葛飾区は東金町。
JR常磐線各駅停車の金町駅から徒歩5分程度のところに、イトーヨーカドー金町店とセブンホームセンター金町店はあります。
イトーヨーカドーについてイトーヨーカドーは、セブン&アイホールディングス傘下の株式会社イトーヨーカ堂が展開する総合スーパーです。東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県を中心に、全国24の都道府県で179店舗を展開しています。2014年2月期の売上高は1兆3120億円、営業利益は112億円。
競合のイオンと違い、従来は郊外型ショッピングセンターの開発に積極的でありませんでしたが、2005年より三井物産と合弁でショッピングセンター「アリオ」の開発へ進出し、2015年3月現在で17店舗が開業。また、2010年より都市型小型スーパー「食品館イトーヨーカドー」の展開を開始し、現在では都内を中心に8店舗を展開しています。
イトーヨーカドー 沿革 ・1920年 吉川敏雄氏が台東区浅草に「羊華堂洋品店」を開業。
・1945年 戦災のため、浅草から北千住へ移転。
・1958年4月 株式会社ヨーカ堂設立。
・1971年3月 社名を(株)イトーヨーカ堂に改称。
・1973年7月 東証第一部へ上場。
・1988年2月 売上高1兆円突破。
・2005年9月 持株会社、(株)セブン&アイアイホールディングス設立。
・2007年5月 プライベートブランド商品「セブンプレミアム」販売開始。
セブンホームセンターについてセブンホームセンターは、イトーヨーカ堂が展開するホームセンターです。2008年11月28日に1号店がイトーヨーカドー金町店の2階に開業しました。2015年3月時点で金町、川口、松戸店を展開。武蔵境店は2015年1月をもって営業を終了しました。
店舗外観

駐車場からの外観。
実はここ、日本でも数少ない屋上に自動車教習所があるスーパーです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
http://portal.nifty.com/koneta05/03/11/01/
屋上広告塔。
大きい割に通りからはまったく見えないので、常磐線に乗っている人向けの広告のようです。

