リオン・ドール高根沢店
- 2024/03/23
- 20:50
栃木県塩谷郡高根沢町。
JR東北本線、烏山線の宝積寺駅から徒歩9分程度のところに、リオン・ドール高根沢店はあります。
株式会社リオン・ドールコーポレーションは福島県会津若松市に本社を置き、福島県を中心に新潟、栃木、茨城に展開するスーパーマーケットです。近年は企業買収による規模拡大に積極的で リオン・ドール 69店舗に加え、にいつフードセンター7店舗、みんなの業務用スーパーLynx(リンクス)5店舗、ダイユー9店舗、ヤオハン10店舗の合計100店舗を擁しています。
店舗外観。
1988年2月28日に開業。1フロア1445㎡です。
青果売場。青果売場では導入部に大きく地場野菜を展開し、栃木県や福島県の新鮮な野菜が並びます。
果物や野菜も標準的なラインナップで価格も平凡な印象。
鮮魚売場。
鮮魚部門は店内加工を行わず、栃木県那須郡那珂川町にある同社の小川店から運搬して販売しますが、約23km離れており効率的かは疑問です。売れ行きに応じて追加製造が行えないため、14時の時点で品薄感が出ていました。
お刺身は「マグロたっぷり刺身盛合せ」「真鯛の大たっぷり刺身盛合せ」が1280円、中が798円という商品展開となっており、ファミリー層のニーズにも対応します。
栃木県ではよく食べられるモーカザメ(モロ)の切身も並びます。
精肉売場。全てプロセスセンターから供給を受けます。
平台で豚肉を並べジンジャーポーク焼きを勧めるなどメニュー提案も実施。
上質な和牛は少なく、牛肉は焼肉盛り合わせがメインです。関東では珍しい馬刺しも販売。
味付け肉は種類豊富にラインナップされており、訪れた際には半額になる販促が行われていました。
鶏肉では国産鶏もも肉100g108円、ブラジル産鶏もも肉100g68円という値頃感ある価格で提供します。
手書きのPOPが多く従業員さんの工夫が感じられました。
桜のスプレーやガーランドをふんだんに飾り付け、季節感を演出します。
惣菜売場。温かみのある照明で美味しさをアピール。一方でほとんどの商品を小川店から運搬して品揃えします。
簡単なフライ系も小川店で製造。高根沢店の厨房は使用されていない様子です。売場のボリューム感は十分ですが、追加製造が困難であるため、当日の売れ行き次第では欠品が早い時間に生じる恐れもあります。
弁当は「三元豚のロースカツ重」(550円)、「銀鮭を愉しむ幕の内弁当」(580円)、「海老と野菜の天重」(580円)とやや高価格帯のアイテムが目立ちます。
平日限定の日替わり弁当も展開しリピート客獲得を図ります。
魚惣菜コーナー。
小川店で焼き上げたベーカリー商品は品薄となっていました。
握り寿司はいずれも10貫で980円、880円、698円と松竹梅に相当する商品を揃え、幅広い需要に対応します。
中華惣菜は福島県白河市のエス・ファクトリーから供給を受けて品揃え。
一方で当初の売場設計と比べ売上自体が厳しいのか、売場の一角にはカップみそ汁が大量に並んでいました。
最終コーナーにアイスクリームの冷凍ショーケースを配置。
和日配コーナー。
和洋日配と加工食品では電子棚札を導入します。
洋日配の牛乳コーナー。
加工食品売場。
醬油コーナー。一部アイテムは電子棚札と紙のプライスカードを併用します。
ドレッシングコーナー。1ゴンドラに収まるアイテム数です。
三島食品のゆかりシリーズを積極的に取り扱い。
伊藤園おーいお茶600mlが78円は安いですが、CGC商品が同じ78円ではCGCが売れないと思われます。
酒類は高級品、希少品も導入し、商品説明も行うなど提案型の売場づくりが出来ています。
レジ前通路。レジはかつて通常レジが6台設置されていた名残がありますが、現在はセミセルフレジ3台と精算機6台へ更新されています。
リオン・ドール高根沢店 店舗概要
開業: 1988年02月28日
売場面積: 1445㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00 ~ 22:00
住所: 栃木県塩谷郡高根沢町宝積寺字大久保2337
駐車場: 104台(無料)
HP: https://liondor.jp/store/2022/115/
店内・売場の様子
時間帯: 平日14時頃
