ゆりストア百合丘本店
- 2022/11/22
- 14:45
神奈川県川崎市。
小田急小田原線の百合ヶ丘駅すぐのところに、ゆりストア百合丘本店はあります。
こちらの店舗は2023年1月15日をもって建て替えのため営業を終了する予定となっています。
店舗外観。

百合ヶ丘駅の目の前という好立地です。

店舗側面。

傾斜地に建っているため、店の裏手の道路は2階部分と同じ高さになっています。

本社機能も置かれているため事務所も広い模様。

2階裏手の入口は「落下物の危険がある」として封鎖されています。

らせん状の階段。

3階は営業しておりません。

1階から2階への昇りエスカレーターのみ設置されています。
今では貴重となった「日立エスカレーン」という機種です。

現在は塞がれていますが、2階から3階へも設置されていたのでしょうか。

2023年の1月15日をもって建て替えのため閉店と案内されています。
1960年8月21日に開業(日本スーパー名鑑より)しており、62年間営業を続けてきました。

入口すぐの青果売場。
運搬コンテナを積み重ねた簡素な青果台。

売場がやや手狭なため品揃えは絞り込まれています。

購入頻度の高い野菜は価格訴求も実施。

駅前立地ということもあり、中小スーパーとしては珍しく小分け・少量パックの品揃えを強化しています。

鍋野菜セットも店内で加工しています。

続く鮮魚売場。
スポット照明も導入され商品は際立っていますが、天井や床には黒ずみも目立ちます。

キンキ、真かれい、メバル、いとより、鮎といった丸魚も豊富に揃えています。

お刺身は種類豊富で、陳列量も多くなっており人気を博しているようです。

天然真鯛の姿造り(598円)などこだわり商品も並びます。

冷凍の骨とり魚をコーナー展開。

精肉売場。宗谷黒牛をアピールします。関連陳列やメニュー提案といった取り組みも見られました。

上質な国産すき焼き用肉から安価なアメリカ産牛バラ切り落としまで幅広く品揃えします。

ほぼ脂身の無いオーストラリア産牛ももステーキ肉であれば100gあたり209円より、もう少し安値で販売したいところです。

客層としては高齢者の姿が目立ちましたが、「大容量がお買い得!」と打ち出しているメガ盛りパックは売れているのでしょうか。

惣菜売場。
大学いもやするめいかの唐揚げを目立つ場所で訴求します。

「ゆりかつ重」(399円)はミニサイズ(299円)と大サイズ(599円)も販売し、様々な需要に対応します。

お弁当は店内調理がメインで種類も豊富ですが、価格はやや高く感じました。

ゆり唐揚弁当(459円)など店名を冠した商品が多い印象。

イクラも入った握り寿司1人前が555円はお買い得ですね。

惣菜売場を過ぎた最終コーナーに洋日配コーナーを配置。

牛乳コーナー。CGC牛乳と同じ価格でNB商品を大量陳列。積み過ぎて下から2段目のプライスカードが隠れてしまっています。

八昇製菓の切り落としシリーズをボリューム展開。陳列に山崎製パンの番重を使っていますがヤマザキの商品ではありません。

ペットボトル飲料はCGC商品は低価格で提供しますが、大手NBはやや割高な設定。

加工食品売場。
エンドではボリューム感あるカットケース陳列を展開。

大手ナショナルブランドとCGC商品が中心で、こだわりの品は見られません。

均一菓子は三菱食品の生活志向を導入。1個購入は100円ですが、3個購入すると279円に値下げされます。

酒コーナーは広くないものの、クラフトビールやご当地チューハイをエンドで展開。

2階は大半の売場が100円ショップのワッツとなっています。

わずかですがゆりストア直営売場もあり、100円ショップの商品のお会計も直営レジで対応します。

天井は張り替えられているのか綺麗です。

かつてはテナントも入居していたようですが、現在は撤退。

ゆりストア百合丘本店 店舗概要
開業: 1960年08月21日
売場面積: 1857㎡(テナント含む)
営業時間:
(1F食品)10:00~24:00
(2F雑貨)10:00~20:30
住所: 神奈川県川崎市麻生区百合丘1-1
駐車場: あり
