ユニバース新井田店
- 2022/12/17
- 12:40
青森県八戸市。
JR八戸線小中野駅から徒歩40分程度のところに、ユニバース新井田店はあります。
店舗外観

以前は地場スーパー「三光ストア」として営業していましたが、ユニバースの傘下に入り2014年6月にリニューアルオープン。

かつてはツルハドラッグも入居していましたがリニューアルに伴って退店しています。

青果売場。
きれいで明るい売場という印象。段数の多い青果台には旬のみかんをボリューム展開します。

りんごは全て青森県産です。

カットフルーツは単品のみで、盛り合わせなどは扱いません。

珍しい野菜などは見られず、定番品に絞り込んでいる様子。

トマトコーナー。
商品の陳列は丁寧に整えられています。

続く鮮魚売場。
木目調の温かい雰囲気。
和日配コーナーを売場終盤に配置しており、青果を抜けるとすぐに鮮魚売場があります。

お刺身は当日一杯まで期限があるものの、「製造から7時間以内に売り切ります」と宣言されており、独自基準を設け鮮度を訴求します。売れ行きを見ながら製造しているのか、陳列量は少なめでした。

北海道産タラキクを大量陳列。
タラの白子は菊の花に形が似ているため、東北の太平洋側では「タラキク」と呼ぶことが多いそうです。

冷凍の串つぶをバイキング形式で販売します。

丸魚はあまり扱わないものの、切身や干物、魚卵などは一通り揃います。

売場メイン通路。壁面にそって鮮魚から精肉へと続きます。

精肉売場。
プロセスセンター加工を実施します。

牛肉ではファミリー層向けの焼き肉セットは扱う一方で、あまり上質な牛肉は販売していません。

豚肉コーナー。
使い切りの少量サイズまできめ細かに品揃えしますが、銘柄肉の訴求などは行いません。

鶏肉では青森県産「桜姫鶏」など地元商品も販売しますが、トレーの色を変えたり品質をアピールするボードを設置するなど工夫は見られません。一方で国産鶏もも肉100g138円など価格はやや割高な印象。

ボージョレ・ヌーヴォー解禁に合わせローストビーフを売り込みます。

惣菜売場。
「DELICATESSEN」などが多いように思われますが「deli」と短縮された売場表記となっています。

ロースカツ重458円など価格よりも品質やボリューム重視の商品が目立ちます。
この日は広告の品「ふわとろたまごのオムライス」(398円)を大量陳列。

焼き鳥や焼き魚のコーナー。

鮮魚売場のお刺身と同じく、握り寿司も製造から7時間以内で売り切る「鮮度宣言」をアピールしています。
一方で昨今のスーパーマーケットで導入企業が増えている、鮮魚部門で展開する「魚屋の鮨」など、価値志向の1000円を超えるような商品は販売していませんでした。

青森の郷土料理「青森生姜味噌おでん」も販売します。

ベーカリーコーナー「ボングー」
フランス語でおいしいという意味だそうです。

菓子パンや惣菜パンの種類は多くないものの、こだわりのホテルブレッドなど食事パンには注力しています。

店内調理のサンドイッチなどは魅力的に映りました。

彩り鮮やかな野菜や果物を使用した調理パンが並び、見た目にも食欲を誘います。

牛乳コーナー。
青森県産萩原牛乳を多フェイス展開。

不二家のアソートケーキなど、デザートは充実の品揃え。

青森県と言えば工藤パンのイギリストーストが有名ですが、「人間失格カステラサンド」なる商品も発売されていました。

豆腐コーナー。
青森県に本社を置く太子食品工業の商品が目立ちます。

一般的に「しらたき」という名称は関東で、「糸こんにゃく」という名称は関西で使われており、両者にほぼ違いは無いとされているため、このように同じ企業が両方を製造することは珍しいです。糸こんにゃくの方がやや太いようですが、使い分ける需要があるのでしょうか。

