Aコープ藤の台店
- 2023/09/23
- 19:20
東京都町田市。
小田急小田原線の玉川学園前駅から徒歩24分程度、または神奈川中央交通の「藤の台団地」バス停すぐのところに、Aコープ藤の台店はあります。
店舗外観。
Aコープ東日本が運営する東京都唯一の店舗ですが、地理的にも文化的にも神奈川県に近い東京都町田市への出店となっています。1970年7月31日に開業したサイカマート藤の台店が営業していた建物に2005年12月16日に居抜き出店。

1フロア696㎡の小型店舗です。

藤の台団地は日本住宅公団が1970年に入居を開始した賃貸2200戸、分譲1200戸の計3400戸の団地です。少し団地内もご紹介します。

巨大な給水塔もそびえています。バスターミナルからは町田駅行きのバスも頻発。

5階建ての住宅が建ち並びます。

団地の案内図。

バスを降りると団地商店街「旗の台団地ショッピングセンター」の入口があります。

階段やスロープを上がると店舗が見えてきます。

Aコープの前には診療所もあります。

Aコープと隣接して2階部分が住居となっている小さな区画が並びます。

シャッターの閉まった区画も多く見られます。

起伏の激しい立地です。

入口の柱に描かれたイラストはかなり劣化していました。

青果売場。

壁面は天井が低いものの、中央部は開放的な空間です。

導入部でJA町田市の地場野菜をコーナー展開しますがアイテムは少なめ。JAが運営しているスーパーなのですから、もっと地元の生産者が育てた農産物を大きく打ち出しても良いのではないかと感じます。

果物コーナー。糖度表示など工夫も感じられます。

和日配の納豆コーナー。

こんにゃくは自社PBのエーコープマーク品を多く導入。こういった水物コーナーにマンナンライフ蒟蒻畑を配置するのは珍しい気がします。

続く鮮魚売場。調理場は塞がれて見えないようになっていました。

鮮魚は丸魚を扱わず、切身やお刺身を中心にラインナップ。

価格はお手頃だと感じます。ラベルには「主任おすすめ」という謳い文句が多いですね。

精肉は小さい店舗ながら店内加工を実施。
神奈川県産やまゆり牛のステーキ肉、焼き肉用、切り落としなどを取り扱い。レシピ提案にも積極的に取り組みます。

豚肉は神奈川県産やまゆりポークを訴求。

岩手県産みちのくハーブ鶏も取り扱います。国産鶏もも肉100g119円はやや割高に感じます。

ひき肉は国産肉を使用し、毎日挽きたてで新鮮さをアピールします。

精肉前の売場通路。

洋日配、冷凍食品コーナー。

冷凍食品は冷凍野菜で全農ブランド商品を扱いますが、生活協同組合(コープ)のように種類豊富なPBは並びません。

牛乳コーナーでは農協牛乳を多フェイス展開。

惣菜売場。

弁当はカツ重(399円)や中華丼(399円)などオーソドックスな商品が中心ですが、大海老天重(599円)といった付加価値の高いアイテムも打ち出します。

惣菜売場前に酒コーナーを配置。

加工食品売場。

醬油コーナー。売れ筋の定番品が中心という印象。

ドレッシングコーナー。

マヨネーズはエーコープマーク品400g239円で販売。

茶葉はエーコープマーク品を多く導入。

JA全農が発売するグミ「ニッポンエール」は大手スーパーでも取り扱いが広まっており、1ゴンドラを使って集積する企業もありますが、こちらの店舗では1アイテムしか販売していません。

