MEGAドン・キホーテUNY横浜大口店
- 2023/11/07
- 22:32
神奈川県横浜市。
JR横浜線大口駅から徒歩3分程度のところに、MEGAドン・キホーテUNY横浜大口店はあります。
店舗外観。1991年3月27日にユニーが運営する「ピアゴ大口店」としてオープンした店舗です。2018年2月23日には、ユニーとドン・キホーテが総力を結集したダブルネームの業態転換1号店「MEGAドン・キホーテUNY大口店」としてリニューアルオープン。

別角度から。

店舗裏手。

3階と屋上に128台の駐車場を有しています。

フロアガイド。

地下食料品フロアから見ていきます。エスカレーター降りてすぐの青果売場。

特徴的なカラフルで巨大なPOPも目立ちます。

駅前立地ということもありカットフルーツやサラダ類は充実している印象。

カップに入ったサラダは各種100円とお買い得。

トマトコーナー。巨大なPOPでトマトの種類や選び方を解説します。

日常使いの定番品を低価格で提供。

「彩祭市場」を名乗ります。

鮮魚売場。モニターが置かれていますが映像は流れていませんでした。

まなかつお、はた、いとより、いさき、かますといった丸魚も販売し鮮度感を訴求。

ボイルしたカニも並んでいました。

生秋鮭を大量陳列。

お刺身盛り合わせでは4点盛り680円、5点盛り1080円などファミリー層向けの量目が充実。鮮魚では「安さ」を前面に出した商品は少ない印象です。

壁面に沿って鮮魚、精肉と続きます。

賑やかで活気ある雰囲気の精肉売場。「メガミート」を名乗る通り、ドン・キホーテらしいジャンボパックによる価格訴求を主軸とした商品政策を取ります。

店内加工を実施しているためオーダーカットも承るそうです。

100g258円のアメリカ産輸入ステーキ肉は1パック700gを超える厚切りで提供し「クレイジーカット!」と宣伝。

800g入った焼肉盛り合わせ(2380円)。

一部商品はユニーのプロセスセンターから供給を受けます。

豚肉、鶏肉は平台で「メガ盛がお買い得!」と大きく展開します。

国産鶏もも肉は100g98円で販売。

惣菜売場。

カネ美食品が担当するため、ドン・キホーテ直営や長崎屋運営のMEGAドン・キホーテとは若干異なるラインナップです。

「Re'z deli」(リーズデリ)ブランドで展開。こだわりポイントを紹介するPOPも駆使します。

フライ系では巨大なジャンボチキンカツ(398円)などインパクトある商品も並びます。

北海道チーズのハンバーグ焼カレー(498円)、トッポギ入り旨辛チーズタッカルビ(498円)、濃厚オマールソースのグラタン」(498円)といったグリル料理も目を引きます。

店内調理の弁当も充実。キンパ寿司も販売しています。

握り寿司コーナー。

巨大なPOPでも紹介されている「メガ24」(24貫1780円)。

おはぎに加えてドーナツや今川焼などスイーツも店内調理で提供します。

洋日配の牛乳コーナー。

加工食品売場。競合店徹底対抗のPOPも随所で見受けられますが、ほとんどが道を挟んで向かい合うライフ大口店のものでした。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。

