マルエツ船橋三山店
- 2023/07/15
- 21:11
千葉県船橋市。
京成本線の実籾駅から徒歩15分程度のところに、マルエツ船橋三山店はあります。
店舗外観。
マルエツが開発した「体験型スーパーマーケットモデル」の第1号店として2021年2月26日に開業した店舗です。

店内には広いイートインスペースも備えますが、店外にも椅子・テーブルを配置。
イートインスペースは「Cafe&Dine (カフェダイン)」という名称で先進的な取り組みも多数行っているそうですが、こちらの記事では扱いませんのでご了承ください。

青果売場。店内の天井はあえて配管剥き出しで開放的な空間を演出。床は木目調で落ち着いた雰囲気です。
「農家さんの直売所」と題して地場野菜コーナーも大きく取られています。

導入部の平場で98円均一セールを開催し、お手頃な野菜・果物を訴求。

上質な果物も取り扱います。売場各所ではデジタルサイネージを設置し各売場の商品や生産者の情報などを発信します。

壁面を立体的に使ったバナナコーナー。

マルエツおなじみの「トマト村」

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜も販売。

続く精肉売場。マルエツフレッシュフーズから供給を受けるため他店と変わらない商品構成です。

上質な目玉商品を打ち出す目的で配置したと推測される平台ショーケースには、ブラジル産鶏もも肉、ブラジル産豚タン味付け肉など低価格アイテムが、なんとか売場を埋める程度に並んでいました。

「千葉県産恋する豚」という帯POPがありますが、並んでいるのは全て「桜もち豚」でした。

マックスバリュ東習志野店では継続して販売しているイノシシ肉やシカ肉といった「ジビエ」もマルエツでは早く処分したい意向のようで、値下げされていました。

肉惣菜を集めた「おつまMEAT」コーナー。

植物由来の代替肉「BEYOND MEAT(ビヨンドミート)」も導入。

精肉から鮮魚、惣菜にかけては売場が緩やかにカーブしており、什器の配置も一直線ではありません。

壁面の鮮魚、惣菜、ベーカリーは連なったガラス張りのオープンキッチンを導入することで、ライブ感の演出はピカイチです。

鮮魚売場。対面販売ではあるものの調理承りは14時の時点で終了し調理場は無人となっていました。

丸魚は下処理済みの品が並びます。

品質にこだわったマグロコーナー。
生本マグロ中トロ(100g1480円)のサクも並びます。

お刺身は「生ネタ限定の鮮漁盛」と題して冷凍していないネタのみを使用し、鮮度感をアピールしています。

「魚悦」ブランドで展開する握り寿司は豪勢な内容で、1人前10貫1280円といった価格帯もラインナップ。

惣菜は陳列や商品説明にこだわり、並んでいる商品も一般的なマルエツと同じお手頃な定番品に加え、グリル料理や鉄板焼き、魚惣菜などのカテゴリで独自性ある商品を導入します。

