MEGAドン・キホーテラパーク宇都宮店
- 2019/06/04
- 20:17
栃木県宇都宮市。
宇都宮駅からバスに乗車し、「馬場町」バス停から徒歩1分程度のところに、MEGAドン・キホーテラパーク宇都宮店はあります。
店舗外観

窓が特徴的な西武百貨店の外観です。

細長い建物となっており、裏側は簡素な見た目。

フロアガイド。建物は8階建てですが、6階までしか利用されていません。

まずは1階の「新鮮市場」から見ていきましょう。
パルコとは反対側の正面入り口から一番遠い場所から青果、鮮魚と展開されています。

青果売場。
キウイフルーツを導入部で売り込み。

青果売場自体が小さめで、野菜のアイテム数も絞り込まれています。
カット野菜など単身者・少人数世帯向けの簡便アイテムはほとんど見られませんでした。

ドン・キホーテとして珍しく農家直送コーナーを設置。野菜の他たまごや惣菜なども販売されています。

続く鮮魚売場。
POPやノボリを立て、お祭りのような賑やかな装飾を展開。

商品よりも飾りつけの方に目が行ってしまいそうですね。

6月15日には本マグロの解体ショーも行われるようです。

お刺身コーナー。
主力商品は2点盛り598円、4点盛り1000円のお造りとドン・キホーテとしては高めの価格帯。
店内加工を実施しており、本マグロ中トロなど上質な品も扱います。

寿司は鮮魚売場に配置し鮮度をアピール。
10貫で500円とこちらでは価格訴求します。

精肉売場でも派手な装飾を展開。
肉のカットの違いをPOPで強調していますが、大手では珍しく精肉売場でも店内調理を実施。

価格は安く、大盛サイズも豊富に揃えています。

洋日配コーナー。店内にはこの「驚安ビッグバン」というPOPが至る所に貼られています。

惣菜売場。

揚げ物バイキングコーナー。

品目はあまり多くありませんが、価格は55円と格安です。

お弁当コーナー。
298円ハンバーグ弁当など一部安い商品もありますが、398円のお弁当が中心。

魚惣菜しばたけが入居しており、焼魚の種類は豊富。鮎の塩焼きも販売しています。

惣菜売場は鮮魚、精肉と違って装飾が少なく、一般的なスーパーといった雰囲気。

398円の海鮮丼は種類も豊富です。

加工食品売場。カットケース陳列も控えめで、そこまでごちゃごちゃしていません。

今回注目したいのは加工食品のフェイスアップについてです。
一般的なドン・キホーテはスポット商品、カットケース陳列に注力する一方でゴンドラの方は欠品も目立ち、売場がぐちゃぐちゃであることが散見されます。前進立体陳列とは程遠い売場が多いのですが、宇都宮店は欠品も無く、写真のように商品の正面が見えるようにフェイスアップもしっかり行われており、素晴らしいオペレーションだと感じました。

