スーパー三和百合ヶ丘店
- 2022/11/23
- 14:16
神奈川県川崎市。
小田急小田原線の百合ヶ丘駅から徒歩4分程度のところに、スーパー三和百合ヶ丘店はあります。
店舗外観。
直営の食料品・雑貨売場のあるA館。1999年6月3日オープン。

現在はテナントが入居するB館。1977年9月28日のオープン当初はこちらで営業していました。

A館の入口に設置されているプレート。
1974年から2000年にかけて施行されていた「大規模小売店舗法」に基づいてこのようなプレートを掲げる必要があるのですが、正しくは「第二種大規模小売店舗」であるところ、「第二種大型小売店舗」となっています。この法律は出店の際に地元住民や商業関係者から審査を受けることが重要なプロセスであり、掲げるプレートに制約はあまり無かったようです。ヨークマート下板橋店のように「大店舗立地法」と法律名を記載している事例もあります。

1階の売場案合図。
入口から壁面に沿って青果、鮮魚、精肉、惣菜と続いています。

青果売場。
導入部にはみかんやりんごなど季節の果物を配置。木目調の床と暗い色の什器で落ち着いた雰囲気を演出。

贈答用の果物やカットフルーツ、高級なフルーツゼリーなど充実しています。
訪れたのがハロウィンの直後であったため、店内のオープンケースには子供たちが描いた塗り絵が飾られていました。

プライスカードには「ここがポイント!」という商品説明を記載する欄があり工夫が感じられますが、現場の方も内容を考えるのに苦労しているようで、トマトや胡瓜などは「サラダに欠かせない」「サラダなどにも」「サラダなどで」という風にやたらとサラダを勧める結果となっています。

エンドでキャベツをボリューム展開。
ちなみに競合ゆりストア百合丘本店では1玉99円で販売されていました。

続いて和日配コーナーを配置。広告の品を山積みにして訴求します。

青果鮮魚精肉などの壁面イメージボードは野菜、魚、肉を美味しそうに見せれば良いので単純で分かりやすいですが、日配コーナーはいいアイデアが無かったのか「花」が描かれています。

鮮魚売場。
三和は調理場が見える対面販売形式の売場を導入したがりません。

メバル、いさき、ちだいといった丸魚も取り扱い。

お刺身は4点盛り598円などお手頃な価格帯で販売。

鍋用の具材は充実している印象で、海鮮鍋セット(980円)やあんこう鍋セット(980円)も販売しています

続いて精肉売場を配置。精肉は全てプロセスセンターから供給を受けます。

上質な黒毛和牛ももしゃぶしゃぶ用は盛り付けにもこだわり華やかな印象を与えます。

同じ320gの焼肉盛り合わせでも、980円と2480円のアイテムが並んでおり、2極化する需要に対応。

電子レンジで調理できるタイプの個食鍋など、時短需要にも応えます。

牛乳コーナー。
子供たちが描いてくれた塗り絵の枚数凄いですね。200枚以上は貼り出されていると見られます。

ナチュラルチーズは高級品・こだわりの品まで幅広い品揃え。

惣菜売場。

定番品が多く、手の込んだ惣菜は少なめですが、ファミリー層向けの大きなパックは販売しています。

298円から398円でボリュームもあるお弁当が並びます。

具沢山な海鮮丼は498円で提供。

店内各所には紅葉も飾られ季節感を演出しています。

加工食品売場。
三和はCGCに加盟するもののCGC商品は導入しないという変わった方針を採っていますが、大手ナショナルブランドの価格は抑えられています。三和オリジナルのドレッシングも発売しますが、他社PBのような価格訴求ではなく品質重視なこだわり商品を目指しているようです。

