イトーヨーカドー伊勢原店
- 2024/02/16
- 15:07
神奈川県伊勢原市。
小田急小田原線の伊勢原駅から徒歩2分程度のところに、イトーヨーカドー伊勢原店はあります。
店舗外観。1985年10月24日開業。
地下1階から地上5階まで6フロア、売場面積14350㎡。
3階までと比べて4階と5階の売場面積が狭くなっています。
隣接して平面駐車場も備えています。
屋上広告塔は下半分しか使われていません。閉店したイオン伊勢原店や、伊勢原駅前の複合商業施設「いせはらcoma」の屋上広告塔も下半分でしたが、特殊な景観条例があるのでしょうか。
店舗裏手。
納品口。
1階にファーストキッチンが入居。
大規模小売店舗表示板。
フロアガイド。
地下2階に駐車場を設けるイトーヨーカドーは珍しいです。
地下1階食料品フロアから見ていきます。
青果売場。
旬のいちごを導入部に配置。甘さが強く大粒の福岡県産あまおうを売り込みます。
店内で加工したカットフルーツも販売。
キャベツ1玉が広告の品で128円。1/2が98円、1/4が78円と、カットする手間を考えても少量サイズが割高な印象。
青果はイトーヨーカドーおなじみの「やっちゃ場」も設けますが、品目が少なく、ボリューム感も出ていません。地場野菜は大きく打ち出さないものの、地元伊勢原産の長ネギを販売し、地産地消にも貢献。
鮮魚売場。
鮮魚はガラス張りの調理場でライブ感と鮮度を演出しますが、丸魚はほぼ扱いません。お刺身は「嗜みの盛り合わせ」(4点598円、6点798円)と称する多品種少量盛りを軸に構成されており、単身・少人数世帯のニーズに応えます。
惣菜売場。
訪れた際には「駅弁空弁フェア」を開催しており、人気を博していました。
弁当は「彩り紅ずわいがにご飯弁当」(598円)、「海老と北海道産帆立とラワンぶきかき揚げ天丼」(598円)、「十勝名物!豚丼」(598円)、「チキンと彩野菜トマトソース弁当」(598円)、「彩の国黒豚使用!生姜焼き弁当」(698円)など、素材にこだわり美味しさを追求した高単価なアイテムが目立ちます。
からあげグランプリ金賞受賞をアピール。
最高金賞は地域で1社だけですが、金賞は複数社が獲得できるため、金賞受賞を掲げるスーパーは世の中にたくさんあります。ちなみに直近の東日本スーパー惣菜部門の最高金賞はオーケーです。
握り寿司は鮮魚部門では扱わず、惣菜でのみ展開。
ポテトサラダを種類豊富にラインナップ。
地元商品も拡充します。
「神奈川県三浦産のさっぱりだいこんハンバーグ」(198円)
最終コーナーにかけて精肉と洋日配を配置。
精肉売場。
牛肉ではセブンプレミアムのアメリカ産アンガスビーフステーキ肉を訴求するほか、国産黒毛和牛や栃木県産とちぎ芳賀牛も販売します。
骨付きラム肉やイベリコ豚といった差別化アイテムも投入。
鶏肉では「顔が見えるお肉」と題して岩手県産奥州ハーブ育ち鶏を取り扱います。
岩手県産奥州ハーブ育ち鶏を使用した生つみれ。
和日配の納豆コーナー。
冷凍食品コーナー。
近年需要が伸長する冷凍食品コーナーでは平台什器をやや無理やり増設し、イトーヨーカドーオリジナル冷凍食品ブランド「EASE UP(イーズアップ)」を軸に独自性あるこだわり商品が目白押しとなっています。
ボードの方は「イーザップ」となっていますが、商品パッケージには「イーズアップ」と記載。
セブンプレミアムも販売します。
加工食品売場。醬油コーナー。
ドレッシングコーナー。
セブンプレミアムを多フェイス展開しつつ、こだわり商品も一部導入。
糖質コントロールや食物アレルギー配慮商品、オートミールなど健康志向に応える商品を増やし、差別化を図ります。
菓子部門は子供や若年層に向けたアイテムを拡充。
「おやつパーク」と題して駄菓子も大きく売場を割いて展開します。
ゴンドラ最上段のコーナー紹介のボードは分かりやすくて良いと思います。
「喫茶イトーヨーカドー」と題してコーヒー豆を強化。
節分の催事コーナー。