Aコープ藤の台店 店舗概要
開業: 2005年12月16日
売場面積: 696㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00~20:00(水曜日は9:30開店)
住所: 東京都町田市藤の台一丁目1番54号 1-54号棟
駐車場: 11台(無料。商店街共用)
HP: https://www.acoop-east-t.jp/store/list/store_14.html
店内・売場の様子
時間帯: 土曜14時頃
客数: やや少ない
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送、Aコープの歌「あなたと私のAコープ」
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 2台(1台稼働中)、精算機4台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 無し
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: エーコープマーク品
「Aコープ」は農業協同組合(JA)が運営するスーパーマーケットです。公式ホームページによると、「Aコープとは農業協同組合(Agricultural Cooperative)の略称です。つまり農協(JA)グループのスーパーマーケットで、生鮮野菜や精肉は国産を中心に販売しています。」と記載されています。各地域で運営企業が異なりますが、北海道や鹿児島で勢力が大きく、日本全国スーパーマーケット情報によると全国で553店舗を展開。JAの直売所なども加算すると、全国で982店舗となります。
従来は都道府県単位だった生活協同組合が合併を繰り返したのと同じように、経営合理化や大手チェーンストアへ対抗する目的で農業協同組合も各地域の企業が統合を重ねました。2004年3月には「エーコープ群馬」と「エーコープ神奈川」が合併し「エ-コ-プ関東」が発足。茨城・群馬・埼玉・神奈川の33店舗、年間売上343億円でスタートしました。2018年7月に「Aコープ北東北」と「エーコープ宮城」「エーコープ庄内」が合併して「Aコープ東北」が発足。岩手・宮城・秋田・山形に50店舗、年間売上250億円となりました。そして2021年4月には「エ-コ-プ関東」と「Aコープ東北」「全農クミックス」が合併し「Aコープ東日本」が誕生。東北と関東に59店舗、売上高539億円の企業規模となりました。関東では神奈川と群馬以外を地盤とする組織が元来存在していなかったため、東京は町田市に1店、埼玉は狭山市に1店にとどまり、千葉、茨城、栃木には店舗がありません。
今回訪れた藤の台店はAコープ東日本が運営する東京都唯一の店舗ですが、地理的にも文化的にも神奈川県に近い東京都町田市への出店となっています。1970年7月31日に開業したサイカマート藤の台店が営業していた建物に2005年12月16日に居抜き出店。サイカマートは神奈川県の地場百貨店「さいか屋」の子会社が展開するスーパーマーケットでした。手元にある2000年版の日本スーパー名鑑によると、サイカマートは1952年設立、神奈川県横浜市磯子区洋光台6-31-1(現在のやまや洋光台店)に本社を置き、1999年2月期の店舗数14店、売上高93億9023万円となっていました。
さいか屋公式サイトの沿革によると、「2005年3月、株式会社サイカマートは会社分割後、売却譲渡される。」と記されています。売却先が記載されていませんが、SNSの情報などを基にするとコンビニやミニスーパーを運営していた「株式会社チコマート」が店舗を譲り受けたようです。しかし約半年後の2005年10月にチコマートは倒産。サイカマートの営業終了からAコープの出店まで期間が空いているのは、その間チコマートが運営していたと考えると辻褄が合います。
藤の台団地は日本住宅公団が1970年に入居を開始した賃貸2200戸、分譲1200戸の計3400戸の団地です。団地中央部にある商店街区画「藤の台団地ショッピングセンター」は空き区画も目立ち、活気のある雰囲気ではありませんが、Aコープは団地住民の貴重な買い物の場として営業しています。
売場は入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と展開。青果では導入部でわずかに町田市の地場野菜を販売する程度ですが、JAが運営しているスーパーなのですから、もっと地元の生産者が育てた農産物を大きく打ち出しても良いのではないかと感じます。不揃いな野菜を多少値下げして販売するというのも一つのやり方です。品揃えとしては日常使いの定番品を基調としているため、珍しい野菜などは並びません。
鮮魚は丸魚を扱わず、切身やお刺身を中心にラインナップ。高級路線ではなくお手頃な価格帯のアイテムが目立ちます。精肉は小さい店舗ながら店内加工を実施。「神奈川県産やまゆり牛」「神奈川県産やまゆりポーク」「岩手県産みちのくハーブ鶏」といった産地や品質にこだわった銘柄肉も取り扱い、少量パック比率を増やした量目対応を行います。国産のお肉が多く安全安心を追求した品揃えですが、一方で価格訴求は弱くなっています。惣菜でも尖った商品は扱わず、日頃の需要を満たす品揃えを展開します。弁当はカツ重(399円)や中華丼(399円)などオーソドックスな商品が中心ですが、大海老天重(599円)といった付加価値の高いアイテムも打ち出します。
加工食品や日配、冷凍食品では「エーコープマーク品」というJAグループのプライベートブランドを各所で訴求します。一方で、安全・安心な国内産の原材料を優先的に使用していることを差別化として打ち出しているため、価格競争力は一般的なPBと比べ弱い印象を持ちます。冷凍食品は冷凍野菜で全農ブランド商品を扱いますが、生活協同組合(コープ)のように種類豊富なPBは並びません。隣接する商店街には日用消耗品などが購入できる店舗が無いため、1箇所で買い物が済ませられるように非食品部門にも一定の売場を割いています。
平日の昼過ぎということもあり高齢者を中心とした客層でしたが、近隣のコンビニまでは少し距離があるため、飲み物だけを購入する高校生なども見受けられました。客数・客単価ともに低い水準ですが、研修中ということもあり従業員は10名以上出勤しているように推測されました。店内加工を行う鮮魚と精肉、惣菜でも人員が必要なのは分かりますが、果たして採算は取れているのでしょうか。日本スーパー名鑑によると昨年度の年商はおよそ5億6600万円。団地の人口減少や少子高齢化で厳しい状況だと推測されますが、住民の暮らしを支えるスーパーとしてこれからも頑張ってほしいですね。
小田急小田原線の玉川学園前駅から徒歩24分程度、または神奈川中央交通の「藤の台団地」バス停すぐのところに、Aコープ藤の台店はあります。
店舗外観。
Aコープ東日本が運営する東京都唯一の店舗ですが、地理的にも文化的にも神奈川県に近い東京都町田市への出店となっています。1970年7月31日に開業したサイカマート藤の台店が営業していた建物に2005年12月16日に居抜き出店。