輸入菓子も品揃え。
全てのプライスカードに商品説明を記載するというのは非常に手間のかかる作業で、大手企業ですらほぼ行っていないのですが、三和は素晴らしいですね。

森彦の時間をコーナー展開。

酒コーナーは店舗によっては充実しているのですが、こちらは通常の加工食品売場に埋め込まれる形で、それなりの品揃えとなっています。

本来は九州地区限定の袋麺「うまかっちゃん」や、フンドーキンの「あまくておいしい醤油」といった九州の商品が何故か積極的に販売されています。

オーガニック食品、スーパーフード、グルテンフリーといった食の安全や健康志向に配慮した商品を積極的に打ち出します。

地方の銘菓やお土産品も販売します。

地下1階は直営で日用消耗品や寝具、肌着を販売。左側のスペースには100円ショップのダイソーが入居しています。

節電のため売場がやや暗くなっていました。

衣料品は肌着しか扱っていない割に寝具が充実している印象。

レジャー用品なども販売します。

日用消耗品以外を買い求める方はあまり見られませんでした。

ダイソーはお客さんで賑わっていました。

スーパー三和百合ヶ丘店 店舗概要
開業: 1977年09月28日
売場面積: 5747㎡(A館・B館、テナント含む)
営業時間: 10:00~21:00
住所: 神奈川県川崎市麻生区百合丘2-3-1
駐車場: 280台(無料)
HP: https://www.heartful-sanwa.co.jp/shop/026
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: 多い
客層: 主婦、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にかなり多め
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 三和ミート加工センター
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ0台、セミセルフレジ8台(4台稼働中)精算機13台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: 自社オリジナル商品(CGCに加盟しますが、CGCブランド商品は扱いません)
スーパー三和百合ヶ丘店は、現在テナントが入居するB館の建物に1977年9月28日オープン。1999年6月3日には向かいに現在のA館の建物がオープンし、三和としては珍しい2館体制で営業を続けています。2019年3月まではB館2階に三和の雑貨売場がありましたが現在はA館地下に移転し、B館は全てテナントで占められています。
食料品は一部のショッピングモール内に立地する三和と比べると普段使いの商品が中心となっています。青果は導入部でりんごやみかんといった季節の果物を彩り鮮やかに陳列し、視覚にも季節感を訴えます。店内各所で紅葉の飾り付けがあるのも良いですね。カット野菜やカットフルーツは充実しており簡便性を提供しますが、有機野菜や地場野菜などはそれほど多くありません。
鮮魚売場ではメバル、いさき、ちだいといった丸魚も取り扱い。お刺身は4点盛り598円などお手頃な価格帯で販売しますが、種類はいまひとつという印象です。精肉はプロセスセンター加工で供給しており、厚さを統一しないことで様々な食感が味わえる「乱切り」の焼肉など特徴的な商品も見られました。同じ320gの焼肉盛り合わせでも、980円と2480円のアイテムが並んでおり、2極化する需要に対応。電子レンジで調理できるタイプの個食鍋など、時短需要にも応えます。
惣菜は定番品が多く、手の込んだ商品は少ないものの、価格は魅力的。398円前後のお弁当や、498円で具沢山な海鮮丼など、競合ゆりストアの惣菜が割高なこともあり、人気を博している様子。夕方ということもあり惣菜を購入する方が多く見受けられました。ナチュラルチーズはこだわり商品を多く導入しますが、その他の和洋日配は一般的な品揃え。加工食品ではオーガニック食品、スーパーフード、グルテンフリーといった食の安全や健康志向に配慮した商品をコーナー展開します。本来は九州地区限定の袋麺「うまかっちゃん」や、フンドーキンの「あまくておいしい醤油」といった九州の商品が何故か積極的に販売されています。CGCに加盟するもののCGC商品は導入しないという変わった方針で知られる三和ですが、大手NBの価格は全体的に低く抑えられており、競合ゆりストアに対して優位に立っています。
夕方16時過ぎに訪れましたが、主婦や家族連れで店内は賑わっており、セミセルフレジは4台が稼働していましたが列が出来る場面もありました。車での来店も多いようで、客単価も高くなっており、カゴ一杯に買い物する方も見られます。競合のゆりストア百合丘本店を客数・客単価ともに上回っており、周辺住民の支持を集めています。一方地下フロアは、ダイソーが賑わう一方で直営の雑貨売場は閑散としており、日用消耗品のほかに寝具まで揃える必要があるのか疑問に感じます。
小田急小田原線の百合ヶ丘駅から徒歩4分程度のところに、スーパー三和百合ヶ丘店はあります。
店舗外観。
直営の食料品・雑貨売場のあるA館。1999年6月3日オープン。

