マルキョウ福重店
- 2022/10/13
- 22:39
福岡県福岡市西区。
福岡市交通局空港線とJR九州筑肥線の姪浜駅から徒歩12分程度のところに、マルキョウ福重店はあります。
店舗外観

青果売場。

鮮度感のある野菜が量感をもって陳列されています。

1978年開業と古い店舗ですが、2018年4月に改装を実施しており、きれいで清潔感ある売場となっています。

本来の青果台よりもはみ出して陳列しています。

有機野菜も扱います。

関東のスーパーではあまり見られない「グリーンボール」ですが、福岡市内のスーパーでは定番品として並んでいます。
グリーンボールはキャベツの一種で、サイズはやや小さく、鮮やかな緑色と丸い形が特徴です。肉厚でやわらかく、栄養価も高い野菜となっています。

通常のキャベツも販売されています。

トマトコーナー。

下茹でした野菜の他、健康食品も充実しています。

カットフルーツは切り方にこだわり、見た目も美味しそうな商品が並びます。

続く鮮魚売場。

丸魚や切身も豊富に揃えます。

関東ではあまり見られない「クジラ肉」刺身用も販売します。

お刺身は2点盛り、3点盛りが中心でファミリー層向けのアイテムは見られません。

「魚屋さんの寿司」と題して桶のようなパックに入った寿司なども展開するほか、ハワイ料理のポキ丼も販売します。

一方でプロセスセンター加工の寿司は7貫350円という低価格で提供。

店頭にも並ぶ鯛、ヤズ(関東で言うイナダ)、さんま、カラスカレイを使った煮つけも鮮魚コーナーで提供します。
スーパー各社では付加価値のある商品として、店内の鮮魚・精肉部門で販売している食材を使ったインストア加工の惣菜を強化しており、マルキョウも取り組んでいるようです。

精肉売場。

福岡県産糸島牛(100g1499円)や国産黒毛和牛(100g1090円)など霜降りの入った上質なすき焼き用肉も販売。

ステーキ肉も宮崎牛(100g1390円)、国産黒毛和牛(100g1390円)といった上質なアイテムを展開。

豚肉では「佐賀SPF豚」(SPF豚とは、豚の健康や成長に悪影響を与える特定の病気が存在しない豚のことです)を訴求。
しゃぶしゃぶ用肉の盛り付けが美しいですね。

鶏肉では「華味鶏」という銘柄肉を展開。

通常コーナーでは100g129円の国産鶏もも肉がタイムサービスと称して99円で提供されていました。

惣菜売場は専門店「大阪惣菜花ごよみ」が担当します。

揚げ物などは定番アイテムが中心。

店内調理のお弁当は具だくさんで種類も豊富ですが、価格は428円から518円とやや高めに設定されています。

店内調理の和惣菜は美味しそうですね。

パンコーナーでは地場企業のリョーユーパン、フランソアの商品も並びます。

「ふるさとの味」として唐人ベーカリーの商品を展開。
福岡の学校給食で出されるパンの製造を担っているそうです。

牛乳コーナー。
明治、雪印、森永といった全国展開のブランドと並んで大量陳列されている「みどり牛乳」は地場の九州乳業が発売する牛乳で、福岡市内のスーパーではよく見られます。