客数: やや少ない(売場に15~20人ほど)
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: フォーシーズンファクトリ
鮮魚加工者: リオン・ドール小川店
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 3台(1台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 未確認
休憩スペース: あり(広い)
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC
株式会社リオン・ドールコーポレーションは福島県会津若松市に本社を置き、福島県を中心に新潟、栃木、茨城に展開するスーパーマーケットです。1892年に小池漆器店として創業し、1948年に洋品店「ライオン堂」を開業。1950年には株式会社ライオン堂を設立。2001年4月に「ライオンドー」から店名を「リオン・ドール」に変更、同年9月にはライオン堂から社名をリオン・ドールコーポレーションに変更しています。「リオン・ドール」とはフランス語で「光り輝く獅子」を意味していると紹介されていますが、現在のアルファベット表記である「Lion D’or」はライオンドーとも読めます。
1985年度は店舗数19店、1999年度は店舗数35店で売上高451億2500万円、2012年度は店舗数70店で売上高535億円(日本スーパー名鑑より)と推移してきましたが、近年は企業買収による規模拡大に積極的です。
・2018年2月にわしお株式会社(福島県白河市)を完全子会社化
・2019年4月に株式会社諏訪ストア(栃木県大田原市)を完全子会社化
・2022年9月に株式会社カワマツ(新潟県新潟市)を完全子会社化し、同社のスーパー部門(にいつフードセンター)を譲受
・2023年5月に株式会社ダイユー(栃木県那須塩原市)の那須高原店を除く9店舗の営業を譲受
・2023年6月に株式会社ヤオハン(栃木県栃木市)の全株式を取得し完全子会社化
上記の経営統合を経て、グループ合計売上は2023年2月期に800億円規模へ成長。 リオン・ドール 69店舗、にいつフードセンター7店舗、みんなの業務用スーパーLynx(リンクス)5店舗、ダイユー9店舗、ヤオハン10店舗の合計100店舗を擁しています。一方、福島県内で最大手のヨークベニマルに次ぐ第2位の座はいわき市地盤のマルト(2021年3月期売上高855億円)が抑えており、あと一歩及びません。買収を繰り返す以前の2017年2月期の純利益は2億5200万円を計上し、自己資本比率31.8%と安定した財務水準ですが、経営不振の企業・店舗を相次いで傘下に収めたことで収益性が危ぶまれます。
今回訪れた高根沢店は1988年2月28日に開業。1フロア1445㎡で広々とした売場を確保しています。入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と左回りに配置する一般的なレイアウトを採用。青果売場では導入部に大きく地場野菜を展開し、栃木県や福島県の新鮮な野菜が並びます。果物や野菜も標準的なラインナップで価格も平凡ですが、鮮度感は十分。少量・小分けサイズはそれほど対応しないものの、カット野菜は一通り揃えています。
鮮魚は店内加工を行わず、栃木県那須郡那珂川町にある同社の小川店から運搬して販売しますが、約23km離れており効率的かは疑問です。売れ行きに応じて追加製造が行えないため、14時の時点で品薄感が出ていました。丸魚は扱わず、切身やお刺身が中心の品揃えで、お刺身は「マグロたっぷり刺身盛合せ」「真鯛の大たっぷり刺身盛合せ」が1280円、中が798円という商品展開となっており、ファミリー層のニーズにも対応します。
精肉は全てプロセスセンターから供給を受けます。平台で豚肉を並べジンジャーポーク焼きを勧めるなどメニュー提案も実施。上質な和牛は少なく、牛肉は焼肉盛り合わせがメインです。味付け肉は種類豊富にラインナップされており、訪れた際には半額になる販促が行われていました。鶏肉では国産鶏もも肉100g108円、ブラジル産鶏もも肉100g68円という値頃感ある価格で提供します。
