茨城県龍ケ崎市。
関東鉄道竜ヶ崎線の竜ヶ崎駅から徒歩9分程度のところに、スーパータイヨー竜ヶ崎店はあります。
自治体の名称は「龍ケ崎市」ですが、市内の施設には龍ヶ崎、竜ケ崎、竜ヶ崎といった表記が混在しています。
スーパータイヨーは竜ヶ崎店を名乗ります。
店舗外観。1986年8月に開業。当時は売場面積498㎡と小規模でしたが、隣接して営業していた建物(業種など不明)も賃借し、合わせて1567㎡と売場を拡大しています。

向かって左手の建物は「タイヨー」のロゴの後ろにうっすらと文字が確認できるため、以前は違う企業の店舗だったと推測されます。

こちらは昔ながらのスーパーマーケットという外観。

店先には野菜・果物が圧巻の山積みで陳列されています。

シャインマスカットは1パック980円。

千葉県産の幸水梨もボリューム展開。

キャベツは1個97円で提供。

玉ねぎ57円、にんじん47円、じゃがいも45円はバラ売りで対応。

店内の青果売場導入部。
こちらには桃やカットスイカが並びます。左手に野菜コーナーが続きますが、単品量販を基本方針としており、売れ筋に絞り込んで訴求します。少量・小分けサイズや有機野菜、地場野菜といった付加価値アイテムはほぼ取り扱いません。

鮮魚売場は対面販売コーナーを導入。氷漬けにした真鯛、金目鯛、いなだ、かます等の丸魚をバラ売りすることで鮮度感を訴求します。

「せぐろいわし」(100g28円)など千葉県銚子港で水揚げされた新鮮な近海魚も品揃え。

本マグロ大トロ(100g1180円)や中トロ(100g950円)といった上質なアイテムも強化します。

かつおやブリのサクも売り込みます。

お刺身盛り合わせは5種盛り1000円が1品のみで、ファミリー層を意識したラインナップ。

かつおのたたきとサーモンは彩りの良い「のっけ盛り」で食べ方提案も行います。

精肉売場。店内加工を実施します。

上質な霜降りの入った茨城県産常陸牛サーロインステーキ肉が100g780円、同バラうす切り焼肉用100g680円とお買い得価格で提供。

国産鶏もも肉も100g98円で競争力ある価格設定です。

惣菜売場。
このコーナーがあるのは隣の建物との境目です。左右の通路で隣のパン、菓子、飲料、酒類、日用消耗品コーナーとレジがある建物と行き来できます。

フライ系は売れ筋の定番品のみ扱いますが、コロッケ2個96円やとんかつ1個198円という激安価格を実現。

14時時点で既に大半が売れてしまっていますが、おにぎりは1個59円(鮭のみ79円)という驚異的な安値で販売。

弁当はカツ丼、のり弁当、ハンバーグ弁当、チキン南蛮弁当、トンカツ弁当、鮭弁当がいずれも298円と首都圏では滅多に見られない低価格で提供します。

販売も好調で、カツ丼は1個しか残っていませんでした。

「肉じゃが」「大根の手羽煮」といった手作り感のある煮物惣菜も販売。

握り寿司は10貫498円、10貫580円というあまり価格差の無い2品を展開します。

和洋日配でも安さを追求。マック食品の豆腐1丁300gは38円、相模屋の豆腐1丁400gは49円で販売します。

牛乳コーナー。運搬ケースごとの陳列による作業効率化に取り組みます。

アイテム数は多くないものの陳列量は非常に多く感じます。

食パンコーナー。PBではないものの、ヤマザキの「小麦のかおり」を104円で販売。

加工食品売場。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。加工食品では大手ナショナルブランドを中心とした品揃えで、加盟するCGC商品の導入率は高くありません。

