ザ・ビッグ昭島店
- 2023/10/04
- 19:06
東京都昭島市。
JR青梅線の中神駅から徒歩14分程度のところに、ザ・ビッグ昭島店はあります。
店舗外観。2003年7月にジャスコ昭島店として開業した店舗です。2009年09月12日にはディスカウント業態の「ザ・ビッグ」へ転換。

1階から3階までが売場、4階と屋上が駐車場となっています。

かつては手前のガラス張りの2階部分にフードコートがありましたが、2022年7月よりイオンスポーツクラブ3FITへ転換されています。

正面入口。


駐輪場。

店舗裏手。カルチャーセンターも併設しています。

屋上駐車場はほとんど車が停まっていませんでした。

フロアガイド。

2階フロアガイドにはフードコートの項目が消されていることが確認できます。

1階売場。天井が高く開放的な空間。

イオンリテールの店舗としては珍しくオートスロープが設置されています。

青果売場。

品揃えを絞って日常使いのアイテムを低価格で提供する単品量販を志向。

産地直送野菜はコーナー展開しますが、オーガニック野菜や少量・小分けサイズの取り扱いには消極的です。

並行してイオンベーカリーの「カンテボーレ」と惣菜を配置。

オリジン東秀が一部を担当しており、非常にバラエティに富んだ品揃えの弁当が大量に並べられていました。昼過ぎに訪れたのですが、オリジン東秀の区画だけで200食以上が陳列されていました。

平台から落ちそうになるほどのボリューム感があるのは良いのですが、6個も7個も弁当を積み重ねると一番下の商品は潰れてしまうのではないでしょうか。もう少し大きな平台を用意しても良いと感じます。

イオンリテールの区画はアウトパックが中心ですがこちらもボリューム感のある商品展開です。

サラダ類も彩り鮮やかで個性的な商品が揃います。

チルド商品も平台ショーケースで大きく展開。

テレビで紹介されたことを紹介するPOPも見られます。定番品が中心であるものの、1品1品にこだわりを持って製造している姿勢が感じられました。

鮮魚売場では寿司を展開せず、惣菜の寿司は1人前598円など低価格品に絞り込まれています。

おにぎりもぎっしりと陳列されています。惣菜部門の売上はかなり高いように思われます。

和日配コーナー。タカノフーズおかめ納豆極小粒ミニ3パックは68円で販売。トップバリュの別ブランド「和日彩々(わびさいさい)」の納豆は58円という低価格で提供します。

相模屋の豆腐1丁400gは48円で販売。

続く鮮魚売場。

平台ショーケースでバヌアツ産びんちょうまぐろ100g195円を大量陳列。モロッコ産本マグロ中トロ100g1480円も取り扱いますが、陳列量はごくわずかとなっています。

丸魚は扱いませんが、切身は充実の品揃えでメニュー提案も実施します。

お刺身は真鯛、ホタテ、サーモン、かつお、まぐろ、イカといった単品お造りを338円均一で提供し、よりどり3個購入で980円のまとめ買い販促を実施。

7点盛り1980円などファミリー層向けの高単価なアイテムも販売します。

旬のごちそうと題してさんまを訴求。関連陳列や装飾も良く出来ています。

精肉売場は壁面のみで展開。

導入部では「トンテキ」「豚から」を調理見本も並べてメニュー提案。

牛肉ではタスマニアビーフや匠和牛を訴求し、ファミリー層向けの焼肉盛り合わせも幅広い価格帯を揃えます。

豚肉ではイベリコ豚も取り扱う他、イオンらしいきめ細かな量目対応が見られます。

国産鶏もも肉は通常パック100g110円のところ、ジャンボパックが100g108円というのはほとんど差が無いためもう少し価格差を付けた方が良いでしょう。

洋日配の牛乳コーナー。運搬ケースを流用した簡素な陳列。

冷凍食品コーナーではオーガニック冷凍野菜もアピール。

冷凍パンも取り扱います。

加工食品売場。トップバリュベストプライスを目玉に据えた価格訴求に振り切っています。

実際の価格も確かに安いのですが、「安さ」を際立たせる独自の商品陳列手法は目を見張るものがあります。

菓子もこのような量感のあるジャンブル陳列を実施。

ペットボトル飲料はケース陳列にも注力。

イオンリテールの店舗としては珍しい訳ありアウトレットコーナーも設けます。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。トップバリュベストプライスを目線の高さ(ゴールデンゾーン)に配置して訴求します。

