2015年6月20日。
北区は赤羽に、「フードスタイルストア」1号店であるダイエー赤羽店がリニューアルオープンいたしました。
当日に行ってまいりましたので、ご紹介いたします。
(この記事は写真が多く、表示が重くなっております。ご了承ください。)
店舗外観

ダイエーという屋号は存続されていますが、柱には「イオンフードスタイル」と大きく書かれています。

反対側からの外観

店内フロアガイド(クリックで拡大できます)

今回は1階「生鮮食品・お惣菜フロア」から見ていきます。
入口を入ってすぐのお惣菜売場。

「Wine deli」
ローストビーフや生春巻きを販売。

「D's selection」
お惣菜の量り売りを行うコーナーです。ご飯も販売しており、お弁当にすることもできます。

お寿司売場。
ワインの関連陳列もあります。

焼き鳥、揚げ物バイキングのコーナー。

「Pizza Grill food」
たくさんのピザが並んでいます。パエリアも販売されていました。

お惣菜売場のなかにある休憩スペース。
コーヒーなども販売されています。

続いて青果売場。

「VEGETABLE KITCHEN」
カットフルーツとミニトマトバイキングのコーナー。

ミニトマトバイキング。
かなり豊富な種類。

カット野菜・スティックベジのコーナー。
ディップソースも販売。

精肉売場では「さつま姫牛」を販売。

こんなに分厚いお肉も扱っています。

鮮魚売場付近の様子。

鮮魚売場では対面販売を実施。

まるまる一匹の魚も多数販売しています。
「金目鯛」や「かさご」、「いさき」、「なます」に加えて「さわら」(中央の大きい魚)も並んでいます。

「トップバリュグリーンアイ 奄美うまれ生本まぐろ」
最近イオンのCMでも流れていますね。

お刺身の品揃え。
6点盛り、8点盛りが充実。

グロサリー売場。
このあたりは改装前と変わっていないようです。

「こだわりのポン酢」
このような上質な商品の取り扱いは一部でしかなく、ほとんどはトップバリュと大手ナショナルブランドです。
グロサリーについては従来とあまり変えておらず、高級品は増やさない方針のようです。

カップラーメン売場。ジャンブル陳列を採用。
グロサリー売場では基本的に一番上の段まで商品を置いていますが、お客さんにはお年寄りも多いのでやめた方が良いと思います。

オリーブオイルも充実。

フローズンスイーツのコーナー。
花畑牧場の生キャラメルチーズケーキや堂島プレミアムロールケーキなどが並んでいます。

フルーツいっぱいアイスバー。
1本298円という高価格設定。

生ハム売場。
「フエカセーロ」という白カビ付きのドライサラミも販売しています。(成城石井でも扱っている商品です)

「晩酌肴処」(ばんしゃくさかなどころ)
様々な珍味が揃います。

洋日配売場。

アーモンドミルク、米乳、アサイーなどの「美と健康」をテーマにした飲み物が並んでいます。

「Cheese Life」
かなり豊富な品揃えです。(残念ながら品揃えの写真はありません。)