加工食品売場。
九州・沖縄・山口の地域限定で販売されている袋麺「うまかっちゃん」を大量陳列。

乾麺も関東では見られない商品が並びます。西日本ではうどんに比べて蕎麦があまり食べられないため、取り扱いも少なくなっています。

九州の醤油は甘いというのは有名な話ですが、実際に売場を見ても「あまくち」「うまくち」といった砂糖の入った甘い醤油が数多く並んでいます。

何故かみりんコーナーでワインも販売。

ドレッシングコーナー。
フェイスアップはきちんと行われています。

マルキョウ福重店 店舗概要
開業: 1978年09月20日
売場面積: 938㎡
営業時間: 9:30~22:30
住所: 福岡県福岡市西区石丸1-13-1
駐車場: 142台(無料)
HP: https://www.marukyo-web.co.jp/shop/292/
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 清潔感ある
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内、マルキョウ精肉センター
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ0台、セミセルフレジ4台(1台稼働中)精算機6台
完全セルフレジ: 6台
トイレ: 普通
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: 無し(オール日本スーパーマーケット協会には加盟しており、くらし良好を見逃している可能性はあります)
マルキョウは福岡県大野城市に本社を置き、北部九州を中心に84店舗を展開している食品スーパーです。1964年に「株式会社丸共ストアー」として創業し、1985年に現在の「マルキョウ」へ改称。2013年には西鉄ストアなどを展開する西日本鉄道と資本・業務提携を締結しますが、2017年には丸久とマルミヤストアが経営統合して誕生したリテールパートナーズの傘下に入り、西日本鉄道との資本提携は解消しています。これにより、リテールパートナーズには屋号に丸(マル)が入る企業が3社揃うことになりました。2018年にリテールパートナーズ(山口)はアークス(北海道)、バロー(岐阜)と共に「新日本スーパーマーケット同名」を結成し、株式を持ち合う資本業務提携を締結しました。
株式会社リテールパートナーズの2022年2月期決算は営業収益2395億円、営業利益53億円、経常利益62億円、当期純利益33億円で、コロナ特需の反動減により減収減益となっています。グループ3社では唯一マルミヤストアがM&Aにより増収を達成していますが、経常利益は全社減少となっています。マルキョウ単体では営業収益816億円、営業利益15億円、経常利益18億円、当期純利益13億円などとなっています。
今回訪れたマルキョウ福重店は1978年開業と古い店舗ですが、2018年4月に改装を実施しており、きれいで清潔感ある売場となっています。売場面積は938平米と、食品スーパー業態に特化しているマルキョウでは標準的で、駐車場も142台と十分確保されています。
導入部から青果、鮮魚、精肉、惣菜と配置。青果売場では鮮度感のある野菜が量感をもって陳列されています。高級な果物や珍しい野菜が揃うわけではありませんが、普段使いするには十分という品揃え。鮮魚は丸魚の扱いは少ないものの切身やお刺身は充実。関東のスーパーではあまり見られない生のクジラ肉も販売されていました。鮮魚で展開する魚惣菜コーナーでは、店頭にも並ぶ鯛、ヤズ(関東で言うイナダ)、さんま、カラスカレイを使った煮つけも提供します。
精肉では福岡県産糸島牛(100g1499円)や宮崎牛(100g1390円)、国産黒毛和牛(100g1390円)といった上質なステーキ肉・すき焼き用肉も販売。豚肉では「佐賀SPF豚」(SPF豚とは、豚の健康や成長に悪影響を与える特定の病気が存在しない豚のことです)、鶏肉では「華味鶏」といった銘柄肉を訴求しています。ファミリー層向けの比較的大きなパックが目立ちました。
惣菜は専門店「大阪惣菜花ごよみ」が担当。店内調理のお弁当は種類も豊富ですが、価格は428円から518円とやや高めに設定されています。店内調理の煮物や和惣菜は魅力的ですが、揚げ物のほかは品揃えの幅は広くありません。
加工食品売場はカットケース陳列を積極的に実施しており、単品大量陳列により安さを訴求します。地元商品の比率も高く、特に醤油や乾麺のコーナーにおいては関東で見られない商品が数多く並んでいました。一方で高級品・こだわりの品はほとんど扱いません。
平日14時頃に訪れましたが、客単価は低いもののそれなりのお客さんで賑わっていました。セミセルフレジは1台しか稼働していないものの、完全セルフレジの利用率が高く、お客さんに使い方が浸透しているようです。近隣のサニーやハローデイには劣るものの、有力な競合他社がひしめき合う環境で、一定の支持を獲得しています。大きな差別化要因はありませんが、生鮮品の鮮度・価格やナショナルブランド商品の価格は悪くない印象を持ちました。
福岡市交通局空港線とJR九州筑肥線の姪浜駅から徒歩12分程度のところに、マルキョウ福重店はあります。
店舗外観

