ヨークマート桜上水店
- 2023/07/21
- 20:49
東京都世田谷区。
小田急線「経堂駅」北口、または京王線「桜上水駅」南口より徒歩15分程度のところに、ヨークマート桜上水店はあります。
店舗外観。1980年7月に開業しています。

マンションの1階に入居。1フロアで売場面積942㎡です。

隣接してタイムズの駐車場を40台確保し、1000円以上お買上で1時間無料となっています。

標準的なヨークマートは「york」が緑色、「mart」がオレンジ色となっていますので、Mのみが赤という看板は珍しいのではないでしょうか。

青果売場。

導入部では店内加工したカットフルーツ、カットスイカを販売。種の少ない品種や甘さの強い品種も使用し差別化を打ち出します。

葉物野菜の少量・小分けサイズやカット野菜などきめ細かな品揃え。

古くから営業する店舗としては珍しく、ドレッシングを野菜コーナーに配置します。高級品・こだわり商品も一部取り扱い。

鮮魚売場は「魚や」という表記。

丸魚はほぼ見られず、切身やお刺身が売場の主役となっています。

漬け魚やパン粉焼きなど簡便調理アイテムも扱います。

壁面に沿って精肉が続きます。

アメリカ産アンガスビーフの巨大ステーキ肉や味付け肉、大容量パックなど価格志向な品揃えが目立ち、地域住民の平均所得が高い割には上質な牛肉はあまり導入していません。

一方でJA全農ミートフーズから供給を受け、「鹿児島県産黒豚」「岩手県産みちのく鶏」といった銘柄肉を取り扱い差別化を図ります。

惣菜売場。長年改装されていないため、昔ながらのデザインが残っています。

オーソドックスな品揃えで日常使いで困ることはありませんが、同社が都市部の店舗で取り組む「中食ニーズ」へ対応したきめ細かで多彩なラインナップは見られません。

イチオシのお弁当は手書きボードで訴求します。

ベーカリーも併設。

ホテルブレッド、ホテルロール、バタールなど食事パン系も強化します。

おつまみにもちょうどいいサイズのカップ惣菜をコーナー展開。

セブンイレブンと同じ製造元からも仕入れを実施。

洋日配の牛乳コーナー。

デザートコーナーでは「紅雫シュークリーム」(149円)を大量陳列で訴求しており、1週間で1113個を販売しヨーク全店で1位を獲得しているとアピールしていました。同社のモデル店舗である「ヨークフーズwithザ・ガーデン自由が丘新宿富久店」を上回る数量を販売するというのは凄いですね。単品訴求の技術に長けた担当者がいるようです。

