かましん平松本町店
- 2024/03/24
- 22:59
栃木県宇都宮市。
JR宇都宮駅から徒歩42分程度のところに、かましん平松本町店はあります。
株式会社かましんは栃木県宇都宮市に本社を置き、栃木県20店舗、茨城県1店舗の計21店舗を展開するスーパーマーケットです。2022年2月期の売上高は327億円。
店舗外観。
2010年11月19日に開業。売場面積は1フロア2009㎡。
青果売場。
洗練された上質感のあるデザインで、天井が高く開放感もあり、大手スーパーと遜色ない空間演出がなされています。
導入部に配置された直営のベーカリー「ポンヌフ」はいまどき珍しい裸販売を実施しており、原則として併設されたレジで会計を行います。食パンから甘味、惣菜、ドーナツまで充実したラインナップで、趣向を凝らした美味しそうなパンが並んでいます。
宇都宮市近郊で収穫された地場野菜をコーナー展開。
果物は品質重視の品揃えで、カットフルーツや贈答用の果物も取り揃えています。
春の山菜類をエンドで展開。
有機野菜も販売します。
鮮魚売場。夕方16時の時点でも製造が続けられており、売上も好調なようです。
切身は鮭、たら、ぶり、黒かれいに加え、栃木県でよく食べられるモロ(もうかざめ)も取り扱います。
広告の品ではびんちょうまぐろサクが100g98円という安さで、買い求めるお客も多く見られました。
お刺身盛り合わせは3点盛り580円、4点盛り780円、6点盛り1580円と単身・少人数世帯からファミリー層にも対応する幅広いラインナップ。
一方でツマを省いた低価格なお刺身やカルパッチョ風の「のっけ盛り」やおつまみ需要に応える小鉢など様々な食べ方を提案します。実際に「あじのなめろう」(298円)を購入しましたが美味しかったです。
握り寿司は8貫980円、10貫1080円と豪勢なアイテムを販売するほか、「ほたてといくらの北海丼」(1080円)や「豪快まぐろ漬丼」(880円)「ぶりのりゅうきゅう丼」(780円)とこだわりの海鮮丼も魅力です。
精肉売場。こちらでもオープンキッチン方式で調理風景を見せ、鮮度感をアピールします。
牛肉では「岩手県産いわてキロサ牧場牛」を導入しますが、ステーキ肉、すき焼きなどのアイテムは乏しく、お買い得な切り落としやこま切れに注力。輸入牛は「ニュージーランド産オーシャンビーフ」を取り扱い、ジャンボパックも展開するなど価格志向にも対応します。
豚肉では「とちぎ産麦豚」を導入し地産地消を目指します。
鶏肉では「岩手県産奥州ハーブ鶏」を取り扱い、差別化を図ります。国産鶏もも肉は100g138円とやや高い印象。
惣菜売場。
佐野一番ソースを使用した「いもフライ」は1本138円で大量陳列。
栃木県産ニラを使用した「かましん餃子」は5個200円で販売。
弁当は「だしにこだわったカツ丼」(550円)、「ニンニクと生姜の国産ムネ唐揚弁当」(498円)、「緑鮮やかシャキッとレバニラ弁当」(450円)など彩りの良いアイテムが並びます。
魚惣菜では「本まぐろテール(尾肉)の塩焼」といった珍しい商品も見られました。
和日配コーナー。
栃木県栃木市に本社を置く岩下食品の商品を大きく展開。新生姜だけでなくらっきょうや紅生姜も取り扱います。
豆腐300g1丁が41円。
チルド麺では佐野ラーメンや宇都宮焼きそばといったご当地商品を強化。
洋日配の牛乳コーナー。オリジナル商品のかましん牛乳を売り込みます。
冷凍食品では宇都宮みんみん餃子をエンドで大きく展開します。
加工食品売場。エンドはボリューム感も意識して陳列しています。
醬油コーナー。
ドレッシングコーナー。
少し気になった点として、期間限定の値下げ商品を「かましんのいち推し」として表記しているのですが、従来のプライスカードの前面に重ねるのではなく隣に差し込まれており、価格を見るときに分かりづらいと感じました。お客からも値下げ幅が確認できるため、お買い得だと認識してもらいやすい利点があるのでしょうか。
単価の高い商品では標準価格より300円以上値引きとなっている場合もあります。
輸入菓子をコーナー展開。
ペットボトル飲料コーナー。