陳列はよく整えられています。

鉄板焼き、中華惣菜コーナー。

人気NO.1の厚切り鮭弁当は欠品していましたが、手の込んだ商品が多い印象です。

本格窯焼きピッツァも種類豊富に並びます。

ベーカリーはホテルブレッドやバタールなど食事パンを強化。

様々な具材を挟んだバーガー類も充実しています。

一部サラダは店内調理を実施しています。

最終コーナーに洋日配や酒類を配置。

ワインを中心として高級品まで幅広く揃えています。

ワインはローストビーフや生ハム、チーズとの関連陳列にも力を入れます。

韓国食材を集積。

ドレッシングコーナー。所々に高級品・こだわりの品を差し込みます。

醬油コーナーでは「千葉の醤油」をアピール。千葉県産の商品を地元千葉で消費する「千産千消」を掲げます。

高級品の中には売れ行きが低調な商品もある模様で、現品限りの「売り尽くし」POPが至る所で目に付きました。

駐車場に大量にノボリが立っている割にスペースが小さいですが、日用消耗品に絞り込んでダイソー商品も導入。

マルエツ船橋三山店 店舗概要
開業: 2021年2月26日
売場面積: 1977㎡(開店ニュースリリースより)
営業時間: あさ9時~よる10時
住所: 千葉県船橋市三山9丁目9-31
駐車場: 159台(無料)
HP: https://www.maruetsu.co.jp/store/9652/
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: 少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: マルエツフレッシュフーズ
鮮魚加工者: 自社店内、マルエツフレッシュフーズ
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 4台(2台稼働中)、精算機8台
食品完全セルフレジ: 8台
備考: Scan&Go(スキャン&ゴー)導入
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ、eatime(イータイム)
2020年10月に創業75周年を迎えたマルエツが、「100周年に向けての集大成」と位置づける「体験型スーパーマーケットモデル」の第1号店として2021年2月26日に開業した店舗です。開店ニュースリリースでは『「鮮度」「商品との出会い」「ストレスゼロ」「繋がり」といった4つの価値をご提供することにより、お客さまが笑顔になれる、また、サステナブルな社会の実現に貢献できる店づくりに励んでまいります。』と謳っています。店内の天井はあえて配管剥き出しで開放的な空間を演出。床は木目調で落ち着いた雰囲気です。
青果売場では導入部の平場で98円均一セールを開催し、お手頃な野菜・果物を訴求。「農家さんの直売所」と題して地場野菜コーナーも大きく取られています。バナナやトマトを集積して展開するほか、トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜もコーナー展開。少量・小分けサイズやカット野菜、下処理済み野菜など単身・少人数世帯に配慮した簡便アイテムを拡充しています。一方で全体的に商品の陳列量(ボリューム感)が乏しいように見受けられました。
続いて精肉売場を配置。精肉はマルエツフレッシュフーズから供給を受けるため他店と変わらない商品構成で、品質と価格は魅力的に映りませんでした。ファミリー層向けの大容量パックや時短・簡便ニーズに応えた味付け肉も取り揃えますが、差別化にはなり得ません。上質な目玉商品を打ち出す目的で配置したと推測される平台ショーケースには、ブラジル産鶏もも肉、ブラジル産豚タン味付け肉など低価格アイテムが、なんとか売場を埋める程度に並んでいました。
