オギノ上野原店
- 2022/02/12
- 20:16
山梨県上野原市。
JR中央本線の上野原駅から徒歩12分程度のところに、オギノ上野原店はあります。
店舗外観。
建物は2つに分かれており、手前が衣料館、奥が食品館となっています。
オギノでは衣料品、住まいの品も扱っている店舗が多いものの、多層階ではなく平屋で展開しており、トライアルやベイシアのスーパーセンターに近い業態となっています。

まずは食品館から見ていきましょう。
青果売場。青果売場と並んで入口すぐに惣菜売場を配置。

青果は定番品が中心で、あまり変わった品揃えは見られませんでした。

トマトは十分なアイテム数を用意します。

直営のベーカリーも導入。
食パンやピザ、サンドイッチも店内調理で提供しています。

惣菜売場では寿司が充実。
20貫1200円、30貫2830円などファミリー層向けのアイテムを強化。

お手頃価格な寿司も多く並んでいます。
訪れたのは午前中ではなく夕方ピーク前だったのですが、陳列量が多いですね。

弁当は税込み399円の価格帯を中心に展開。

続く鮮魚売場。
お刺身は4点盛りが648円から1100円、6点盛りが980円から1980円と幅広い価格帯を揃えます。

豊洲直送セールを開催。

珍味類も充実しています。

高級なあわびの煮貝も、特別コーナーを取って訴求するわけではなく、通常売場に平然と並んでいます。

続く精肉売場。
近隣の幼稚園・保育園の子供たちが書いた絵が展示されていました。

精肉はプロセスセンターからのアウトパックで提供。
上質な鹿児島県産和牛を種類豊富に揃えます。

冷凍食品コーナー。

和日配コーナー。
富士納豆、富士の小粒、など富士山に関連した納豆も並びます。

ほうとうの取り扱いは少なめ。

加工食品売場。

品揃えは大手NBの定番品が中心ですが、調味料では業務用サイズを取り扱います。

醤油では大手のキッコーマンやヤマサに並んで地元メーカーの「テンヨ」の醤油も陳列。

フェイスアップが綺麗にされていますね。

山梨の地酒も販売。

山梨県産ワインもコーナー化。

ここからは衣料館の売場です。

婦人服売場。

紳士服売場。

靴や寝具なども扱います。
客数は少ないものの全くいない訳ではなく、高齢者を中心に利用されていました。

オギノ上野原店 店舗概要
開業: 2007年10月3日
売場面積: 2325㎡(衣料館合わせて)
営業時間:
食品館 あさ9時30分~よる9時まで
衣料館 あさ10時~よる9時まで
住所: 山梨県上野原市上野原1938-1
駐車場: 119台
HP: https://www.ogino.co.jp/spotsearch/809?doing_wp_cron=1645244943.8704540729522705078125
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや多い
客層: 中高年、高齢者多い
買い物内容: 生鮮、惣菜中心に多め
売場の雰囲気: 特色無し
品出し・前出し: とても良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社プロセスセンター
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ7台(4台稼働中)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: CGC
オギノは山梨県最大手のスーパーマーケットです。山梨県を中心に長野県・静岡県にも進出しており、店舗数は2022年2月時点で46店舗。2021年2月期の売上高は769億円となっています。大型ショッピングセンターの他に総合スーパー業態、食品スーパー業態や他社スーパーに入居する衣料品専門店など、多様な規模の店舗を展開します。
2008年2月期の売上高は755億円、経常利益9億5000万円で、9期連続の増収増益を達成していました。1997年11月にはオギノ本店の目の前にダイエーが進出。売場面積はオギノの約3倍で、開店日には創業者の中内功氏が売場で指揮を執るなど力を入れていましたが、年商は目標の90億円に対して約20億円に留まり、1999年8月、2年も経たずにダイエーは撤退を決めました。