かつてテナントが出店していたような跡地にケース販売コーナーを設置。
神奈川の地酒をコーナー展開。
「クラフトビールセレクション」
今では貴重となったポッポが現役で営業中です。フードコートにも一定の利用客が見られました。
1階は化粧品、日用品、紳士服のフロア。
2階婦人服フロア。
3階生活用品と肌着、子供服フロア。
4階に入居するノジマ。
イトーヨーカドー系列ではない飲食店「江戸風ラーメンにほんばし」が4階の一角で営業しています。
5階で営業するダイソー。
ゲームコーナー。
4階から5階にかけて小さな吹き抜けのような構造になっています。
イトーヨーカドー伊勢原店 店舗概要
開業: 1985年10月24日
売場面積: 14350㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00 - 21:00(2F~5F 10:00‐20:00)
住所: 神奈川県伊勢原市桜台1-8-1
駐車場: 468台(1000円以上お買い上げ1時間無料、3000円以上お買い上げ3時間無料)
HP: https://stores.itoyokado.co.jp/125
店内・売場の様子
時間帯: 平日16時頃
客数: やや多い(地下食料品売場に50~60人ほど)
客層: 主婦、高齢者、中高年夫婦中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや多め
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内、Peace Deli(ピース デリ)杉戸キッチン、Peace Deli(ピース デリ)流山キッチン
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 3台(0台稼働中)
食品セミセルフレジ: 4台(3台稼働中)、精算機8台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: セブンプレミアム
イトーヨーカドー伊勢原店は同社で125番目の店舗として1985年10月24日にオープン。2000年版日本スーパー名鑑によると、1999年度の年商はおよそ103億8100万円でした。従来は地下1階から地上5階まで主に直営で展開していましたが、2023年11月に専門店を誘致するリニューアルを実施し、4階に家電量販店ノジマ、5階100円ショップ「ダイソー」が入居することとなりました。
地下1階と1階のエスカレーターと、1階から5階までのエスカレーターが別の場所に配置されている珍しい構造です。地下2階には駐車場も用意しており、隣接する平面と合わせて486台を確保。なお、3階までと比べて4階と5階の売場面積が狭くなっています。
地下1階はエスカレーターを降りて壁面沿いに青果、鮮魚、惣菜、そして最終コーナーに精肉を配置。青果はイトーヨーカドーおなじみの「やっちゃ場」も設けますが、品目が少なく、ボリューム感も出ていません。地場野菜は大きく打ち出さないものの、地元伊勢原産の長ネギを販売し、地産地消にも貢献。少量・小分けサイズもきめ細かなに扱うほか、カット野菜などの簡便アイテムを強化します。果物は品質を重視した品揃えで、プロモーションの水準も高く、彩りの良いカットフルーツもラインナップ。
鮮魚はガラス張りの調理場でライブ感と鮮度を演出しますが、丸魚はほぼ扱いません。お刺身は「嗜みの盛り合わせ」(4点598円、6点798円)と称する多品種少量盛りを軸に構成されており、単身・少人数世帯のニーズに応えます。惣菜は一通りのメニューが揃いますが、何かインパクトが足りず、集客の要となるような売れ筋商品を生み出せていないと感じます。訪れた際には「駅弁空弁フェア」を開催していたほか、弁当は「彩り紅ずわいがにご飯弁当」(598円)、「海老と北海道産帆立とラワンぶきかき揚げ天丼」(598円)、「十勝名物!豚丼」(598円)、「チキンと彩野菜トマトソース弁当」(598円)、「彩の国黒豚使用!生姜焼き弁当」(698円)など、素材にこだわり美味しさを追求した高単価なアイテムが目立ちました。
