リコス渋谷本町3丁目店
- 2022/09/10
- 20:33
渋谷区本町。
都営大江戸線の西新宿五丁目駅から徒歩5分程度のところに、リコス渋谷本町3丁目店はあります。
リコスはG-7ホールディングス傘下のG-7リコス・ストアズが展開する都市型小型スーパーです。従来はminiピアゴ(ミニピアゴ)という屋号でしたが、2022年4月以降順次「リコス」への転換を進めており、渋谷本町3丁目店も転換済みとなっています。
店舗外観

入口すぐのオープンケースには青果を配置。
写真にはありませんが中置きゴンドラエンド部分も青果コーナーとなっており、スイカ1玉2380円、種なし巨峰980円、もも2個入り699円など高価格帯のアイテムも導入されています。

何故か大量の刺身こんにゃくを販売しています。

精肉は豚肉、鶏肉が中心の品揃えで、鮮魚はマグロやサーモンの切り落とし程度しか扱いません。

精肉はユニーのプロセスセンターから供給を受けます。

和日配コーナーは通常のコンビニエンスストアよりも充実。

たまご10個199円はスーパーマーケットの通常価格並みの安さです。

牛乳コーナー。
コンビニエンスストアでは1Lの紙パック飲料はせいぜい最下段に10~20アイテム程度ですが、こちらでは充実した品揃え。

エンドにはワインを配置。コンビニエンスストアでは入口すぐにある栄養ドリンクを店内の奥に配置します。

フェイスアップは丁寧にされている印象。

ユニー、イズミヤ、フジ、サンリブの共同開発プライベートブランド「スタイルワン」の菓子コーナー。

突き出し陳列でもスタイルワンを勧めています。

調味料も大手ナショナルブランドと並んでスタイルワンを陳列。

海苔類はスタイルワンが幅を利かせています。

珍味コーナー。

ペットボトル飲料はコンビニエンスストアと同じくウォークイン冷蔵庫を配置し、後ろ側から補充します。価格は定価(メーカー希望小売価格)ではありません。

レジはスーパーマーケットが導入している機種に近いものを採用しており、コンビニのようにお客さん側に大きなモニターはありません。タバコは取り扱います。

リコス渋谷本町3丁目店 店舗概要
開業: 2007年09月21日
売場面積: 122㎡
営業時間: 3:00~翌2:00
住所: 渋谷区本町3丁目52-6
駐車場: 無し
HP: https://g-7ricosstores.co.jp/shop/shop209/
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや少ない
客層: 幅広い
買い物内容: 惣菜中心に少なめ
売場の雰囲気: コンビニエンスストアに近い
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: ユニー株式会社
鮮魚加工者: ほぼ扱い無し
食品レジ: 通常レジ2台(1台稼働中)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 無し
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: スタイルワン
リコスは株式会社G-7リコス・ストアズが東京・神奈川に63店舗を展開する都市型小型スーパーマーケットです。源流となるのは2006年1月にユニーとサークルKサンクスが合弁で立ち上げた「株式会社99イチバ」です。当時、プリント基板メーカー「キョウデン」傘下の生鮮コンビニ「SHOP99」(運営は株式会社九九プラス)が業績を拡大しており、その業態を名称も含めて模倣したと見られます。
その後2010年1月から屋号を「みんなのイチバ」へ改称。2012年1月にはユニーの完全子会社となり、ユニーグループの小型食品スーパーのブランド「ピアゴ」に合わせて「miniピアゴ」へと順次屋号を変更しました。一方で、ピアゴ屋号のスーパーマーケットは首都圏にわずか9店舗しか営業しておらず、特にminiピアゴ の主要な出店地域である東京都内には1店舗も存在しませんでした。そのようなブランド力が決して高いとは言えない状況下でも営業を続け、2016年9月にユニーがファミリーマートに吸収合併され、2019年1月にユニーがドン・キホーテ傘下に入ってなお、「miniピアゴ」の屋号が変わることはありませんでした。