1個よりも2個もしくはケース単位での購入により単価の下がる仕組みを一部で採用します。プライスカードの付け方が独特ですね・・・。

業務用サイズの調味料も豊富に揃えます。

北海道フェアを開催。

500mlの水1本が38円と激安。

ペットボトル飲料やビール、缶チューハイはケース販売に注力しており、在庫は大量に抱えています。

缶ビールも圧倒的な在庫量。実際に購入する家族連れも複数見受けられました。

瓶ビールや樽ビールも並びます。

11台中8台が稼働するレジは余裕ある人員配置で、列が出来る場面は見られませんでした。ちなみに支払いは現金のみとなっています。
スーパータイヨー竜ヶ崎店 店舗概要開業: 1986年08月28日
売場面積: 1567㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~23:00
住所: 茨城県龍ヶ崎市川原代町5588-4
駐車場: あり(無料)
HP:
https://www.super-taiyo.com/shop/2174店内・売場の様子時間帯: 14時頃(土曜)
客数: 多い
客層: 家族連れ中心
買い物内容: 生鮮、加工食品中心にやや多め
売場の雰囲気: 簡素
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 11台(8台稼働中)
食品セミセルフレジ: 0台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 普通
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC商品
株式会社タイヨーは茨城県神栖市に本社を置き、茨城・千葉・東京に「スーパータイヨー」「ビッグハウス」「ベストリカー」を計41店舗展開するスーパーマーケットです。2022年9月期決算の売上高は1191億円、当期純利益は10億0713万円。自己資本比率は61.5%と高い水準で、安定した経営を続けています。
1966年に茨城県神栖市で創業し、1972年に会社設立。1977年よりシジシージャパンに加盟しており、ベルプラスの前身企業「ベル開発」が立ち上げたディスカウントストア業態「ビッグハウス」のノウハウ提供を受け、2000年11月にはビッグハウス旭店を開設。現在は同業態を11店舗展開。そのほか1990年には東京都江東区の東陽町へ出店し、拡大移転も行いつつ飛び地のような店舗として営業を続けています。
今回訪れた竜ヶ崎店は1986年8月に開業。当時は売場面積498㎡と小規模でしたが、隣接して営業していた建物(業種など不明)も賃借し、合わせて1567㎡と売場を拡大しています。内部も2つの建物を繋げた構造。右手の建物では入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と日配、調味料系の加工食品を置き、左手の建物にパン、菓子、飲料、酒類、日用消耗品とレジを配置します。
店先には巨峰、シャインマスカット、梨、トウモロコシ、キャベツ、じゃがいも、人参、玉ねぎなどが圧巻の山積みで陳列されています。価格は非常に安く、飛ぶように商品が売れていました。量感の演出は見事ですが、日除けがあるとは言え酷暑の屋外での販売は品物が早く傷んでしまわないか個人的に心配です。店内の品揃えも単品量販を基本方針とし、売れ筋の野菜・果物に絞り込んで訴求。少量・小分けサイズや有機野菜、地場野菜といった付加価値アイテムはほぼ取り扱いません。価格で「安さ」を徹底して追求することで、集客の要として機能していました。
鮮魚売場は対面販売コーナーを導入。氷漬けにした真鯛、金目鯛、いなだ、かます等の丸魚をバラ売りすることで鮮度感を訴求します。「せぐろいわし」(100g28円)など千葉県銚子港で水揚げされた新鮮な近海魚も品揃え。本マグロ大トロ(100g1180円)や中トロ(100g950円)といった上質なアイテムも強化します。お刺身盛り合わせは5種盛り1000円が1品のみで、ファミリー層を意識したラインナップですが、かつおのたたきとサーモンは彩りの良い「のっけ盛り」で提供されていました。
精肉は壁面の反対側に独特な片側だけの冷蔵ショーケースを導入。通常の平台ショーケースと比べ陳列量は確保できると見られます。牛肉では上質な霜降りの入った茨城県産常陸牛サーロインステーキ肉が100g780円、同バラうす切り焼肉用100g680円とお買い得価格で提供。国産鶏もも肉も100g98円で競争力ある価格設定です。客層としてはファミリー層が中心ですが、そこまで大容量パックに偏ることなく、標準的なサイズもしっかり品揃えする量目対応に感じられました。
惣菜はおにぎりが1個59円(鮭のみ79円)。弁当はカツ丼、のり弁当、ハンバーグ弁当、チキン南蛮弁当、トンカツ弁当、鮭弁当がいずれも298円と首都圏では滅多に見られない低価格で提供します。売れ行き好調のため午後2時で欠品も相次いでいる様子。フライ系は売れ筋の定番品のみ扱いますが、コロッケ2個96円やとんかつ1個198円という激安を実現します。「肉じゃが」「大根の手羽煮」といった手作り感のある煮物惣菜も販売しますが、全般的に作業が比較的簡単な素材を生かした商品が目立ちます。
和洋日配でも安さを追求。マック食品の豆腐1丁300gは38円、相模屋の豆腐1丁400gは49円で販売します。加工食品では大手ナショナルブランドを中心とした品揃えで、加盟するCGC商品の導入率は高くありません。1個よりも2個もしくはケース単位での購入により単価の下がる仕組みを一部で採用。特にペットボトル飲料やビール、缶チューハイはケース販売に注力しており、在庫は大量に抱えています。実際に購入する家族連れも見受けられました。生鮮以外もリーズナブルな価格で提供することで、週末にまとめて買い物するファミリー層の需要を取り込み、客単価の向上に結びついています。
土曜日の昼過ぎということもあり家族連れや中高年夫婦を中心として店内は賑わっていました。100台ほどが停められる第一駐車場は7割程度が埋まり、売場にはおよそ80人のお客が見られました。カートを押してカゴ一杯に購入される方の割合が高く、客単価は高い水準。また、他社のマイカゴ・マイバスケットを持参する方が目立ちます。ボリューム感溢れる青果売場は確かにマグネット売場として機能していますが、鮮魚と精肉にもお客は滞留していました。
11台中8台が稼働するレジは余裕ある人員配置で、列が出来る場面は見られませんでした。売場の補充も大勢の従業員で対応しているため、惣菜部門の弁当はやや品薄だったものの、生鮮3品では量感を失わせないオペレーションが出来ていると感じます。ちなみにレジは現金のみの支払いに対応し手数料のコストカットを進めます。