青果売場。

鮮度感のある野菜が量感をもって陳列されています。

1978年開業と古い店舗ですが、2018年4月に改装を実施しており、きれいで清潔感ある売場となっています。

本来の青果台よりもはみ出して陳列しています。

有機野菜も扱います。

関東のスーパーではあまり見られない「グリーンボール」ですが、福岡市内のスーパーでは定番品として並んでいます。
グリーンボールはキャベツの一種で、サイズはやや小さく、鮮やかな緑色と丸い形が特徴です。肉厚でやわらかく、栄養価も高い野菜となっています。

通常のキャベツも販売されています。

トマトコーナー。

下茹でした野菜の他、健康食品も充実しています。

カットフルーツは切り方にこだわり、見た目も美味しそうな商品が並びます。

続く鮮魚売場。

丸魚や切身も豊富に揃えます。

関東ではあまり見られない「クジラ肉」刺身用も販売します。

お刺身は2点盛り、3点盛りが中心でファミリー層向けのアイテムは見られません。

「魚屋さんの寿司」と題して桶のようなパックに入った寿司なども展開するほか、ハワイ料理のポキ丼も販売します。

一方でプロセスセンター加工の寿司は7貫350円という低価格で提供。

店頭にも並ぶ鯛、ヤズ(関東で言うイナダ)、さんま、カラスカレイを使った煮つけも鮮魚コーナーで提供します。
スーパー各社では付加価値のある商品として、店内の鮮魚・精肉部門で販売している食材を使ったインストア加工の惣菜を強化しており、マルキョウも取り組んでいるようです。

精肉売場。

福岡県産糸島牛(100g1499円)や国産黒毛和牛(100g1090円)など霜降りの入った上質なすき焼き用肉も販売。

ステーキ肉も宮崎牛(100g1390円)、国産黒毛和牛(100g1390円)といった上質なアイテムを展開。

豚肉では「佐賀SPF豚」(SPF豚とは、豚の健康や成長に悪影響を与える特定の病気が存在しない豚のことです)を訴求。
しゃぶしゃぶ用肉の盛り付けが美しいですね。

鶏肉では「華味鶏」という銘柄肉を展開。

通常コーナーでは100g129円の国産鶏もも肉がタイムサービスと称して99円で提供されていました。

惣菜売場は専門店「大阪惣菜花ごよみ」が担当します。

揚げ物などは定番アイテムが中心。

店内調理のお弁当は具だくさんで種類も豊富ですが、価格は428円から518円とやや高めに設定されています。

店内調理の和惣菜は美味しそうですね。

パンコーナーでは地場企業のリョーユーパン、フランソアの商品も並びます。

「ふるさとの味」として唐人ベーカリーの商品を展開。
福岡の学校給食で出されるパンの製造を担っているそうです。

牛乳コーナー。
明治、雪印、森永といった全国展開のブランドと並んで大量陳列されている「みどり牛乳」は地場の九州乳業が発売する牛乳で、福岡市内のスーパーではよく見られます。