しかし2020年2月、ユニーが株式会社99イチバをG-7ホールディングスに12億5000万円で売却すると発表されました。G-7ホールディングスは業務スーパーやオートバックスのフランチャイジーとして躍進しており、2019年3月期の売上高は1225億200万円。一方で99イチバの2019年2月期の売上高は136億2700万円、営業利益1億4300万円、経常利益1億3800万円、純利益1億1600万円でした。業界では都市型小型スーパーは採算が厳しいと言われており、イオン傘下のまいばすけっとは450店舗まで規模を拡大してようやく黒字転換を果たしている中で、当時73店舗のチェーンとしては健闘していると考えられます。
株式80%を2020年4月1日付で、残る20%を2022年4月1日付で譲渡する計画となっており、 株式会社99イチバという社名と、 miniピアゴという屋号は2022年まで維持されていました。G-7ホールディングスの完全子会社化に伴い、社名が「株式会社G-7リコス・ストアズ」、屋号が「リコス」へと転換されました。直近の2022年3月期決算では売上高は不明なものの、純利益は1億6200万円の赤字へ転落している模様です。
今回訪れたのは2007年9月にオープンした店舗です。ほぼコンビニエンスストアと同じ売場面積ですが、入口すぐには青果コーナーを設けており、果物ではスイカ1玉2380円、種なし巨峰980円、もも2個入り699円など高価格帯のアイテムも導入。精肉は豚肉、鶏肉が中心の品揃えで、鮮魚はマグロやサーモンの切り落とし程度しか扱いません。ちなみに精肉はユニーのプロセスセンターから供給を受けます。コンビニと比べ日配品の割合が多く、米飯や麺類などは縮小されています。おにぎりは99円から品揃えするなど、コンビニよりも低価格で販売しています。加工食品や日配品もコンビニより安く設定されているものの、スーパーと価格で勝負できるような水準ではありません。
気になったのはスタイルワンの多さです。現在ユニーとの資本関係は無いにも関わらず、菓子や調味料、飲料、酒に至るまで積極的に導入されています。このスタイルワンはユニー、イズミヤ、フジ、サンリブの4社が共同で開発するプライベートブランドですが、継続しているのが不思議なPBです。2009年の設立に携わったのはサンリブを除く3社で、当時は3社とも独立した経営を行っていましたが、ユニーはドン・キホーテの傘下に入り、イズミヤはエイチ・ツー・オー リテイリングと経営統合、フジはイオンの傘下に入りました。この中ではフジが最も独自性のある経営を維持する情勢であるため、今後はフジがPB開発を主導する見通しとなっていますが、先行きは不透明です。
客層は都心だけあって若い方も多いですが中高年や会社員、高齢者など幅広い印象。買い物内容は飲料1本から生鮮、日配、加工食品などをカゴ一杯まで様々な使われ方をしていますが、そのあたりは他のコンビニと変わらないでしょう。従業員は2人体制で回しているようです。レジはスーパーマーケットが導入している機種に近いものを採用しており、コンビニのようにお客さん側に大きなモニターはありません。袋詰めは店員さんが行ってくれます。タバコは販売していますが、コンビニのようなホットスナック(揚げ物、焼き鳥など)は販売していません。営業時間は従来24時間営業でしたが、現在は23時間営業(3:00~翌2:00)に変更されており、公式ホームページでは「午前2時より1時間従業員の休憩時間確保の為お休みします」との案内があり深夜はワンオペとなっているようです。
都営大江戸線の西新宿五丁目駅から徒歩5分程度のところに、リコス渋谷本町3丁目店はあります。
リコスはG-7ホールディングス傘下のG-7リコス・ストアズが展開する都市型小型スーパーです。従来はminiピアゴ(ミニピアゴ)という屋号でしたが、2022年4月以降順次「リコス」への転換を進めており、渋谷本町3丁目店も転換済みとなっています。
店舗外観

入口すぐのオープンケースには青果を配置。
写真にはありませんが中置きゴンドラエンド部分も青果コーナーとなっており、スイカ1玉2380円、種なし巨峰980円、もも2個入り699円など高価格帯のアイテムも導入されています。

