いわて生協ベルフ仙北
- 2022/11/11
- 12:30
岩手県盛岡市。
JR東北本線の仙北町駅から徒歩7分程度のところに、いわて生協ベルフ仙北はあります。
店舗外観

2階に会議室などを備えているのは生活協同組合らしい造りですね。

屋上からの壮大な眺め。真横には東北新幹線も通ります。

入口すぐの青果売場。1971年に開業しており、改装は施されているものの洗練された空間とは言えません。

特産品ということもあり、りんごの品揃えが豊富で2個パック、4個パックに加えて箱単位での販売も行っています。

シャインマスカットやメロン、りんごなどが化粧箱に入ったフルーツギフトも取り扱います。

トマトコーナー。地元岩手県産を中心として「産直」を打ち出します。

生産者の顔が載せられた商品説明やレシピ提案、関連陳列にも積極的に取り組みます。

それほど単身・少人数世帯が多い地域には思えませんが、少量使い切りサイズやカット野菜を強化。

食材・調味料とレシピがセットになった「ミールキット」も販売しています。

鮮魚売場。

なめたかれい、にしんなどを氷漬けの状態でセルフサービスにて提供。

調理場は一部ガラス張りとなっています。

お刺身は盛り合わせは少ないものの、豊富な種類の単品お造りを1点298円、2点580円で販売しています。

鮭の消費量が多いのか、切身のコーナーは大きく取られており、関東地区ではあまり見られない鮭の白子も扱っています。

「真だら子」を販売。タラコや明太子になるのは一般的にはスケトウダラ(スケソウダラ)の卵なので、真鱈の卵巣は煮付けで食べられることが多いようです。

鮮魚は平台ショーケースも多く配置し、充実の品揃えという印象。

フライパンで炒めるだけの「海鮮簡単調理コーナー」も設置。

鮮魚部門で販売されている魚を店内調理した焼魚コーナーも展開します。

新鮮な海鮮物を牛乳瓶に詰めた「宮古の瓶ドン」をふるさとのお土産に勧めています。
発泡スチロールに詰めて発送も出来るようです。

鮮魚と精肉の境界では日本ハムのチルドピザを大々的に訴求します。

精肉売場。基本的には自社のプロセスセンターから供給を受けています。

上質な和牛はそれほど多くありませんが、焼肉セットなどファミリー層向けの商品は見られました。

豚肉は自社ブランド「アイコープ豚」を売り込みます。

個食鍋に加え、鶏ちゃんこ鍋セット(4人前、1000円)、博多もつ鍋セット(4人前、1200円)など時短需要に応える品揃えも実施。

惣菜売場。

弁当や揚げ物は定番品が中心で凝った商品はあまり見られません。

客層に高齢者が多いためか、和惣菜は充実しています。

店内調理のおにぎりも販売。東北地方では醬油ではなく味噌の焼きおにぎりが好まれる傾向にあります。

店内手作りのおはぎ、串団子も販売。

続いて和洋日配コーナーを見ていきます。
納豆コーナーは自社ブランドの比率が高くなっています。

牛乳コーナー。
「産直生協牛乳」を多フェイスで販売します。

ナチュラルチーズはこだわり商品も含め充実しています。

デザートコーナー。もう少し売場の装飾などで季節感が演出できると良いですね。

冷凍食品コーナー。

冷凍食品でもコープ商品を均一価格で訴求。

加工食品売場。

写真右下の「佐々長老舗の味つゆ」は人気商品のようで、他店でも品切れとなっているケースが多く見られました。

ドレッシングコーナー。コープ商品と大手NBが中心となっています。フェイスアップは綺麗に出来ていますね。

レトルトカレーはこだわり商品も揃えます。

ポテトスナックも美しい前進立体陳列に仕上がっています。

均一菓子は自社ブランドと三菱食品の生活志向を導入。

東北6県の生協限定で発売されている高品質PB「古今東北」も販売。

缶チューハイも商品パッケージがきちんと正面を向いており、丁寧なフェイスアップが行われています。
気配りのできる従業員さんがいらっしゃるようです。

酒コーナーでは岩手県の地酒も販売します。

医薬品の販売も行っています。

地元の銘菓、お土産品も取り扱います。

レジ前の通路。

いわて生協ベルフ仙北店 店舗概要
開業: 1971年11月03日
売場面積: 2050㎡
営業時間: 9:00~22:00
住所: 岩手県盛岡市仙北3-8-40
駐車場: 180台(無料)
