大規模小売店舗マニアのブログ

茨城県水戸市。
ＪＲ水戸駅南口すぐのところに、丸井水戸店はあります。
こちらの店舗は2018年9月17日をもって営業を終了いたしました。
閉店当日に訪れましたので、ご紹介いたします。



店舗外観


別角度から。


本日最終日。


丸井は2階から10階までのフロアに入居しています。
2階から順に見ていきましょう。


2階服飾雑貨コーナー。


雑貨など中心に大幅値引きを展開。
大勢のお客さんで賑わっていました。


上質感ある宝飾品コーナー。


婦人靴コーナー。


3階婦人服売場。


4階婦人服売場。


どの売場も十分に商品を揃えており、売り切れ感はありませんでした。


ポスターの連貼りが目立ちました。


5階に入居するＡＢＣマート。


同じく5階に入居するダイソー。


値下げは行われていませんが、商品はやや少なくなっていました。


6階には赤ちゃん本舗が入居。


値引きでは無く、ポイント20倍、30倍セールを開催。


あまりお客さんがおらず、閉店セールで集客出来ていないようです。


7階紳士靴コーナー。


紳士服飾雑貨。


住まいの品コーナー。


入居する内山家具。


8階紳士服コーナー。


通常の百貨店であれば食品、婦人、紳士、住まいの品とフロアを登っていくのですが、こちらの店舗は上層階に紳士服を配置。


こちらもまだ商品は豊富です。


9階には文教堂書店が入居。


広い文具品コーナーもあります。


10階レストラン街には丸井水戸店の歴史を振り返るコーナーがありました。


1993年移転オープンのチラシ。




18時半から正面入り口で閉店挨拶が行われました。


動画でご紹介いたします。




丸井水戸店　店舗概要

開業：　1970年7月28日（移転前）
店舗面積：　13300㎡
営業時間：　10：30～19：30
住所：　茨城県水戸市宮町1-2-4
駐車場：　 あり
ＨＰ：　https://www.0101.co.jp/041/



丸井水戸店は1970年に開業。1993年には再開発ビル「マイム」の2階から10階へ移転し、売場面積1万3000平米で展開していました。最盛期の売上高は移転翌年の1994年で、156億円に達しました。しかし中心市街地の空洞化やインターネット通販の台頭などで業績は悪化。2017年度の売上高は19億円と、最盛期の12％にまで減少しました。売場面積が1万3000平米とはいえ、19億円という数字は非常に厳しい状況です。ここまで営業して来れたのが不思議なくらいで、一般的な百貨店であれば40億円程度が最低ラインではないでしょうか。

丸井は北千住や溝の口などの一部店舗を除き、食料品フロアを持っていません。多くの地方百貨店は食料品で集客し、利益を出している構図となっており、衣料品や服飾雑貨が中心の丸井は苦戦を強いられています。丸井水戸店には赤ちゃん本舗、ダイソー、ABCマート、文教堂といったテナントが出店していますが、テナント業による収益の改善には至らなかったようです。

閉店セールは非常に賑わっており、売場の装飾も活気あるものでした。特に直営婦人服、紳士服コーナーには人だかりが出来るコーナーもあり、従業員の声掛けも積極的に行われていました。通常より営業時間を1時間早め、18時半に営業を終了。2階の正面入口では店長の挨拶が行われ、100人以上のお客さんが集まり、別れを惜しんでいました。

跡地は、ショッピングセンターのリニューアルを手掛ける商業コンサルティング会社「やまき」が取得して、2019年秋に複合商業施設としてオープンする予定となっています。