従来、イトーヨーカドーは精肉を店内加工で提供してきましたが、直近ではプロセスセンターを稼働させ、埼玉県杉戸町と千葉県流山市のセンターから商品を供給しています。現在多くの大手スーパーが精肉のプロセスセンター加工を進めており、原則として店内での加工は一切行わないチェーンも増加傾向にあります。イトーヨーカドーの売上上位店で見られる対面量り売りコーナーは未導入。牛肉ではセブンプレミアムのアメリカ産アンガスビーフステーキ肉を訴求するほか、国産黒毛和牛や栃木県産とちぎ芳賀牛も販売します。骨付きラム肉やイベリコ豚といった差別化アイテムも投入。鶏肉では「顔が見えるお肉」と題して岩手県産奥州ハーブ育ち鶏を取り扱いますが、国産鶏もも肉100g128円と価格は割高な印象。少量パックや味付け肉なども丁寧に品揃えし、幅広い需要に応える商品政策が垣間見えます。
和洋日配もオーソドックスな品揃え。近年需要が伸長する冷凍食品コーナーでは平台什器をやや無理やり増設し、イトーヨーカドーオリジナル冷凍食品ブランド「EASE UP(イーズアップ)」を軸に独自性あるこだわり商品が目白押しとなっています。加工食品は高級品、こだわりの品はそれほど多くないものの、糖質コントロールや食物アレルギー配慮商品、オートミールなど健康志向に応える商品を増やし、差別化を図ります。菓子部門は子供や若年層に向けたアイテムを拡充。「おやつパーク」と題して駄菓子も大きく売場を割いて展開します。
1階は紳士服と医薬品・化粧品、2階に婦人服、3階に子供服と住まいの品を配置。直営売場も高齢者を中心に支持を集めており、平日の昼としては賑わっている印象でした。ノジマは閑散としていましたが、ダイソーは客入りも好調。地下食料品フロアも活気があり、車での来店が中心であるため客単価も比較的高い水準でした。
小田急小田原線の伊勢原駅から徒歩2分程度のところに、イトーヨーカドー伊勢原店はあります。
店舗外観。1985年10月24日開業。
地下1階から地上5階まで6フロア、売場面積14350㎡。
3階までと比べて4階と5階の売場面積が狭くなっています。
隣接して平面駐車場も備えています。
屋上広告塔は下半分しか使われていません。閉店したイオン伊勢原店や、伊勢原駅前の複合商業施設「いせはらcoma」の屋上広告塔も下半分でしたが、特殊な景観条例があるのでしょうか。
店舗裏手。
納品口。
1階にファーストキッチンが入居。
大規模小売店舗表示板。
フロアガイド。
地下2階に駐車場を設けるイトーヨーカドーは珍しいです。
地下1階食料品フロアから見ていきます。
青果売場。
旬のいちごを導入部に配置。甘さが強く大粒の福岡県産あまおうを売り込みます。
店内で加工したカットフルーツも販売。
キャベツ1玉が広告の品で128円。1/2が98円、1/4が78円と、カットする手間を考えても少量サイズが割高な印象。
青果はイトーヨーカドーおなじみの「やっちゃ場」も設けますが、品目が少なく、ボリューム感も出ていません。地場野菜は大きく打ち出さないものの、地元伊勢原産の長ネギを販売し、地産地消にも貢献。
鮮魚売場。
鮮魚はガラス張りの調理場でライブ感と鮮度を演出しますが、丸魚はほぼ扱いません。お刺身は「嗜みの盛り合わせ」(4点598円、6点798円)と称する多品種少量盛りを軸に構成されており、単身・少人数世帯のニーズに応えます。
惣菜売場。
訪れた際には「駅弁空弁フェア」を開催しており、人気を博していました。
弁当は「彩り紅ずわいがにご飯弁当」(598円)、「海老と北海道産帆立とラワンぶきかき揚げ天丼」(598円)、「十勝名物!豚丼」(598円)、「チキンと彩野菜トマトソース弁当」(598円)、「彩の国黒豚使用!生姜焼き弁当」(698円)など、素材にこだわり美味しさを追求した高単価なアイテムが目立ちます。