オギノはダイエー進出が決まった1996年から、ポイントカードを駆使して顧客情報に基づいた販促をするCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)に取り組んできました。高い会員カード利用率を武器に、各店舗の顧客のライフスタイルや食生活を分析し、店舗の品揃えに反映させることで売上を伸ばしました。また、顧客に応じたクーポンの発行や、個店ごとに異なる売場づくりを可能とする物流センターの導入など、競合他社に先駆けた取り組みを進めてきました。
一方で、ここ10年ほどは売上が停滞しており、コロナ特需で一時的に売上が伸長したものの、2019年2月期は売上高744億円で10年前より減少していました。トライアル、ベイシア、バローなど他県資本が次々と山梨へ進出しており、地場のいちやまマートや山梨さえきも店舗を増やすなど、人口わずか80万人の山梨県において激しい競争が巻き起こっています。
今回訪れた上野原店は総合スーパー業態の店舗です。総合スーパーとは言っても平屋で衣料品・住まいの品の建物が隣接して建っているため、トライアルやベイシアなどが得意とする「スーパーセンター業態」に近いと言えるでしょう。食料品売場の方は1300平米ほど。天井も高く開放的な空間となっています。決して洗練された店内とは言えませんが、明るく商品を見やすい売場となっています。
入口から青果と並んでベーカリー・惣菜コーナーを配置。都市部の駅前立地スーパーでは見られる配置ですが、郊外立地では珍しいですね。続いて鮮魚、精肉、和洋日配と並んでいます。青果ではあまり特色ある品揃えが見られず、果物でも高級品はほとんど扱っていません。いちご、みかん、りんご、と季節の定番品に絞り込まれた品揃えでした。
惣菜売場では寿司が非常に充実しており、20貫1200円、30貫2830円など上質志向・ファミリー層向けのアイテムを強化。揚げ物や弁当はお手頃価格に感じますが品揃えは一般的でした。青果売場の加工食品側に配置される事の多い和日配コーナーですが、こちらの店舗では洋日配とまとめて配置されています。
鮮魚売場ではお刺身4点盛りが648円から1100円、6点盛りが980円から1980円と幅広い価格帯を揃え、多様なニーズに対応。豊洲直送コーナーが導入されており、金目鯛、黒カレイ、いなだ等の切身を展開していました。山梨県名産で消費量も日本一のあわびの煮貝に加え、珍味類も非常に充実した品揃え。鮮魚売場と精肉売場付近の天井からは近隣の幼稚園・保育園の子供たちが書いた絵が展示されていました。
精肉売場はプロセスセンター加工を実施。上質な鹿児島県産和牛のステーキ肉、すき焼き用、しゃぶしゃぶ用、焼き肉用なども揃えています。豚肉では比較的大容量のパックの取り扱いが多く感じました。鶏肉では国産鶏もも肉が100g128円とやや高めの価格設定。味付け肉の取り扱いの他、スパイス類の関連陳列も行われています。
加工食品売場はCGCを導入しますが、こだわりの品はあまり見られず、大手NBはやや高めな印象。調味料などは飲食店の方の需要があるのか業務用サイズも多く取り扱っています。売場はフェイスアップが非常に美しく行われており、見やすく選びやすい売場となっています。
セミセルフレジは導入されておらず、通常レジが7台並んでいます。客数はそれなりで、上野原駅南口すぐの競合いちやまマート上野原店よりわずかに多い印象。あちらは若年層が多く見られましたが、オギノは中高年から高齢者の姿が目立ちました。買い上げ点数は多く、カゴ一杯に買い物してマイカゴや段ボールに移し替えて持ち帰る方も多かったです。売場では従業員さんがマイクを持ち、セール品や惣菜の出来立て情報など(この日は節分前だったため恵方巻の予約活動も)店内に案内していました。呼び込み君などに録音して繰り返し流すスーパーも多いですが、常連のお客さんと会話する場面も見られ、人を配置することの価値は確かにありそうですね。
JR中央本線の上野原駅から徒歩12分程度のところに、オギノ上野原店はあります。
店舗外観。
建物は2つに分かれており、手前が衣料館、奥が食品館となっています。
オギノでは衣料品、住まいの品も扱っている店舗が多いものの、多層階ではなく平屋で展開しており、トライアルやベイシアのスーパーセンターに近い業態となっています。