お酒売場。高価格帯の商品も扱いますが、品揃え自体はそこまで多くありません。

菓子パン売場は様々なメーカーの商品を均一価格で販売。
ジャンブル陳列で探す楽しさがあるプロモーションですね。

お土産コーナー。
餃子せんべいや、栃木名産のいちごを使用したお菓子などをお買い得価格で販売。

地下には宇都宮餃子の専門店やタピオカ専門店が出店します。

2階は日用消耗品と住まいの品のフロア。

ドン・キホーテらしい高さのあるカットケース陳列を実施。

調理家電も格安で販売。

総合スーパーらしい寝具なども取り扱い。

自転車コーナーも充実。

2階でも驚安ビッグバンというPOPが目立ちました。

家電コーナーも導入されています。

プライベートブランドの50型テレビが49800円など激安ですね。

聞いたことが無いドラッグストアですが、マツモトキヨシグループのようです。

3階は衣料品や服飾雑貨のフロア。

通路幅はしっかり確保されています。

肌着コーナー。低価格品からスポーツインナーまで幅広く扱います。

在庫処分品などが並ぶ「宝島」コーナー。

鞄コーナーも種類豊富ですね。

なぜか3階に駄菓子コーナーを設置。

スマホ関連商品も多く扱っています。

総合スーパーらしい子供向け玩具も展開。

4階には100円均一セリアが入居。

整然とした売場。

屋内遊園地も設置されていますが、お客さんは全く入っていませんでした。

5、6階には大型書店「喜久屋書店」が入居。

子供向け書籍も充実。

6階は漫画コーナー。

ホビーショップの駿河屋も入居。

MEGAドン・キホーテラパーク宇都宮店 店舗概要
開業: 2003年11月21日
(2010年8月7日業態転換)
売場面積: 19689㎡(直営5187㎡)
営業時間: 9:00~23:00
住所: 栃木県宇都宮市馬場通り2-3-12
駐車場: 提携あり
HP: http://www.donki.com/store/shop_detail.php?shop_id=235
1971年に開業した西武百貨店宇都宮店は、業績不振の為2002年12月に閉店しました。元々東武宇都宮駅から西へ1kmほどの郊外に立地していた長崎屋は西武跡地へ居抜き出店を決意。2000年に経営破綻して以来、総合スーパー業態初出店となる「ラパーク宇都宮店」をオープンさせました。2010年にはMEGAドン・キホーテへ業態転換しますが、現在も運営は長崎屋が行っています。
建物は8階建てですが、売場は6階フロアまでを使用しており、屋上はフットサルコートとして利用されています。5階、6階に入居する「喜久屋書店」は関西を地盤としており、東日本では珍しい書店です。かつては長崎屋八王子店に出店するなど長崎屋が積極的に誘致しているようです。地下は宇都宮餃子店「来らっせ(きらっせ)」が入居するなど飲食店ゾーンとなっており、「謝謝珍珠(シェイシェイパール)」という台湾発日本初上陸のタピオカ専門店も入っています。何故日本に進出するにあたって宇都宮のドン・キホーテという立地を選んだのか気になりますね。
売場は完全にドン・キホーテですが、通路幅は比較的ゆったりとしており、衣料品、家電、寝具など総合スーパーらしいアイテムも取り扱います。一方でドン・キホーテ特有の圧縮陳列と派手なPOPは健在です。数え切れないほどの呼び込み君が設置されており、商品案内や音楽が流され非常に賑やかな空間。食料品売場を見ていると、競合が少ないためか「競合店徹底対抗値下げ」や「圧倒的驚安プライス」などが見られず、加工食品については価格もそこまで安くありません。カットケース陳列も控えめですが、棚が高いことやPOPの多さで見通しはあまり良くありません。
一般的なドン・キホーテでは商品は乱雑に置かれることが多く、フェイスアップは基本的に行われていません。棚割が適当であることもしばしば。しかし宇都宮店の加工食品売場はレベルが高く、前進立体陳列が徹底して行われており、お客さんから見て選びやすい売場になっていると感じます。
付近に食品スーパーが無く、東武宇都宮百貨店のデパ地下が競合だと思われますが、価格帯も異なるため集客できています。賑わう食料品売場の一方、2階3階は閑散としており、衣料品・住まいの品の販売は好調とは言い難いようです。また、建物は既に築48年を迎え老朽化が進んでおり、再開発も検討されています。
宇都宮駅からバスに乗車し、「馬場町」バス停から徒歩1分程度のところに、MEGAドン・キホーテラパーク宇都宮店はあります。
店舗外観

窓が特徴的な西武百貨店の外観です。

細長い建物となっており、裏側は簡素な見た目。

フロアガイド。建物は8階建てですが、6階までしか利用されていません。

まずは1階の「新鮮市場」から見ていきましょう。
パルコとは反対側の正面入り口から一番遠い場所から青果、鮮魚と展開されています。

青果売場。
キウイフルーツを導入部で売り込み。

青果売場自体が小さめで、野菜のアイテム数も絞り込まれています。
カット野菜など単身者・少人数世帯向けの簡便アイテムはほとんど見られませんでした。

ドン・キホーテとして珍しく農家直送コーナーを設置。野菜の他たまごや惣菜なども販売されています。

続く鮮魚売場。
POPやノボリを立て、お祭りのような賑やかな装飾を展開。

商品よりも飾りつけの方に目が行ってしまいそうですね。

6月15日には本マグロの解体ショーも行われるようです。

お刺身コーナー。
主力商品は2点盛り598円、4点盛り1000円のお造りとドン・キホーテとしては高めの価格帯。
店内加工を実施しており、本マグロ中トロなど上質な品も扱います。

寿司は鮮魚売場に配置し鮮度をアピール。
10貫で500円とこちらでは価格訴求します。

精肉売場でも派手な装飾を展開。
肉のカットの違いをPOPで強調していますが、大手では珍しく精肉売場でも店内調理を実施。

価格は安く、大盛サイズも豊富に揃えています。

洋日配コーナー。店内にはこの「驚安ビッグバン」というPOPが至る所に貼られています。

惣菜売場。

揚げ物バイキングコーナー。

品目はあまり多くありませんが、価格は55円と格安です。

お弁当コーナー。
298円ハンバーグ弁当など一部安い商品もありますが、398円のお弁当が中心。

魚惣菜しばたけが入居しており、焼魚の種類は豊富。鮎の塩焼きも販売しています。

惣菜売場は鮮魚、精肉と違って装飾が少なく、一般的なスーパーといった雰囲気。

398円の海鮮丼は種類も豊富です。

加工食品売場。カットケース陳列も控えめで、そこまでごちゃごちゃしていません。

今回注目したいのは加工食品のフェイスアップについてです。
一般的なドン・キホーテはスポット商品、カットケース陳列に注力する一方でゴンドラの方は欠品も目立ち、売場がぐちゃぐちゃであることが散見されます。前進立体陳列とは程遠い売場が多いのですが、宇都宮店は欠品も無く、写真のように商品の正面が見えるようにフェイスアップもしっかり行われており、素晴らしいオペレーションだと感じました。

