スズラン百貨店高崎店
- 2023/12/12
- 22:07
群馬県高崎市。
JR高崎駅から徒歩13分程度のところに、スズラン百貨店高崎店はあります。
こちらの店舗は2024年1月31日をもって現店舗での営業を終了し、同年春に新店舗へ移転する予定となっています。
店舗外観。1968年11月15日に開業。
別角度から。
店舗裏手はかつて平面駐車場でしたが、現在新店舗が建設中です。なお現在の店舗は取り壊され、跡地にはマンションが建設される予定となっています。
隣接して10階建ての駐車場ビルが立地。
店舗側面に駐輪スペースがあります。
大規模小売店舗表示板。
店舗移転に向けた広告「ありがとう そして これからも」
エレベーターにもイルミネーションが設置されていました。
店内階段。
7階の屋上遊園地は開放されていますが、以前は立ち入れた9階部分の屋上は閉鎖されていました。
フロアガイド。
本館の地下1階と4階で駐車場と接続しています。
地下の連絡通路。
4階連絡通路には動く歩道が設置されています。
地下1階から見ていきます。地下フロアガイド。
青果は九州屋が担当。
鮮魚は北辰が担当します。
和洋菓子などの銘品コーナー。
集中レジ方式で7台のレジが並びます。
上層階ではなく、地下2階が催事場となっており、訪れた際はお歳暮承り会場となっていました。
1階正面入口。
靴コーナー。
服飾雑貨コーナー。
2階婦人服売場。百貨店に加えショッピングセンターにも多く出店する「SHOO・LA・RUE」も入居。
3階婦人服売場。
3階で営業する「フルーツパーラーサンエイ」
4階婦人服売場。
訪れた際は休業日でしたが、4階で営業するイタリアンレストラン「ボンジョルノ」
5階紳士服売場。
6階リビング用品フロア。
売りつくしセールも開催されていました。
2箇所あるうち1箇所のエスカレーターは6階止まりです。
7階子供服売場。
2018年に訪れた際には見逃していたのですが、小さな屋上遊園地もあります。
遊具が並びます。
休止中の遊具もありました。
屋上神社。
屋内にもキッズスペースを設けます。
8階はレストランフロアですが、既に営業を終了しています。
シャッターの向こうはエスカレーターです。
かつての平面駐車場部分に建設が進む新店舗。苦境に立たされている地方百貨店が、新築の店舗を開業させることは極めて異例です。
スズラン百貨店高崎店 店舗概要
開業: 1968年11月15日
売場面積: 20233㎡(高崎市中心市街地活性化基本計画より)
営業時間: 午前10時~午後7時
住所: 群馬県高崎市宮元町13-1
駐車場: 479台(1,000円以上お買上最長2時間無料、10,000円以上お買上最長3時間無料、30,000円以上お買上最長4時間無料)
HP:https://www.suzuran-dpt.co.jp/store/takasaki/takasaki.php
2024年1月31日をもって現店舗での営業を終了すると発表したスズラン百貨店高崎店を訪れました。スズランは1952年前橋市で衣料品店として創業。1968年に高崎店を開設して百貨店業へ進出しました。スズラン百貨店は高崎店・前橋店合算の売上高のみ公表していますが、近年の売上高推移は以下のようになっています(日経MJより)。
2015年度 205億3300万円
2016年度 189億9300万円
2017年度 183億3600万円
2018年度 164億6700万円
2019年度 152億0500万円
2020年度 123億9400万円
2021年度 106億7800万円
2022年度 105億6300万円
百貨店各社の売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴って2020年度は前年比で27.2%減少し、スズランも18.5%の減収と落ち込みました。一方で行動制限の緩和もあり、各社の総売上高は2021年度に11.5%増収、2022年度は15.5%増収と伸長。都市部を中心にコロナ禍前を上回る売上高を叩き出す店舗も出ている中、地方百貨店の業績回復は遅れている傾向にあり、スズランも売上を減らし続けています。
現在建物がほぼ完成していますが、以前は平面駐車場があった土地に新店舗が2024年春にオープンする予定です。建物は地下1階から4階ですが、4階には会員制サウナなどの施設(2200㎡)が入居する見通しのため、スズランは4フロアでおよそ8800㎡規模となると推測されます。近年閉店が相次ぐ地方百貨店ですが、こうして新店舗を建設して移転するという事例は非常に珍しく、真新しい店舗での集客に期待がかかります。山梨県の岡島百貨店も複合商業施設ココリ内(4500㎡)で再スタートを切りましたが、かつてイオンなどが出店していた建物にテナントとして入居しています。長崎玉屋の跡地に開業した「新大工町ファンスクエア」の2階は引き続き玉屋が運営しますが、もはや百貨店と呼べるほどの品揃えは提供出来ていません。
今後も地方百貨店にとっては厳しい環境が続き、山形、徳島、島根、岐阜に続き百貨店が消滅する都道府県が増加することが懸念されます。地方百貨店にとっては中心市街地の地盤低下、郊外型ショッピングセンターやネット通販との競合に加え、老朽化した巨大な建物の維持管理費が負担となっているケースも見受けられます。岡島百貨店では移転して3ヵ月が経過した時点で、移転前と客数がほぼ変わっていないという報道がありました。老朽化した店舗を閉鎖しつつも、移転先のコンパクトな売場で地域住民のニーズに応えることが出来れば、今後このような動きが全国で加速していく可能性も考えられます。