まずは食品館から見ていきましょう。
青果売場。青果売場と並んで入口すぐに惣菜売場を配置。

青果は定番品が中心で、あまり変わった品揃えは見られませんでした。

トマトは十分なアイテム数を用意します。

直営のベーカリーも導入。
食パンやピザ、サンドイッチも店内調理で提供しています。

惣菜売場では寿司が充実。
20貫1200円、30貫2830円などファミリー層向けのアイテムを強化。

お手頃価格な寿司も多く並んでいます。
訪れたのは午前中ではなく夕方ピーク前だったのですが、陳列量が多いですね。

弁当は税込み399円の価格帯を中心に展開。

続く鮮魚売場。
お刺身は4点盛りが648円から1100円、6点盛りが980円から1980円と幅広い価格帯を揃えます。

豊洲直送セールを開催。

珍味類も充実しています。

高級なあわびの煮貝も、特別コーナーを取って訴求するわけではなく、通常売場に平然と並んでいます。

続く精肉売場。
近隣の幼稚園・保育園の子供たちが書いた絵が展示されていました。

精肉はプロセスセンターからのアウトパックで提供。
上質な鹿児島県産和牛を種類豊富に揃えます。

冷凍食品コーナー。

和日配コーナー。
富士納豆、富士の小粒、など富士山に関連した納豆も並びます。

ほうとうの取り扱いは少なめ。

加工食品売場。

品揃えは大手NBの定番品が中心ですが、調味料では業務用サイズを取り扱います。

醤油では大手のキッコーマンやヤマサに並んで地元メーカーの「テンヨ」の醤油も陳列。

フェイスアップが綺麗にされていますね。

山梨の地酒も販売。

山梨県産ワインもコーナー化。

ここからは衣料館の売場です。

婦人服売場。

紳士服売場。

靴や寝具なども扱います。
客数は少ないものの全くいない訳ではなく、高齢者を中心に利用されていました。

オギノ上野原店 店舗概要
開業: 2007年10月3日
売場面積: 2325㎡(衣料館合わせて)
営業時間:
食品館 あさ9時30分~よる9時まで
衣料館 あさ10時~よる9時まで
住所: 山梨県上野原市上野原1938-1
駐車場: 119台
HP: https://www.ogino.co.jp/spotsearch/809?doing_wp_cron=1645244943.8704540729522705078125
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: やや多い
客層: 中高年、高齢者多い
買い物内容: 生鮮、惣菜中心に多め
売場の雰囲気: 特色無し
品出し・前出し: とても良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社プロセスセンター
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ7台(4台稼働中)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: CGC
オギノは山梨県最大手のスーパーマーケットです。山梨県を中心に長野県・静岡県にも進出しており、店舗数は2022年2月時点で46店舗。2021年2月期の売上高は769億円となっています。大型ショッピングセンターの他に総合スーパー業態、食品スーパー業態や他社スーパーに入居する衣料品専門店など、多様な規模の店舗を展開します。
2008年2月期の売上高は755億円、経常利益9億5000万円で、9期連続の増収増益を達成していました。1997年11月にはオギノ本店の目の前にダイエーが進出。売場面積はオギノの約3倍で、開店日には創業者の中内功氏が売場で指揮を執るなど力を入れていましたが、年商は目標の90億円に対して約20億円に留まり、1999年8月、2年も経たずにダイエーは撤退を決めました。
オギノはダイエー進出が決まった1996年から、ポイントカードを駆使して顧客情報に基づいた販促をするCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)に取り組んできました。高い会員カード利用率を武器に、各店舗の顧客のライフスタイルや食生活を分析し、店舗の品揃えに反映させることで売上を伸ばしました。また、顧客に応じたクーポンの発行や、個店ごとに異なる売場づくりを可能とする物流センターの導入など、競合他社に先駆けた取り組みを進めてきました。
一方で、ここ10年ほどは売上が停滞しており、コロナ特需で一時的に売上が伸長したものの、2019年2月期は売上高744億円で10年前より減少していました。トライアル、ベイシア、バローなど他県資本が次々と山梨へ進出しており、地場のいちやまマートや山梨さえきも店舗を増やすなど、人口わずか80万人の山梨県において激しい競争が巻き起こっています。
今回訪れた上野原店は総合スーパー業態の店舗です。総合スーパーとは言っても平屋で衣料品・住まいの品の建物が隣接して建っているため、トライアルやベイシアなどが得意とする「スーパーセンター業態」に近いと言えるでしょう。食料品売場の方は1300平米ほど。天井も高く開放的な空間となっています。決して洗練された店内とは言えませんが、明るく商品を見やすい売場となっています。
入口から青果と並んでベーカリー・惣菜コーナーを配置。都市部の駅前立地スーパーでは見られる配置ですが、郊外立地では珍しいですね。続いて鮮魚、精肉、和洋日配と並んでいます。青果ではあまり特色ある品揃えが見られず、果物でも高級品はほとんど扱っていません。いちご、みかん、りんご、と季節の定番品に絞り込まれた品揃えでした。
惣菜売場では寿司が非常に充実しており、20貫1200円、30貫2830円など上質志向・ファミリー層向けのアイテムを強化。揚げ物や弁当はお手頃価格に感じますが品揃えは一般的でした。青果売場の加工食品側に配置される事の多い和日配コーナーですが、こちらの店舗では洋日配とまとめて配置されています。
鮮魚売場ではお刺身4点盛りが648円から1100円、6点盛りが980円から1980円と幅広い価格帯を揃え、多様なニーズに対応。豊洲直送コーナーが導入されており、金目鯛、黒カレイ、いなだ等の切身を展開していました。山梨県名産で消費量も日本一のあわびの煮貝に加え、珍味類も非常に充実した品揃え。鮮魚売場と精肉売場付近の天井からは近隣の幼稚園・保育園の子供たちが書いた絵が展示されていました。
精肉売場はプロセスセンター加工を実施。上質な鹿児島県産和牛のステーキ肉、すき焼き用、しゃぶしゃぶ用、焼き肉用なども揃えています。豚肉では比較的大容量のパックの取り扱いが多く感じました。鶏肉では国産鶏もも肉が100g128円とやや高めの価格設定。味付け肉の取り扱いの他、スパイス類の関連陳列も行われています。
加工食品売場はCGCを導入しますが、こだわりの品はあまり見られず、大手NBはやや高めな印象。調味料などは飲食店の方の需要があるのか業務用サイズも多く取り扱っています。売場はフェイスアップが非常に美しく行われており、見やすく選びやすい売場となっています。
セミセルフレジは導入されておらず、通常レジが7台並んでいます。客数はそれなりで、上野原駅南口すぐの競合いちやまマート上野原店よりわずかに多い印象。あちらは若年層が多く見られましたが、オギノは中高年から高齢者の姿が目立ちました。買い上げ点数は多く、カゴ一杯に買い物してマイカゴや段ボールに移し替えて持ち帰る方も多かったです。売場では従業員さんがマイクを持ち、セール品や惣菜の出来立て情報など(この日は節分前だったため恵方巻の予約活動も)店内に案内していました。呼び込み君などに録音して繰り返し流すスーパーも多いですが、常連のお客さんと会話する場面も見られ、人を配置することの価値は確かにありそうですね。