加工食品売場。
エンドはあまりボリュームを出しておらず控えめな陳列。

醬油コーナーではご当地商品も導入。

ドレッシング・マヨネーズコーナー。
高級志向なアイテムは取り扱いませんが、大手ナショナルブランドの価格は低く抑えられており、CGC商品での価格訴求も行います。

カップ麺コーナーでは一部ジャンブル陳列(投げ込み陳列)も実施。

ペットボトル飲料など一部では自社ブランド商品も展開します。

りんごジュースは圧巻の品揃え。
青森県は果物のりんご消費量ではなく果物・野菜ジュース消費量で全国首位に立っています。

ワインは大きくコーナー展開するなど酒類は高級品も含めて強化しており、青森県内で製造されたワインも多数販売します。

レジ前の通路。

休憩スペースも設置されています。

ユニバース新井田店 店舗概要
開業: 2014年06月06日
売場面積: 1735㎡
営業時間: 9:00~23:00
住所: 青森県八戸市大字新井田字法光野23-6
駐車場: 150台(無料)
HP: https://www.universe.co.jp/store/60.html
店内・売場の様子
時間帯: 平日13時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、加工食品中心にやや多め
売場の雰囲気: 明るい、きれい
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: ユニバース 八戸食肉プロセスセンター
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 4台(3台稼働中)精算機6台
食品完全セルフレジ: 4台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: CGC、自社ブランド
ユニバースは、青森県八戸市に本社を置き、青森・岩手・秋田に57店舗を展開する青森県内最大手のスーパーマーケットです。1967年に八戸市にて創業。2008年には銀行業を除く北東北の企業としては初めて東証一部に上場するなど、地域有力スーパーとして成長してきましたが、2011年には北海道が地盤のアークスと経営統合し、完全子会社化に伴って上場廃止となりました。業績は好調だったユニバースでしたが、規模の拡大により大手競合に対抗するため、同じ共同仕入機構CGCに加盟し交流もあったアークスと手を組みました。昨年度の売上高は1313億400万円、経常利益は55億1100万円となっており、経常利益率4.20%は業界平均を大きく上回ります。
今回訪れた新井田店は以前「三光ストア」として営業していましたが、ユニバース傘下に入り改装され、2014年6月にリニューアルオープンした店舗です。2000平米以上が主力業態のユニバースの中では若干小さい規模となっています。入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と並ぶ一般的な配置となっており、後半に和洋日配をまとめて展開するほか、最終コーナーにはベーカリーを導入します。
青果は売れ筋に絞り込んだ品揃えという印象で、旬のみかんやりんごはボリューム展開するものの、高級な果物や珍しい野菜などは扱わず、アイテム数は多くありません。県内最大手らしく少量・小分けパックやカット野菜・カットフルーツなど単身・少人数世帯にも配慮したきめ細やかな品揃えが見受けられます。
鮮魚は丸魚の取り扱いが少ないものの、切身や魚卵は充実しており、調理に必要な食材は揃います。お刺身はよりどり1パック398円、2パック780円で販売。「鮮度宣言」と題して刺身盛り合わせは製造から7時間以内に売り切るとするPOPが掲示されており、消費期限は当日一杯なのですが新鮮な状態で提供できるよう工夫されています。
精肉はプロセスセンター加工を実施。牛肉ではファミリー層向けの焼き肉セットは扱う一方で、あまり上質な牛肉は販売していません。豚肉や鶏肉でもサイズは幅広く揃えますが、銘柄肉の訴求などは積極的に打ち出さず、価格もやや高い印象を持ちました。
惣菜は店内調理の弁当は種類豊富に揃えるものの、揚げ物など含めて凝った商品は見られず、価格も含めコストパフォーマンスが良いとは言えません。ここでも握り寿司は製造から7時間以内に売り切ると宣言されていました。ベーカリーは菓子パンや惣菜パンの種類は多くないものの、こだわりのホテルブレッドや彩り鮮やかな野菜や果物を使用した調理パンなどは魅力的に映りました。
加工食品でも高級品・こだわりの品は扱っておらず、大手ナショナルブランドに加えCGC商品で価格訴求を展開。ペットボトル飲料などはCGC商品を下回る価格の自社ブランドも販売されています。ワインは大きくコーナー展開するなど酒類は高級品も含めて強化している印象で、青森県内で製造されたワインも集積しています。
平日のお昼頃ということもあり店内は賑わっており、車での来店が中心であるため単価も高く、酒類をケースで購入する方も複数見られました。加工食品の価格は一定の競争力を有している一方で、生鮮品は普段使いのアイテムが多数を占めており、鮮度や品質にこだわった価値訴求できる商品はあまり見られません。首都圏で言えばマルエツに近い商品政策という印象で、悪く言えば特徴のない平均的なスーパーです。イオンやよこまちストアなど競合も多い環境で、これだけ集客出来ている理由が私には分かりませんでした。
JR八戸線小中野駅から徒歩40分程度のところに、ユニバース新井田店はあります。
店舗外観