くらし良好のお茶500mlは65円で販売。
ケース販売にも注力。
酒コーナー。
酒類は地酒やワインを拡充しており、商品説明も丁寧に行われていました。
非食品部門にも一定の売場を割くことでワンストップショッピングの利便性を提供します。100円均一コーナーも展開されていました。
かましん平松本町店 店舗概要
開業: 2010年11月19日
売場面積: 2009㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10時~22時(日曜日は9時30分~21時30分)
住所: 栃木県宇都宮市平松本町767-2
駐車場: 204台(無料)
HP: http://www.kamashin.co.jp/companyInfo-storeInfo.html(店舗一覧)
店内・売場の様子
時間帯: 平日16時頃
客数: やや多い(売場に20~25人ほど)
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや多め
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 8台(3台稼働中)、精算機12台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: くらし良好
株式会社かましんは栃木県宇都宮市に本社を置き、栃木県20店舗、茨城県1店舗の計21店舗を展開するスーパーマーケットです。1872年に近江商人の「釜屋新兵衛」が創業し、釜新商店として食品・荒物・雑貨・靴卸業を営業していました。1949年に株式会社かましんを設立させ、1967年にスーパーマーケット1号店である茂木店を開店。1999年度は店舗数10店で売上高103億3500万円、2012年度は店舗数18店で売上高230億4000万円と規模を拡大。その後は店舗建て替えや改装を軸に売上を伸ばし、2022年2月期は店舗数21店、売上高327億円、純利益4億0900万円(株式会社Plainworksより)となっています。
今回訪れた平松本町店は2010年11月オープン。洗練された上質感のあるデザインで、天井が高く開放感もあり、大手スーパーと遜色ない空間演出がなされています。直営のベーカリー「ポンヌフ」はいまどき珍しい裸販売を実施しており、原則として併設されたレジで会計を行います。食パンから甘味、惣菜、ドーナツまで充実したラインナップで、趣向を凝らした美味しそうなパンが並んでいます。
青果売場導入部にはその日のおすすめ品を低めの平台でボリューム展開。果物は品質重視の品揃えで、カットフルーツや贈答用の果物も取り揃えています。宇都宮市近郊で収穫された地場野菜をコーナー展開するほか、有機栽培野菜や春の山菜類も充実。売場には「野菜・果物を可愛がって下さい。やさしく取り扱ってね!」と案内があり、お客に丁寧な商品選びを呼びかけています。
鮮魚はガラス張りの調理場で調理風景を見せることで鮮度感を訴求。夕方16時の時点でも製造が続けられており、売上も好調なようです。調理は承りますが丸魚はほぼ扱わず、切身やお刺身が中心。切身は鮭、たら、ぶり、黒かれいに加え、栃木県でよく食べられるモロ(もうかざめ)も取り扱います。広告の品ではびんちょうまぐろサクが100g98円という安さで、買い求めるお客も多く見られました。お刺身盛り合わせは3点盛り580円、4点盛り780円、6点盛り1580円とファミリー層にも対応するラインナップ。一方でツマを省いた低価格なお刺身やカルパッチョ風の「のっけ盛り」やおつまみ需要に応える小鉢など様々な食べ方を提案します。握り寿司は8貫980円、10貫1080円と豪勢なアイテムを販売するほか、「ほたてといくらの北海丼」(1080円)や「豪快まぐろ漬丼」(880円)「ぶりのりゅうきゅう丼」(780円)とこだわりの海鮮丼も魅力です。