イオンリカー併設店と比べると品揃えは乏しいものの、酒類は一通り揃います。

日用消耗品は売場中央ではなく、端の方にイオンバイクと隣接させるように配置しています。

入居するイオンバイク。

1階の飲食店は休業中でした。

2階は全て専門店のフロア。「コジマ×ビックカメラ」

「ブックスオオトリ」

「ブックオフプラス」

イオン系列の「グリーンボックス」

マックハウスは閉店していました。

撤退した区画。

フードコートがあったスペースは2022年7月よりイオンスポーツクラブ3FITへ転換されています。

3階は直営の衣料品、住まいの品フロア。

1階で見られた「買えば買うほど安さが分かります!!」といったPOPは3階では見られませんでした。

奥の方にマクドナルドも営業しています。

服飾雑貨コーナー。

婦人服コーナー。陳列はイオンリテールの通常店舗と比べると簡素な印象を持ちます。

紳士服コーナー。

平日という事もありお客さんは疎らでした。

寝具コーナー。

インテリア用品コーナー。

アミューズパークのコーナー。イオン系列のモーリーファンタジーではありませんが、店内意匠はほぼモーリーファンタジーです。

3階にはダイソーも入居しています。

ザ・ビッグ昭島店 店舗概要
開業: 2003年07月15日(ジャスコ昭島店として。2009年09月12日にザ・ビッグ昭島店へ転換)
売場面積: 15956㎡(日本スーパー名鑑より。施設全体の店舗面積は日本SC協会に24356㎡と記載)
営業時間:
1階 8:00〜23:00
2階 10:00〜21:00
3階 10:00〜21:00
住所: 東京都昭島市宮沢町500-1
駐車場: 898台(無料)
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E6%98%AD%E5%B3%B6%E5%BA%97/
店内・売場の様子
時間帯: 平日14時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者、中高年夫婦中心
買い物内容: 生鮮、加工食品中心に多め
売場の雰囲気: 簡素
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: イオンフードサプライ、プライフーズ、自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 10台(3台稼働中)、精算機15台
食品完全セルフレジ: 14台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2003年7月にジャスコ昭島店として開業した店舗です。2009年09月12日にはディスカウント業態の「ザ・ビッグ」へ転換。2021年6月にはザ・ビッグ八潮南店がイオン八潮南店としてリニューアルオープンしたため、イオンリテールが運営する唯一のザ・ビッグとなっています。ちなみに東京都内でも唯一のザ・ビッグです。
1階は食料品フロアですが、2階は完全に専門店のフロアとなっており、3階の直営衣料・住まいの品フロアとは分断されています。2階にはかつて見晴らしの良いフードコートがありましたが、2022年7月よりイオンスポーツクラブ3FITへ転換されています。天井は高く開放的な空間であるものの、通常のイオンリテールの売場と異なりザ・ビッグ特有の簡素な売場づくりが行われています。3階では「安さ」を訴求するPOPなどは少ないものの、1階では「買えば買うほど安さが分かります!!」「毎日がお買い得!!」と記したPOPを天井から吊り下げ、「安さ」を前面に打ち出します。
食料品フロアは導入部から青果、惣菜、鮮魚、精肉と配置するレイアウト。日用消耗品は売場中央ではなく、端の方にイオンバイクと隣接させるように配置しています。青果売場はあまりボリューム感が出ていないものの、品揃えを絞って日常使いのアイテムを低価格で提供する単品量販の姿勢が感じられます。季節の果物もイオンに並ぶような高級品はほぼ扱わず、トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜や少量・小分けサイズの取り扱いにも消極的です。
並行してイオンベーカリーの「カンテボーレ」と惣菜を配置。オリジン東秀が一部を担当しており、非常にバラエティに富んだ品揃えの弁当が大量に並べられていました。昼過ぎに訪れたのですが、オリジン東秀の区画だけで200食以上が陳列されていました。平台から落ちそうになるほどのボリューム感があるのは良いのですが、6個も7個も弁当を積み重ねると一番下の商品は潰れてしまうのではないでしょうか。もう少し大きな平台を用意しても良いと感じます。「店内調理だから美味しい」という、効率化のためアウトパックを重視するイオンリテールへの批判とも受け取れるPOPも見られました。
イオンリテール直営の惣菜コーナーは定番品が中心であるものの、1品1品にこだわりを持って製造している点を強調するPOPが目立ちました。ガラス張りの部分も大きく、調理風景を見せることでライブ感を演出。鮮魚売場では寿司を展開せず、惣菜の寿司は1人前598円など低価格品に絞り込まれています。
鮮魚売場は平台ショーケースでバヌアツ産びんちょうまぐろ100g195円を大量陳列。モロッコ産本マグロ中トロ100g1480円も取り扱いますが、陳列量はごくわずかとなっています。お刺身は真鯛、ホタテ、サーモン、かつお、まぐろ、イカといった単品お造りを338円均一で提供し、よりどり3個購入で980円のまとめ買い販促を実施。7点盛り1980円などファミリー層向けのアイテムも販売します。
精肉はイオンフードサプライ、プライフーズからの供給も受けつつ店内加工も行って品揃えします。導入部では「トンテキ」「豚から」を調理見本も並べてメニュー提案。牛肉ではタスマニアビーフや匠和牛を訴求し、ファミリー層向けの焼肉盛り合わせも幅広い価格帯を揃えます。豚肉ではイベリコ豚も取り扱う他、イオンらしいきめ細かな量目対応が見られます。一方で国産鶏もも肉は通常パック100g110円のところ、ジャンボパックが100g108円というのはほとんど差が無いためもう少し価格差を付けた方が良いでしょう。
加工食品はトップバリュベストプライスを目玉に据えた価格訴求に振り切っています。陳列も簡素な什器を用いてボリューム感を目一杯に演出し、安さを際立たせます。一般的なイオンリテールの店舗と比べても中央部のゴンドラ通路に滞留するお客が多く、販売も好調であると推測されます。
フードコートが消滅し、1階の飲食店も休業中などテナントに活気があるとは言い難い状況ですが、3階にはマクドナルドが営業しており、一定の利用客がいるようです。直営売場も衣料品、住まいの品は閑散としていましたが、食料品フロアは十分な競争力があり賑わっていました。主婦や高齢者、中高年夫婦の姿も多く、平日の昼間にも関わらずケース購入などもあり客単価は高い水準。完全セルフレジの利用も浸透しており、有人レジの稼働が少なくとも混雑は生じていないように見受けられました。
JR青梅線の中神駅から徒歩14分程度のところに、ザ・ビッグ昭島店はあります。
店舗外観。2003年7月にジャスコ昭島店として開業した店舗です。2009年09月12日にはディスカウント業態の「ザ・ビッグ」へ転換。

