり苦労したのではないでしょうか。閉店後すぐに出店を決めるスーパーが無かったのも、店舗の使い勝手の悪さが影響していると思われます。
青果売場では、見たことのない野菜や珍しい商品が充実しており、小分けパックも取り扱います。鮮魚売場は対面販売を実施しており、刺身も含めて豊富な品揃えでした。精肉売場では高級品の品揃えも見受けられ、ファミリー向けの大容量パックが多く販売されていました。また、鮮魚、精肉ともに自社店内加工。お酒売場は比較的広く確保されおり、価格も幅広い品揃えです。近くにチーズやローストビーフといったおつまみの売場を持ってきたことも高評価。ただ、お惣菜売場はやや狭く、凝った商品も少なく感じました。
生鮮品のほか、日配、グロサリーでも高級品やこだわりの品の品揃えが多い一方で、お手頃価格の商品や大手ナショナルブランドの品目が少なめです。正直、昨年オープンした白金台店と大差ない商品構成だと感じました。
いなげやは、23区内だから高級スーパーを出店した方が良いだろうと考えているのかも知れませんが、台東区は23区内で最も生活保護受給者が多い区であり、平均所得もあまり高くありません。この店舗自体も都営住宅に入居していますし、この地域では高級品をこんなに取り扱ってもあまり売れないのではないでしょうか。実際にお客さんのカゴの中を見ても、一般的な生鮮食料品や特売のカップヌードル、ネスカフェゴールドブレンドが占めており、こだわりの品を買っている人はほとんどいませんでした。地元のお客さんが求めているのは、いなげやが多摩地方で展開しているような、普段使いのしやすい、価格の安いスーパーではないでしょうか。
開店当日だけあって、多くのお客さんが訪れていました。開業初日にはよく競合他社の方を見かけるのですが、今回はほとんどいらっしゃいませんでした。売場ではデコポン、タコ、チキン、ソーセージ、つけもの、ステーキ、アイス、スムージーなどを試食・試飲販売していました。また、売場では店員さんの元気な掛け声があり、あいさつもきちんと出来ていて好印象。
レジはコンビニのように横に並ぶ形式で、向かい合うレジの間にサッカー台があります。当日は店員さんが一列に並んだお客さんをレジごとへ誘導していましたが、平常時はどのように並んでもらうつもりなのでしょうか。中央にサッカー台があるのはやはり邪魔ですが、この建物では仕方なかったのかなと思います。
近隣にはココスナカムラがあるのみで、あまり競合のある地域ではありません。逆に、いままで1年間独り勝ちだったココスナカムラは、大手の登場に対し、経営努力が必要になるでしょう。