イオン石巻駅前店
- 2023/04/25
- 20:21
宮城県石巻市。
JR石巻駅すぐのところに、イオン石巻駅前店はあります。
店舗外観。
1996年3月に「石巻ビブレ」として開業した建物です。2001年のマイカル経営破綻に伴い「さくら野百貨店石巻店」へ改称。郊外の大型ショッピングセンターとの競争が激化し、2008年4月27日に営業を終了しました。

跡地には石巻市役所が移転し、1階には商業区画「エスタ」が開業しますが、2011年3月11日の東日本大震災で1階が浸水被害に遭います。営業再開後も震災に伴う中心市街地の人口減少により業績が悪化し2017年に営業を終了。2020年4月23日にイオン東北株式会社が運営するスーパーマーケット「イオン石巻駅前店」が開業しました。

「さくら野百貨店」と書かれていたと思われる縦看板には「石巻市役所」の文字が掲げられています。

駅前立地ですが210台の立体駐車場も併設しています。

屋上駐車場。

正面入口。

フロアガイド。イオン直営売場は1295平米と小規模で、品揃えは食料品と日用消耗品、医薬品に絞り込まれており、1074平米の専門店部分には100円ショップのセリアなどが出店しています。

訪れたのは祝日だったため2階以上の市役所部分には立ち入ることは出来ませんでした。
ちなみに、かつて入居していたワーナーマイカルシネマズ跡は市議会の議場となっているそうです。

導入部に青果と並んで包装パンを並べるという珍しい配置。
生鮮3品はかなり絞り込まれた品揃えとなっており、青果も陳列量が少なくなっていました。

ベーカリーコーナー。

2月下旬に訪れた際の写真のため「ひなまつり」など展開されていますがご了承ください。

惣菜は凝ったアイテムは少ないものの定番品の陳列量は悪くありません。
平日には市役所職員の昼食需要も見込まれます。

惣菜に続いて鮮魚、精肉を配置。

鮮魚は店内加工を実施します。

ネタにこだわった「魚屋の鮨」も展開。

精肉売場。

全てアウトパックで供給しており、牛肉よりも豚肉・鶏肉をメインに据えた品揃えです。

牛乳コーナー。

和日配コーナーでは名物「石巻やきそば」のソースなども販売されていました。

ドレッシングコーナー。

醬油コーナー。

近隣にはドラッグストアも立地していないため、日用消耗品や医薬品コーナーを拡充しています。

イートインスペースは2カ所設置されています。

テナント区画のセリア。

イオン石巻駅前店 店舗概要
開業: 2020年4月23日
売場面積: 1295㎡(公式リリースより)
営業時間: 8時~20時
住所: 宮城県石巻市穀町14番1号(石巻市役所1階)
駐車場: 210台(入庫から1時間は無料)
HP: https://aeontohoku.co.jp/stores/ishinomakiekimae
店内・売場の様子
時間帯: 12時頃
客数: やや少ない
客層: 高齢者中心
買い物内容: 惣菜、加工食品中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: ロジスティクス・ネットワーク、プライフーズ
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 3台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 未確認
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
かつて「さくら野百貨店石巻店」として営業していた店舗です。前身の「丸光石巻店」は1955年に開業。その後丸光はカネ長武田百貨店・山田百貨店・イチムラ・小美屋と共に株式会社百貨店連合を設立し、ニチイ(のちのマイカル)の傘下に入ります。1996年3月に新店舗が完成すると、「ダックシティ丸光石巻店」を移転し「石巻ビブレ」としてオープンしました。2001年にマイカルが経営破綻すると、運営していたダックビブレも民事再生法の適用を申請しますが、地元企業の出資により株式会社さくら野百貨店を設立し「さくら野百貨店石巻店」へ改称。一方で2007年にイオン石巻ショッピングセンターが出店するなど郊外に客足を奪われ売上は低迷し、2008年4月27日に閉店を迎えました。
建物にはその後石巻市役所が移転し、1階には商業区画「エスタ」が開業しますが、2011年3月11日の東日本大震災で1階が浸水被害に遭います。営業再開後も震災に伴う中心市街地の人口減少により業績が悪化し2017年に営業を終了。2020年4月23日にイオン東北株式会社が運営するスーパーマーケット「イオン石巻駅前店」が開業しました。売場面積は1295平米と小規模で、品揃えは食料品と日用消耗品、医薬品に絞り込まれており、1074平米の専門店部分には100円ショップのセリアなどが出店しています。
売場を見てみると、導入部には青果と並んで包装パンを配置するという珍しいレイアウトで、壁面に沿ってベーカリー、惣菜、鮮魚、精肉と続いています。生鮮3品は非常に絞り込まれた品揃えで、調理に必要な最小限のアイテムしか取り扱っていません。一方で加工食品や日用消耗品、医薬品などは充実しており、周辺にドラッグストアも出店していない環境で需要の獲得を目指しています。
レジはわずか3台のみ設置されており、年商は10億円に満たない水準と考えられます。石巻市は仙台市に次いで宮城県第2位の人口を擁する都市ですが、東日本大震災では被災自治体で最多となる3694人の死者・行方不明者の被害を受け、その後も人口は減少傾向です。商業集積も郊外に移り、かつて百貨店が営業していたとは思えないほど石巻駅周辺の活気は失われています。イオンの店内にお客さんの姿は少なく、足元商圏の貧弱さを窺うことが出来ました。
JR石巻駅すぐのところに、イオン石巻駅前店はあります。
店舗外観。
1996年3月に「石巻ビブレ」として開業した建物です。2001年のマイカル経営破綻に伴い「さくら野百貨店石巻店」へ改称。郊外の大型ショッピングセンターとの競争が激化し、2008年4月27日に営業を終了しました。