近年需要が拡大する冷凍食品コーナーは売場スペースが十分ではない印象。

加工食品売場。セブンプレミアムを軸に構成します。

ペットボトル飲料コーナー。低価格PB「ザ・プライス」も導入し、2極化する需要に対応。

レトルトカレーコーナー。カテゴリごとの値引き販促も実施しています。

アイテム数は少ないもののワインは商品紹介も丁寧に行います。

ヨークマート桜上水店 店舗概要
開業: 1980年07月24日
売場面積: 942㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9時30分~22時
住所: 東京都世田谷区桜上水2-6-9
駐車場: 40台(1000円以上お買上で1時間無料)
HP: https://www.york-inc.com/store/sakurajyousui.html
店内・売場の様子
時間帯: 17時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 特筆すべき点なし
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内、JA全農ミートフーズ
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 5台(3台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 未確認
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: セブンプレミアム
2023年9月1日にイトーヨーカ堂へ吸収合併される予定の株式会社ヨーク。2020年6月にヨークマートがイトーヨーカ堂の都市型小型スーパー「食品館」(現ヨークフーズ)とディスカウント業態の「ザ・プライス」(現ヨークプライス)、フォーキャストが運営する「コンフォートマーケット」を統合し商号変更された企業ですが、さらなる再編が行われることになりました。セブン&アイホールディングスとしては本社機能や物流・システムの集約によるコスト削減で業績低迷が続くスーパーストア事業の黒字転換を目指しています。
ヨークマートが設立されたのは1975年。総合スーパーが中心のイトーヨーカ堂と異なり、首都圏に食品スーパーを運営する企業として棲み分けがなされていました。今回訪れた桜上水店は1980年にオープン。京王線桜上水駅と小田急線経堂駅の中間地点に立地するため、どちらの駅からも徒歩で約15分と距離があります。
マンションの1階で売場面積942㎡と地域密着型の店舗です。入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜、ベーカリーと配置。青果は手狭なスペースに普段使いの商品を中心に並べています。カットフルーツやカット野菜など時短・簡便商品も強化。世田谷区という立地を考えれば有機野菜や産地直送野菜なども支持を得る可能性は高いと見られますが、強化出来ていません。古くから営業する店舗としては珍しく、ドレッシングを野菜コーナーに配置します。
鮮魚はお刺身の陳列量が多く、「夕方切りたて」といったシールも見られました。調理も承りますが、丸魚はほぼ見られず、切身やお刺身が売場の主役となっています。精肉ではアメリカ産アンガスビーフの巨大ステーキ肉や味付け肉、大容量パックなど価格志向な品揃えが目立ち、地域住民の平均所得が高い割には上質な牛肉はあまり導入していません。一方でJA全農ミートフーズから供給を受け、「鹿児島県産黒豚」「岩手県産みちのく鶏」といった銘柄肉を取り扱い差別化を図ります。
惣菜はオーソドックスな品揃えで日常使いで困ることはありませんが、同社が都市部の店舗で取り組む「中食ニーズ」へ対応したきめ細かで多彩なラインナップは見られません。チルド商品ではセブンイレブンとほぼ同規格の商品も並んでおり、品揃えの幅を広げています。併設されたベーカリーではホテルブレッド、ホテルロール、バタールなど食事パン系も強化します。
デザートコーナーでは「紅雫シュークリーム」(149円)を大量陳列で訴求しており、1週間で1113個を販売しヨーク全店で1位を獲得しているとアピールしていました。加工食品はセブンプレミアムを軸に構成しつつ、高級品・こだわりの品も随所に差し込んでいます。低価格PB「ザ・プライス」も導入し、2極化する需要に対応。
夕方ということもあり店内は賑わっていました。客単価はそれほど高い水準ではありませんでしたが、セミセルフレジや完全セルフレジが未導入であるため待ち時間は長い印象です。競合関係だった希望ヶ丘団地内のスーパーは入れ替わりが激しく「シヅオカヤ→セイフー→つるかめランド→オリンピック→バリューズ→さえき」と変遷していましたが、さえき希望ヶ丘食品館は2023年6月末で閉店。2022年4月にオープンした「サミットストア世田谷船橋店」の打撃を受けた格好ですが、ヨークマートもサミットストアに顧客を奪われていると推測され、今回さえきの閉店で売上の回復も期待されます。
小田急線「経堂駅」北口、または京王線「桜上水駅」南口より徒歩15分程度のところに、ヨークマート桜上水店はあります。
店舗外観。1980年7月に開業しています。

マンションの1階に入居。1フロアで売場面積942㎡です。

隣接してタイムズの駐車場を40台確保し、1000円以上お買上で1時間無料となっています。

標準的なヨークマートは「york」が緑色、「mart」がオレンジ色となっていますので、Mのみが赤という看板は珍しいのではないでしょうか。

青果売場。

導入部では店内加工したカットフルーツ、カットスイカを販売。種の少ない品種や甘さの強い品種も使用し差別化を打ち出します。

葉物野菜の少量・小分けサイズやカット野菜などきめ細かな品揃え。

古くから営業する店舗としては珍しく、ドレッシングを野菜コーナーに配置します。高級品・こだわり商品も一部取り扱い。

鮮魚売場は「魚や」という表記。

丸魚はほぼ見られず、切身やお刺身が売場の主役となっています。

漬け魚やパン粉焼きなど簡便調理アイテムも扱います。

壁面に沿って精肉が続きます。

アメリカ産アンガスビーフの巨大ステーキ肉や味付け肉、大容量パックなど価格志向な品揃えが目立ち、地域住民の平均所得が高い割には上質な牛肉はあまり導入していません。

一方でJA全農ミートフーズから供給を受け、「鹿児島県産黒豚」「岩手県産みちのく鶏」といった銘柄肉を取り扱い差別化を図ります。

惣菜売場。長年改装されていないため、昔ながらのデザインが残っています。

オーソドックスな品揃えで日常使いで困ることはありませんが、同社が都市部の店舗で取り組む「中食ニーズ」へ対応したきめ細かで多彩なラインナップは見られません。

イチオシのお弁当は手書きボードで訴求します。

ベーカリーも併設。

ホテルブレッド、ホテルロール、バタールなど食事パン系も強化します。

おつまみにもちょうどいいサイズのカップ惣菜をコーナー展開。

セブンイレブンと同じ製造元からも仕入れを実施。

洋日配の牛乳コーナー。

デザートコーナーでは「紅雫シュークリーム」(149円)を大量陳列で訴求しており、1週間で1113個を販売しヨーク全店で1位を獲得しているとアピールしていました。同社のモデル店舗である「ヨークフーズwithザ・ガーデン自由が丘新宿富久店」を上回る数量を販売するというのは凄いですね。単品訴求の技術に長けた担当者がいるようです。

