千葉県千葉市。
千葉駅から徒歩3分程度のところに、多摩センター三越はあります。
こちらの店舗は2017年3月20日をもって営業を終了いたしました。
閉店当日に行ってまいりましたので、その模様をお伝えいたします。
店舗外観

入口のライオン像。ハッピが着させられています。

お客様からの寄せ書き

従業員から感謝のメッセージ

地下1階、食料品売場。
レジには行列が出来ています。

売場はとても賑わっていました。

精肉コーナー。

和洋菓子の売場。


1階は百貨店の顔とも言える化粧品のフロア。


2階から4階まで婦人服の売場。
2階セール会場。

三陽商会の特設会場。

3階婦人服売場。

4階婦人服


5階は紳士服の売場。



6階はリビング用品や文具のフロア。


絨毯も販売。

7階は美術品、宝飾品とスポーツ用品のフロア。
こちらはスポーツ衣料。


高級感ある宝飾品コーナー。

8階は子供服と催事場のフロア。

婦人肌着のセール会場。

かつては屋上遊園地がありました。

巨大な広告塔

19時30分から、閉店セレモニーが行われました。動画で紹介いたします。
さよなら、ありがとう
千葉三越 店舗概要開業: 1984年
閉店: 2017年3月20日
店舗面積: 24787㎡
住所: 千葉県千葉市中央区富士見2-6-1
所感千葉三越は1972年、地場百貨店の奈良屋と三越が合弁で開業したニューナラヤが始まりです。その後1984年には千葉三越へ改称し、経営権も三越へ移っています。売場面積は2万4787平米と競合のそごう千葉店(約7万平米)と比べるとだいぶ小さく、長らく苦戦していました。売上高は1991年に500億円を達成しましたがバブル崩壊以降は売上が低下し、直近の売上は126億円にまで低迷。そごうの680億円と比較して約2割しかなく、赤字が恒常化しており閉店は避けられない業績でした。
千葉駅前では昨年の11月30日に千葉パルコが閉店しており、中心市街地の商業の衰退が進んでいます。千葉三越の閉店により千葉市内の百貨店はそごう千葉店のみとなってしまいました。県庁所在地には1つしか百貨店が無いのに、船橋市には西武と東武の2つの百貨店があるというおかしな状況ですね。
百貨店の場合、店舗の業績が悪化するとテナントの導入による賃貸収入で改善する動きが一般的なのですが、千葉三越は全く大型テナントの導入を行っていません。最大手の三越伊勢丹のプライドなのか分りませんが、最後まで百貨店らしい売場を展開していました。 顧客の70%が自社のクレジットカードで決済するほど固定客に支えられていたお店なので、今までの売場づくりを崩さないようにしたのでしょう。また、外商・ギフト・学生服のお客様に対しては、小型サロンを現店舗周辺に開設し営業を継続するとのことです。
営業最終日ということで多くのお客さんで賑わってはいましたが、一部衣料品フロアではお客さんの姿があまり見られませんでした。直営の催事コーナーは人だかりが出来ているのですが、アパレルの売場はそれほど混んでいない印象。一方で地下食料品フロアは昼から大混雑で、集中レジには常に10人以上が列を作り、ベーカリーやお惣菜屋さんでも行列が見られました。また、入口にあるライオン像の前では記念撮影をするお客さんで列が出来ていました。
跡地の利用はまだ決まっていませんが、建物は築44年と老朽化が著しく、ヨドバシカメラが入居する隣の建物(築49年)と一緒に再開発が行われる事も予測できます。