1階から3階までが売場、4階と屋上が駐車場となっています。

かつては手前のガラス張りの2階部分にフードコートがありましたが、2022年7月よりイオンスポーツクラブ3FITへ転換されています。

正面入口。


駐輪場。

店舗裏手。カルチャーセンターも併設しています。

屋上駐車場はほとんど車が停まっていませんでした。

フロアガイド。

2階フロアガイドにはフードコートの項目が消されていることが確認できます。

1階売場。天井が高く開放的な空間。

イオンリテールの店舗としては珍しくオートスロープが設置されています。

青果売場。

品揃えを絞って日常使いのアイテムを低価格で提供する単品量販を志向。

産地直送野菜はコーナー展開しますが、オーガニック野菜や少量・小分けサイズの取り扱いには消極的です。

並行してイオンベーカリーの「カンテボーレ」と惣菜を配置。

オリジン東秀が一部を担当しており、非常にバラエティに富んだ品揃えの弁当が大量に並べられていました。昼過ぎに訪れたのですが、オリジン東秀の区画だけで200食以上が陳列されていました。

平台から落ちそうになるほどのボリューム感があるのは良いのですが、6個も7個も弁当を積み重ねると一番下の商品は潰れてしまうのではないでしょうか。もう少し大きな平台を用意しても良いと感じます。

イオンリテールの区画はアウトパックが中心ですがこちらもボリューム感のある商品展開です。

サラダ類も彩り鮮やかで個性的な商品が揃います。

チルド商品も平台ショーケースで大きく展開。

テレビで紹介されたことを紹介するPOPも見られます。定番品が中心であるものの、1品1品にこだわりを持って製造している姿勢が感じられました。

鮮魚売場では寿司を展開せず、惣菜の寿司は1人前598円など低価格品に絞り込まれています。

おにぎりもぎっしりと陳列されています。惣菜部門の売上はかなり高いように思われます。

和日配コーナー。タカノフーズおかめ納豆極小粒ミニ3パックは68円で販売。トップバリュの別ブランド「和日彩々(わびさいさい)」の納豆は58円という低価格で提供します。

