Aコープゆがわら店
- 2023/11/05
- 20:36
神奈川県足柄下郡湯河原町。
JR東海道線の湯河原駅から徒歩7分程度のところに、Aコープゆがわら店はあります。
店舗外観。

1976年7月8日に開業した2階建ての店舗です。

フロアガイド。

フロアの半分を占める大きな吹き抜けが特徴的です。

青空と雲がイメージされた模様が描かれています。

1階から見た様子。

2階は直営の100円ショップとなっています。

青果売場。
独特な木製の什器を使用。旬のリンゴは品種説明や糖度表示を行う他、箱売りも実施します。

「地元生産者コーナー」

生産者の名前が記載された野菜が並びます。

旬の果物も充実した品揃え。

時短・簡便需要に応えるカット野菜も最低限品揃え。

鮮魚売場。

真鶴港で水揚げされた水がます、めあじ、白鯛、真あじといった新鮮な近海魚が並びます。

お刺身でも「真鶴港直送」「朝獲れ」「産直地魚」といった表記をされた天然かんぱち、白鯛、石垣鯛をラインナップ。

ファミリー層向けのお刺身盛り合わせも含めて幅広い需要に応える品揃えを提供。

鮮魚部門で展開する握り寿司は松竹梅の商品政策で580円、699円、990円の3種類を展開。


地元湯河原で加工された干物も販売します。

精肉売場。

神奈川県産やまゆり牛の上質なステーキ肉、すき焼き用肉を販売。

神奈川県産やまゆりポークを大きくコーナー展開。国産銘柄肉を厳選して販売することで安全安心を追求しますが、輸入肉が少ないため低価格なアイテムが少なく、価格志向の強い顧客の需要は満たせていません。