現在はテナントが入居するB館。1977年9月28日のオープン当初はこちらで営業していました。

A館の入口に設置されているプレート。
1974年から2000年にかけて施行されていた「大規模小売店舗法」に基づいてこのようなプレートを掲げる必要があるのですが、正しくは「第二種大規模小売店舗」であるところ、「第二種大型小売店舗」となっています。この法律は出店の際に地元住民や商業関係者から審査を受けることが重要なプロセスであり、掲げるプレートに制約はあまり無かったようです。ヨークマート下板橋店のように「大店舗立地法」と法律名を記載している事例もあります。

1階の売場案合図。
入口から壁面に沿って青果、鮮魚、精肉、惣菜と続いています。

青果売場。
導入部にはみかんやりんごなど季節の果物を配置。木目調の床と暗い色の什器で落ち着いた雰囲気を演出。

贈答用の果物やカットフルーツ、高級なフルーツゼリーなど充実しています。
訪れたのがハロウィンの直後であったため、店内のオープンケースには子供たちが描いた塗り絵が飾られていました。

プライスカードには「ここがポイント!」という商品説明を記載する欄があり工夫が感じられますが、現場の方も内容を考えるのに苦労しているようで、トマトや胡瓜などは「サラダに欠かせない」「サラダなどにも」「サラダなどで」という風にやたらとサラダを勧める結果となっています。

エンドでキャベツをボリューム展開。
ちなみに競合ゆりストア百合丘本店では1玉99円で販売されていました。

続いて和日配コーナーを配置。広告の品を山積みにして訴求します。

青果鮮魚精肉などの壁面イメージボードは野菜、魚、肉を美味しそうに見せれば良いので単純で分かりやすいですが、日配コーナーはいいアイデアが無かったのか「花」が描かれています。

鮮魚売場。
三和は調理場が見える対面販売形式の売場を導入したがりません。

メバル、いさき、ちだいといった丸魚も取り扱い。

お刺身は4点盛り598円などお手頃な価格帯で販売。

鍋用の具材は充実している印象で、海鮮鍋セット(980円)やあんこう鍋セット(980円)も販売しています

続いて精肉売場を配置。精肉は全てプロセスセンターから供給を受けます。

上質な黒毛和牛ももしゃぶしゃぶ用は盛り付けにもこだわり華やかな印象を与えます。

同じ320gの焼肉盛り合わせでも、980円と2480円のアイテムが並んでおり、2極化する需要に対応。

電子レンジで調理できるタイプの個食鍋など、時短需要にも応えます。

牛乳コーナー。
子供たちが描いてくれた塗り絵の枚数凄いですね。200枚以上は貼り出されていると見られます。

ナチュラルチーズは高級品・こだわりの品まで幅広い品揃え。

惣菜売場。

定番品が多く、手の込んだ惣菜は少なめですが、ファミリー層向けの大きなパックは販売しています。

298円から398円でボリュームもあるお弁当が並びます。

具沢山な海鮮丼は498円で提供。

店内各所には紅葉も飾られ季節感を演出しています。

加工食品売場。
三和はCGCに加盟するもののCGC商品は導入しないという変わった方針を採っていますが、大手ナショナルブランドの価格は抑えられています。三和オリジナルのドレッシングも発売しますが、他社PBのような価格訴求ではなく品質重視なこだわり商品を目指しているようです。