HP: https://www.iwate.coop/shop/shoplist/store.php?shop=174
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 特筆無し
品出し・前出し: 非常に良い、素晴らしい
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: いわて生協ミートセンター、自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ1台(0台稼働中)、セミセルフレジ2台(1台稼働中)精算機4台
完全セルフレジ: 6台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: COOP商品、古今東北
1971年に開業し、50年以上営業しているスーパーとしては規模が大きく、駐車場も180台備えています。「いわて生活協同組合」自体が1990年に県内6つの地域生協が合併して発足しており、それ以前から営業していることになります。2階に会議室などを備えているのは通常のスーパーと異なる点ですね。
入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と並んでいます。ベーカリーは入居していないものの、医薬品の販売は行っています。青果売場では特産品ということもあり、りんごの品揃えが豊富で2個パック、4個パックに加えて箱単位での販売も行っています。シャインマスカットやメロン、りんごなどが化粧箱に入ったフルーツギフトも取り扱います。単身・少人数世帯が多い地域には思えませんが、少量使い切りサイズやカット野菜を強化しており、食材・調味料とレシピがセットになった「ミールキット」も販売しています。産地直送をアピールしており、商品説明にも取り組むなど、生協らしい品質を重視した商品政策が見受けられました。
鮮魚売場では調理場の見える対面販売方式を導入。なめたかれいやにしん、いわしを氷漬けの状態でセルフサービスにて提供します。お刺身は盛り合わせは少ないものの、豊富な種類の単品お造りを1点298円、2点580円の均一価格で販売。鮭の消費量が多いのか、切身のコーナーは大きく取られており、関東地区ではあまり見られない鮭の白子も扱っています。見た目はグロテスクですが「真だら子」も並んでいました。タラコや明太子になるのは一般的にはスケトウダラ(スケソウダラ)の卵なので、真鱈の卵巣は煮付けで食べられることが多いようです。新鮮な海鮮物を牛乳瓶に詰めた「宮古の瓶ドン」をふるさとのお土産に勧めており、発送も承っています。
精肉は基本的にプロセスセンターから供給を受けており、上質な和牛はそれほど多くありませんが、焼肉セットなどファミリー層向けの商品は見られました。豚肉は自社ブランド「アイコープ豚」を訴求するほか、鶏肉も岩手県内の契約農家で育てていることを強調しています。個食鍋に加え、鶏ちゃんこ鍋セット(4人前、1000円)、博多もつ鍋セット(4人前、1200円)など時短需要に応える品揃えも行います。
惣菜は豊富な和惣菜や、店内手作りのおにぎり、おはぎ、串団子などは魅力的に映りましたが、弁当や揚げ物は定番品が中心で凝った商品はあまり見られません。加工食品は「コープ商品」を前面に押し出した棚割りを行っており、比率が非常に高くなっています。その他東北6県の生協限定で発売されている高品質PB「古今東北」も販売。酒部門の日本酒では岩手県の地酒もコーナー展開しています。加工食品や飲料を中心として商品のフェイスアップが非常によく出来ており、素晴らしいと感じました。
平日の昼から夕方にかけてのアイドルタイムであったため、客数は少なく、レジは有人レジ1台で特に混雑する様子もありませんでした。生鮮品の陳列量は決して少ない訳ではなく、夕方には賑わうものと思われます。昨年度の年商は約13億7000万円となっており、競合マイヤの約14億9000万円(共に日本スーパー名鑑より)を下回るものの、接戦を演じているようです。ただしマイヤは今年4月に10日間かけて改装を実施しており、同じ時間帯の客数を比較するとお客さんが流れているように感じられました。
JR東北本線の仙北町駅から徒歩7分程度のところに、いわて生協ベルフ仙北はあります。
店舗外観

