群馬県高崎市。
高崎駅から徒歩2分程度のところに、高崎高島屋はあります。
店舗外観。
ペデストリアンデッキが出来てから外観が見えにくくなってしまいました。
別角度から
どの角度から見てもレンガ調の外壁が見えますね。
屋上広告塔。
百貨店の顔である1階から見ていきましょう。
正面入口を入ってすぐの1階服飾雑貨売場。
1階化粧品売場。煌びやかな雰囲気。
婦人靴、宝飾品などの売場。
スポット照明が多く上質感ある売場ですね。
地下1階の食料品フロア。
上質感ある青果売場。高級フルーツも揃えています。
対面販売の精肉コーナー。
鮮魚精肉は平台ショーケースも展開しており品揃えは豊富。
惣菜専門店も軒を連ねます。
2階は婦人服や化粧品のフロア。
3階婦人服フロア。
2階より上は改装されておらず、昔ながらの売場という印象。
照明も蛍光灯が中心です。
4階紳士服フロア。
落ち着いた雰囲気の売場。
同じフロアでも床の模様が違いますね。
紳士服飾の売場。
5階は住まいの品のフロア。
雑貨などのコーナー。
5階には美術品などのアートコーナーも設置。
タオル売場。
総合スーパーにも似た売場。
調理用品。
6階は子供服と玩具、催事場とレストランフロア。
子供服コーナー。
催事場のギフトコーナー。
おもちゃも豊富に取り揃えます。
最近の百貨店としては珍しくファミリーレストランも入居。
屋上は夏にはビアガーデンとして利用されているようです。
屋上には神社も。
高崎高島屋 店舗概要開業: 1977年10月1日
店舗面積: 19456㎡
営業時間: 10時~19時
住所: 群馬県高崎市旭町45番地
駐車場: あり(2000円お買い上げ1時間無料)
HP:
https://www.takashimaya.co.jp/takasaki/現在、日本の百貨店業界は不振に陥っています。衣料品の落ち込みが大きく、訪日外国人の爆買い効果は都心の一部店舗しか恩恵を受けられていません。16年度の売上では、国内の約90%の店舗が15年度の実績を割り込んでいます。そんな中、3年連続で増収を達成した店が7店だけあります。大丸東京や阪急うめだ本店など都心部の大型店が名を連ねる中、地方では沖縄のリウボウと高崎高島屋が入りました。インバウンド需要が好調な沖縄と異なり、外国人観光客どころか日本人観光客からも人気が無い群馬県で、5年連続での増収は奇跡的と言えるでしょう。
昨年度の売上高は151億8400万円。スズランは前橋店と高崎店を合わせて189億9300万円となっているため、高崎店では約100億円弱と推測されます。かつてはスズラン高崎店が地域1番店でしたが、年々売上が落ち込んでいる状況。高崎高島屋は9月27日、過去最大となる改装費17億円規模のリニューアルを実施し、オープン日には店の前に2000人が列を作るなど盛り上がりを見せています。高級ブランドも多数導入し、都心の主力店舗に近い品揃えで地域1番店として集客する方針。改装の中心となった1階、2階フロアは煌びやかな雰囲気で、洗練された売場に上質な商品が並べられています。東京の大手百貨店と遜色ない高級感ある売場で、地方都市としてはかなりレベルが高いと感じました。一方で上層階の住まいの品フロアなどは蛍光灯が中心の昔ながらの売場で、昭和の総合スーパーに近い印象でした。
業績は好調な高崎高島屋ですが、店舗見学をしてみると、そこまで売上があるようには思えませんでした。2階化粧品売場はそれなりにお客さんが入っていますが、上層階の衣料品、住まいの品売場は閑散としており、地下食料品売場さえも寂しい状況。食料品フロアは夕方になっても客数が少なく、店員さんの掛け声が虚しく響いている状態で、特に生鮮品の支持が得られていない様子です。一方でスズランはお昼から夕方にかけて地下は賑わっており、スーパーのような感覚で利用している人が多いと感じました。今回は平日に訪れているので、休日の混雑具合は分かりませんし、宝飾品など客単価の高い商品の売れ行き、外商の割合などは把握できませんが、売場の活気は感じられませんでした。
2017年10月13日には高崎ビブレ跡地にイオン系(元ダイエー系)のファッションビル「OPA(オーパ)」が開業しました。開業したばかりとあってお客さんの入りは上々で、特に若年層で賑わっていました。スズランは高齢者をターゲットにしている印象ですが、高島屋は20代から30代も新規顧客に据えており、競合する状況となっています。高崎高島屋が6年連続の増収を達成することが出来るのか、注目です。