5/31閉店 ピーコックストア自由が丘店
- 2021/06/01
- 21:48
東京都目黒区自由が丘。
東急東横線、大井町線の自由が丘駅から徒歩3分程度のところに、ピーコックストア自由が丘店はあります。
こちらの店舗は2021年5月31日をもって営業を終了致しました。
閉店前日に訪れた際の様子をご紹介いたします。
店舗外観。
1968年に大丸傘下のスーパー「大丸ピーコック」として開業。

地上4階、地下1階と5フロアの売場を持ち、かつては全フロア直営で総合スーパー業態として運営されていました。
2009年にはユニクロをテナントとして導入。閉店に伴い先行して撤退し、移転オープンしています。

52年間この地で営業を続けてきました。

戦前には「自由が丘学園」のちの「トモエ学園」がありましたが、空襲で焼失。跡地に店舗が建てられました。

青山店の時にもありましたが、お客様からのメッセージを書き込むコーナーを設置。
メッセージで埋まるとエスカレーターの壁などに移し、新しい紙を用意するといった感じです。

メッセージというか似顔絵が多いですね。

オープン当初の写真なども展示されていました。
閉店の原因は建物の老朽化の為、2年後の再出店を計画しています。

地下1階、青果売場。6年前に訪れた際とあまり変わっていない雰囲気の売場。
スポット照明は導入されていますが、公式ホームページでも謳っている「高品質スーパーマーケット」とは言い難い売場だと感じました。品揃えに関しては閉店直前ということで絞り込みもあると思うので割愛。

地下1階に生鮮3品、和日配、加工食品を配置。

全品20%引きなどと値引きされており、閉店前日の時点でほとんど売り切れていました。

1階の写真はありませんが、惣菜と洋日配、冷凍食品の他酒売場も広めに取られています。
レジは狭いスペースを活用し2台を連なるよう配置するなど9台を確保。
周辺の人口に対して普段使いのスーパーは少なく、特に夕方ピークは混雑していたと思われます。
この日も値引き商品を大量購入する方などでレジは混雑していました。
量り売りの惣菜専門店を入居させるなど、大丸時代の百貨店らしい部分も残っています。
2階はアスビー(イオン傘下)の靴売りつくし会場。元々ユニクロだったフロアです。

3階も元ユニクロのフロア。
こちらではダイエーやイトーヨーカドーが閉店する際に出店することも多い衣料品や宝飾品の販売業者が出店。
フロアの一角にカフェが設置されるなど百貨店らしい店舗づくりも見られました。

4階は衣料品、日用品、生活家電など住まいの品のフロア。
商品が少なくなり、売場は大幅に縮小されていました。日用消耗品なども値引き。

ピーコックストアはこの自由が丘店の他にも都内立地で2フロア以上の店を多く持っています。
元々は直営で衣料品や住まいの品を揃えていましたが、カテゴリーキラーの進出やネット通販の発達に伴い、不採算部門と化していきました。多くの店舗では100円ショップや衣料品専門店をテナントとして導入、1階の食料品売場のみ残す改装を行い、ピーコックストアで衣料品、住まいの品が購入出来る店舗は少なくなりました。一方で自由が丘店はユニクロを導入しつつ、4階の直営フロアは営業を続けてきました。

2021年6月現在、ピーコックストアを運営するイオンマーケット株式会社は東京、神奈川、千葉に37店舗を展開しています。イオンが2013年にJフロントリテイリングから買収して以降、2014年には名古屋地区の店舗をマックスバリュ中部へ譲渡、2016年には関西地区の店舗を光洋に譲渡し、首都圏に注力してきました。2012年2月期の店舗数82、売上高1126億円から大きく規模が縮小し、店舗数は半減、売上は2020年2月期に406億円にまで落ち込みましたが、2021年2月期にはコロナの影響もあり468億円にまで伸長。当期純利益は赤字であるものの、営業利益と経常利益は黒字転換を達成しています。
今回閉店した自由が丘店は、2年後の2023年に再出店が予定されています。52年という長い期間営業してきた「ピーコック」という屋号を残すのか、イオンスタイルなどイオン色の強いスーパーとなるのか、注目されます。隣の駐車場も含めての再開発なのでそれなりの面積を確保出来ていますが、少なくとも現在のような多層階の総合スーパー業態となることは無いでしょう。
東急東横線、大井町線の自由が丘駅から徒歩3分程度のところに、ピーコックストア自由が丘店はあります。
こちらの店舗は2021年5月31日をもって営業を終了致しました。
閉店前日に訪れた際の様子をご紹介いたします。
店舗外観。
1968年に大丸傘下のスーパー「大丸ピーコック」として開業。