駄菓子を集積したドンキ商店。

輸入菓子も豊富に揃えています。

巨大なPOPは自然と目に留まります。

飲料や酒類でも若者の感性に訴える商品を多数ラインアップ。

スマホレジ「ピピットセルフ」を導入。利用することで値下げされる商品もあり、利用者も多く感じられました。

地下1階にはユニーが運営していた夢屋書店を継承した「BOOKSえみたす」が営業しています。

1階の正面入口すぐにはフジパンストアー運営のベーカリー「ベルナール」が出店。

ハロウィン関連商品も圧巻の演出。

日用消耗品コーナーを大きく取っています。

生活家電も販売。

子供玩具コーナー。

これからの時期伸長する防寒グッズも売り込みを図ります。

自転車は1階で販売。

1階から2階にかけて小さな吹き抜けがあります。

若年層をターゲットとした衣料品コーナー。

子供服も取り扱います。

不良在庫を格安で販売する「しくじり市」コーナー。

「猛省 どうかお助け下さい」

化粧品コーナーも拡充。

天井は配管剥き出しとなっています。

寝具コーナー。

100円ショップ「セリア」も出店。

MEGAドン・キホーテUNY横浜大口店 店舗概要
開業: 1991年03月27日(ピアゴ大口店として)
売場面積: 5688㎡(日本スーパー名鑑より)(リニューアルオープンリリースには約5300㎡と記載)
営業時間: 8:00~ 0:00
住所: 神奈川県横浜市神奈川区神之木町2番30号
駐車場: 128台
HP: https://www.donki.com/store/shop_detail.php?shop_id=471
店内・売場の様子
時間帯: 平日14時頃
客数: やや多い(地下1階に40~50人ほど)
客層: 主婦、若年層、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配、加工食品中心にやや多め
売場の雰囲気: 圧縮陳列
品出し・前出し: やや悪い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 5台(4台稼働中)、精算機10台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: ややきれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: 情熱価格
1991年3月27日にユニーが運営する「ピアゴ大口店」としてオープンした店舗です。2018年2月23日には、ユニーとドン・キホーテが総力を結集したダブルネームの業態転換1号店「MEGAドン・キホーテUNY大口店」としてリニューアルオープン。その後2020年3月に愛知県丹羽郡大口町のアピタ大口店がダブルネーム店舗へ転換される際に店名が重複するため、こちらは横浜大口店へ変更されています。
運営するのは業態転換された店舗の運営を担うUDリテール株式会社。2017年11月にユニーの完全子会社として設立され、現在はドン・キホーテ傘下に移っています。「MEGAドン・キホーテUNY大口店」を皮切りに既存のアピタ・ピアゴを転換して規模を拡大し、2023年6月期の売上高は2198億6300万円、60店舗を運営しています。当初はユニーの既存店約180店舗のうち100店舗をダブルネーム店舗に転換する方針でしたが、ドンキ化に伴って従来の顧客が流出し近隣のアピタ・ピアゴの売上が増加するといった事態も生じたため、2023年7月時点でも131店舗はユニーが運営を続けています。
横浜大口店の店内演出はドン・キホーテ流に統一されており、正直なところ屋号に「ユニー」の名称を入れる必要性はあまり感じませんでした。惣菜の加工者がカネ美食品なので惣菜はやや品揃えが異なりますが、その他の部門はドン・キホーテ直営や長崎屋運営の「MEGAドン・キホーテ」と比べても違いはほとんどありません。ドン・キホーテ自身も長崎屋の買収によりこれまで弱かった食品部門のノウハウを獲得することに成功しているため、ユニーが生鮮品で独自性を発揮しなくとも一定の競争力ある商品政策が打ち出せるのではないでしょうか。
3フロアで約5300㎡という総合スーパーとしては中途半端な売場面積です。地下1階に食料品、1階に日用消耗品や生活雑貨、自転車とベーカリー、2階は衣料品と寝具、靴、テナントのセリアが入ります。地下1階にはユニーが運営していた夢屋書店を継承した「BOOKSえみたす」が営業しています。
青果は日常使いの定番品を低価格で提供。高級な果物や珍しい野菜は扱いませんが、駅前立地ということもありカットフルーツやサラダ類は充実している印象です。ドン・キホーテの特徴であるカラフルで巨大なPOPも目立ち、商品紹介や売場案内に役立てられています。鮮魚ではまなかつお、はた、いとより、いさき、かますといった丸魚も販売し鮮度感を訴求。お刺身盛り合わせでは4点盛り680円、5点盛り1080円などファミリー層向けの量目が充実していました。
精肉はドン・キホーテらしいジャンボパックによる価格訴求を主軸とした商品政策。平台で「メガ盛がお買い得!」と大きく展開します。100g258円のアメリカ産輸入ステーキ肉は1パック700gを超える厚切りで提供し「クレイジーカット!」と宣伝されているほか、1パック800gの焼肉盛り合わせなどボリューム感ある商品を品揃えします。群馬県産黒毛和牛の焼肉用肉など上質な牛肉も並びますが構成比としては豚肉、鶏肉が高い傾向にあります。また、一部店舗で見られる内臓、ホルモン系の珍しい部位の販売は行われていません。
惣菜はカネ美食品が担当し、テナントで焼鳥「日本一」も入ります。低価格な定番品も揃えますが、手の込んだユニークなアイテムも並び、バラエティ豊かな品揃えを実現しています。北海道チーズのハンバーグ焼カレー(498円)、トッポギ入り旨辛チーズタッカルビ(498円)、濃厚オマールソースのグラタン」(498円)といったグリル料理も目を引きます。フライ系では巨大なジャンボチキンカツ(398円)などインパクトある商品も販売。握り寿司は24貫で1780円とお買い得でボリューム感を追求した商品をラインアップ。おはぎに加えてドーナツや今川焼などスイーツも店内調理で提供します。
加工食品売場はドン・キホーテらしい圧縮陳列と圧巻のPOPが際立ちます。他の追随を許さない低価格と独自性ある品揃えを実現し、同じ商品を複数買い求めるお客さんが目立ちました。競合店対抗のPOPも随所で見受けられますが、ほとんどが道を挟んで向かい合うライフ大口店のものでした。エンドでも情熱価格の売り込みを図りますが、大型店舗で見られるような集合陳列は見られません。酒類は若者にも支持される尖った商品を多く導入します。1階と2階は完全にドン・キホーテの売場で、ミドルからシニア世代に応える品揃えではなく、実際の客層としても若い世代が多いと感じました。
平日の14時台にも関わらず食料品フロアはお客さんで賑わっており、駅前立地としては客単価が高くカゴ8割程度は商品が入っています。生鮮、惣菜といった壁面のコーナーに加えて加工食品にもお客が滞留。総合スーパーであれば平日に閑散としている上層階にも一定の集客がありました。
一方で「MEGAドン・キホーテ」の繁盛店で見られる高級な果物や上質な牛肉の取り扱い品目や陳列量が少なく、ある程度品揃えが絞り込まれている印象です。食料品フロアにはセミセルフレジが5台とスマホレジ「ピピットセルフ」会計レーン4箇所で、多く見積もっても食品部門の売上は18億円程度ではないでしょうか。それでも平日の昼から夕方にかけてライフを上回る客数・客単価を維持しているため、売上でも優位に立っていると推測されます。ライフもドン・キホーテ転換に対抗して2018年11月に改装していますが、横浜線大口駅の利用者数はあまり多くなく、駅周辺が栄えていないため少ないパイの奪い合いになっているのではないでしょうか。そもそも繁盛店であればテコ入れのために転換する必要が無いので、より広域からの集客を狙ったと考えられます。
JR横浜線大口駅から徒歩3分程度のところに、MEGAドン・キホーテUNY横浜大口店はあります。
店舗外観。1991年3月27日にユニーが運営する「ピアゴ大口店」としてオープンした店舗です。2018年2月23日には、ユニーとドン・キホーテが総力を結集したダブルネームの業態転換1号店「MEGAドン・キホーテUNY大口店」としてリニューアルオープン。