ディップソース
「バジル×ガーリック」「牡蠣×バジル」といった商品があります。

スイーツ売場。
ママンラトーナの商品が中心。

続いては2階「フードスタイルフロア」へ参ります。
今回の改装の目玉「cafe moriccha」

大きなキリンの前では多くのお客さんが写真をとっていました。

内部の様子。
こちらにはシマウマがいますね。奥には子供向けの遊び場が設置されています。

売場中央にはジュースバーを設置。

「Botanical Shop」
ボタニカルとは「植物の」という意味です。オーガニック食品などが充実しています。

「Wine&Liquor」

ウィスキー売場。
ミニチュアサイズも販売。

輸入ビール。
青く照らされています。

「Dining&Kitchen」
後ろに見えるのは造花です。

それでは最後に、3階「ライフスタイル・専門店フロア」へ参ります。
照明売場。

婦人靴売場。

紳士服売場。
紳士服は純粋にこの写真の範囲のみです。
ダイエー赤羽店 店舗概要開業: 2012年3月1日
店舗面積: 7517㎡(直営5765㎡)
営業時間:
1階 あさ9時開店~よる11時閉店
2階(一般食品・酒) あさ9時開店~よる11時閉店
2階(一般食品・酒以外) あさ9時開店~よる10時閉店
3階 あさ9時開店~よる9時閉店
住所: 東京都北区赤羽2-5-7
HP:
http://shop.daiei.co.jp/shop/ShopPageTop.do?shopid=0754 < 店内・売場の様子 >
時間帯: 13~17時頃
お客さん: 多い
通路: やや広い
雰囲気: 明るい、きれい、高級感(一部)
客層: 老若男女
買い物内容: 生鮮中心にやや多め
店内BGM: クラシック音楽、有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 14台(13台稼働中)
トイレ: とてもきれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
イオンがダイエーを改装し、今後展開していく新業態「フードスタイルストア」の1号店です。店名は残りましたが、結局2018年までには消えることになります・・・。
店の前のスペースではキウイの試食販売を行っており、多くの人が群がっていました。キウイ1/2が配られるという大盤振る舞い。入口を入るとお惣菜売場があります。以前は店舗の一番奥にお惣菜売場がありましたが、入口近くへ持ってきたようです。しかし売場面積は広くなく、「D's selection」というお惣菜の量り売りコーナーのほかには特徴ある品揃えはありません。
青果売場はそこそこ充実。特にミニトマトバイキングの品揃えはライフなどと比べても豊富です。精肉売場では「さつま姫牛」が積極的に展開されており、試食販売もあって多くのお客さんが買い求めていました。鮮魚売場は対面販売を実施しており、数多くの魚を扱っていました。
グロサリー売場ではあまりこだわりの品を扱っていませんが、和洋日配部門では高級品の品揃えが充実。珍味やチーズ、生ハム、ディップソースは写真のように高級品が並びます。ちなみに、チーズ売場でチーズを試食販売していましたが、付近に臭いが広がっていました。あまり香りの強くないチーズにすればよかったですね。
2階は従来すべて衣料品だったのですが、カフェとお酒売場、オーガニック食品売場などに変わっています。カフェ「cafe moriccha」には動物がたくさん飾られており、遊具もあって子供には人気が出そうです。1階から移動したワイン売場は売場を大幅に拡大しており、豊富な品揃え。また、1階ではワインに合うおつまみも数多く取り扱っています。
3階には一応衣料品売場がありますが、大型のライフやサミットストアやマルエツと比べても少ない取り扱い数。「食」に特化するといってもここまで削減するとは思いませんでした。ちなみに、ダイエー系列の書店アシーネは面積も含めて以前と変わってません。
オープン当日だけあって多くのお客さんが訪れていました。一方で、メーカーやダイエー/イオン社員の数の多さが目につきました。集団で行動されているので、お客の立場から見れば邪魔です。もう少しまわりに気遣いをしましょう。一方、店員さんは試食販売をしている方を中心に元気の良い呼びかけがあり、売場に活気が出ていて良かったです。
全体的に見て、上質感の出た良い売場だと思います。従来のダイエー赤羽店の一番の問題点は、「総合スーパーなのに飲食店が1つもない」ということだったので、2階のカフェや1階の休憩スペースは評価できます。一方、50代以上のシニア層が4割以上を占めるという商圏のなかであえてファミリー層をターゲットにお店づくりをしたわけですが、2階より上のフロアで利益を出すことが出来るのでしょうか。
お客さんの声としては基本的に好評的なものが多かったですが、「こんなに高級品ばかり置いて、まわりは貧乏人ばかりなのにね」という皮肉を言っている方もいました。確かに赤羽は決して所得が高いとは言えず、取り扱っている高級品を眺める人は多くても実際に購入されているお客さんは少なかったです。イオンが開発した「フードスタイルストア」のMDは素晴らしいと思いますが、赤羽という街に合っているかといえば微妙だと思います。