お酒売場。高価格帯の商品も扱いますが、品揃え自体はそこまで多くありません。

菓子パン売場は様々なメーカーの商品を均一価格で販売。
ジャンブル陳列で探す楽しさがあるプロモーションですね。

お土産コーナー。
餃子せんべいや、栃木名産のいちごを使用したお菓子などをお買い得価格で販売。

地下には宇都宮餃子の専門店やタピオカ専門店が出店します。

2階は日用消耗品と住まいの品のフロア。

ドン・キホーテらしい高さのあるカットケース陳列を実施。

調理家電も格安で販売。

総合スーパーらしい寝具なども取り扱い。

自転車コーナーも充実。

2階でも驚安ビッグバンというPOPが目立ちました。

家電コーナーも導入されています。

プライベートブランドの50型テレビが49800円など激安ですね。

聞いたことが無いドラッグストアですが、マツモトキヨシグループのようです。

3階は衣料品や服飾雑貨のフロア。

通路幅はしっかり確保されています。

肌着コーナー。低価格品からスポーツインナーまで幅広く扱います。

在庫処分品などが並ぶ「宝島」コーナー。

鞄コーナーも種類豊富ですね。

なぜか3階に駄菓子コーナーを設置。

スマホ関連商品も多く扱っています。

総合スーパーらしい子供向け玩具も展開。

4階には100円均一セリアが入居。

整然とした売場。

屋内遊園地も設置されていますが、お客さんは全く入っていませんでした。

5、6階には大型書店「喜久屋書店」が入居。

子供向け書籍も充実。

6階は漫画コーナー。

ホビーショップの駿河屋も入居。

MEGAドン・キホーテラパーク宇都宮店 店舗概要
開業: 2003年11月21日
(2010年8月7日業態転換)
売場面積: 19689㎡(直営5187㎡)
営業時間: 9:00~23:00
住所: 栃木県宇都宮市馬場通り2-3-12
駐車場: 提携あり
HP: http://www.donki.com/store/shop_detail.php?shop_id=235
1971年に開業した西武百貨店宇都宮店は、業績不振の為2002年12月に閉店しました。元々東武宇都宮駅から西へ1kmほどの郊外に立地していた長崎屋は西武跡地へ居抜き出店を決意。2000年に経営破綻して以来、総合スーパー業態初出店となる「ラパーク宇都宮店」をオープンさせました。2010年にはMEGAドン・キホーテへ業態転換しますが、現在も運営は長崎屋が行っています。
建物は8階建てですが、売場は6階フロアまでを使用しており、屋上はフットサルコートとして利用されています。5階、6階に入居する「喜久屋書店」は関西を地盤としており、東日本では珍しい書店です。かつては長崎屋八王子店に出店するなど長崎屋が積極的に誘致しているようです。地下は宇都宮餃子店「来らっせ(きらっせ)」が入居するなど飲食店ゾーンとなっており、「謝謝珍珠(シェイシェイパール)」という台湾発日本初上陸のタピオカ専門店も入っています。何故日本に進出するにあたって宇都宮のドン・キホーテという立地を選んだのか気になりますね。
売場は完全にドン・キホーテですが、通路幅は比較的ゆったりとしており、衣料品、家電、寝具など総合スーパーらしいアイテムも取り扱います。一方でドン・キホーテ特有の圧縮陳列と派手なPOPは健在です。数え切れないほどの呼び込み君が設置されており、商品案内や音楽が流され非常に賑やかな空間。食料品売場を見ていると、競合が少ないためか「競合店徹底対抗値下げ」や「圧倒的驚安プライス」などが見られず、加工食品については価格もそこまで安くありません。カットケース陳列も控えめですが、棚が高いことやPOPの多さで見通しはあまり良くありません。
一般的なドン・キホーテでは商品は乱雑に置かれることが多く、フェイスアップは基本的に行われていません。棚割が適当であることもしばしば。しかし宇都宮店の加工食品売場はレベルが高く、前進立体陳列が徹底して行われており、お客さんから見て選びやすい売場になっていると感じます。
付近に食品スーパーが無く、東武宇都宮百貨店のデパ地下が競合だと思われますが、価格帯も異なるため集客できています。賑わう食料品売場の一方、2階3階は閑散としており、衣料品・住まいの品の販売は好調とは言い難いようです。また、建物は既に築48年を迎え老朽化が進んでおり、再開発も検討されています。