別角度から。

店舗裏手。

3階と屋上に128台の駐車場を有しています。

フロアガイド。

地下食料品フロアから見ていきます。エスカレーター降りてすぐの青果売場。

特徴的なカラフルで巨大なPOPも目立ちます。

駅前立地ということもありカットフルーツやサラダ類は充実している印象。

カップに入ったサラダは各種100円とお買い得。

トマトコーナー。巨大なPOPでトマトの種類や選び方を解説します。

日常使いの定番品を低価格で提供。

「彩祭市場」を名乗ります。

鮮魚売場。モニターが置かれていますが映像は流れていませんでした。

まなかつお、はた、いとより、いさき、かますといった丸魚も販売し鮮度感を訴求。

ボイルしたカニも並んでいました。

生秋鮭を大量陳列。

お刺身盛り合わせでは4点盛り680円、5点盛り1080円などファミリー層向けの量目が充実。鮮魚では「安さ」を前面に出した商品は少ない印象です。

壁面に沿って鮮魚、精肉と続きます。

賑やかで活気ある雰囲気の精肉売場。「メガミート」を名乗る通り、ドン・キホーテらしいジャンボパックによる価格訴求を主軸とした商品政策を取ります。

店内加工を実施しているためオーダーカットも承るそうです。

100g258円のアメリカ産輸入ステーキ肉は1パック700gを超える厚切りで提供し「クレイジーカット!」と宣伝。

800g入った焼肉盛り合わせ(2380円)。

一部商品はユニーのプロセスセンターから供給を受けます。

豚肉、鶏肉は平台で「メガ盛がお買い得!」と大きく展開します。

国産鶏もも肉は100g98円で販売。

惣菜売場。

カネ美食品が担当するため、ドン・キホーテ直営や長崎屋運営のMEGAドン・キホーテとは若干異なるラインナップです。

「Re'z deli」(リーズデリ)ブランドで展開。こだわりポイントを紹介するPOPも駆使します。

フライ系では巨大なジャンボチキンカツ(398円)などインパクトある商品も並びます。

北海道チーズのハンバーグ焼カレー(498円)、トッポギ入り旨辛チーズタッカルビ(498円)、濃厚オマールソースのグラタン」(498円)といったグリル料理も目を引きます。