精肉は店内加工を実施。牛肉では「岩手県産いわてキロサ牧場牛」を導入しますが、ステーキ肉、すき焼きなどのアイテムは乏しく、お買い得な切り落としやこま切れに注力。輸入牛は「ニュージーランド産オーシャンビーフ」を取り扱い、ジャンボパックも展開するなど価格志向にも対応します。豚肉では「とちぎ産麦豚」、鶏肉では「岩手県産奥州ハーブ鶏」を取り扱い、差別化を図ります。国産鶏もも肉は100g138円とやや高い印象。
惣菜は地元の素材を活用したメニューを提案します。佐野一番ソースを使用した「いもフライ」は1本138円で大量陳列するほか、栃木県産ニラを使用した「かましん餃子」は5個200円で販売。弁当は「だしにこだわったカツ丼」(550円)、「ニンニクと生姜の国産ムネ唐揚弁当」(498円)、「緑鮮やかシャキッとレバニラ弁当」(450円)など彩りの良いアイテムが並びます。魚惣菜では「本まぐろテール(尾肉)の塩焼」といった珍しい商品も見られました。
和洋日配や加工食品ではご当地商品を積極的に導入。チルド麺では佐野ラーメンや宇都宮焼きそばを販売するほか、冷凍食品では宇都宮みんみん餃子をエンドで大きく展開します。栃木県栃木市に本社を置く岩下食品の商品は、新生姜だけでなくらっきょうや紅生姜も取り扱います。加工食品はくらし良好を活用し価格訴求も実施。少し気になった点として、期間限定の値下げ商品を「かましんのいち推し」として表記しているのですが、従来のプライスカードの前面に重ねるのではなく隣に差し込まれており、価格を見るときに分かりづらいと感じました。お客からも値下げ幅が確認できるため、お買い得だと認識してもらいやすい利点があるのでしょうか。酒類は地酒やワインを拡充しており、商品説明も丁寧に行われていました。非食品部門にも一定の売場を割くことでワンストップショッピングの利便性を提供します。
平日16時時点で売場には20~25人程度の客数で、比較的若い層が多いように感じられました。カートの利用率が高く、カゴ6~7割程度が平均的な客単価です。明るくきれいな売場に新鮮な生鮮品と工夫を凝らした惣菜が並び、日常の買い物はストレスなく終えることができるだけの充実したラインナップを実現しています。地域住民の普段の暮らしを支える店として支持を集めており、年商15億円程度は達成しているのではないでしょうか。
JR宇都宮駅から徒歩42分程度のところに、かましん平松本町店はあります。
株式会社かましんは栃木県宇都宮市に本社を置き、栃木県20店舗、茨城県1店舗の計21店舗を展開するスーパーマーケットです。2022年2月期の売上高は327億円。
店舗外観。
2010年11月19日に開業。売場面積は1フロア2009㎡。
青果売場。
洗練された上質感のあるデザインで、天井が高く開放感もあり、大手スーパーと遜色ない空間演出がなされています。
導入部に配置された直営のベーカリー「ポンヌフ」はいまどき珍しい裸販売を実施しており、原則として併設されたレジで会計を行います。食パンから甘味、惣菜、ドーナツまで充実したラインナップで、趣向を凝らした美味しそうなパンが並んでいます。
宇都宮市近郊で収穫された地場野菜をコーナー展開。
果物は品質重視の品揃えで、カットフルーツや贈答用の果物も取り揃えています。
春の山菜類をエンドで展開。
有機野菜も販売します。
鮮魚売場。夕方16時の時点でも製造が続けられており、売上も好調なようです。
切身は鮭、たら、ぶり、黒かれいに加え、栃木県でよく食べられるモロ(もうかざめ)も取り扱います。
広告の品ではびんちょうまぐろサクが100g98円という安さで、買い求めるお客も多く見られました。
お刺身盛り合わせは3点盛り580円、4点盛り780円、6点盛り1580円と単身・少人数世帯からファミリー層にも対応する幅広いラインナップ。
一方でツマを省いた低価格なお刺身やカルパッチョ風の「のっけ盛り」やおつまみ需要に応える小鉢など様々な食べ方を提案します。実際に「あじのなめろう」(298円)を購入しましたが美味しかったです。
握り寿司は8貫980円、10貫1080円と豪勢なアイテムを販売するほか、「ほたてといくらの北海丼」(1080円)や「豪快まぐろ漬丼」(880円)「ぶりのりゅうきゅう丼」(780円)とこだわりの海鮮丼も魅力です。
精肉売場。こちらでもオープンキッチン方式で調理風景を見せ、鮮度感をアピールします。