以前は地場スーパー「三光ストア」として営業していましたが、ユニバースの傘下に入り2014年6月にリニューアルオープン。

かつてはツルハドラッグも入居していましたがリニューアルに伴って退店しています。

青果売場。
きれいで明るい売場という印象。段数の多い青果台には旬のみかんをボリューム展開します。

りんごは全て青森県産です。

カットフルーツは単品のみで、盛り合わせなどは扱いません。

珍しい野菜などは見られず、定番品に絞り込んでいる様子。

トマトコーナー。
商品の陳列は丁寧に整えられています。

続く鮮魚売場。
木目調の温かい雰囲気。
和日配コーナーを売場終盤に配置しており、青果を抜けるとすぐに鮮魚売場があります。

お刺身は当日一杯まで期限があるものの、「製造から7時間以内に売り切ります」と宣言されており、独自基準を設け鮮度を訴求します。売れ行きを見ながら製造しているのか、陳列量は少なめでした。

北海道産タラキクを大量陳列。
タラの白子は菊の花に形が似ているため、東北の太平洋側では「タラキク」と呼ぶことが多いそうです。

冷凍の串つぶをバイキング形式で販売します。

丸魚はあまり扱わないものの、切身や干物、魚卵などは一通り揃います。

売場メイン通路。壁面にそって鮮魚から精肉へと続きます。

精肉売場。
プロセスセンター加工を実施します。

牛肉ではファミリー層向けの焼き肉セットは扱う一方で、あまり上質な牛肉は販売していません。

豚肉コーナー。
使い切りの少量サイズまできめ細かに品揃えしますが、銘柄肉の訴求などは行いません。

鶏肉では青森県産「桜姫鶏」など地元商品も販売しますが、トレーの色を変えたり品質をアピールするボードを設置するなど工夫は見られません。一方で国産鶏もも肉100g138円など価格はやや割高な印象。

ボージョレ・ヌーヴォー解禁に合わせローストビーフを売り込みます。

惣菜売場。
「DELICATESSEN」などが多いように思われますが「deli」と短縮された売場表記となっています。

ロースカツ重458円など価格よりも品質やボリューム重視の商品が目立ちます。
この日は広告の品「ふわとろたまごのオムライス」(398円)を大量陳列。

焼き鳥や焼き魚のコーナー。

鮮魚売場のお刺身と同じく、握り寿司も製造から7時間以内で売り切る「鮮度宣言」をアピールしています。
一方で昨今のスーパーマーケットで導入企業が増えている、鮮魚部門で展開する「魚屋の鮨」など、価値志向の1000円を超えるような商品は販売していませんでした。

青森の郷土料理「青森生姜味噌おでん」も販売します。

ベーカリーコーナー「ボングー」
フランス語でおいしいという意味だそうです。

菓子パンや惣菜パンの種類は多くないものの、こだわりのホテルブレッドなど食事パンには注力しています。

店内調理のサンドイッチなどは魅力的に映りました。

彩り鮮やかな野菜や果物を使用した調理パンが並び、見た目にも食欲を誘います。

牛乳コーナー。
青森県産萩原牛乳を多フェイス展開。

不二家のアソートケーキなど、デザートは充実の品揃え。

青森県と言えば工藤パンのイギリストーストが有名ですが、「人間失格カステラサンド」なる商品も発売されていました。

豆腐コーナー。
青森県に本社を置く太子食品工業の商品が目立ちます。

一般的に「しらたき」という名称は関東で、「糸こんにゃく」という名称は関西で使われており、両者にほぼ違いは無いとされているため、このように同じ企業が両方を製造することは珍しいです。糸こんにゃくの方がやや太いようですが、使い分ける需要があるのでしょうか。