輸入菓子も品揃え。
全てのプライスカードに商品説明を記載するというのは非常に手間のかかる作業で、大手企業ですらほぼ行っていないのですが、三和は素晴らしいですね。

森彦の時間をコーナー展開。

酒コーナーは店舗によっては充実しているのですが、こちらは通常の加工食品売場に埋め込まれる形で、それなりの品揃えとなっています。

本来は九州地区限定の袋麺「うまかっちゃん」や、フンドーキンの「あまくておいしい醤油」といった九州の商品が何故か積極的に販売されています。

オーガニック食品、スーパーフード、グルテンフリーといった食の安全や健康志向に配慮した商品を積極的に打ち出します。

地方の銘菓やお土産品も販売します。

地下1階は直営で日用消耗品や寝具、肌着を販売。左側のスペースには100円ショップのダイソーが入居しています。

節電のため売場がやや暗くなっていました。

衣料品は肌着しか扱っていない割に寝具が充実している印象。

レジャー用品なども販売します。

日用消耗品以外を買い求める方はあまり見られませんでした。

ダイソーはお客さんで賑わっていました。

スーパー三和百合ヶ丘店 店舗概要
開業: 1977年09月28日
売場面積: 5747㎡(A館・B館、テナント含む)
営業時間: 10:00~21:00
住所: 神奈川県川崎市麻生区百合丘2-3-1
駐車場: 280台(無料)
HP: https://www.heartful-sanwa.co.jp/shop/026
店内・売場の様子
時間帯: 16時頃
客数: 多い
客層: 主婦、家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にかなり多め
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 三和ミート加工センター
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 通常レジ0台、セミセルフレジ8台(4台稼働中)精算機13台
完全セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: 自社オリジナル商品(CGCに加盟しますが、CGCブランド商品は扱いません)
スーパー三和百合ヶ丘店は、現在テナントが入居するB館の建物に1977年9月28日オープン。1999年6月3日には向かいに現在のA館の建物がオープンし、三和としては珍しい2館体制で営業を続けています。2019年3月まではB館2階に三和の雑貨売場がありましたが現在はA館地下に移転し、B館は全てテナントで占められています。
食料品は一部のショッピングモール内に立地する三和と比べると普段使いの商品が中心となっています。青果は導入部でりんごやみかんといった季節の果物を彩り鮮やかに陳列し、視覚にも季節感を訴えます。店内各所で紅葉の飾り付けがあるのも良いですね。カット野菜やカットフルーツは充実しており簡便性を提供しますが、有機野菜や地場野菜などはそれほど多くありません。
鮮魚売場ではメバル、いさき、ちだいといった丸魚も取り扱い。お刺身は4点盛り598円などお手頃な価格帯で販売しますが、種類はいまひとつという印象です。精肉はプロセスセンター加工で供給しており、厚さを統一しないことで様々な食感が味わえる「乱切り」の焼肉など特徴的な商品も見られました。同じ320gの焼肉盛り合わせでも、980円と2480円のアイテムが並んでおり、2極化する需要に対応。電子レンジで調理できるタイプの個食鍋など、時短需要にも応えます。
惣菜は定番品が多く、手の込んだ商品は少ないものの、価格は魅力的。398円前後のお弁当や、498円で具沢山な海鮮丼など、競合ゆりストアの惣菜が割高なこともあり、人気を博している様子。夕方ということもあり惣菜を購入する方が多く見受けられました。ナチュラルチーズはこだわり商品を多く導入しますが、その他の和洋日配は一般的な品揃え。加工食品ではオーガニック食品、スーパーフード、グルテンフリーといった食の安全や健康志向に配慮した商品をコーナー展開します。本来は九州地区限定の袋麺「うまかっちゃん」や、フンドーキンの「あまくておいしい醤油」といった九州の商品が何故か積極的に販売されています。CGCに加盟するもののCGC商品は導入しないという変わった方針で知られる三和ですが、大手NBの価格は全体的に低く抑えられており、競合ゆりストアに対して優位に立っています。
夕方16時過ぎに訪れましたが、主婦や家族連れで店内は賑わっており、セミセルフレジは4台が稼働していましたが列が出来る場面もありました。車での来店も多いようで、客単価も高くなっており、カゴ一杯に買い物する方も見られます。競合のゆりストア百合丘本店を客数・客単価ともに上回っており、周辺住民の支持を集めています。一方地下フロアは、ダイソーが賑わう一方で直営の雑貨売場は閑散としており、日用消耗品のほかに寝具まで揃える必要があるのか疑問に感じます。