何故か大量の刺身こんにゃくを販売しています。

精肉は豚肉、鶏肉が中心の品揃えで、鮮魚はマグロやサーモンの切り落とし程度しか扱いません。

精肉はユニーのプロセスセンターから供給を受けます。

和日配コーナーは通常のコンビニエンスストアよりも充実。

たまご10個199円はスーパーマーケットの通常価格並みの安さです。

牛乳コーナー。
コンビニエンスストアでは1Lの紙パック飲料はせいぜい最下段に10~20アイテム程度ですが、こちらでは充実した品揃え。

エンドにはワインを配置。コンビニエンスストアでは入口すぐにある栄養ドリンクを店内の奥に配置します。

フェイスアップは丁寧にされている印象。

ユニー、イズミヤ、フジ、サンリブの共同開発プライベートブランド「スタイルワン」の菓子コーナー。

突き出し陳列でもスタイルワンを勧めています。

調味料も大手ナショナルブランドと並んでスタイルワンを陳列。

海苔類はスタイルワンが幅を利かせています。

珍味コーナー。

ペットボトル飲料はコンビニエンスストアと同じくウォークイン冷蔵庫を配置し、後ろ側から補充します。価格は定価(メーカー希望小売価格)ではありません。

レジはスーパーマーケットが導入している機種に近いものを採用しており、コンビニのようにお客さん側に大きなモニターはありません。タバコは取り扱います。

リコス渋谷本町3丁目店 店舗概要
開業: 2007年09月21日
売場面積: 122㎡
営業時間: 3:00~翌2:00
住所: 渋谷区本町3丁目52-6
駐車場: 無し
HP: https://g-7ricosstores.co.jp/shop/shop209/
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや少ない
客層: 幅広い
買い物内容: 惣菜中心に少なめ
売場の雰囲気: コンビニエンスストアに近い
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: ユニー株式会社
鮮魚加工者: ほぼ扱い無し
食品レジ: 通常レジ2台(1台稼働中)
完全セルフレジ: 無し
トイレ: 無し
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: スタイルワン
リコスは株式会社G-7リコス・ストアズが東京・神奈川に63店舗を展開する都市型小型スーパーマーケットです。源流となるのは2006年1月にユニーとサークルKサンクスが合弁で立ち上げた「株式会社99イチバ」です。当時、プリント基板メーカー「キョウデン」傘下の生鮮コンビニ「SHOP99」(運営は株式会社九九プラス)が業績を拡大しており、その業態を名称も含めて模倣したと見られます。
その後2010年1月から屋号を「みんなのイチバ」へ改称。2012年1月にはユニーの完全子会社となり、ユニーグループの小型食品スーパーのブランド「ピアゴ」に合わせて「miniピアゴ」へと順次屋号を変更しました。一方で、ピアゴ屋号のスーパーマーケットは首都圏にわずか9店舗しか営業しておらず、特にminiピアゴ の主要な出店地域である東京都内には1店舗も存在しませんでした。そのようなブランド力が決して高いとは言えない状況下でも営業を続け、2016年9月にユニーがファミリーマートに吸収合併され、2019年1月にユニーがドン・キホーテ傘下に入ってなお、「miniピアゴ」の屋号が変わることはありませんでした。
しかし2020年2月、ユニーが株式会社99イチバをG-7ホールディングスに12億5000万円で売却すると発表されました。G-7ホールディングスは業務スーパーやオートバックスのフランチャイジーとして躍進しており、2019年3月期の売上高は1225億200万円。一方で99イチバの2019年2月期の売上高は136億2700万円、営業利益1億4300万円、経常利益1億3800万円、純利益1億1600万円でした。業界では都市型小型スーパーは採算が厳しいと言われており、イオン傘下のまいばすけっとは450店舗まで規模を拡大してようやく黒字転換を果たしている中で、当時73店舗のチェーンとしては健闘していると考えられます。
株式80%を2020年4月1日付で、残る20%を2022年4月1日付で譲渡する計画となっており、 株式会社99イチバという社名と、 miniピアゴという屋号は2022年まで維持されていました。G-7ホールディングスの完全子会社化に伴い、社名が「株式会社G-7リコス・ストアズ」、屋号が「リコス」へと転換されました。直近の2022年3月期決算では売上高は不明なものの、純利益は1億6200万円の赤字へ転落している模様です。
今回訪れたのは2007年9月にオープンした店舗です。ほぼコンビニエンスストアと同じ売場面積ですが、入口すぐには青果コーナーを設けており、果物ではスイカ1玉2380円、種なし巨峰980円、もも2個入り699円など高価格帯のアイテムも導入。精肉は豚肉、鶏肉が中心の品揃えで、鮮魚はマグロやサーモンの切り落とし程度しか扱いません。ちなみに精肉はユニーのプロセスセンターから供給を受けます。コンビニと比べ日配品の割合が多く、米飯や麺類などは縮小されています。おにぎりは99円から品揃えするなど、コンビニよりも低価格で販売しています。加工食品や日配品もコンビニより安く設定されているものの、スーパーと価格で勝負できるような水準ではありません。
気になったのはスタイルワンの多さです。現在ユニーとの資本関係は無いにも関わらず、菓子や調味料、飲料、酒に至るまで積極的に導入されています。このスタイルワンはユニー、イズミヤ、フジ、サンリブの4社が共同で開発するプライベートブランドですが、継続しているのが不思議なPBです。2009年の設立に携わったのはサンリブを除く3社で、当時は3社とも独立した経営を行っていましたが、ユニーはドン・キホーテの傘下に入り、イズミヤはエイチ・ツー・オー リテイリングと経営統合、フジはイオンの傘下に入りました。この中ではフジが最も独自性のある経営を維持する情勢であるため、今後はフジがPB開発を主導する見通しとなっていますが、先行きは不透明です。
客層は都心だけあって若い方も多いですが中高年や会社員、高齢者など幅広い印象。買い物内容は飲料1本から生鮮、日配、加工食品などをカゴ一杯まで様々な使われ方をしていますが、そのあたりは他のコンビニと変わらないでしょう。従業員は2人体制で回しているようです。レジはスーパーマーケットが導入している機種に近いものを採用しており、コンビニのようにお客さん側に大きなモニターはありません。袋詰めは店員さんが行ってくれます。タバコは販売していますが、コンビニのようなホットスナック(揚げ物、焼き鳥など)は販売していません。営業時間は従来24時間営業でしたが、現在は23時間営業(3:00~翌2:00)に変更されており、公式ホームページでは「午前2時より1時間従業員の休憩時間確保の為お休みします」との案内があり深夜はワンオペとなっているようです。