加工食品売場。
エンドはあまりボリュームを出しておらず控えめな陳列。

醬油コーナーではご当地商品も導入。

ドレッシング・マヨネーズコーナー。
高級志向なアイテムは取り扱いませんが、大手ナショナルブランドの価格は低く抑えられており、CGC商品での価格訴求も行います。

カップ麺コーナーでは一部ジャンブル陳列(投げ込み陳列)も実施。

ペットボトル飲料など一部では自社ブランド商品も展開します。

りんごジュースは圧巻の品揃え。
青森県は果物のりんご消費量ではなく果物・野菜ジュース消費量で全国首位に立っています。

ワインは大きくコーナー展開するなど酒類は高級品も含めて強化しており、青森県内で製造されたワインも多数販売します。

レジ前の通路。

休憩スペースも設置されています。

ユニバース新井田店 店舗概要
開業: 2014年06月06日
売場面積: 1735㎡
営業時間: 9:00~23:00
住所: 青森県八戸市大字新井田字法光野23-6
駐車場: 150台(無料)
HP: https://www.universe.co.jp/store/60.html
店内・売場の様子
時間帯: 平日13時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、加工食品中心にやや多め
売場の雰囲気: 明るい、きれい
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: ユニバース 八戸食肉プロセスセンター
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 4台(3台稼働中)精算機6台
食品完全セルフレジ: 4台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: CGC、自社ブランド
ユニバースは、青森県八戸市に本社を置き、青森・岩手・秋田に57店舗を展開する青森県内最大手のスーパーマーケットです。1967年に八戸市にて創業。2008年には銀行業を除く北東北の企業としては初めて東証一部に上場するなど、地域有力スーパーとして成長してきましたが、2011年には北海道が地盤のアークスと経営統合し、完全子会社化に伴って上場廃止となりました。業績は好調だったユニバースでしたが、規模の拡大により大手競合に対抗するため、同じ共同仕入機構CGCに加盟し交流もあったアークスと手を組みました。昨年度の売上高は1313億400万円、経常利益は55億1100万円となっており、経常利益率4.20%は業界平均を大きく上回ります。
今回訪れた新井田店は以前「三光ストア」として営業していましたが、ユニバース傘下に入り改装され、2014年6月にリニューアルオープンした店舗です。2000平米以上が主力業態のユニバースの中では若干小さい規模となっています。入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と並ぶ一般的な配置となっており、後半に和洋日配をまとめて展開するほか、最終コーナーにはベーカリーを導入します。
青果は売れ筋に絞り込んだ品揃えという印象で、旬のみかんやりんごはボリューム展開するものの、高級な果物や珍しい野菜などは扱わず、アイテム数は多くありません。県内最大手らしく少量・小分けパックやカット野菜・カットフルーツなど単身・少人数世帯にも配慮したきめ細やかな品揃えが見受けられます。
鮮魚は丸魚の取り扱いが少ないものの、切身や魚卵は充実しており、調理に必要な食材は揃います。お刺身はよりどり1パック398円、2パック780円で販売。「鮮度宣言」と題して刺身盛り合わせは製造から7時間以内に売り切るとするPOPが掲示されており、消費期限は当日一杯なのですが新鮮な状態で提供できるよう工夫されています。
精肉はプロセスセンター加工を実施。牛肉ではファミリー層向けの焼き肉セットは扱う一方で、あまり上質な牛肉は販売していません。豚肉や鶏肉でもサイズは幅広く揃えますが、銘柄肉の訴求などは積極的に打ち出さず、価格もやや高い印象を持ちました。
惣菜は店内調理の弁当は種類豊富に揃えるものの、揚げ物など含めて凝った商品は見られず、価格も含めコストパフォーマンスが良いとは言えません。ここでも握り寿司は製造から7時間以内に売り切ると宣言されていました。ベーカリーは菓子パンや惣菜パンの種類は多くないものの、こだわりのホテルブレッドや彩り鮮やかな野菜や果物を使用した調理パンなどは魅力的に映りました。
加工食品でも高級品・こだわりの品は扱っておらず、大手ナショナルブランドに加えCGC商品で価格訴求を展開。ペットボトル飲料などはCGC商品を下回る価格の自社ブランドも販売されています。ワインは大きくコーナー展開するなど酒類は高級品も含めて強化している印象で、青森県内で製造されたワインも集積しています。
平日のお昼頃ということもあり店内は賑わっており、車での来店が中心であるため単価も高く、酒類をケースで購入する方も複数見られました。加工食品の価格は一定の競争力を有している一方で、生鮮品は普段使いのアイテムが多数を占めており、鮮度や品質にこだわった価値訴求できる商品はあまり見られません。首都圏で言えばマルエツに近い商品政策という印象で、悪く言えば特徴のない平均的なスーパーです。イオンやよこまちストアなど競合も多い環境で、これだけ集客出来ている理由が私には分かりませんでした。