1フロア696㎡の小型店舗です。

藤の台団地は日本住宅公団が1970年に入居を開始した賃貸2200戸、分譲1200戸の計3400戸の団地です。少し団地内もご紹介します。

巨大な給水塔もそびえています。バスターミナルからは町田駅行きのバスも頻発。

5階建ての住宅が建ち並びます。

団地の案内図。

バスを降りると団地商店街「旗の台団地ショッピングセンター」の入口があります。

階段やスロープを上がると店舗が見えてきます。

Aコープの前には診療所もあります。

Aコープと隣接して2階部分が住居となっている小さな区画が並びます。

シャッターの閉まった区画も多く見られます。

起伏の激しい立地です。

入口の柱に描かれたイラストはかなり劣化していました。

青果売場。

壁面は天井が低いものの、中央部は開放的な空間です。

導入部でJA町田市の地場野菜をコーナー展開しますがアイテムは少なめ。JAが運営しているスーパーなのですから、もっと地元の生産者が育てた農産物を大きく打ち出しても良いのではないかと感じます。

果物コーナー。糖度表示など工夫も感じられます。

和日配の納豆コーナー。

こんにゃくは自社PBのエーコープマーク品を多く導入。こういった水物コーナーにマンナンライフ蒟蒻畑を配置するのは珍しい気がします。

続く鮮魚売場。調理場は塞がれて見えないようになっていました。

鮮魚は丸魚を扱わず、切身やお刺身を中心にラインナップ。

価格はお手頃だと感じます。ラベルには「主任おすすめ」という謳い文句が多いですね。

精肉は小さい店舗ながら店内加工を実施。
神奈川県産やまゆり牛のステーキ肉、焼き肉用、切り落としなどを取り扱い。レシピ提案にも積極的に取り組みます。

豚肉は神奈川県産やまゆりポークを訴求。

岩手県産みちのくハーブ鶏も取り扱います。国産鶏もも肉100g119円はやや割高に感じます。

ひき肉は国産肉を使用し、毎日挽きたてで新鮮さをアピールします。

精肉前の売場通路。

洋日配、冷凍食品コーナー。

冷凍食品は冷凍野菜で全農ブランド商品を扱いますが、生活協同組合(コープ)のように種類豊富なPBは並びません。

牛乳コーナーでは農協牛乳を多フェイス展開。

惣菜売場。

弁当はカツ重(399円)や中華丼(399円)などオーソドックスな商品が中心ですが、大海老天重(599円)といった付加価値の高いアイテムも打ち出します。

惣菜売場前に酒コーナーを配置。

加工食品売場。

醬油コーナー。売れ筋の定番品が中心という印象。

ドレッシングコーナー。

マヨネーズはエーコープマーク品400g239円で販売。

茶葉はエーコープマーク品を多く導入。

JA全農が発売するグミ「ニッポンエール」は大手スーパーでも取り扱いが広まっており、1ゴンドラを使って集積する企業もありますが、こちらの店舗では1アイテムしか販売していません。

