杉並区久我山。
京王井の頭線の久我山駅から徒歩1分程度のところに、ピーコックストア久我山店はあります。
店舗外観。
傾斜地に建つ3階建ての建物です。売場は1階、2階のみで、3階はオフィス、住居となっています。

店舗の裏手からは2階に入店出来るようになっています。

フロアガイド。
記載されていませんが、2階には100円ショップのダイソーが入居。

1階食料品フロアから見ていきましょう。
青果売場。上質感ある落ち着いた雰囲気です。

トマトも種類豊富に取り揃えます。

葉物野菜は少量パックも販売。

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜を強化。

続く鮮魚売場。

お刺身は荻窪に本店を置く東信水産のプロセスセンターから仕入れます。

塩鮭を大量陳列。

鮮魚売場前の平台ショーケース。
通常であれば切身、塩干、干物の他、鮮魚に関連した商品が並んでも良さそうですが、ラーメン、ロースハム、ゼリーといった統一性が無い商品が置かれています。

精肉売場。

精肉は全てプロセスセンター加工となっており、アイテム数も少なめ。

惣菜売場。

とんかつまい泉監修のヒレかつサンドなど魅力的な商品も見られました。

中華料理はピーコックストア三軒茶屋の杜店内にある専門店「麗彩楼」から商品を運んで販売。

寿司は店内加工の品の他、コンビニなどで見られる食品工場加工の寿司も販売。
値段は安いものの冷蔵されている時間が長いこともあり、正直あまり美味しくありません。

サンドイッチはトップバリュが幅を利かせており、198円からと低価格路線。

加工食品売場。

エンドの季節陳列は上手に出来ていますね。

調味料では一部で高級品・こだわり品の取り扱いが見られました。

高品質志向のスーパーマーケットであればたいてい充実している珈琲、紅茶、ジャムなどは、残念ながらいたって普通の品揃えでした。

売場通路。

チーズ売場でもおつまみ向けの凝った品揃えはありません。

ワイン売場は非常に充実しており、お手頃価格から高級品まで幅広い品揃え。

2階は日用品、衣料品のフロア。
100円ショップも入居しているため販売は鈍そうですが、キッチン用品が充実。

キッチンバーゲンを開催。

衣料品コーナーにお客さんの姿はありませんでしたが、肌着は一定の需要もあるのではと思います。

100円ショップのダイソーが入居。
ピーコックストア久我山店 店舗概要開業: 1977年10月27日
売場面積: 1146㎡(直営部分)
営業時間:
【1階】9:00 〜 23:00
【2階】9:00 〜 21:00
住所: 東京都杉並区久我山4-2-6
駐車場: 12台
HP:
https://aeonmarket.co.jp/peacock_shop_detail.php?name=kugayama店内・売場の様子時間帯: 14時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、子連れ中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: やや上質
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 株式会社アドミック、プライフーズ株式会社
鮮魚加工者: 東信水産株式会社(プロセスセンター)、株式会社フーズシステム
食品レジ: 通常レジ1台、セミセルフレジ3台(4台中2台稼働中)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: トップバリュ
1977年に大丸ピーコック久我山店としてオープンした店舗です。建物は3階建てですが、売場は1階と2階にあり、3階はオフィス・住居となっています。建物の裏手からも入店出来るようになっていますが、傾斜地のため裏手は2階に入口があります。駅近な立地ですが、駐車場も12台完備。かつては2階が衣料品、住まいの品のフロアとなっていましたが、現在は日用消耗品や肌着などにアイテムを縮小し、2階の半分ほどの面積に100円ショップのダイソーが入居しています。
1階食料品売場は約800平米ほどで競合のサミットとほぼ同じですが、サミットが細長い売場で回遊性に難があるのに対し、こちらは買い回りしやすい売場です。一方で、客数では圧倒的にサミットが優位に立っており、ピーコックは閑散としていました。公式ホームページで「高品質スーパーマーケット」を謳う割には、都心の一部店舗を除いて上質志向な品揃えは展開されておらず、平均所得の高い久我山においても高級品・こだわりの品はあまり見られませんでした。サミットは価格訴求のスーパーでは無く、決して価格が魅力的で支持されている訳ではありません。立地の影響もあるにせよ、ここまで差が生じるのは生鮮品や惣菜の品揃え・品質の問題だと考えられます。
売場は改装されており、築年数を感じさせない上質感ある落ち着いた空間となっています。青果売場は陳列もきれいで、オーガニック(有機野菜)やハーブ類が充実しており、各種少量パックの取り扱いもきちんと行うなど、良い取り組みが見られました。続く鮮魚売場は荻窪に本店を置く東信水産のプロセスセンターから仕入れを行う一方、自社店内での加工も実施。お刺身は東信水産の商品のため、4点盛りで1000円を超えるやや高価格帯のアイテムも販売。しかし鮮魚部門全体としては品揃えが弱く、丸々一尾の鮮魚や各種切身などは扱いが少なめ。鮮魚売場前の平台冷蔵ショーケースに並んでいるのはラーメン、ロースハム、ゼリーといった統一性が無い、ただ場所を埋めるための商品でした。
精肉売場は全てプロセスセンター加工。牛肉コーナーでは北海道の銘柄牛「佐幌高原牛」のステーキ肉、すき焼き用肉を販売しますが、霜降りの多い牛肉ではないため、十分需要に応えられているとは言えません。焼き肉用の品揃えももう少し欲しいところ。豚肉・鶏肉でも少量パックの取り扱いはあるものの、価格はやや高め。
惣菜売場は中華料理が充実。ピーコックストア三軒茶屋の杜店内にある専門店「麗彩楼」から商品を運んで販売しています。その他、とんかつまい泉監修のヒレかつサンド、ヤオコーを模倣した店内製造のおはぎなど魅力的な商品も見られました。一方で寿司は店内調理の1人前550円、698円の商品に並んで、コンビニエンスストアなどで販売されている(正直あまり美味しくない)工場で製造した398円、498円の商品も販売。サラダやサンドイッチなども低価格な商品が目立ち、「ハレの日」や「プチ贅沢」需要には応えられていません。低価格な商品にも当然需要があり、取り扱いを否定する訳ではありませんが、売上が厳しい場合に廃棄率の高い高級品から取扱いを中止していくと、売上はさらに減少していきます。
加工食品においても、調味料では若干高級品を揃えているものの、基本的には大手NBと低価格なトップバリュが並んでいます。輸入菓子の扱いも少なく、代わりにトップバリュの90円均一菓子が3個購入で258円になる販促を実施するなど、価格訴求を展開。酒類は充実しており、ワイン売場は1列6ゴンドラを使用し、お手頃価格から高級品まで幅広い品揃えを実現。ワインに合うチーズや生ハムも強化出来るとより良いと感じました。