埼玉県東松山市。
東武東上線の東松山駅から徒歩6分程度のところに、丸広百貨店東松山店はあります。
店舗外観。
隣接して平面無料駐車場も確保。
正面入口。
屋上広告塔。
店舗側面。
裏手には立体駐車場も備えています。
大規模小売店舗表示板。
フロアガイド。
駐車場の屋上。
店舗へのスロープ。
他のフロアでもこのような通路を通ります。
店内階段。
大型店舗らしいシンメトリーな構造の階段もあります。
お手洗いは踊り場に設置。
屋上は閉鎖されています。
エスカレーターは1人用です。
地下食料品フロアから見ていきます。地下はセルフサービス方式のスーパーマーケットとして展開されています。
青果売場。
旬の果物や野菜が丁寧に陳列されています。
東松山産の野菜も販売。
「丸広近郊野菜」と称した地場野菜コーナーも展開。
鮮魚売場。
東京都杉並区が拠点の東信水産が担当。
品質にこだわった高鮮度の刺身が並びます。
握り寿司も贅沢なラインナップ。
直営の精肉売場。
埼玉県日高市に本社がある「サイボク」の豚肉を大きく展開。
惣菜売場。
先ほど精肉部門で販売されていたサイボクのゴールデンポークを使用した生姜焼き弁当を販売。
「アール・エフ・ワン」の惣菜をコーナー展開。
充実の中華惣菜。
現在惣菜系のテナントではとんかつ和幸が営業していますが、区画としては他にもテナントがあったようです。
ブーランジュベーグのベーカリーコーナー。
加工食品売場。
ドレッシングコーナー。電子棚札を導入しています。
有機野菜やオーガニック食品など健康志向に応える品揃えを拡充。
クラフトビールも充実。
川越に本社を置く協同商事のコエドビールなどラインナップします。
和洋菓子などの銘品コーナーは1階に設置。ただし各コーナーに従業員がいる訳ではなく、集中レジで欲しい商品を申し出るという方式となっています。
諸国銘菓のコーナー。
1階正面入口。
1階婦人服売場。
化粧品ブランドも導入。
服飾雑貨コーナー。
2階婦人服売場。
3階紳士服売場。
子供服売場。
子供玩具コーナー。
小さなゲームコーナー。
3階の一角には100円ショップ「ワッツ」も入居。百貨店に100円ショップというのは近年増えつつありますが、こちらの店舗はその中でも異例のレジ流し方式となっており、丸広百貨店側が会計を担当します。
4階家具・インテリア売場。
催事場ではお歳暮ギフトセンターが設置されていました。
5階は書店「丸善」のフロア。
レストラン「鳳惠(ふうけい)」
昼時でしたがお客さんの姿は疎らでした。
丸広百貨店東松山店 店舗概要開業: 1954年7月(現在の建物は1970年10月)
店舗面積: 9890㎡(大規模小売店舗立地法届出より)
営業時間: 午前10時~午後7時
住所: 埼玉県東松山市材木町19-30
駐車場: あり(無料)
HP:
https://www.maruhiro.co.jp/shops/top/higashimatsuyama丸広百貨店は1939年10月に創業し、1949年7月に会社を設立しました。現在は川越を拠点に飯能、東松山、入間、上尾、南浦和、アトレマルヒロ店を展開しています。売上高は2021年度実績で384億円。決算公告が閲覧できないため財務状況は不透明ですが、近年では売上が減少傾向にあり、2021年度に早期希望退職を募ったほか2021年4月に日高店、2022年8月に坂戸店を閉鎖するなど規模縮小を進めています。
丸広百貨店が東松山へ進出したのは 1954年7月。1970年10月には現在の建物が完成しています。既に開業から53年が経過し老朽化が著しい物件で、店舗面積もおよそ1万㎡と集客力を発揮できる水準ではありません。3階に100円ショップ「ワッツ」5階に書店「丸善」を誘致するものの、衣料品・住まいの品は直営売場を多く残しています。
地下食料品フロアは百貨店らしい高級品、こだわりの品を拡充しつつ、日常使いの品は百貨店他社にありがちな定価販売ではなく、ある程度競合を意識した値付けを行い、利便性が確保されています。こだわり商品の中でも健康志向に応える品揃えを強化しており、高齢者層を中心に支持を得ている様子です。平日の14時で地下フロアの客数はおよそ30~40人程度と一定の集客があり、客単価も決して低くありません。
生活に比較的余裕のある高齢者をターゲットとした地域密着型の百貨店運営が見受けられましたが、上層階の客入りを見ていると業績としては厳しい印象を受けます。築年数を鑑みると建て替えも検討したい時期ですが、平面駐車場を含めるとまとまった土地を確保しているため、複合的な再開発も期待されます。