Aコープ藤の台店 店舗概要
開業: 2005年12月16日
売場面積: 696㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00~20:00(水曜日は9:30開店)
住所: 東京都町田市藤の台一丁目1番54号 1-54号棟
駐車場: 11台(無料。商店街共用)
HP: https://www.acoop-east-t.jp/store/list/store_14.html
店内・売場の様子
時間帯: 土曜14時頃
客数: やや少ない
客層: 高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送、Aコープの歌「あなたと私のAコープ」
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 2台(1台稼働中)、精算機4台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 無し
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: エーコープマーク品
「Aコープ」は農業協同組合(JA)が運営するスーパーマーケットです。公式ホームページによると、「Aコープとは農業協同組合(Agricultural Cooperative)の略称です。つまり農協(JA)グループのスーパーマーケットで、生鮮野菜や精肉は国産を中心に販売しています。」と記載されています。各地域で運営企業が異なりますが、北海道や鹿児島で勢力が大きく、日本全国スーパーマーケット情報によると全国で553店舗を展開。JAの直売所なども加算すると、全国で982店舗となります。
従来は都道府県単位だった生活協同組合が合併を繰り返したのと同じように、経営合理化や大手チェーンストアへ対抗する目的で農業協同組合も各地域の企業が統合を重ねました。2004年3月には「エーコープ群馬」と「エーコープ神奈川」が合併し「エ-コ-プ関東」が発足。茨城・群馬・埼玉・神奈川の33店舗、年間売上343億円でスタートしました。2018年7月に「Aコープ北東北」と「エーコープ宮城」「エーコープ庄内」が合併して「Aコープ東北」が発足。岩手・宮城・秋田・山形に50店舗、年間売上250億円となりました。そして2021年4月には「エ-コ-プ関東」と「Aコープ東北」「全農クミックス」が合併し「Aコープ東日本」が誕生。東北と関東に59店舗、売上高539億円の企業規模となりました。関東では神奈川と群馬以外を地盤とする組織が元来存在していなかったため、東京は町田市に1店、埼玉は狭山市に1店にとどまり、千葉、茨城、栃木には店舗がありません。
今回訪れた藤の台店はAコープ東日本が運営する東京都唯一の店舗ですが、地理的にも文化的にも神奈川県に近い東京都町田市への出店となっています。1970年7月31日に開業したサイカマート藤の台店が営業していた建物に2005年12月16日に居抜き出店。サイカマートは神奈川県の地場百貨店「さいか屋」の子会社が展開するスーパーマーケットでした。手元にある2000年版の日本スーパー名鑑によると、サイカマートは1952年設立、神奈川県横浜市磯子区洋光台6-31-1(現在のやまや洋光台店)に本社を置き、1999年2月期の店舗数14店、売上高93億9023万円となっていました。
さいか屋公式サイトの沿革によると、「2005年3月、株式会社サイカマートは会社分割後、売却譲渡される。」と記されています。売却先が記載されていませんが、SNSの情報などを基にするとコンビニやミニスーパーを運営していた「株式会社チコマート」が店舗を譲り受けたようです。しかし約半年後の2005年10月にチコマートは倒産。サイカマートの営業終了からAコープの出店まで期間が空いているのは、その間チコマートが運営していたと考えると辻褄が合います。
藤の台団地は日本住宅公団が1970年に入居を開始した賃貸2200戸、分譲1200戸の計3400戸の団地です。団地中央部にある商店街区画「藤の台団地ショッピングセンター」は空き区画も目立ち、活気のある雰囲気ではありませんが、Aコープは団地住民の貴重な買い物の場として営業しています。
売場は入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と展開。青果では導入部でわずかに町田市の地場野菜を販売する程度ですが、JAが運営しているスーパーなのですから、もっと地元の生産者が育てた農産物を大きく打ち出しても良いのではないかと感じます。不揃いな野菜を多少値下げして販売するというのも一つのやり方です。品揃えとしては日常使いの定番品を基調としているため、珍しい野菜などは並びません。
鮮魚は丸魚を扱わず、切身やお刺身を中心にラインナップ。高級路線ではなくお手頃な価格帯のアイテムが目立ちます。精肉は小さい店舗ながら店内加工を実施。「神奈川県産やまゆり牛」「神奈川県産やまゆりポーク」「岩手県産みちのくハーブ鶏」といった産地や品質にこだわった銘柄肉も取り扱い、少量パック比率を増やした量目対応を行います。国産のお肉が多く安全安心を追求した品揃えですが、一方で価格訴求は弱くなっています。惣菜でも尖った商品は扱わず、日頃の需要を満たす品揃えを展開します。弁当はカツ重(399円)や中華丼(399円)などオーソドックスな商品が中心ですが、大海老天重(599円)といった付加価値の高いアイテムも打ち出します。
加工食品や日配、冷凍食品では「エーコープマーク品」というJAグループのプライベートブランドを各所で訴求します。一方で、安全・安心な国内産の原材料を優先的に使用していることを差別化として打ち出しているため、価格競争力は一般的なPBと比べ弱い印象を持ちます。冷凍食品は冷凍野菜で全農ブランド商品を扱いますが、生活協同組合(コープ)のように種類豊富なPBは並びません。隣接する商店街には日用消耗品などが購入できる店舗が無いため、1箇所で買い物が済ませられるように非食品部門にも一定の売場を割いています。
平日の昼過ぎということもあり高齢者を中心とした客層でしたが、近隣のコンビニまでは少し距離があるため、飲み物だけを購入する高校生なども見受けられました。客数・客単価ともに低い水準ですが、研修中ということもあり従業員は10名以上出勤しているように推測されました。店内加工を行う鮮魚と精肉、惣菜でも人員が必要なのは分かりますが、果たして採算は取れているのでしょうか。日本スーパー名鑑によると昨年度の年商はおよそ5億6600万円。団地の人口減少や少子高齢化で厳しい状況だと推測されますが、住民の暮らしを支えるスーパーとしてこれからも頑張ってほしいですね。