店内調理の弁当も充実。キンパ寿司も販売しています。

握り寿司コーナー。

巨大なPOPでも紹介されている「メガ24」(24貫1780円)。

おはぎに加えてドーナツや今川焼などスイーツも店内調理で提供します。

洋日配の牛乳コーナー。

加工食品売場。競合店徹底対抗のPOPも随所で見受けられますが、ほとんどが道を挟んで向かい合うライフ大口店のものでした。

醬油コーナー。

ドレッシングコーナー。

駄菓子を集積したドンキ商店。

輸入菓子も豊富に揃えています。

巨大なPOPは自然と目に留まります。

飲料や酒類でも若者の感性に訴える商品を多数ラインアップ。

スマホレジ「ピピットセルフ」を導入。利用することで値下げされる商品もあり、利用者も多く感じられました。

地下1階にはユニーが運営していた夢屋書店を継承した「BOOKSえみたす」が営業しています。

1階の正面入口すぐにはフジパンストアー運営のベーカリー「ベルナール」が出店。

ハロウィン関連商品も圧巻の演出。

日用消耗品コーナーを大きく取っています。

生活家電も販売。

子供玩具コーナー。

これからの時期伸長する防寒グッズも売り込みを図ります。

自転車は1階で販売。

1階から2階にかけて小さな吹き抜けがあります。

若年層をターゲットとした衣料品コーナー。

子供服も取り扱います。

不良在庫を格安で販売する「しくじり市」コーナー。

「猛省 どうかお助け下さい」

化粧品コーナーも拡充。

天井は配管剥き出しとなっています。

寝具コーナー。

100円ショップ「セリア」も出店。

MEGAドン・キホーテUNY横浜大口店 店舗概要
開業: 1991年03月27日(ピアゴ大口店として)
売場面積: 5688㎡(日本スーパー名鑑より)(リニューアルオープンリリースには約5300㎡と記載)
営業時間: 8:00~ 0:00
住所: 神奈川県横浜市神奈川区神之木町2番30号
駐車場: 128台
HP: https://www.donki.com/store/shop_detail.php?shop_id=471
店内・売場の様子
時間帯: 平日14時頃
客数: やや多い(地下1階に40~50人ほど)
客層: 主婦、若年層、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、日配、加工食品中心にやや多め
売場の雰囲気: 圧縮陳列
品出し・前出し: やや悪い
クリンリネス: 普通
接客対応: 普通
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 5台(4台稼働中)、精算機10台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: ややきれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: 情熱価格
1991年3月27日にユニーが運営する「ピアゴ大口店」としてオープンした店舗です。2018年2月23日には、ユニーとドン・キホーテが総力を結集したダブルネームの業態転換1号店「MEGAドン・キホーテUNY大口店」としてリニューアルオープン。その後2020年3月に愛知県丹羽郡大口町のアピタ大口店がダブルネーム店舗へ転換される際に店名が重複するため、こちらは横浜大口店へ変更されています。
運営するのは業態転換された店舗の運営を担うUDリテール株式会社。2017年11月にユニーの完全子会社として設立され、現在はドン・キホーテ傘下に移っています。「MEGAドン・キホーテUNY大口店」を皮切りに既存のアピタ・ピアゴを転換して規模を拡大し、2023年6月期の売上高は2198億6300万円、60店舗を運営しています。当初はユニーの既存店約180店舗のうち100店舗をダブルネーム店舗に転換する方針でしたが、ドンキ化に伴って従来の顧客が流出し近隣のアピタ・ピアゴの売上が増加するといった事態も生じたため、2023年7月時点でも131店舗はユニーが運営を続けています。