加工食品売場。
九州・沖縄・山口の地域限定で販売されている袋麺「うまかっちゃん」を大量陳列。

乾麺も関東では見られない商品が並びます。西日本ではうどんに比べて蕎麦があまり食べられないため、取り扱いも少なくなっています。

九州の醤油は甘いというのは有名な話ですが、実際に売場を見ても「あまくち」「うまくち」といった砂糖の入った甘い醤油が数多く並んでいます。

何故かみりんコーナーでワインも販売。

ドレッシングコーナー。
フェイスアップはきちんと行われています。

マルキョウ福重店 店舗概要
開業: 1978年09月20日
売場面積: 938㎡
営業時間: 9:30~22:30
住所: 福岡県福岡市西区石丸1-13-1
駐車場: 142台(無料)
HP: https://www.marukyo-web.co.jp/shop/292/
店内・売場の様子
時間帯: 14時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 清潔感ある
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内、マルキョウ精肉センター
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ0台、セミセルフレジ4台(1台稼働中)精算機6台
完全セルフレジ: 6台
トイレ: 普通
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: 無し(オール日本スーパーマーケット協会には加盟しており、くらし良好を見逃している可能性はあります)
マルキョウは福岡県大野城市に本社を置き、北部九州を中心に84店舗を展開している食品スーパーです。1964年に「株式会社丸共ストアー」として創業し、1985年に現在の「マルキョウ」へ改称。2013年には西鉄ストアなどを展開する西日本鉄道と資本・業務提携を締結しますが、2017年には丸久とマルミヤストアが経営統合して誕生したリテールパートナーズの傘下に入り、西日本鉄道との資本提携は解消しています。これにより、リテールパートナーズには屋号に丸(マル)が入る企業が3社揃うことになりました。2018年にリテールパートナーズ(山口)はアークス(北海道)、バロー(岐阜)と共に「新日本スーパーマーケット同名」を結成し、株式を持ち合う資本業務提携を締結しました。
株式会社リテールパートナーズの2022年2月期決算は営業収益2395億円、営業利益53億円、経常利益62億円、当期純利益33億円で、コロナ特需の反動減により減収減益となっています。グループ3社では唯一マルミヤストアがM&Aにより増収を達成していますが、経常利益は全社減少となっています。マルキョウ単体では営業収益816億円、営業利益15億円、経常利益18億円、当期純利益13億円などとなっています。
今回訪れたマルキョウ福重店は1978年開業と古い店舗ですが、2018年4月に改装を実施しており、きれいで清潔感ある売場となっています。売場面積は938平米と、食品スーパー業態に特化しているマルキョウでは標準的で、駐車場も142台と十分確保されています。
導入部から青果、鮮魚、精肉、惣菜と配置。青果売場では鮮度感のある野菜が量感をもって陳列されています。高級な果物や珍しい野菜が揃うわけではありませんが、普段使いするには十分という品揃え。鮮魚は丸魚の扱いは少ないものの切身やお刺身は充実。関東のスーパーではあまり見られない生のクジラ肉も販売されていました。鮮魚で展開する魚惣菜コーナーでは、店頭にも並ぶ鯛、ヤズ(関東で言うイナダ)、さんま、カラスカレイを使った煮つけも提供します。
精肉では福岡県産糸島牛(100g1499円)や宮崎牛(100g1390円)、国産黒毛和牛(100g1390円)といった上質なステーキ肉・すき焼き用肉も販売。豚肉では「佐賀SPF豚」(SPF豚とは、豚の健康や成長に悪影響を与える特定の病気が存在しない豚のことです)、鶏肉では「華味鶏」といった銘柄肉を訴求しています。ファミリー層向けの比較的大きなパックが目立ちました。
惣菜は専門店「大阪惣菜花ごよみ」が担当。店内調理のお弁当は種類も豊富ですが、価格は428円から518円とやや高めに設定されています。店内調理の煮物や和惣菜は魅力的ですが、揚げ物のほかは品揃えの幅は広くありません。
加工食品売場はカットケース陳列を積極的に実施しており、単品大量陳列により安さを訴求します。地元商品の比率も高く、特に醤油や乾麺のコーナーにおいては関東で見られない商品が数多く並んでいました。一方で高級品・こだわりの品はほとんど扱いません。
平日14時頃に訪れましたが、客単価は低いもののそれなりのお客さんで賑わっていました。セミセルフレジは1台しか稼働していないものの、完全セルフレジの利用率が高く、お客さんに使い方が浸透しているようです。近隣のサニーやハローデイには劣るものの、有力な競合他社がひしめき合う環境で、一定の支持を獲得しています。大きな差別化要因はありませんが、生鮮品の鮮度・価格やナショナルブランド商品の価格は悪くない印象を持ちました。