からあげグランプリ金賞受賞をアピール。
最高金賞は地域で1社だけですが、金賞は複数社が獲得できるため、金賞受賞を掲げるスーパーは世の中にたくさんあります。ちなみに直近の東日本スーパー惣菜部門の最高金賞はオーケーです。
握り寿司は鮮魚部門では扱わず、惣菜でのみ展開。
ポテトサラダを種類豊富にラインナップ。
地元商品も拡充します。
「神奈川県三浦産のさっぱりだいこんハンバーグ」(198円)
最終コーナーにかけて精肉と洋日配を配置。
精肉売場。
牛肉ではセブンプレミアムのアメリカ産アンガスビーフステーキ肉を訴求するほか、国産黒毛和牛や栃木県産とちぎ芳賀牛も販売します。
骨付きラム肉やイベリコ豚といった差別化アイテムも投入。
鶏肉では「顔が見えるお肉」と題して岩手県産奥州ハーブ育ち鶏を取り扱います。
岩手県産奥州ハーブ育ち鶏を使用した生つみれ。
和日配の納豆コーナー。
冷凍食品コーナー。
近年需要が伸長する冷凍食品コーナーでは平台什器をやや無理やり増設し、イトーヨーカドーオリジナル冷凍食品ブランド「EASE UP(イーズアップ)」を軸に独自性あるこだわり商品が目白押しとなっています。
ボードの方は「イーザップ」となっていますが、商品パッケージには「イーズアップ」と記載。
セブンプレミアムも販売します。
加工食品売場。醬油コーナー。
ドレッシングコーナー。
セブンプレミアムを多フェイス展開しつつ、こだわり商品も一部導入。
糖質コントロールや食物アレルギー配慮商品、オートミールなど健康志向に応える商品を増やし、差別化を図ります。
菓子部門は子供や若年層に向けたアイテムを拡充。
「おやつパーク」と題して駄菓子も大きく売場を割いて展開します。
ゴンドラ最上段のコーナー紹介のボードは分かりやすくて良いと思います。
「喫茶イトーヨーカドー」と題してコーヒー豆を強化。
節分の催事コーナー。
かつてテナントが出店していたような跡地にケース販売コーナーを設置。
神奈川の地酒をコーナー展開。
「クラフトビールセレクション」
今では貴重となったポッポが現役で営業中です。フードコートにも一定の利用客が見られました。
1階は化粧品、日用品、紳士服のフロア。
2階婦人服フロア。
3階生活用品と肌着、子供服フロア。
4階に入居するノジマ。
イトーヨーカドー系列ではない飲食店「江戸風ラーメンにほんばし」が4階の一角で営業しています。
5階で営業するダイソー。
ゲームコーナー。
4階から5階にかけて小さな吹き抜けのような構造になっています。
イトーヨーカドー伊勢原店 店舗概要
開業: 1985年10月24日
売場面積: 14350㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00 - 21:00(2F~5F 10:00‐20:00)
住所: 神奈川県伊勢原市桜台1-8-1
駐車場: 468台(1000円以上お買い上げ1時間無料、3000円以上お買い上げ3時間無料)
HP: https://stores.itoyokado.co.jp/125
店内・売場の様子
時間帯: 平日16時頃
客数: やや多い(地下食料品売場に50~60人ほど)
客層: 主婦、高齢者、中高年夫婦中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや多め
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: 良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内、Peace Deli(ピース デリ)杉戸キッチン、Peace Deli(ピース デリ)流山キッチン
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 3台(0台稼働中)
食品セミセルフレジ: 4台(3台稼働中)、精算機8台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: セブンプレミアム
