東京都中野区。
JR中野駅南口すぐの中野マルイ地下に、ピーコックストア中野マルイ店はあります。
こちらの店舗は2023年2月26日をもって営業を終了しました。
閉店当日に訪れましたのでご紹介いたします。
中野マルイ外観。

閉店の案内。
旧店舗も合わせて50年間に渡って営業してきました。

1972年5月27日に旧「丸井中野本店」地下に開店。2007年8月26日には入居する丸井中野本店が60年の歴史に幕を下ろし、同時に営業を終了しましたが、建て替え後の2011年1月28日に再出店しました。

お客さんからの寄せ書きコーナー。
ピーコックストアの閉店時にはお馴染みの企画となっています。

地下駐輪場の通路にはメッセージで埋まった紙を移設。

お客さんからも感謝の言葉が多く見られました。

閉店直前には売場の商品は一部酒類を除いてほぼ完売となりました。
こちらはエスカレーター降りてすぐの青果売場。


鮮魚売場は東信水産が担当していました。

日配品コーナー。

冷蔵ショーケースに商品は一つも並んでいません。

加工食品も段階的に値下げを行ったため、ほぼ完売状態。

売場面積は970平米とややコンパクト。

加工食品売場では棚板の撤去が進められていました。

きれいに商品が無くなっていました。

冷凍食品コーナー。

惣菜「東方紅」ベーカリー「リトルマーメイド」が入居していました。

簡単ではありますが閉店の挨拶がありましたのでご紹介いたします。
閉店後の案内。
ピーコックストア中野マルイ店 店舗概要開業: 1972年5月27日(大丸ピーコック中野店として。現在の建物では2011年1月28日)
売場面積: 970㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00 ~ 23:00
住所: 東京都中野区中野3-34-28
駐車場: 72台
HP:
https://aeonmarket.co.jp/peacock_shop_detail.php?name=nakanomarui1972年5月27日に当時の丸井中野本店の地下にオープンした店舗です。2007年8月26日には入居する丸井中野本店が60年の歴史に幕を下ろし、同時に営業を終了しました。当初丸井としては跡地に建て替えオープンする予定はありませんでしたが、創業の地である中野の地元住民からの要望に応え、オフィス棟の下層階に店舗を設ける複合施設へ計画を変更し、2011年1月28日に再出店しました。ピーコックストアも「中野マルイ店」と改称し地下1階にオープン。約3年半ぶりに営業を再開しました。
この地でおよそ50年間に渡って地元住民に利用されてきた歴史ある店舗なだけに、閉店は残念です。直近で近隣に競合が出現した訳でもなく、業績はさほど悪くないと推測されます。中野駅の北口には「ヨークフーズ withザ・ガーデン自由が丘中野店」(2014年10月3日イトーヨーカドー食品館として開業。2022年10月21日リニューアル。1520平米)、「西友中野店」(1967年5月26日開業。800平米)、「ライフ中野駅前店」(1998年04月23日開業、2749平米)などが立地する激戦区ですが、南口にはピーコックストアのみ営業していました。鮮魚は東信水産が担当するほか、テナントとして惣菜「東方紅」ベーカリー「リトルマーメイド」が入居し、上質志向な需要にも応える品揃えも展開していたように思われます。
一方で丸井建て替え前の旧店舗は1242平米を確保していましたが、新店舗では970平米へ縮小を余儀なくされており、競争力は低下していました。売上高が十分でも、丸井に対して支払う賃料が重荷となり、安定した利益を計上できなかった可能性もあります。契約更新などのタイミングで家賃交渉を行ったものの折り合いがつかず、撤退を決断したのではないでしょうか。なお、現時点で跡地利用に関する発表は確認できていません。