惣菜は簡単なフライ系から弁当や握り寿司まで、ほとんどの商品を小川店から運搬して品揃えします。売場のボリューム感は十分ですが、こちらも追加製造が困難であるため、当日の売れ行き次第では欠品が早い時間に生じる恐れもあります。実際に小川店で焼き上げたベーカリー商品は残りわずかとなっていました。それほど手の込んだアイテムが多い訳ではありませんが、日替わり弁当の取り組みや中華惣菜、魚惣菜をきちんとコーナー展開するなど、単身・少人数世帯の比率が低い郊外立地においては十分なラインナップを実現。弁当は「三元豚のロースカツ重」(550円)、「銀鮭を愉しむ幕の内弁当」(580円)、「海老と野菜の天重」(580円)とやや高価格帯のアイテムが目立ちます。握り寿司はいずれも10貫で980円、880円、698円と松竹梅に相当する商品を揃え、幅広い需要に対応します。一方で当初の売場設計と比べ売上自体が厳しいのか、売場の一角にはカップみそ汁が大量に並んでいました。
和洋日配や加工食品は定番売れ筋に絞り込まれています。加盟するCGCのPBも活用することで、価格は一定の競争力ある水準で販売している印象です。冷凍食品は売場スペースが小さく、時短・簡便といった需要に応える商品は取り扱いが不十分に感じます。酒類は高級品、希少品も導入し、商品説明も行うなど提案型の売場づくりが出来ています。イートインスペースは大きく確保しますが、利用している方はほとんど見られませんでした。
平日の14時に店内の客数は15~20人程度。車での来店が大半ですがカゴ半分程度の客単価にとどまっています。レジはかつて通常レジが6台設置されていた名残がありますが、現在はセミセルフレジ3台と精算機6台へ更新されています。昼間1台体制のようですが、列が出来る場面もあり、頻繁に応援が呼ばれていました。鮮魚、精肉、惣菜を全てプロセスセンターや他店からの供給で賄い、電子棚札の導入といった業務効率化も進め、人口の少ない地域でも出店が可能なフォーマットを確立しています。また、売場の装飾は手が込んでおり季節感を演出するほか、手書きのPOPが多く従業員さんの工夫が感じられました。
JR東北本線、烏山線の宝積寺駅から徒歩9分程度のところに、リオン・ドール高根沢店はあります。
株式会社リオン・ドールコーポレーションは福島県会津若松市に本社を置き、福島県を中心に新潟、栃木、茨城に展開するスーパーマーケットです。近年は企業買収による規模拡大に積極的で リオン・ドール 69店舗に加え、にいつフードセンター7店舗、みんなの業務用スーパーLynx(リンクス)5店舗、ダイユー9店舗、ヤオハン10店舗の合計100店舗を擁しています。
店舗外観。
1988年2月28日に開業。1フロア1445㎡です。
青果売場。青果売場では導入部に大きく地場野菜を展開し、栃木県や福島県の新鮮な野菜が並びます。
果物や野菜も標準的なラインナップで価格も平凡な印象。
鮮魚売場。
鮮魚部門は店内加工を行わず、栃木県那須郡那珂川町にある同社の小川店から運搬して販売しますが、約23km離れており効率的かは疑問です。売れ行きに応じて追加製造が行えないため、14時の時点で品薄感が出ていました。
お刺身は「マグロたっぷり刺身盛合せ」「真鯛の大たっぷり刺身盛合せ」が1280円、中が798円という商品展開となっており、ファミリー層のニーズにも対応します。
栃木県ではよく食べられるモーカザメ(モロ)の切身も並びます。
精肉売場。全てプロセスセンターから供給を受けます。
平台で豚肉を並べジンジャーポーク焼きを勧めるなどメニュー提案も実施。
上質な和牛は少なく、牛肉は焼肉盛り合わせがメインです。関東では珍しい馬刺しも販売。
味付け肉は種類豊富にラインナップされており、訪れた際には半額になる販促が行われていました。
鶏肉では国産鶏もも肉100g108円、ブラジル産鶏もも肉100g68円という値頃感ある価格で提供します。
手書きのPOPが多く従業員さんの工夫が感じられました。
桜のスプレーやガーランドをふんだんに飾り付け、季節感を演出します。
惣菜売場。温かみのある照明で美味しさをアピール。一方でほとんどの商品を小川店から運搬して品揃えします。
簡単なフライ系も小川店で製造。高根沢店の厨房は使用されていない様子です。売場のボリューム感は十分ですが、追加製造が困難であるため、当日の売れ行き次第では欠品が早い時間に生じる恐れもあります。