地上4階、地下1階と5フロアの売場を持ち、かつては全フロア直営で総合スーパー業態として運営されていました。
2009年にはユニクロをテナントとして導入。閉店に伴い先行して撤退し、移転オープンしています。

52年間この地で営業を続けてきました。

戦前には「自由が丘学園」のちの「トモエ学園」がありましたが、空襲で焼失。跡地に店舗が建てられました。

青山店の時にもありましたが、お客様からのメッセージを書き込むコーナーを設置。
メッセージで埋まるとエスカレーターの壁などに移し、新しい紙を用意するといった感じです。

メッセージというか似顔絵が多いですね。

オープン当初の写真なども展示されていました。
閉店の原因は建物の老朽化の為、2年後の再出店を計画しています。

地下1階、青果売場。6年前に訪れた際とあまり変わっていない雰囲気の売場。
スポット照明は導入されていますが、公式ホームページでも謳っている「高品質スーパーマーケット」とは言い難い売場だと感じました。品揃えに関しては閉店直前ということで絞り込みもあると思うので割愛。

地下1階に生鮮3品、和日配、加工食品を配置。

全品20%引きなどと値引きされており、閉店前日の時点でほとんど売り切れていました。

1階の写真はありませんが、惣菜と洋日配、冷凍食品の他酒売場も広めに取られています。
レジは狭いスペースを活用し2台を連なるよう配置するなど9台を確保。
周辺の人口に対して普段使いのスーパーは少なく、特に夕方ピークは混雑していたと思われます。
この日も値引き商品を大量購入する方などでレジは混雑していました。
量り売りの惣菜専門店を入居させるなど、大丸時代の百貨店らしい部分も残っています。
2階はアスビー(イオン傘下)の靴売りつくし会場。元々ユニクロだったフロアです。

3階も元ユニクロのフロア。
こちらではダイエーやイトーヨーカドーが閉店する際に出店することも多い衣料品や宝飾品の販売業者が出店。
フロアの一角にカフェが設置されるなど百貨店らしい店舗づくりも見られました。

4階は衣料品、日用品、生活家電など住まいの品のフロア。
商品が少なくなり、売場は大幅に縮小されていました。日用消耗品なども値引き。

ピーコックストアはこの自由が丘店の他にも都内立地で2フロア以上の店を多く持っています。
元々は直営で衣料品や住まいの品を揃えていましたが、カテゴリーキラーの進出やネット通販の発達に伴い、不採算部門と化していきました。多くの店舗では100円ショップや衣料品専門店をテナントとして導入、1階の食料品売場のみ残す改装を行い、ピーコックストアで衣料品、住まいの品が購入出来る店舗は少なくなりました。一方で自由が丘店はユニクロを導入しつつ、4階の直営フロアは営業を続けてきました。

2021年6月現在、ピーコックストアを運営するイオンマーケット株式会社は東京、神奈川、千葉に37店舗を展開しています。イオンが2013年にJフロントリテイリングから買収して以降、2014年には名古屋地区の店舗をマックスバリュ中部へ譲渡、2016年には関西地区の店舗を光洋に譲渡し、首都圏に注力してきました。2012年2月期の店舗数82、売上高1126億円から大きく規模が縮小し、店舗数は半減、売上は2020年2月期に406億円にまで落ち込みましたが、2021年2月期にはコロナの影響もあり468億円にまで伸長。当期純利益は赤字であるものの、営業利益と経常利益は黒字転換を達成しています。
今回閉店した自由が丘店は、2年後の2023年に再出店が予定されています。52年という長い期間営業してきた「ピーコック」という屋号を残すのか、イオンスタイルなどイオン色の強いスーパーとなるのか、注目されます。隣の駐車場も含めての再開発なのでそれなりの面積を確保出来ていますが、少なくとも現在のような多層階の総合スーパー業態となることは無いでしょう。