横浜大口店の店内演出はドン・キホーテ流に統一されており、正直なところ屋号に「ユニー」の名称を入れる必要性はあまり感じませんでした。惣菜の加工者がカネ美食品なので惣菜はやや品揃えが異なりますが、その他の部門はドン・キホーテ直営や長崎屋運営の「MEGAドン・キホーテ」と比べても違いはほとんどありません。ドン・キホーテ自身も長崎屋の買収によりこれまで弱かった食品部門のノウハウを獲得することに成功しているため、ユニーが生鮮品で独自性を発揮しなくとも一定の競争力ある商品政策が打ち出せるのではないでしょうか。
3フロアで約5300㎡という総合スーパーとしては中途半端な売場面積です。地下1階に食料品、1階に日用消耗品や生活雑貨、自転車とベーカリー、2階は衣料品と寝具、靴、テナントのセリアが入ります。地下1階にはユニーが運営していた夢屋書店を継承した「BOOKSえみたす」が営業しています。
青果は日常使いの定番品を低価格で提供。高級な果物や珍しい野菜は扱いませんが、駅前立地ということもありカットフルーツやサラダ類は充実している印象です。ドン・キホーテの特徴であるカラフルで巨大なPOPも目立ち、商品紹介や売場案内に役立てられています。鮮魚ではまなかつお、はた、いとより、いさき、かますといった丸魚も販売し鮮度感を訴求。お刺身盛り合わせでは4点盛り680円、5点盛り1080円などファミリー層向けの量目が充実していました。
精肉はドン・キホーテらしいジャンボパックによる価格訴求を主軸とした商品政策。平台で「メガ盛がお買い得!」と大きく展開します。100g258円のアメリカ産輸入ステーキ肉は1パック700gを超える厚切りで提供し「クレイジーカット!」と宣伝されているほか、1パック800gの焼肉盛り合わせなどボリューム感ある商品を品揃えします。群馬県産黒毛和牛の焼肉用肉など上質な牛肉も並びますが構成比としては豚肉、鶏肉が高い傾向にあります。また、一部店舗で見られる内臓、ホルモン系の珍しい部位の販売は行われていません。
惣菜はカネ美食品が担当し、テナントで焼鳥「日本一」も入ります。低価格な定番品も揃えますが、手の込んだユニークなアイテムも並び、バラエティ豊かな品揃えを実現しています。北海道チーズのハンバーグ焼カレー(498円)、トッポギ入り旨辛チーズタッカルビ(498円)、濃厚オマールソースのグラタン」(498円)といったグリル料理も目を引きます。フライ系では巨大なジャンボチキンカツ(398円)などインパクトある商品も販売。握り寿司は24貫で1780円とお買い得でボリューム感を追求した商品をラインアップ。おはぎに加えてドーナツや今川焼などスイーツも店内調理で提供します。
加工食品売場はドン・キホーテらしい圧縮陳列と圧巻のPOPが際立ちます。他の追随を許さない低価格と独自性ある品揃えを実現し、同じ商品を複数買い求めるお客さんが目立ちました。競合店対抗のPOPも随所で見受けられますが、ほとんどが道を挟んで向かい合うライフ大口店のものでした。エンドでも情熱価格の売り込みを図りますが、大型店舗で見られるような集合陳列は見られません。酒類は若者にも支持される尖った商品を多く導入します。1階と2階は完全にドン・キホーテの売場で、ミドルからシニア世代に応える品揃えではなく、実際の客層としても若い世代が多いと感じました。
平日の14時台にも関わらず食料品フロアはお客さんで賑わっており、駅前立地としては客単価が高くカゴ8割程度は商品が入っています。生鮮、惣菜といった壁面のコーナーに加えて加工食品にもお客が滞留。総合スーパーであれば平日に閑散としている上層階にも一定の集客がありました。
一方で「MEGAドン・キホーテ」の繁盛店で見られる高級な果物や上質な牛肉の取り扱い品目や陳列量が少なく、ある程度品揃えが絞り込まれている印象です。食料品フロアにはセミセルフレジが5台とスマホレジ「ピピットセルフ」会計レーン4箇所で、多く見積もっても食品部門の売上は18億円程度ではないでしょうか。それでも平日の昼から夕方にかけてライフを上回る客数・客単価を維持しているため、売上でも優位に立っていると推測されます。ライフもドン・キホーテ転換に対抗して2018年11月に改装していますが、横浜線大口駅の利用者数はあまり多くなく、駅周辺が栄えていないため少ないパイの奪い合いになっているのではないでしょうか。そもそも繁盛店であればテコ入れのために転換する必要が無いので、より広域からの集客を狙ったと考えられます。