近年需要が拡大する冷凍食品コーナーは売場スペースが十分ではない印象。

加工食品売場。セブンプレミアムを軸に構成します。

ペットボトル飲料コーナー。低価格PB「ザ・プライス」も導入し、2極化する需要に対応。

レトルトカレーコーナー。カテゴリごとの値引き販促も実施しています。

アイテム数は少ないもののワインは商品紹介も丁寧に行います。

ヨークマート桜上水店 店舗概要
開業: 1980年07月24日
売場面積: 942㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9時30分~22時
住所: 東京都世田谷区桜上水2-6-9
駐車場: 40台(1000円以上お買上で1時間無料)
HP: https://www.york-inc.com/store/sakurajyousui.html
店内・売場の様子
時間帯: 17時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 特筆すべき点なし
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内、JA全農ミートフーズ
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 5台(3台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 未確認
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: セブンプレミアム
2023年9月1日にイトーヨーカ堂へ吸収合併される予定の株式会社ヨーク。2020年6月にヨークマートがイトーヨーカ堂の都市型小型スーパー「食品館」(現ヨークフーズ)とディスカウント業態の「ザ・プライス」(現ヨークプライス)、フォーキャストが運営する「コンフォートマーケット」を統合し商号変更された企業ですが、さらなる再編が行われることになりました。セブン&アイホールディングスとしては本社機能や物流・システムの集約によるコスト削減で業績低迷が続くスーパーストア事業の黒字転換を目指しています。
ヨークマートが設立されたのは1975年。総合スーパーが中心のイトーヨーカ堂と異なり、首都圏に食品スーパーを運営する企業として棲み分けがなされていました。今回訪れた桜上水店は1980年にオープン。京王線桜上水駅と小田急線経堂駅の中間地点に立地するため、どちらの駅からも徒歩で約15分と距離があります。
マンションの1階で売場面積942㎡と地域密着型の店舗です。入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜、ベーカリーと配置。青果は手狭なスペースに普段使いの商品を中心に並べています。カットフルーツやカット野菜など時短・簡便商品も強化。世田谷区という立地を考えれば有機野菜や産地直送野菜なども支持を得る可能性は高いと見られますが、強化出来ていません。古くから営業する店舗としては珍しく、ドレッシングを野菜コーナーに配置します。
鮮魚はお刺身の陳列量が多く、「夕方切りたて」といったシールも見られました。調理も承りますが、丸魚はほぼ見られず、切身やお刺身が売場の主役となっています。精肉ではアメリカ産アンガスビーフの巨大ステーキ肉や味付け肉、大容量パックなど価格志向な品揃えが目立ち、地域住民の平均所得が高い割には上質な牛肉はあまり導入していません。一方でJA全農ミートフーズから供給を受け、「鹿児島県産黒豚」「岩手県産みちのく鶏」といった銘柄肉を取り扱い差別化を図ります。
惣菜はオーソドックスな品揃えで日常使いで困ることはありませんが、同社が都市部の店舗で取り組む「中食ニーズ」へ対応したきめ細かで多彩なラインナップは見られません。チルド商品ではセブンイレブンとほぼ同規格の商品も並んでおり、品揃えの幅を広げています。併設されたベーカリーではホテルブレッド、ホテルロール、バタールなど食事パン系も強化します。
デザートコーナーでは「紅雫シュークリーム」(149円)を大量陳列で訴求しており、1週間で1113個を販売しヨーク全店で1位を獲得しているとアピールしていました。加工食品はセブンプレミアムを軸に構成しつつ、高級品・こだわりの品も随所に差し込んでいます。低価格PB「ザ・プライス」も導入し、2極化する需要に対応。
夕方ということもあり店内は賑わっていました。客単価はそれほど高い水準ではありませんでしたが、セミセルフレジや完全セルフレジが未導入であるため待ち時間は長い印象です。競合関係だった希望ヶ丘団地内のスーパーは入れ替わりが激しく「シヅオカヤ→セイフー→つるかめランド→オリンピック→バリューズ→さえき」と変遷していましたが、さえき希望ヶ丘食品館は2023年6月末で閉店。2022年4月にオープンした「サミットストア世田谷船橋店」の打撃を受けた格好ですが、ヨークマートもサミットストアに顧客を奪われていると推測され、今回さえきの閉店で売上の回復も期待されます。