跡地には石巻市役所が移転し、1階には商業区画「エスタ」が開業しますが、2011年3月11日の東日本大震災で1階が浸水被害に遭います。営業再開後も震災に伴う中心市街地の人口減少により業績が悪化し2017年に営業を終了。2020年4月23日にイオン東北株式会社が運営するスーパーマーケット「イオン石巻駅前店」が開業しました。

「さくら野百貨店」と書かれていたと思われる縦看板には「石巻市役所」の文字が掲げられています。

駅前立地ですが210台の立体駐車場も併設しています。

屋上駐車場。

正面入口。

フロアガイド。イオン直営売場は1295平米と小規模で、品揃えは食料品と日用消耗品、医薬品に絞り込まれており、1074平米の専門店部分には100円ショップのセリアなどが出店しています。

訪れたのは祝日だったため2階以上の市役所部分には立ち入ることは出来ませんでした。
ちなみに、かつて入居していたワーナーマイカルシネマズ跡は市議会の議場となっているそうです。

導入部に青果と並んで包装パンを並べるという珍しい配置。
生鮮3品はかなり絞り込まれた品揃えとなっており、青果も陳列量が少なくなっていました。

ベーカリーコーナー。

2月下旬に訪れた際の写真のため「ひなまつり」など展開されていますがご了承ください。

惣菜は凝ったアイテムは少ないものの定番品の陳列量は悪くありません。
平日には市役所職員の昼食需要も見込まれます。

惣菜に続いて鮮魚、精肉を配置。

鮮魚は店内加工を実施します。

ネタにこだわった「魚屋の鮨」も展開。

精肉売場。

全てアウトパックで供給しており、牛肉よりも豚肉・鶏肉をメインに据えた品揃えです。

牛乳コーナー。

和日配コーナーでは名物「石巻やきそば」のソースなども販売されていました。

ドレッシングコーナー。

醬油コーナー。

近隣にはドラッグストアも立地していないため、日用消耗品や医薬品コーナーを拡充しています。

イートインスペースは2カ所設置されています。

テナント区画のセリア。

イオン石巻駅前店 店舗概要
開業: 2020年4月23日
売場面積: 1295㎡(公式リリースより)
営業時間: 8時~20時
住所: 宮城県石巻市穀町14番1号(石巻市役所1階)
駐車場: 210台(入庫から1時間は無料)
HP: https://aeontohoku.co.jp/stores/ishinomakiekimae
店内・売場の様子
時間帯: 12時頃
客数: やや少ない
客層: 高齢者中心
買い物内容: 惣菜、加工食品中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: ロジスティクス・ネットワーク、プライフーズ
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 3台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 未確認
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
かつて「さくら野百貨店石巻店」として営業していた店舗です。前身の「丸光石巻店」は1955年に開業。その後丸光はカネ長武田百貨店・山田百貨店・イチムラ・小美屋と共に株式会社百貨店連合を設立し、ニチイ(のちのマイカル)の傘下に入ります。1996年3月に新店舗が完成すると、「ダックシティ丸光石巻店」を移転し「石巻ビブレ」としてオープンしました。2001年にマイカルが経営破綻すると、運営していたダックビブレも民事再生法の適用を申請しますが、地元企業の出資により株式会社さくら野百貨店を設立し「さくら野百貨店石巻店」へ改称。一方で2007年にイオン石巻ショッピングセンターが出店するなど郊外に客足を奪われ売上は低迷し、2008年4月27日に閉店を迎えました。
建物にはその後石巻市役所が移転し、1階には商業区画「エスタ」が開業しますが、2011年3月11日の東日本大震災で1階が浸水被害に遭います。営業再開後も震災に伴う中心市街地の人口減少により業績が悪化し2017年に営業を終了。2020年4月23日にイオン東北株式会社が運営するスーパーマーケット「イオン石巻駅前店」が開業しました。売場面積は1295平米と小規模で、品揃えは食料品と日用消耗品、医薬品に絞り込まれており、1074平米の専門店部分には100円ショップのセリアなどが出店しています。
売場を見てみると、導入部には青果と並んで包装パンを配置するという珍しいレイアウトで、壁面に沿ってベーカリー、惣菜、鮮魚、精肉と続いています。生鮮3品は非常に絞り込まれた品揃えで、調理に必要な最小限のアイテムしか取り扱っていません。一方で加工食品や日用消耗品、医薬品などは充実しており、周辺にドラッグストアも出店していない環境で需要の獲得を目指しています。
レジはわずか3台のみ設置されており、年商は10億円に満たない水準と考えられます。石巻市は仙台市に次いで宮城県第2位の人口を擁する都市ですが、東日本大震災では被災自治体で最多となる3694人の死者・行方不明者の被害を受け、その後も人口は減少傾向です。商業集積も郊外に移り、かつて百貨店が営業していたとは思えないほど石巻駅周辺の活気は失われています。イオンの店内にお客さんの姿は少なく、足元商圏の貧弱さを窺うことが出来ました。