弁当は「三元豚のロースカツ重」(550円)、「銀鮭を愉しむ幕の内弁当」(580円)、「海老と野菜の天重」(580円)とやや高価格帯のアイテムが目立ちます。
平日限定の日替わり弁当も展開しリピート客獲得を図ります。
魚惣菜コーナー。
小川店で焼き上げたベーカリー商品は品薄となっていました。
握り寿司はいずれも10貫で980円、880円、698円と松竹梅に相当する商品を揃え、幅広い需要に対応します。
中華惣菜は福島県白河市のエス・ファクトリーから供給を受けて品揃え。
一方で当初の売場設計と比べ売上自体が厳しいのか、売場の一角にはカップみそ汁が大量に並んでいました。
最終コーナーにアイスクリームの冷凍ショーケースを配置。
和日配コーナー。
和洋日配と加工食品では電子棚札を導入します。
洋日配の牛乳コーナー。
加工食品売場。
醬油コーナー。一部アイテムは電子棚札と紙のプライスカードを併用します。
ドレッシングコーナー。1ゴンドラに収まるアイテム数です。
三島食品のゆかりシリーズを積極的に取り扱い。
伊藤園おーいお茶600mlが78円は安いですが、CGC商品が同じ78円ではCGCが売れないと思われます。
酒類は高級品、希少品も導入し、商品説明も行うなど提案型の売場づくりが出来ています。
レジ前通路。レジはかつて通常レジが6台設置されていた名残がありますが、現在はセミセルフレジ3台と精算機6台へ更新されています。
リオン・ドール高根沢店 店舗概要
開業: 1988年02月28日
売場面積: 1445㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 9:00 ~ 22:00
住所: 栃木県塩谷郡高根沢町宝積寺字大久保2337
駐車場: 104台(無料)
HP: https://liondor.jp/store/2022/115/
店内・売場の様子
時間帯: 平日14時頃
客数: やや少ない(売場に15~20人ほど)
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい
品出し・前出し: 良い
クリンリネス: やや良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: フォーシーズンファクトリ
鮮魚加工者: リオン・ドール小川店
食品通常レジ: 0台
食品セミセルフレジ: 3台(1台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: 未確認
休憩スペース: あり(広い)
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: CGC
株式会社リオン・ドールコーポレーションは福島県会津若松市に本社を置き、福島県を中心に新潟、栃木、茨城に展開するスーパーマーケットです。1892年に小池漆器店として創業し、1948年に洋品店「ライオン堂」を開業。1950年には株式会社ライオン堂を設立。2001年4月に「ライオンドー」から店名を「リオン・ドール」に変更、同年9月にはライオン堂から社名をリオン・ドールコーポレーションに変更しています。「リオン・ドール」とはフランス語で「光り輝く獅子」を意味していると紹介されていますが、現在のアルファベット表記である「Lion D’or」はライオンドーとも読めます。
1985年度は店舗数19店、1999年度は店舗数35店で売上高451億2500万円、2012年度は店舗数70店で売上高535億円(日本スーパー名鑑より)と推移してきましたが、近年は企業買収による規模拡大に積極的です。
・2018年2月にわしお株式会社(福島県白河市)を完全子会社化
・2019年4月に株式会社諏訪ストア(栃木県大田原市)を完全子会社化
・2022年9月に株式会社カワマツ(新潟県新潟市)を完全子会社化し、同社のスーパー部門(にいつフードセンター)を譲受
・2023年5月に株式会社ダイユー(栃木県那須塩原市)の那須高原店を除く9店舗の営業を譲受
・2023年6月に株式会社ヤオハン(栃木県栃木市)の全株式を取得し完全子会社化