岩手県産みちのくハーブ鶏は一部ノントレーで販売。

惣菜売場「おそうざいマルシェ」

惣菜は手間のかからないフライ系商品が中心で、集客に繋がるような工夫ある商品はほぼ見られません。

平台のお弁当は手直しが長時間行われていないのか奥側に固まって並んでおり、選びづらいと感じました。

和日配コーナーではAコープ東日本限定のキムチも販売。

洋日配の牛乳コーナーでは農協牛乳を多フェイスで展開。

鶏卵もこだわり商品を販売。

加工食品売場、醬油コーナー。

プライベートブランドの「エーコープマーク品」も並びますが、価格訴求は十分ではありません。

酒コーナー。

サービスカウンターではお米の量り売りも行われていました。

Aコープゆがわら店 店舗概要
開業: 1976年7月8日
売場面積: 1023㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~20:00、2階「100円ショップ」9:00~19:00
住所: 神奈川県足柄下郡湯河原町土肥5-7-1
駐車場: 50台(無料)
HP: https://www.acoop-east-t.jp/store/list/store_12.html
店内・売場の様子
時間帯: 土曜15時頃
客数: やや少ない(店内に25~30人ほど)
客層: 主婦、高齢者、観光客中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送、Aコープの歌「あなたと私のAコープ」
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 3台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 普通
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: エーコープマーク品
1976年7月8日に、当時のエーコープ神奈川が運営する店舗として開業しました。従来は都道府県単位だった生活協同組合が合併を繰り返したのと同じように、経営合理化や大手チェーンストアへ対抗する目的で農業協同組合も各地域の企業が統合を重ねました。2004年3月には「エーコープ群馬」と「エーコープ神奈川」が合併し「エ-コ-プ関東」が発足。茨城・群馬・埼玉・神奈川の33店舗、年間売上343億円でスタートしました。2018年7月に「Aコープ北東北」と「エーコープ宮城」「エーコープ庄内」が合併して「Aコープ東北」が発足。岩手・宮城・秋田・山形に50店舗、年間売上250億円となりました。そして2021年4月には「エ-コ-プ関東」と「Aコープ東北」「全農クミックス」が合併し「Aコープ東日本」が誕生。東北と関東に59店舗、売上高539億円の企業規模となりました。関東では神奈川と群馬以外を地盤とする組織が元来存在していなかったため、東京は町田市に1店、埼玉は狭山市に1店にとどまり、千葉、茨城、栃木には店舗がありません。
2階にかけて大きな吹き抜けがあるのが特徴的です。2階には直営の100円ショップを運営しますが、設置されているのは階段のみで、足の悪いお年寄りが苦労して上っている光景も見られました。バックヤードにあるエレベーターを案内できると良いですね。
食料品フロアは1000㎡ほどで、青果、鮮魚、精肉、惣菜と続くレイアウト。青果売場は生産者の名前が記載された野菜などAコープらしい商品を拡充。果物の糖度表示やチャート式の味わい説明など工夫も感じられます。一方で価格は全般的に高い印象を持ちます。
鮮魚は真鶴港で水揚げされた水がます、めあじ、白鯛、真あじといった新鮮な近海魚を販売。お刺身でも「真鶴港直送」「朝獲れ」「産直地魚」といった表記をされた天然かんぱち、白鯛、石垣鯛をラインナップ。単品お造りだけでなくファミリー層向けのお刺身盛り合わせも含めて幅広い需要に応える品揃えを提供します。精肉では「神奈川県産やまゆり牛」「神奈川県産やまゆりポーク」「岩手県産みちのくハーブ鶏」といった国産銘柄肉を厳選して販売することで安全安心を追求しますが、輸入肉が少ないため低価格なアイテムが少なく、価格志向の強い顧客の需要は満たせていません。
惣菜は手間のかからないフライ系商品が中心で、集客に繋がるような工夫ある商品はほぼ見られません。生鮮3品は鮮度・産地・品質に加えて地元を重視したこだわり商品を揃え一定の支持を獲得していますが、惣菜売場にはお客さんが滞留していない印象。平台のお弁当は手直しが長時間行われていないのか奥側に固まって並んでおり、選びづらいと感じました。和洋日配や加工食品ではプライベートブランドの「エーコープマーク品」を積極的に売り込みますが、ナショナルブランドで高級品やこだわりの品はあまり見られませんでした。
日本スーパー名鑑によると、昨年度の年商はおよそ10億3200万円。食品スーパーとしては及第点と言える売上高ですが、駅前に立地する競合の小田原百貨店湯河原店に対しやや苦戦している印象です。観光客はカゴ一杯に購入する集団も見られましたが、日常の生活で利用している地元住民の客単価が低い傾向です。以前他の店舗を見学した際にも感じましたが、従業員さんの数が多く人件費率が高いと推測されます。経費を削減し、日常使いの定番品目だけでも値下げすれば、より来店客数を伸ばすことも可能なはずです。
JR東海道線の湯河原駅から徒歩7分程度のところに、Aコープゆがわら店はあります。
店舗外観。

1976年7月8日に開業した2階建ての店舗です。

フロアガイド。

フロアの半分を占める大きな吹き抜けが特徴的です。

青空と雲がイメージされた模様が描かれています。

1階から見た様子。

2階は直営の100円ショップとなっています。

青果売場。
独特な木製の什器を使用。旬のリンゴは品種説明や糖度表示を行う他、箱売りも実施します。

「地元生産者コーナー」

生産者の名前が記載された野菜が並びます。

旬の果物も充実した品揃え。

時短・簡便需要に応えるカット野菜も最低限品揃え。

鮮魚売場。

真鶴港で水揚げされた水がます、めあじ、白鯛、真あじといった新鮮な近海魚が並びます。

お刺身でも「真鶴港直送」「朝獲れ」「産直地魚」といった表記をされた天然かんぱち、白鯛、石垣鯛をラインナップ。

ファミリー層向けのお刺身盛り合わせも含めて幅広い需要に応える品揃えを提供。

鮮魚部門で展開する握り寿司は松竹梅の商品政策で580円、699円、990円の3種類を展開。


地元湯河原で加工された干物も販売します。

精肉売場。

神奈川県産やまゆり牛の上質なステーキ肉、すき焼き用肉を販売。

神奈川県産やまゆりポークを大きくコーナー展開。国産銘柄肉を厳選して販売することで安全安心を追求しますが、輸入肉が少ないため低価格なアイテムが少なく、価格志向の強い顧客の需要は満たせていません。