JR高崎駅から徒歩13分程度のところに、スズラン百貨店高崎店はあります。
こちらの店舗は2024年1月31日をもって現店舗での営業を終了し、同年春に新店舗へ移転する予定となっています。
店舗外観。1968年11月15日に開業。
別角度から。
店舗裏手はかつて平面駐車場でしたが、現在新店舗が建設中です。なお現在の店舗は取り壊され、跡地にはマンションが建設される予定となっています。
隣接して10階建ての駐車場ビルが立地。
店舗側面に駐輪スペースがあります。
大規模小売店舗表示板。
店舗移転に向けた広告「ありがとう そして これからも」
エレベーターにもイルミネーションが設置されていました。
店内階段。
7階の屋上遊園地は開放されていますが、以前は立ち入れた9階部分の屋上は閉鎖されていました。
フロアガイド。
本館の地下1階と4階で駐車場と接続しています。
地下の連絡通路。
4階連絡通路には動く歩道が設置されています。
地下1階から見ていきます。地下フロアガイド。
青果は九州屋が担当。
鮮魚は北辰が担当します。
和洋菓子などの銘品コーナー。
集中レジ方式で7台のレジが並びます。
上層階ではなく、地下2階が催事場となっており、訪れた際はお歳暮承り会場となっていました。
1階正面入口。
靴コーナー。
服飾雑貨コーナー。
2階婦人服売場。百貨店に加えショッピングセンターにも多く出店する「SHOO・LA・RUE」も入居。
3階婦人服売場。
3階で営業する「フルーツパーラーサンエイ」
4階婦人服売場。
訪れた際は休業日でしたが、4階で営業するイタリアンレストラン「ボンジョルノ」
5階紳士服売場。
6階リビング用品フロア。
売りつくしセールも開催されていました。
2箇所あるうち1箇所のエスカレーターは6階止まりです。
7階子供服売場。
2018年に訪れた際には見逃していたのですが、小さな屋上遊園地もあります。
遊具が並びます。
休止中の遊具もありました。
屋上神社。
屋内にもキッズスペースを設けます。
8階はレストランフロアですが、既に営業を終了しています。
シャッターの向こうはエスカレーターです。
かつての平面駐車場部分に建設が進む新店舗。苦境に立たされている地方百貨店が、新築の店舗を開業させることは極めて異例です。
スズラン百貨店高崎店 店舗概要
開業: 1968年11月15日
売場面積: 20233㎡(高崎市中心市街地活性化基本計画より)
営業時間: 午前10時~午後7時
住所: 群馬県高崎市宮元町13-1
駐車場: 479台(1,000円以上お買上最長2時間無料、10,000円以上お買上最長3時間無料、30,000円以上お買上最長4時間無料)
HP:https://www.suzuran-dpt.co.jp/store/takasaki/takasaki.php
2024年1月31日をもって現店舗での営業を終了すると発表したスズラン百貨店高崎店を訪れました。スズランは1952年前橋市で衣料品店として創業。1968年に高崎店を開設して百貨店業へ進出しました。スズラン百貨店は高崎店・前橋店合算の売上高のみ公表していますが、近年の売上高推移は以下のようになっています(日経MJより)。
2015年度 205億3300万円
2016年度 189億9300万円
2017年度 183億3600万円
2018年度 164億6700万円
2019年度 152億0500万円
2020年度 123億9400万円
2021年度 106億7800万円
2022年度 105億6300万円
百貨店各社の売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴って2020年度は前年比で27.2%減少し、スズランも18.5%の減収と落ち込みました。一方で行動制限の緩和もあり、各社の総売上高は2021年度に11.5%増収、2022年度は15.5%増収と伸長。都市部を中心にコロナ禍前を上回る売上高を叩き出す店舗も出ている中、地方百貨店の業績回復は遅れている傾向にあり、スズランも売上を減らし続けています。
現在建物がほぼ完成していますが、以前は平面駐車場があった土地に新店舗が2024年春にオープンする予定です。建物は地下1階から4階ですが、4階には会員制サウナなどの施設(2200㎡)が入居する見通しのため、スズランは4フロアでおよそ8800㎡規模となると推測されます。近年閉店が相次ぐ地方百貨店ですが、こうして新店舗を建設して移転するという事例は非常に珍しく、真新しい店舗での集客に期待がかかります。山梨県の岡島百貨店も複合商業施設ココリ内(4500㎡)で再スタートを切りましたが、かつてイオンなどが出店していた建物にテナントとして入居しています。長崎玉屋の跡地に開業した「新大工町ファンスクエア」の2階は引き続き玉屋が運営しますが、もはや百貨店と呼べるほどの品揃えは提供出来ていません。
今後も地方百貨店にとっては厳しい環境が続き、山形、徳島、島根、岐阜に続き百貨店が消滅する都道府県が増加することが懸念されます。地方百貨店にとっては中心市街地の地盤低下、郊外型ショッピングセンターやネット通販との競合に加え、老朽化した巨大な建物の維持管理費が負担となっているケースも見受けられます。岡島百貨店では移転して3ヵ月が経過した時点で、移転前と客数がほぼ変わっていないという報道がありました。老朽化した店舗を閉鎖しつつも、移転先のコンパクトな売場で地域住民のニーズに応えることが出来れば、今後このような動きが全国で加速していく可能性も考えられます。