壁面の鮮魚、惣菜、ベーカリーは連なったガラス張りのオープンキッチンを導入することで、ライブ感の演出はピカイチです。作業風景を間近で見ることが出来るように作業台を配置し「出来立て」「作り立て」を上手く訴求出来ています。ただし、鮮魚売場で丸魚はあまり並ばず、対面販売ではあるものの調理承りは14時の時点で終了し調理場は無人となっていました。生本マグロ中トロ(100g1480円)のサクなど上質な商品も販売。お刺身は「生ネタ限定の鮮漁盛」と題して冷凍していないネタのみを使用し、鮮度感をアピールしています。「魚悦」ブランドで展開する握り寿司は豪勢な内容で、1人前10貫1280円といった価格帯もラインナップ。
惣菜は陳列や商品説明にこだわり、並んでいる商品も一般的なマルエツと同じお手頃な定番品に加え、グリル料理や鉄板焼き、魚惣菜などのカテゴリで独自性ある商品を導入します。ただしそこまで高価格帯のアイテムが多い訳ではないため、高級感溢れる売場とのギャップも感じました。ベーカリーはホテルブレッドやバタールなど食事パンを強化。本格窯焼きピッツァも種類豊富に並びます。
最終コーナーに洋日配や酒類を配置。ワインはローストビーフや生ハム、チーズとの関連陳列にも積極的に取り組みます。加工食品は所々に高級品・こだわりの品を差し込みますが、売れ行きが低調な商品もある模様で、現品限りの「売り尽くし」POPが至る所で目に付きました。マックスバリュ東習志野店では継続して販売しているイノシシ肉やシカ肉といった「ジビエ」もマルエツでは早く処分したい意向のようで、値下げされていました。
ダイヤモンド・チェーンストアの記事には「競合店としては「カスミフードスクエア東習志野店」「マックスバリュ東習志野店」「ヤオコー船橋三山店」など首都圏の有力SMチェーンが軒を連ねる。自社店舗も至近にあり、2017年10月にオープンし、マルエツで初めて対面の総菜売場を設けるなど特徴的な店づくりが注目された「マルエツ大久保駅前店」と、「マルエツ東習志野店」が2km圏内に店を構えている。」と紹介されています。しかし、このうちヤオコー船橋三山店を除く店舗はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)傘下のスーパーであり、熾烈な自社競合が繰り広げられています。
このうち マルエツ大久保駅前店は訪れていませんが、「カスミフードスクエア東習志野店」「マックスバリュ東習志野店」「ヤオコー船橋三山店」「マルエツ東習志野店」を見て回り比較すると、マルエツ船橋三山店の独り負けの様相を呈しています。平日の昼過ぎという客数が少ない傾向の時間帯に全店見学していますが、マルエツ船橋三山店は圧倒的に客数が少なく、それを補えるような客単価ではありません。個人的な憶測ですが、売上順位は「ヤオコー船橋三山>マックスバリュ東習志野≧カスミ東習志野≧マルエツ東習志野>>>マルエツ船橋三山」ではないかと感じます。年商目標19.8億円の達成は到底不可能で、その半分程度の売上規模にとどまっている可能性すらあるのではないでしょうか。
売場演出や意匠の完成度で見ると、同じく「買い物体験」を打ち出して改装したマックスバリュと並んでおり、高級品やこだわり商品も多数導入するものの、残念ながら集客には至っていません。ヤオコー以外の競合が家電量販店やドラッグストア、衣料品店、100円ショップ等テナントと共同出店しているのに対し、単独店舗であるマルエツ船橋三山店は使い勝手が悪いのではないでしょうか。店舗が立地する道路の交通量はマルエツ東習志野が優位に立ち、次いでカスミ東習志野店だと感じました。
補足として、店の敷地内の駐車場は航空写真で数えてみると75台程度しかないのですが、公式サイトには159台と記載されています。道路を挟んだところに空地があり、駐車場として案内していた時期があるのでしょうか。その75台の駐車場ですら2割~3割程度しか停まっておらず、ガラガラの状態でした。
京成本線の実籾駅から徒歩15分程度のところに、マルエツ船橋三山店はあります。
店舗外観。
マルエツが開発した「体験型スーパーマーケットモデル」の第1号店として2021年2月26日に開業した店舗です。