2階に会議室などを備えているのは生活協同組合らしい造りですね。

屋上からの壮大な眺め。真横には東北新幹線も通ります。

入口すぐの青果売場。1971年に開業しており、改装は施されているものの洗練された空間とは言えません。

特産品ということもあり、りんごの品揃えが豊富で2個パック、4個パックに加えて箱単位での販売も行っています。

シャインマスカットやメロン、りんごなどが化粧箱に入ったフルーツギフトも取り扱います。

トマトコーナー。地元岩手県産を中心として「産直」を打ち出します。

生産者の顔が載せられた商品説明やレシピ提案、関連陳列にも積極的に取り組みます。

それほど単身・少人数世帯が多い地域には思えませんが、少量使い切りサイズやカット野菜を強化。

食材・調味料とレシピがセットになった「ミールキット」も販売しています。

鮮魚売場。

なめたかれい、にしんなどを氷漬けの状態でセルフサービスにて提供。

調理場は一部ガラス張りとなっています。

お刺身は盛り合わせは少ないものの、豊富な種類の単品お造りを1点298円、2点580円で販売しています。

鮭の消費量が多いのか、切身のコーナーは大きく取られており、関東地区ではあまり見られない鮭の白子も扱っています。

「真だら子」を販売。タラコや明太子になるのは一般的にはスケトウダラ(スケソウダラ)の卵なので、真鱈の卵巣は煮付けで食べられることが多いようです。

鮮魚は平台ショーケースも多く配置し、充実の品揃えという印象。

フライパンで炒めるだけの「海鮮簡単調理コーナー」も設置。

鮮魚部門で販売されている魚を店内調理した焼魚コーナーも展開します。

新鮮な海鮮物を牛乳瓶に詰めた「宮古の瓶ドン」をふるさとのお土産に勧めています。
発泡スチロールに詰めて発送も出来るようです。

鮮魚と精肉の境界では日本ハムのチルドピザを大々的に訴求します。

精肉売場。基本的には自社のプロセスセンターから供給を受けています。

上質な和牛はそれほど多くありませんが、焼肉セットなどファミリー層向けの商品は見られました。

豚肉は自社ブランド「アイコープ豚」を売り込みます。

個食鍋に加え、鶏ちゃんこ鍋セット(4人前、1000円)、博多もつ鍋セット(4人前、1200円)など時短需要に応える品揃えも実施。

惣菜売場。

弁当や揚げ物は定番品が中心で凝った商品はあまり見られません。

客層に高齢者が多いためか、和惣菜は充実しています。

店内調理のおにぎりも販売。東北地方では醬油ではなく味噌の焼きおにぎりが好まれる傾向にあります。

店内手作りのおはぎ、串団子も販売。

続いて和洋日配コーナーを見ていきます。
納豆コーナーは自社ブランドの比率が高くなっています。

牛乳コーナー。
「産直生協牛乳」を多フェイスで販売します。

ナチュラルチーズはこだわり商品も含め充実しています。

デザートコーナー。もう少し売場の装飾などで季節感が演出できると良いですね。

冷凍食品コーナー。

冷凍食品でもコープ商品を均一価格で訴求。

加工食品売場。

写真右下の「佐々長老舗の味つゆ」は人気商品のようで、他店でも品切れとなっているケースが多く見られました。

ドレッシングコーナー。コープ商品と大手NBが中心となっています。フェイスアップは綺麗に出来ていますね。

レトルトカレーはこだわり商品も揃えます。

ポテトスナックも美しい前進立体陳列に仕上がっています。

均一菓子は自社ブランドと三菱食品の生活志向を導入。

東北6県の生協限定で発売されている高品質PB「古今東北」も販売。

缶チューハイも商品パッケージがきちんと正面を向いており、丁寧なフェイスアップが行われています。
気配りのできる従業員さんがいらっしゃるようです。

酒コーナーでは岩手県の地酒も販売します。

医薬品の販売も行っています。

地元の銘菓、お土産品も取り扱います。

レジ前の通路。

いわて生協ベルフ仙北店 店舗概要
開業: 1971年11月03日
売場面積: 2050㎡
営業時間: 9:00~22:00
住所: 岩手県盛岡市仙北3-8-40
駐車場: 180台(無料)