相模屋の豆腐1丁400gは48円で販売。

続く鮮魚売場。

平台ショーケースでバヌアツ産びんちょうまぐろ100g195円を大量陳列。モロッコ産本マグロ中トロ100g1480円も取り扱いますが、陳列量はごくわずかとなっています。

丸魚は扱いませんが、切身は充実の品揃えでメニュー提案も実施します。

お刺身は真鯛、ホタテ、サーモン、かつお、まぐろ、イカといった単品お造りを338円均一で提供し、よりどり3個購入で980円のまとめ買い販促を実施。

7点盛り1980円などファミリー層向けの高単価なアイテムも販売します。

旬のごちそうと題してさんまを訴求。関連陳列や装飾も良く出来ています。

精肉売場は壁面のみで展開。

導入部では「トンテキ」「豚から」を調理見本も並べてメニュー提案。

牛肉ではタスマニアビーフや匠和牛を訴求し、ファミリー層向けの焼肉盛り合わせも幅広い価格帯を揃えます。

豚肉ではイベリコ豚も取り扱う他、イオンらしいきめ細かな量目対応が見られます。

国産鶏もも肉は通常パック100g110円のところ、ジャンボパックが100g108円というのはほとんど差が無いためもう少し価格差を付けた方が良いでしょう。

洋日配の牛乳コーナー。運搬ケースを流用した簡素な陳列。

冷凍食品コーナーではオーガニック冷凍野菜もアピール。

冷凍パンも取り扱います。

加工食品売場。トップバリュベストプライスを目玉に据えた価格訴求に振り切っています。

実際の価格も確かに安いのですが、「安さ」を際立たせる独自の商品陳列手法は目を見張るものがあります。

菓子もこのような量感のあるジャンブル陳列を実施。

ペットボトル飲料はケース陳列にも注力。

イオンリテールの店舗としては珍しい訳ありアウトレットコーナーも設けます。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。トップバリュベストプライスを目線の高さ(ゴールデンゾーン)に配置して訴求します。