店内には広いイートインスペースも備えますが、店外にも椅子・テーブルを配置。
イートインスペースは「Cafe&Dine (カフェダイン)」という名称で先進的な取り組みも多数行っているそうですが、こちらの記事では扱いませんのでご了承ください。

青果売場。店内の天井はあえて配管剥き出しで開放的な空間を演出。床は木目調で落ち着いた雰囲気です。
「農家さんの直売所」と題して地場野菜コーナーも大きく取られています。

導入部の平場で98円均一セールを開催し、お手頃な野菜・果物を訴求。

上質な果物も取り扱います。売場各所ではデジタルサイネージを設置し各売場の商品や生産者の情報などを発信します。

壁面を立体的に使ったバナナコーナー。

マルエツおなじみの「トマト村」

トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜も販売。

続く精肉売場。マルエツフレッシュフーズから供給を受けるため他店と変わらない商品構成です。

上質な目玉商品を打ち出す目的で配置したと推測される平台ショーケースには、ブラジル産鶏もも肉、ブラジル産豚タン味付け肉など低価格アイテムが、なんとか売場を埋める程度に並んでいました。

「千葉県産恋する豚」という帯POPがありますが、並んでいるのは全て「桜もち豚」でした。

マックスバリュ東習志野店では継続して販売しているイノシシ肉やシカ肉といった「ジビエ」もマルエツでは早く処分したい意向のようで、値下げされていました。

肉惣菜を集めた「おつまMEAT」コーナー。

植物由来の代替肉「BEYOND MEAT(ビヨンドミート)」も導入。

精肉から鮮魚、惣菜にかけては売場が緩やかにカーブしており、什器の配置も一直線ではありません。

壁面の鮮魚、惣菜、ベーカリーは連なったガラス張りのオープンキッチンを導入することで、ライブ感の演出はピカイチです。

鮮魚売場。対面販売ではあるものの調理承りは14時の時点で終了し調理場は無人となっていました。

丸魚は下処理済みの品が並びます。

品質にこだわったマグロコーナー。
生本マグロ中トロ(100g1480円)のサクも並びます。

お刺身は「生ネタ限定の鮮漁盛」と題して冷凍していないネタのみを使用し、鮮度感をアピールしています。

「魚悦」ブランドで展開する握り寿司は豪勢な内容で、1人前10貫1280円といった価格帯もラインナップ。

惣菜は陳列や商品説明にこだわり、並んでいる商品も一般的なマルエツと同じお手頃な定番品に加え、グリル料理や鉄板焼き、魚惣菜などのカテゴリで独自性ある商品を導入します。