上記の経営統合を経て、グループ合計売上は2023年2月期に800億円規模へ成長。 リオン・ドール 69店舗、にいつフードセンター7店舗、みんなの業務用スーパーLynx(リンクス)5店舗、ダイユー9店舗、ヤオハン10店舗の合計100店舗を擁しています。一方、福島県内で最大手のヨークベニマルに次ぐ第2位の座はいわき市地盤のマルト(2021年3月期売上高855億円)が抑えており、あと一歩及びません。買収を繰り返す以前の2017年2月期の純利益は2億5200万円を計上し、自己資本比率31.8%と安定した財務水準ですが、経営不振の企業・店舗を相次いで傘下に収めたことで収益性が危ぶまれます。
今回訪れた高根沢店は1988年2月28日に開業。1フロア1445㎡で広々とした売場を確保しています。入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と左回りに配置する一般的なレイアウトを採用。青果売場では導入部に大きく地場野菜を展開し、栃木県や福島県の新鮮な野菜が並びます。果物や野菜も標準的なラインナップで価格も平凡ですが、鮮度感は十分。少量・小分けサイズはそれほど対応しないものの、カット野菜は一通り揃えています。
鮮魚は店内加工を行わず、栃木県那須郡那珂川町にある同社の小川店から運搬して販売しますが、約23km離れており効率的かは疑問です。売れ行きに応じて追加製造が行えないため、14時の時点で品薄感が出ていました。丸魚は扱わず、切身やお刺身が中心の品揃えで、お刺身は「マグロたっぷり刺身盛合せ」「真鯛の大たっぷり刺身盛合せ」が1280円、中が798円という商品展開となっており、ファミリー層のニーズにも対応します。
精肉は全てプロセスセンターから供給を受けます。平台で豚肉を並べジンジャーポーク焼きを勧めるなどメニュー提案も実施。上質な和牛は少なく、牛肉は焼肉盛り合わせがメインです。味付け肉は種類豊富にラインナップされており、訪れた際には半額になる販促が行われていました。鶏肉では国産鶏もも肉100g108円、ブラジル産鶏もも肉100g68円という値頃感ある価格で提供します。
惣菜は簡単なフライ系から弁当や握り寿司まで、ほとんどの商品を小川店から運搬して品揃えします。売場のボリューム感は十分ですが、こちらも追加製造が困難であるため、当日の売れ行き次第では欠品が早い時間に生じる恐れもあります。実際に小川店で焼き上げたベーカリー商品は残りわずかとなっていました。それほど手の込んだアイテムが多い訳ではありませんが、日替わり弁当の取り組みや中華惣菜、魚惣菜をきちんとコーナー展開するなど、単身・少人数世帯の比率が低い郊外立地においては十分なラインナップを実現。弁当は「三元豚のロースカツ重」(550円)、「銀鮭を愉しむ幕の内弁当」(580円)、「海老と野菜の天重」(580円)とやや高価格帯のアイテムが目立ちます。握り寿司はいずれも10貫で980円、880円、698円と松竹梅に相当する商品を揃え、幅広い需要に対応します。一方で当初の売場設計と比べ売上自体が厳しいのか、売場の一角にはカップみそ汁が大量に並んでいました。
和洋日配や加工食品は定番売れ筋に絞り込まれています。加盟するCGCのPBも活用することで、価格は一定の競争力ある水準で販売している印象です。冷凍食品は売場スペースが小さく、時短・簡便といった需要に応える商品は取り扱いが不十分に感じます。酒類は高級品、希少品も導入し、商品説明も行うなど提案型の売場づくりが出来ています。イートインスペースは大きく確保しますが、利用している方はほとんど見られませんでした。
平日の14時に店内の客数は15~20人程度。車での来店が大半ですがカゴ半分程度の客単価にとどまっています。レジはかつて通常レジが6台設置されていた名残がありますが、現在はセミセルフレジ3台と精算機6台へ更新されています。昼間1台体制のようですが、列が出来る場面もあり、頻繁に応援が呼ばれていました。鮮魚、精肉、惣菜を全てプロセスセンターや他店からの供給で賄い、電子棚札の導入といった業務効率化も進め、人口の少ない地域でも出店が可能なフォーマットを確立しています。また、売場の装飾は手が込んでおり季節感を演出するほか、手書きのPOPが多く従業員さんの工夫が感じられました。