HP: http://www.yuristore.co.jp/s2.html
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや多い
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: 普通
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ0台、セミセルフレジ5台(3台稼働中)精算機10台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: やや汚い(従業員共用)
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC商品
ゆりストアは百合ヶ丘産業株式会社が神奈川県川崎市に4店舗を展開するスーパーマーケットです。1960年に創業し、小田急線百合ヶ丘駅前に出店。今回訪れた百合丘本店は当時のままの建物で営業を続けており、60年以上という長きにわたって地域住民の生活を支えてきましたが、来年1月15日をもって建替えのため営業終了が告知されていました。
百合ヶ丘産業は2020年2月に神奈川県を地盤とするドラッグストア「クリエイトSDホールディングス」に買収され、同社の傘下に入りました。川崎王禅寺店と星ヶ丘店はクリエイトSDとのダブルネーム店舗へ転換。2022年5月期決算の売上高は42億7900万円(当時5店舗)となっています。ちなみにクリエイトSDは日本流通産業(ニチリウ)に加盟し「くらしモア」を扱っていますが、買収後も百合ヶ丘産業は引き続きCGCに加盟しています。
百合丘本店の建物は3階建てですが、現在は2階までが売場として活用されています。かつて2階の非食品部門は地場大手の「相鉄ローゼン」が担当していましたが、現在は撤退。わずかに直営で日用品を販売するほかは100円ショップのワッツが入居しています。傾斜地に建っているため2階部分にも入口が設置されていますが、老朽化のためか「落下物の危険がある」として封鎖されています。1階は食料品のフロアとなっており、入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と壁面に沿って配置されています。
青果は中小スーパーとしては珍しく小分け・少量パックに注力しており、店内で加工した鍋野菜セットなど工夫ある商品も見られます。一方で有機野菜や産地直送野菜といった付加価値のある商品はあまり見られず、定番野菜・果物が中心となっています。鮮魚は丸魚や切身が豊富で、天然真鯛の姿造りも並ぶなど非常に充実した鮮度感ある品揃えで集客します。
精肉も店内加工を実施しますが、個性的な品揃えではなく、銘柄肉もあまり訴求しません。一方で「大容量がお買い得!」としてメガ盛りを積極的に売り込みます。惣菜は店内調理のお弁当など揃えますが、価格がやや高いと感じました。お弁当はかつ重(399円)、唐揚弁当(459円)などは標準的ですが、ハンバーグ弁当(499円)、チキン南蛮弁当(599円)、プルコギ丼(599円)など500円を超える商品も多く、駅前立地で競合が少ないためか強気な価格設定となっています。加工食品は大手ナショナルブランドとCGC商品をメインとした構成で、特徴的な商品などは見られません。大手NBの価格もやや割高な印象ですが、クリエイトSDの連結売上は3000億円を超えており、物流の一本化によるバイイングパワーの発揮が期待されます。
平日の15時過ぎでしたが、高齢者を中心に店内は賑わっていました。徒歩や自転車での来店が中心の割には客単価も高い印象。購入した商品を自宅まで配達してくれるサービスを実施しているため、高齢の方でも大量に購入してくれるようです。競合である三和百合ヶ丘店の方が駐車場も備えており客数・客単価ともに上回っていますが、両店の間には急な坂があるため、夕方以降の駅利用者はゆりストアで買い物される方も多いのではないでしょうか。
小田急小田原線の百合ヶ丘駅すぐのところに、ゆりストア百合丘本店はあります。
こちらの店舗は2023年1月15日をもって建て替えのため営業を終了する予定となっています。
店舗外観。