HP: https://www.iwate.coop/shop/shoplist/store.php?shop=174
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 特筆無し
品出し・前出し: 非常に良い、素晴らしい
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: いわて生協ミートセンター、自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ1台(0台稼働中)、セミセルフレジ2台(1台稼働中)精算機4台
完全セルフレジ: 6台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: COOP商品、古今東北
1971年に開業し、50年以上営業しているスーパーとしては規模が大きく、駐車場も180台備えています。「いわて生活協同組合」自体が1990年に県内6つの地域生協が合併して発足しており、それ以前から営業していることになります。2階に会議室などを備えているのは通常のスーパーと異なる点ですね。
入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と並んでいます。ベーカリーは入居していないものの、医薬品の販売は行っています。青果売場では特産品ということもあり、りんごの品揃えが豊富で2個パック、4個パックに加えて箱単位での販売も行っています。シャインマスカットやメロン、りんごなどが化粧箱に入ったフルーツギフトも取り扱います。単身・少人数世帯が多い地域には思えませんが、少量使い切りサイズやカット野菜を強化しており、食材・調味料とレシピがセットになった「ミールキット」も販売しています。産地直送をアピールしており、商品説明にも取り組むなど、生協らしい品質を重視した商品政策が見受けられました。
鮮魚売場では調理場の見える対面販売方式を導入。なめたかれいやにしん、いわしを氷漬けの状態でセルフサービスにて提供します。お刺身は盛り合わせは少ないものの、豊富な種類の単品お造りを1点298円、2点580円の均一価格で販売。鮭の消費量が多いのか、切身のコーナーは大きく取られており、関東地区ではあまり見られない鮭の白子も扱っています。見た目はグロテスクですが「真だら子」も並んでいました。タラコや明太子になるのは一般的にはスケトウダラ(スケソウダラ)の卵なので、真鱈の卵巣は煮付けで食べられることが多いようです。新鮮な海鮮物を牛乳瓶に詰めた「宮古の瓶ドン」をふるさとのお土産に勧めており、発送も承っています。
精肉は基本的にプロセスセンターから供給を受けており、上質な和牛はそれほど多くありませんが、焼肉セットなどファミリー層向けの商品は見られました。豚肉は自社ブランド「アイコープ豚」を訴求するほか、鶏肉も岩手県内の契約農家で育てていることを強調しています。個食鍋に加え、鶏ちゃんこ鍋セット(4人前、1000円)、博多もつ鍋セット(4人前、1200円)など時短需要に応える品揃えも行います。
惣菜は豊富な和惣菜や、店内手作りのおにぎり、おはぎ、串団子などは魅力的に映りましたが、弁当や揚げ物は定番品が中心で凝った商品はあまり見られません。加工食品は「コープ商品」を前面に押し出した棚割りを行っており、比率が非常に高くなっています。その他東北6県の生協限定で発売されている高品質PB「古今東北」も販売。酒部門の日本酒では岩手県の地酒もコーナー展開しています。加工食品や飲料を中心として商品のフェイスアップが非常によく出来ており、素晴らしいと感じました。
平日の昼から夕方にかけてのアイドルタイムであったため、客数は少なく、レジは有人レジ1台で特に混雑する様子もありませんでした。生鮮品の陳列量は決して少ない訳ではなく、夕方には賑わうものと思われます。昨年度の年商は約13億7000万円となっており、競合マイヤの約14億9000万円(共に日本スーパー名鑑より)を下回るものの、接戦を演じているようです。ただしマイヤは今年4月に10日間かけて改装を実施しており、同じ時間帯の客数を比較するとお客さんが流れているように感じられました。