岩手県産みちのくハーブ鶏は一部ノントレーで販売。

惣菜売場「おそうざいマルシェ」

惣菜は手間のかからないフライ系商品が中心で、集客に繋がるような工夫ある商品はほぼ見られません。

平台のお弁当は手直しが長時間行われていないのか奥側に固まって並んでおり、選びづらいと感じました。

和日配コーナーではAコープ東日本限定のキムチも販売。

洋日配の牛乳コーナーでは農協牛乳を多フェイスで展開。

鶏卵もこだわり商品を販売。

加工食品売場、醬油コーナー。

プライベートブランドの「エーコープマーク品」も並びますが、価格訴求は十分ではありません。

酒コーナー。

サービスカウンターではお米の量り売りも行われていました。

Aコープゆがわら店 店舗概要
開業: 1976年7月8日
売場面積: 1023㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00~20:00、2階「100円ショップ」9:00~19:00
住所: 神奈川県足柄下郡湯河原町土肥5-7-1
駐車場: 50台(無料)
HP: https://www.acoop-east-t.jp/store/list/store_12.html
店内・売場の様子
時間帯: 土曜15時頃
客数: やや少ない(店内に25~30人ほど)
客層: 主婦、高齢者、観光客中心
買い物内容: 生鮮、日配中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 老朽化
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送、Aコープの歌「あなたと私のAコープ」
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 3台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 普通
休憩スペース: 無し
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: エーコープマーク品
1976年7月8日に、当時のエーコープ神奈川が運営する店舗として開業しました。従来は都道府県単位だった生活協同組合が合併を繰り返したのと同じように、経営合理化や大手チェーンストアへ対抗する目的で農業協同組合も各地域の企業が統合を重ねました。2004年3月には「エーコープ群馬」と「エーコープ神奈川」が合併し「エ-コ-プ関東」が発足。茨城・群馬・埼玉・神奈川の33店舗、年間売上343億円でスタートしました。2018年7月に「Aコープ北東北」と「エーコープ宮城」「エーコープ庄内」が合併して「Aコープ東北」が発足。岩手・宮城・秋田・山形に50店舗、年間売上250億円となりました。そして2021年4月には「エ-コ-プ関東」と「Aコープ東北」「全農クミックス」が合併し「Aコープ東日本」が誕生。東北と関東に59店舗、売上高539億円の企業規模となりました。関東では神奈川と群馬以外を地盤とする組織が元来存在していなかったため、東京は町田市に1店、埼玉は狭山市に1店にとどまり、千葉、茨城、栃木には店舗がありません。
2階にかけて大きな吹き抜けがあるのが特徴的です。2階には直営の100円ショップを運営しますが、設置されているのは階段のみで、足の悪いお年寄りが苦労して上っている光景も見られました。バックヤードにあるエレベーターを案内できると良いですね。
食料品フロアは1000㎡ほどで、青果、鮮魚、精肉、惣菜と続くレイアウト。青果売場は生産者の名前が記載された野菜などAコープらしい商品を拡充。果物の糖度表示やチャート式の味わい説明など工夫も感じられます。一方で価格は全般的に高い印象を持ちます。
鮮魚は真鶴港で水揚げされた水がます、めあじ、白鯛、真あじといった新鮮な近海魚を販売。お刺身でも「真鶴港直送」「朝獲れ」「産直地魚」といった表記をされた天然かんぱち、白鯛、石垣鯛をラインナップ。単品お造りだけでなくファミリー層向けのお刺身盛り合わせも含めて幅広い需要に応える品揃えを提供します。精肉では「神奈川県産やまゆり牛」「神奈川県産やまゆりポーク」「岩手県産みちのくハーブ鶏」といった国産銘柄肉を厳選して販売することで安全安心を追求しますが、輸入肉が少ないため低価格なアイテムが少なく、価格志向の強い顧客の需要は満たせていません。
惣菜は手間のかからないフライ系商品が中心で、集客に繋がるような工夫ある商品はほぼ見られません。生鮮3品は鮮度・産地・品質に加えて地元を重視したこだわり商品を揃え一定の支持を獲得していますが、惣菜売場にはお客さんが滞留していない印象。平台のお弁当は手直しが長時間行われていないのか奥側に固まって並んでおり、選びづらいと感じました。和洋日配や加工食品ではプライベートブランドの「エーコープマーク品」を積極的に売り込みますが、ナショナルブランドで高級品やこだわりの品はあまり見られませんでした。
日本スーパー名鑑によると、昨年度の年商はおよそ10億3200万円。食品スーパーとしては及第点と言える売上高ですが、駅前に立地する競合の小田原百貨店湯河原店に対しやや苦戦している印象です。観光客はカゴ一杯に購入する集団も見られましたが、日常の生活で利用している地元住民の客単価が低い傾向です。以前他の店舗を見学した際にも感じましたが、従業員さんの数が多く人件費率が高いと推測されます。経費を削減し、日常使いの定番品目だけでも値下げすれば、より来店客数を伸ばすことも可能なはずです。