陳列はよく整えられています。

鉄板焼き、中華惣菜コーナー。

人気NO.1の厚切り鮭弁当は欠品していましたが、手の込んだ商品が多い印象です。

本格窯焼きピッツァも種類豊富に並びます。

ベーカリーはホテルブレッドやバタールなど食事パンを強化。

様々な具材を挟んだバーガー類も充実しています。

一部サラダは店内調理を実施しています。

最終コーナーに洋日配や酒類を配置。

ワインを中心として高級品まで幅広く揃えています。

ワインはローストビーフや生ハム、チーズとの関連陳列にも力を入れます。

韓国食材を集積。

ドレッシングコーナー。所々に高級品・こだわりの品を差し込みます。

醬油コーナーでは「千葉の醤油」をアピール。千葉県産の商品を地元千葉で消費する「千産千消」を掲げます。

高級品の中には売れ行きが低調な商品もある模様で、現品限りの「売り尽くし」POPが至る所で目に付きました。

駐車場に大量にノボリが立っている割にスペースが小さいですが、日用消耗品に絞り込んでダイソー商品も導入。

マルエツ船橋三山店 店舗概要
開業: 2021年2月26日
売場面積: 1977㎡(開店ニュースリリースより)
営業時間: あさ9時~よる10時
住所: 千葉県船橋市三山9丁目9-31
駐車場: 159台(無料)
HP: https://www.maruetsu.co.jp/store/9652/
店内・売場の様子
時間帯: 15時頃
客数: 少ない
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: マルエツフレッシュフーズ
鮮魚加工者: 自社店内、マルエツフレッシュフーズ
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 4台(2台稼働中)、精算機8台
食品完全セルフレジ: 8台
備考: Scan&Go(スキャン&ゴー)導入
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ、eatime(イータイム)
2020年10月に創業75周年を迎えたマルエツが、「100周年に向けての集大成」と位置づける「体験型スーパーマーケットモデル」の第1号店として2021年2月26日に開業した店舗です。開店ニュースリリースでは『「鮮度」「商品との出会い」「ストレスゼロ」「繋がり」といった4つの価値をご提供することにより、お客さまが笑顔になれる、また、サステナブルな社会の実現に貢献できる店づくりに励んでまいります。』と謳っています。店内の天井はあえて配管剥き出しで開放的な空間を演出。床は木目調で落ち着いた雰囲気です。
青果売場では導入部の平場で98円均一セールを開催し、お手頃な野菜・果物を訴求。「農家さんの直売所」と題して地場野菜コーナーも大きく取られています。バナナやトマトを集積して展開するほか、トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜もコーナー展開。少量・小分けサイズやカット野菜、下処理済み野菜など単身・少人数世帯に配慮した簡便アイテムを拡充しています。一方で全体的に商品の陳列量(ボリューム感)が乏しいように見受けられました。
続いて精肉売場を配置。精肉はマルエツフレッシュフーズから供給を受けるため他店と変わらない商品構成で、品質と価格は魅力的に映りませんでした。ファミリー層向けの大容量パックや時短・簡便ニーズに応えた味付け肉も取り揃えますが、差別化にはなり得ません。上質な目玉商品を打ち出す目的で配置したと推測される平台ショーケースには、ブラジル産鶏もも肉、ブラジル産豚タン味付け肉など低価格アイテムが、なんとか売場を埋める程度に並んでいました。
壁面の鮮魚、惣菜、ベーカリーは連なったガラス張りのオープンキッチンを導入することで、ライブ感の演出はピカイチです。作業風景を間近で見ることが出来るように作業台を配置し「出来立て」「作り立て」を上手く訴求出来ています。ただし、鮮魚売場で丸魚はあまり並ばず、対面販売ではあるものの調理承りは14時の時点で終了し調理場は無人となっていました。生本マグロ中トロ(100g1480円)のサクなど上質な商品も販売。お刺身は「生ネタ限定の鮮漁盛」と題して冷凍していないネタのみを使用し、鮮度感をアピールしています。「魚悦」ブランドで展開する握り寿司は豪勢な内容で、1人前10貫1280円といった価格帯もラインナップ。
惣菜は陳列や商品説明にこだわり、並んでいる商品も一般的なマルエツと同じお手頃な定番品に加え、グリル料理や鉄板焼き、魚惣菜などのカテゴリで独自性ある商品を導入します。ただしそこまで高価格帯のアイテムが多い訳ではないため、高級感溢れる売場とのギャップも感じました。ベーカリーはホテルブレッドやバタールなど食事パンを強化。本格窯焼きピッツァも種類豊富に並びます。
最終コーナーに洋日配や酒類を配置。ワインはローストビーフや生ハム、チーズとの関連陳列にも積極的に取り組みます。加工食品は所々に高級品・こだわりの品を差し込みますが、売れ行きが低調な商品もある模様で、現品限りの「売り尽くし」POPが至る所で目に付きました。マックスバリュ東習志野店では継続して販売しているイノシシ肉やシカ肉といった「ジビエ」もマルエツでは早く処分したい意向のようで、値下げされていました。
ダイヤモンド・チェーンストアの記事には「競合店としては「カスミフードスクエア東習志野店」「マックスバリュ東習志野店」「ヤオコー船橋三山店」など首都圏の有力SMチェーンが軒を連ねる。自社店舗も至近にあり、2017年10月にオープンし、マルエツで初めて対面の総菜売場を設けるなど特徴的な店づくりが注目された「マルエツ大久保駅前店」と、「マルエツ東習志野店」が2km圏内に店を構えている。」と紹介されています。しかし、このうちヤオコー船橋三山店を除く店舗はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)傘下のスーパーであり、熾烈な自社競合が繰り広げられています。
このうち マルエツ大久保駅前店は訪れていませんが、「カスミフードスクエア東習志野店」「マックスバリュ東習志野店」「ヤオコー船橋三山店」「マルエツ東習志野店」を見て回り比較すると、マルエツ船橋三山店の独り負けの様相を呈しています。平日の昼過ぎという客数が少ない傾向の時間帯に全店見学していますが、マルエツ船橋三山店は圧倒的に客数が少なく、それを補えるような客単価ではありません。個人的な憶測ですが、売上順位は「ヤオコー船橋三山>マックスバリュ東習志野≧カスミ東習志野≧マルエツ東習志野>>>マルエツ船橋三山」ではないかと感じます。年商目標19.8億円の達成は到底不可能で、その半分程度の売上規模にとどまっている可能性すらあるのではないでしょうか。
売場演出や意匠の完成度で見ると、同じく「買い物体験」を打ち出して改装したマックスバリュと並んでおり、高級品やこだわり商品も多数導入するものの、残念ながら集客には至っていません。ヤオコー以外の競合が家電量販店やドラッグストア、衣料品店、100円ショップ等テナントと共同出店しているのに対し、単独店舗であるマルエツ船橋三山店は使い勝手が悪いのではないでしょうか。店舗が立地する道路の交通量はマルエツ東習志野が優位に立ち、次いでカスミ東習志野店だと感じました。
補足として、店の敷地内の駐車場は航空写真で数えてみると75台程度しかないのですが、公式サイトには159台と記載されています。道路を挟んだところに空地があり、駐車場として案内していた時期があるのでしょうか。その75台の駐車場ですら2割~3割程度しか停まっておらず、ガラガラの状態でした。