牛肉では「岩手県産いわてキロサ牧場牛」を導入しますが、ステーキ肉、すき焼きなどのアイテムは乏しく、お買い得な切り落としやこま切れに注力。輸入牛は「ニュージーランド産オーシャンビーフ」を取り扱い、ジャンボパックも展開するなど価格志向にも対応します。
豚肉では「とちぎ産麦豚」を導入し地産地消を目指します。
鶏肉では「岩手県産奥州ハーブ鶏」を取り扱い、差別化を図ります。国産鶏もも肉は100g138円とやや高い印象。
惣菜売場。
佐野一番ソースを使用した「いもフライ」は1本138円で大量陳列。
栃木県産ニラを使用した「かましん餃子」は5個200円で販売。
弁当は「だしにこだわったカツ丼」(550円)、「ニンニクと生姜の国産ムネ唐揚弁当」(498円)、「緑鮮やかシャキッとレバニラ弁当」(450円)など彩りの良いアイテムが並びます。
魚惣菜では「本まぐろテール(尾肉)の塩焼」といった珍しい商品も見られました。
和日配コーナー。
栃木県栃木市に本社を置く岩下食品の商品を大きく展開。新生姜だけでなくらっきょうや紅生姜も取り扱います。
豆腐300g1丁が41円。
チルド麺では佐野ラーメンや宇都宮焼きそばといったご当地商品を強化。
洋日配の牛乳コーナー。オリジナル商品のかましん牛乳を売り込みます。
冷凍食品では宇都宮みんみん餃子をエンドで大きく展開します。
加工食品売場。エンドはボリューム感も意識して陳列しています。
醬油コーナー。
ドレッシングコーナー。
少し気になった点として、期間限定の値下げ商品を「かましんのいち推し」として表記しているのですが、従来のプライスカードの前面に重ねるのではなく隣に差し込まれており、価格を見るときに分かりづらいと感じました。お客からも値下げ幅が確認できるため、お買い得だと認識してもらいやすい利点があるのでしょうか。
単価の高い商品では標準価格より300円以上値引きとなっている場合もあります。
輸入菓子をコーナー展開。
ペットボトル飲料コーナー。
くらし良好のお茶500mlは65円で販売。
ケース販売にも注力。
酒コーナー。
酒類は地酒やワインを拡充しており、商品説明も丁寧に行われていました。
非食品部門にも一定の売場を割くことでワンストップショッピングの利便性を提供します。100円均一コーナーも展開されていました。
かましん平松本町店 店舗概要
開業: 2010年11月19日
売場面積: 2009㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10時~22時(日曜日は9時30分~21時30分)
住所: 栃木県宇都宮市平松本町767-2
駐車場: 204台(無料)
HP: http://www.kamashin.co.jp/companyInfo-storeInfo.html(店舗一覧)
店内・売場の様子
時間帯: 平日16時頃
客数: やや多い(売場に20~25人ほど)
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや多め
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 8台(3台稼働中)、精算機12台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: くらし良好
株式会社かましんは栃木県宇都宮市に本社を置き、栃木県20店舗、茨城県1店舗の計21店舗を展開するスーパーマーケットです。1872年に近江商人の「釜屋新兵衛」が創業し、釜新商店として食品・荒物・雑貨・靴卸業を営業していました。1949年に株式会社かましんを設立させ、1967年にスーパーマーケット1号店である茂木店を開店。1999年度は店舗数10店で売上高103億3500万円、2012年度は店舗数18店で売上高230億4000万円と規模を拡大。その後は店舗建て替えや改装を軸に売上を伸ばし、2022年2月期は店舗数21店、売上高327億円、純利益4億0900万円(株式会社Plainworksより)となっています。