百合ヶ丘駅の目の前という好立地です。

店舗側面。

傾斜地に建っているため、店の裏手の道路は2階部分と同じ高さになっています。

本社機能も置かれているため事務所も広い模様。

2階裏手の入口は「落下物の危険がある」として封鎖されています。

らせん状の階段。

3階は営業しておりません。

1階から2階への昇りエスカレーターのみ設置されています。
今では貴重となった「日立エスカレーン」という機種です。

現在は塞がれていますが、2階から3階へも設置されていたのでしょうか。

2023年の1月15日をもって建て替えのため閉店と案内されています。
1960年8月21日に開業(日本スーパー名鑑より)しており、62年間営業を続けてきました。

入口すぐの青果売場。
運搬コンテナを積み重ねた簡素な青果台。

売場がやや手狭なため品揃えは絞り込まれています。

購入頻度の高い野菜は価格訴求も実施。

駅前立地ということもあり、中小スーパーとしては珍しく小分け・少量パックの品揃えを強化しています。

鍋野菜セットも店内で加工しています。

続く鮮魚売場。
スポット照明も導入され商品は際立っていますが、天井や床には黒ずみも目立ちます。

キンキ、真かれい、メバル、いとより、鮎といった丸魚も豊富に揃えています。

お刺身は種類豊富で、陳列量も多くなっており人気を博しているようです。

天然真鯛の姿造り(598円)などこだわり商品も並びます。

冷凍の骨とり魚をコーナー展開。

精肉売場。宗谷黒牛をアピールします。関連陳列やメニュー提案といった取り組みも見られました。

上質な国産すき焼き用肉から安価なアメリカ産牛バラ切り落としまで幅広く品揃えします。

ほぼ脂身の無いオーストラリア産牛ももステーキ肉であれば100gあたり209円より、もう少し安値で販売したいところです。

客層としては高齢者の姿が目立ちましたが、「大容量がお買い得!」と打ち出しているメガ盛りパックは売れているのでしょうか。

惣菜売場。
大学いもやするめいかの唐揚げを目立つ場所で訴求します。

「ゆりかつ重」(399円)はミニサイズ(299円)と大サイズ(599円)も販売し、様々な需要に対応します。

お弁当は店内調理がメインで種類も豊富ですが、価格はやや高く感じました。

ゆり唐揚弁当(459円)など店名を冠した商品が多い印象。

イクラも入った握り寿司1人前が555円はお買い得ですね。

惣菜売場を過ぎた最終コーナーに洋日配コーナーを配置。

牛乳コーナー。CGC牛乳と同じ価格でNB商品を大量陳列。積み過ぎて下から2段目のプライスカードが隠れてしまっています。

八昇製菓の切り落としシリーズをボリューム展開。陳列に山崎製パンの番重を使っていますがヤマザキの商品ではありません。

ペットボトル飲料はCGC商品は低価格で提供しますが、大手NBはやや割高な設定。

加工食品売場。
エンドではボリューム感あるカットケース陳列を展開。

大手ナショナルブランドとCGC商品が中心で、こだわりの品は見られません。

均一菓子は三菱食品の生活志向を導入。1個購入は100円ですが、3個購入すると279円に値下げされます。

酒コーナーは広くないものの、クラフトビールやご当地チューハイをエンドで展開。

2階は大半の売場が100円ショップのワッツとなっています。

わずかですがゆりストア直営売場もあり、100円ショップの商品のお会計も直営レジで対応します。

天井は張り替えられているのか綺麗です。

かつてはテナントも入居していたようですが、現在は撤退。

ゆりストア百合丘本店 店舗概要
開業: 1960年08月21日
売場面積: 1857㎡(テナント含む)
営業時間:
(1F食品)10:00~24:00
(2F雑貨)10:00~20:30
住所: 神奈川県川崎市麻生区百合丘1-1
駐車場: あり
HP: http://www.yuristore.co.jp/s2.html
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: やや多い
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや多め
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: 普通
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ0台、セミセルフレジ5台(3台稼働中)精算機10台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: やや汚い(従業員共用)
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC商品
ゆりストアは百合ヶ丘産業株式会社が神奈川県川崎市に4店舗を展開するスーパーマーケットです。1960年に創業し、小田急線百合ヶ丘駅前に出店。今回訪れた百合丘本店は当時のままの建物で営業を続けており、60年以上という長きにわたって地域住民の生活を支えてきましたが、来年1月15日をもって建替えのため営業終了が告知されていました。
百合ヶ丘産業は2020年2月に神奈川県を地盤とするドラッグストア「クリエイトSDホールディングス」に買収され、同社の傘下に入りました。川崎王禅寺店と星ヶ丘店はクリエイトSDとのダブルネーム店舗へ転換。2022年5月期決算の売上高は42億7900万円(当時5店舗)となっています。ちなみにクリエイトSDは日本流通産業(ニチリウ)に加盟し「くらしモア」を扱っていますが、買収後も百合ヶ丘産業は引き続きCGCに加盟しています。
百合丘本店の建物は3階建てですが、現在は2階までが売場として活用されています。かつて2階の非食品部門は地場大手の「相鉄ローゼン」が担当していましたが、現在は撤退。わずかに直営で日用品を販売するほかは100円ショップのワッツが入居しています。傾斜地に建っているため2階部分にも入口が設置されていますが、老朽化のためか「落下物の危険がある」として封鎖されています。1階は食料品のフロアとなっており、入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と壁面に沿って配置されています。
青果は中小スーパーとしては珍しく小分け・少量パックに注力しており、店内で加工した鍋野菜セットなど工夫ある商品も見られます。一方で有機野菜や産地直送野菜といった付加価値のある商品はあまり見られず、定番野菜・果物が中心となっています。鮮魚は丸魚や切身が豊富で、天然真鯛の姿造りも並ぶなど非常に充実した鮮度感ある品揃えで集客します。
精肉も店内加工を実施しますが、個性的な品揃えではなく、銘柄肉もあまり訴求しません。一方で「大容量がお買い得!」としてメガ盛りを積極的に売り込みます。惣菜は店内調理のお弁当など揃えますが、価格がやや高いと感じました。お弁当はかつ重(399円)、唐揚弁当(459円)などは標準的ですが、ハンバーグ弁当(499円)、チキン南蛮弁当(599円)、プルコギ丼(599円)など500円を超える商品も多く、駅前立地で競合が少ないためか強気な価格設定となっています。加工食品は大手ナショナルブランドとCGC商品をメインとした構成で、特徴的な商品などは見られません。大手NBの価格もやや割高な印象ですが、クリエイトSDの連結売上は3000億円を超えており、物流の一本化によるバイイングパワーの発揮が期待されます。
平日の15時過ぎでしたが、高齢者を中心に店内は賑わっていました。徒歩や自転車での来店が中心の割には客単価も高い印象。購入した商品を自宅まで配達してくれるサービスを実施しているため、高齢の方でも大量に購入してくれるようです。競合である三和百合ヶ丘店の方が駐車場も備えており客数・客単価ともに上回っていますが、両店の間には急な坂があるため、夕方以降の駅利用者はゆりストアで買い物される方も多いのではないでしょうか。