イオンリカー併設店と比べると品揃えは乏しいものの、酒類は一通り揃います。

日用消耗品は売場中央ではなく、端の方にイオンバイクと隣接させるように配置しています。

入居するイオンバイク。

1階の飲食店は休業中でした。

2階は全て専門店のフロア。「コジマ×ビックカメラ」

「ブックスオオトリ」

「ブックオフプラス」

イオン系列の「グリーンボックス」

マックハウスは閉店していました。

撤退した区画。

フードコートがあったスペースは2022年7月よりイオンスポーツクラブ3FITへ転換されています。

3階は直営の衣料品、住まいの品フロア。

1階で見られた「買えば買うほど安さが分かります!!」といったPOPは3階では見られませんでした。

奥の方にマクドナルドも営業しています。

服飾雑貨コーナー。

婦人服コーナー。陳列はイオンリテールの通常店舗と比べると簡素な印象を持ちます。

紳士服コーナー。

平日という事もありお客さんは疎らでした。

寝具コーナー。

インテリア用品コーナー。

アミューズパークのコーナー。イオン系列のモーリーファンタジーではありませんが、店内意匠はほぼモーリーファンタジーです。

3階にはダイソーも入居しています。

ザ・ビッグ昭島店 店舗概要
開業: 2003年07月15日(ジャスコ昭島店として。2009年09月12日にザ・ビッグ昭島店へ転換)
売場面積: 15956㎡(日本スーパー名鑑より。施設全体の店舗面積は日本SC協会に24356㎡と記載)
営業時間:
1階 8:00〜23:00
2階 10:00〜21:00
3階 10:00〜21:00
住所: 東京都昭島市宮沢町500-1
駐車場: 898台(無料)
HP: https://www.aeon.com/store/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E6%98%AD%E5%B3%B6%E5%BA%97/
店内・売場の様子
時間帯: 平日14時頃
客数: やや多い
客層: 主婦、高齢者、中高年夫婦中心
買い物内容: 生鮮、加工食品中心に多め
売場の雰囲気: 簡素
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: イオンフードサプライ、プライフーズ、自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 10台(3台稼働中)、精算機15台
食品完全セルフレジ: 14台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: トップバリュ
2003年7月にジャスコ昭島店として開業した店舗です。2009年09月12日にはディスカウント業態の「ザ・ビッグ」へ転換。2021年6月にはザ・ビッグ八潮南店がイオン八潮南店としてリニューアルオープンしたため、イオンリテールが運営する唯一のザ・ビッグとなっています。ちなみに東京都内でも唯一のザ・ビッグです。
1階は食料品フロアですが、2階は完全に専門店のフロアとなっており、3階の直営衣料・住まいの品フロアとは分断されています。2階にはかつて見晴らしの良いフードコートがありましたが、2022年7月よりイオンスポーツクラブ3FITへ転換されています。天井は高く開放的な空間であるものの、通常のイオンリテールの売場と異なりザ・ビッグ特有の簡素な売場づくりが行われています。3階では「安さ」を訴求するPOPなどは少ないものの、1階では「買えば買うほど安さが分かります!!」「毎日がお買い得!!」と記したPOPを天井から吊り下げ、「安さ」を前面に打ち出します。
食料品フロアは導入部から青果、惣菜、鮮魚、精肉と配置するレイアウト。日用消耗品は売場中央ではなく、端の方にイオンバイクと隣接させるように配置しています。青果売場はあまりボリューム感が出ていないものの、品揃えを絞って日常使いのアイテムを低価格で提供する単品量販の姿勢が感じられます。季節の果物もイオンに並ぶような高級品はほぼ扱わず、トップバリュグリーンアイのオーガニック野菜や少量・小分けサイズの取り扱いにも消極的です。
並行してイオンベーカリーの「カンテボーレ」と惣菜を配置。オリジン東秀が一部を担当しており、非常にバラエティに富んだ品揃えの弁当が大量に並べられていました。昼過ぎに訪れたのですが、オリジン東秀の区画だけで200食以上が陳列されていました。平台から落ちそうになるほどのボリューム感があるのは良いのですが、6個も7個も弁当を積み重ねると一番下の商品は潰れてしまうのではないでしょうか。もう少し大きな平台を用意しても良いと感じます。「店内調理だから美味しい」という、効率化のためアウトパックを重視するイオンリテールへの批判とも受け取れるPOPも見られました。
イオンリテール直営の惣菜コーナーは定番品が中心であるものの、1品1品にこだわりを持って製造している点を強調するPOPが目立ちました。ガラス張りの部分も大きく、調理風景を見せることでライブ感を演出。鮮魚売場では寿司を展開せず、惣菜の寿司は1人前598円など低価格品に絞り込まれています。
鮮魚売場は平台ショーケースでバヌアツ産びんちょうまぐろ100g195円を大量陳列。モロッコ産本マグロ中トロ100g1480円も取り扱いますが、陳列量はごくわずかとなっています。お刺身は真鯛、ホタテ、サーモン、かつお、まぐろ、イカといった単品お造りを338円均一で提供し、よりどり3個購入で980円のまとめ買い販促を実施。7点盛り1980円などファミリー層向けのアイテムも販売します。
精肉はイオンフードサプライ、プライフーズからの供給も受けつつ店内加工も行って品揃えします。導入部では「トンテキ」「豚から」を調理見本も並べてメニュー提案。牛肉ではタスマニアビーフや匠和牛を訴求し、ファミリー層向けの焼肉盛り合わせも幅広い価格帯を揃えます。豚肉ではイベリコ豚も取り扱う他、イオンらしいきめ細かな量目対応が見られます。一方で国産鶏もも肉は通常パック100g110円のところ、ジャンボパックが100g108円というのはほとんど差が無いためもう少し価格差を付けた方が良いでしょう。
加工食品はトップバリュベストプライスを目玉に据えた価格訴求に振り切っています。陳列も簡素な什器を用いてボリューム感を目一杯に演出し、安さを際立たせます。一般的なイオンリテールの店舗と比べても中央部のゴンドラ通路に滞留するお客が多く、販売も好調であると推測されます。
フードコートが消滅し、1階の飲食店も休業中などテナントに活気があるとは言い難い状況ですが、3階にはマクドナルドが営業しており、一定の利用客がいるようです。直営売場も衣料品、住まいの品は閑散としていましたが、食料品フロアは十分な競争力があり賑わっていました。主婦や高齢者、中高年夫婦の姿も多く、平日の昼間にも関わらずケース購入などもあり客単価は高い水準。完全セルフレジの利用も浸透しており、有人レジの稼働が少なくとも混雑は生じていないように見受けられました。