イトーヨーカドー伊勢原店は同社で125番目の店舗として1985年10月24日にオープン。2000年版日本スーパー名鑑によると、1999年度の年商はおよそ103億8100万円でした。従来は地下1階から地上5階まで主に直営で展開していましたが、2023年11月に専門店を誘致するリニューアルを実施し、4階に家電量販店ノジマ、5階100円ショップ「ダイソー」が入居することとなりました。
地下1階と1階のエスカレーターと、1階から5階までのエスカレーターが別の場所に配置されている珍しい構造です。地下2階には駐車場も用意しており、隣接する平面と合わせて486台を確保。なお、3階までと比べて4階と5階の売場面積が狭くなっています。
地下1階はエスカレーターを降りて壁面沿いに青果、鮮魚、惣菜、そして最終コーナーに精肉を配置。青果はイトーヨーカドーおなじみの「やっちゃ場」も設けますが、品目が少なく、ボリューム感も出ていません。地場野菜は大きく打ち出さないものの、地元伊勢原産の長ネギを販売し、地産地消にも貢献。少量・小分けサイズもきめ細かなに扱うほか、カット野菜などの簡便アイテムを強化します。果物は品質を重視した品揃えで、プロモーションの水準も高く、彩りの良いカットフルーツもラインナップ。
鮮魚はガラス張りの調理場でライブ感と鮮度を演出しますが、丸魚はほぼ扱いません。お刺身は「嗜みの盛り合わせ」(4点598円、6点798円)と称する多品種少量盛りを軸に構成されており、単身・少人数世帯のニーズに応えます。惣菜は一通りのメニューが揃いますが、何かインパクトが足りず、集客の要となるような売れ筋商品を生み出せていないと感じます。訪れた際には「駅弁空弁フェア」を開催していたほか、弁当は「彩り紅ずわいがにご飯弁当」(598円)、「海老と北海道産帆立とラワンぶきかき揚げ天丼」(598円)、「十勝名物!豚丼」(598円)、「チキンと彩野菜トマトソース弁当」(598円)、「彩の国黒豚使用!生姜焼き弁当」(698円)など、素材にこだわり美味しさを追求した高単価なアイテムが目立ちました。
従来、イトーヨーカドーは精肉を店内加工で提供してきましたが、直近ではプロセスセンターを稼働させ、埼玉県杉戸町と千葉県流山市のセンターから商品を供給しています。現在多くの大手スーパーが精肉のプロセスセンター加工を進めており、原則として店内での加工は一切行わないチェーンも増加傾向にあります。イトーヨーカドーの売上上位店で見られる対面量り売りコーナーは未導入。牛肉ではセブンプレミアムのアメリカ産アンガスビーフステーキ肉を訴求するほか、国産黒毛和牛や栃木県産とちぎ芳賀牛も販売します。骨付きラム肉やイベリコ豚といった差別化アイテムも投入。鶏肉では「顔が見えるお肉」と題して岩手県産奥州ハーブ育ち鶏を取り扱いますが、国産鶏もも肉100g128円と価格は割高な印象。少量パックや味付け肉なども丁寧に品揃えし、幅広い需要に応える商品政策が垣間見えます。
和洋日配もオーソドックスな品揃え。近年需要が伸長する冷凍食品コーナーでは平台什器をやや無理やり増設し、イトーヨーカドーオリジナル冷凍食品ブランド「EASE UP(イーズアップ)」を軸に独自性あるこだわり商品が目白押しとなっています。加工食品は高級品、こだわりの品はそれほど多くないものの、糖質コントロールや食物アレルギー配慮商品、オートミールなど健康志向に応える商品を増やし、差別化を図ります。菓子部門は子供や若年層に向けたアイテムを拡充。「おやつパーク」と題して駄菓子も大きく売場を割いて展開します。
1階は紳士服と医薬品・化粧品、2階に婦人服、3階に子供服と住まいの品を配置。直営売場も高齢者を中心に支持を集めており、平日の昼としては賑わっている印象でした。ノジマは閑散としていましたが、ダイソーは客入りも好調。地下食料品フロアも活気があり、車での来店が中心であるため客単価も比較的高い水準でした。