今回訪れた平松本町店は2010年11月オープン。洗練された上質感のあるデザインで、天井が高く開放感もあり、大手スーパーと遜色ない空間演出がなされています。直営のベーカリー「ポンヌフ」はいまどき珍しい裸販売を実施しており、原則として併設されたレジで会計を行います。食パンから甘味、惣菜、ドーナツまで充実したラインナップで、趣向を凝らした美味しそうなパンが並んでいます。
青果売場導入部にはその日のおすすめ品を低めの平台でボリューム展開。果物は品質重視の品揃えで、カットフルーツや贈答用の果物も取り揃えています。宇都宮市近郊で収穫された地場野菜をコーナー展開するほか、有機栽培野菜や春の山菜類も充実。売場には「野菜・果物を可愛がって下さい。やさしく取り扱ってね!」と案内があり、お客に丁寧な商品選びを呼びかけています。
鮮魚はガラス張りの調理場で調理風景を見せることで鮮度感を訴求。夕方16時の時点でも製造が続けられており、売上も好調なようです。調理は承りますが丸魚はほぼ扱わず、切身やお刺身が中心。切身は鮭、たら、ぶり、黒かれいに加え、栃木県でよく食べられるモロ(もうかざめ)も取り扱います。広告の品ではびんちょうまぐろサクが100g98円という安さで、買い求めるお客も多く見られました。お刺身盛り合わせは3点盛り580円、4点盛り780円、6点盛り1580円とファミリー層にも対応するラインナップ。一方でツマを省いた低価格なお刺身やカルパッチョ風の「のっけ盛り」やおつまみ需要に応える小鉢など様々な食べ方を提案します。握り寿司は8貫980円、10貫1080円と豪勢なアイテムを販売するほか、「ほたてといくらの北海丼」(1080円)や「豪快まぐろ漬丼」(880円)「ぶりのりゅうきゅう丼」(780円)とこだわりの海鮮丼も魅力です。
精肉は店内加工を実施。牛肉では「岩手県産いわてキロサ牧場牛」を導入しますが、ステーキ肉、すき焼きなどのアイテムは乏しく、お買い得な切り落としやこま切れに注力。輸入牛は「ニュージーランド産オーシャンビーフ」を取り扱い、ジャンボパックも展開するなど価格志向にも対応します。豚肉では「とちぎ産麦豚」、鶏肉では「岩手県産奥州ハーブ鶏」を取り扱い、差別化を図ります。国産鶏もも肉は100g138円とやや高い印象。
惣菜は地元の素材を活用したメニューを提案します。佐野一番ソースを使用した「いもフライ」は1本138円で大量陳列するほか、栃木県産ニラを使用した「かましん餃子」は5個200円で販売。弁当は「だしにこだわったカツ丼」(550円)、「ニンニクと生姜の国産ムネ唐揚弁当」(498円)、「緑鮮やかシャキッとレバニラ弁当」(450円)など彩りの良いアイテムが並びます。魚惣菜では「本まぐろテール(尾肉)の塩焼」といった珍しい商品も見られました。
和洋日配や加工食品ではご当地商品を積極的に導入。チルド麺では佐野ラーメンや宇都宮焼きそばを販売するほか、冷凍食品では宇都宮みんみん餃子をエンドで大きく展開します。栃木県栃木市に本社を置く岩下食品の商品は、新生姜だけでなくらっきょうや紅生姜も取り扱います。加工食品はくらし良好を活用し価格訴求も実施。少し気になった点として、期間限定の値下げ商品を「かましんのいち推し」として表記しているのですが、従来のプライスカードの前面に重ねるのではなく隣に差し込まれており、価格を見るときに分かりづらいと感じました。お客からも値下げ幅が確認できるため、お買い得だと認識してもらいやすい利点があるのでしょうか。酒類は地酒やワインを拡充しており、商品説明も丁寧に行われていました。非食品部門にも一定の売場を割くことでワンストップショッピングの利便性を提供します。
平日16時時点で売場には20~25人程度の客数で、比較的若い層が多いように感じられました。カートの利用率が高く、カゴ6~7割程度が平均的な客単価です。明るくきれいな売場に新鮮な生鮮品と工夫を凝らした惣菜が並び、日常の買い物はストレスなく終えることができるだけの充実したラインナップを実現しています。地域住民の普段の暮らしを支える店として支持を集めており、年商15億円程度は達成しているのではないでしょうか。