店内フロアガイド。

まず、1階食料品売場を見ていきましょう。
フードマーケット入口。

近郊野菜のコーナーが結構大きく取られています。

青果売場の様子。

きれいに陳列されています。

調理を実演し、献立の提案を行う「クッキングサポート」のコーナーも設置されています。

鮮魚売場。対面販売を実施。

精肉売場。

お惣菜売場。調理場が見えるようになっています。

お惣菜売場ではおでんも販売。

冷凍食品売場。
「冷凍食品が毎日安い」を追求するとありますが、値段は明全品半額時代に比べて高くなった印象。

グロサリー売場。

ひなまつり特設コーナー。とても華やかな感じ。

1階では食料品の他に肌着や化粧品が売られています。
肌着売り場。蛍光灯の配置がおもしろいですね。

イトーヨーカドー系列のファーストフード店「ポッポ」が入居しており、小さいながらフードコートがあります。

1階の一部はセブンホームセンターの自転車売場となっています。

それでは2階へ参りましょう。
新・生・活・創・造

2階ホームセンターのフロアガイド。

キッチン用品売場。

照明、家電売場。

テレビ売場。流れているのはエンドレスで自社CMでした・・・。

白物家電も扱います。

寝具もかなり豊富です。

ネジもホームセンターらしい品揃え。

園芸売場。

作業服なども扱います。

木材を加工してくれるようです。

なぜか300円均一の雑貨コーナーがありました。
イトーヨーカドー金町店・セブンホームセンター金町店 店舗概要開業: 1973年
(セブンホームセンター2008年11月28日)
店舗面積: 8938㎡
営業時間:
イトーヨーカドー 10:00-22:00
セブンホームセンター 10:00-21:00
住所: 東京都葛飾区東金町1-10-8
イトーヨーカドーHP:
http://blog.itoyokado.co.jp/shop/039/ セブンホームセンターHP:
http://blog.itoyokado.co.jp/shop/7hc039/価格調査(2015年2月28日)
<この価格は一部を除き本体価格(税抜き)です>キャベツ 138円
レタス 158円
きゅうり1本 55円
トマト(L玉、1つ) 129円
なす5本 198円
りんご1個 138円
国産牛切り落とし100g 429円(税込)
国産豚バラ肉100g 203円(税込)
国産鶏もも肉100g 105円(税込)
まぐろ100g 348円(税込)
日清フラワー小麦粉1kg 218円
味の素キャノーラ油1L 218円
キューピーマヨネーズ450g 258円
マルちゃん正麺 398円
コカ・コーラ1.5L 161円(品切れ)
ほろよい 100~103円
スーパードライ350ml6本 1025円
卵10個 202円
小アイス 93円
箱アイス 品揃え少ない
冷凍食品 4~5割引き
雪印コーヒー1L 141円
明治おいしい牛乳1L 237円
ブランド米5kg 1104円
おかめ納豆極小粒3パック 91円
明治ブルガリアヨーグルト450g 118円
ヤマサ昆布つゆ1L 285円
ミツカン味ぽん360ml 227円
はごろもシーチキン 70g×5缶 554円
カルビーポテチ60g 75円
カルビーじゃがりこ 138円
シャウエッセン 2袋 398円
ハウスバーモントカレー230g 238円
パスコ超熟6枚 147円
< 店内の様子 >
時間帯: 11時~13時頃
お客さん: やや多い
通路: やや広い
雰囲気: 明るい
客層: 家族連れ、主婦多い
買い物内容: 生鮮、日配、惣菜中心に多め
店内BGM: 有線放送、英語の歌、ひなまつり、HELP!(ビートルズ)
レジ: 10台(7台稼働中)
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: セブンプレミアム
開業時ニュースリリース:
https://www.7andi.com/dbps_data/_template_/_user_/_SITE_/localhost/_res/company/news/pdf/2008/20081120_2.pdf#search='%E3%82%BB%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E9%87%91%E7%94%BA+%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9'金町駅から徒歩5分程度のところにある、屋上が自動車教習所になっているという全国でも珍しい店舗です。2008年に2階の衣料品売場を改装してセブンホームセンターを開業したことが話題になりました。まずは、普段通り食料品売場について書かせていただきます。
食料品売場は最低限の改装は施されていますが、どことなく古い雰囲気がします。売場も最近のイトーヨーカドーと比べて狭く、通路幅も若干狭いようです。
生鮮品は、イトーヨーカドーらしい充実した品揃えで、陳列も上手。青果売場では近郊野菜を販売するなど、高品質なものを多く扱っています。鮮魚売場では対面販売を実施しており、まるまる一匹の魚も販売しているほか、お刺身も豊富な品揃えです。鮮魚、精肉売場では、主な顧客であるファミリー層のために大容量パックの商品が多く見られました。ただ、イトーヨーカドーはどの店舗もそうなのですが、お酒の品揃えが悪いです。お惣菜も、他店では入居している場合が多いお惣菜専門店が無く、イマイチに感じます。
従来のイトーヨーカドーでは、キユーピーマヨネーズは600gなどの大きなサイズかハーフや小さいサイズしか扱っておらず、代わりにセブンプレミアムの500gのものが置かれていました。しかし、今回訪れると売場にはキユーピーの450gが置いてあり、横に「新商品」とPOPが貼ってありました。PBと同じサイズのNBが欲しいというお客の声があったのだと思われます。PB以外の選択肢を仕入れた事は大変評価できますが、この商品自体は「新商品」ではありませんよ・・・。
売場では、飲料のコカ・コーラ、ポン酢の味ポン、油のキャノーラ油、冷凍食品の味の素ギョーザという風に、いわゆる売れ筋商品の品切れ、品出し不足が見受けられました。現在品出し中でしたが、稼ぎ時の週末には品切れが発生しないように、平日昼の内に品出ししておきましょう。一方、お客さんが商品の場所を訪ねているところをよく見かけたのですが、店員さんが丁寧に売場まで案内されており、好印象。
それでは2階、セブンホームセンターの感想です。
フロアガイドを見ても分かる通り、日用品などが中心で、特に文具品、キッチン用品はかなり充実しています。自転車も総合スーパーと比べると幅広い品揃えとなっています。一方で、木材やネジ、工具など一通りのDIY用品が揃うものの、本格的ホームセンターとは到底言えない品揃えです。家電やペット用品、園芸用品も、ホームセンターというよりは大きめの西友の上層階にありがちなラインナップです。
おそらく出店の際に参考にしたのは、同じく首都圏の都市部に展開するオリンピックやスーパーバリューといった企業では無いでしょうか。両社とも食品スーパーとホームセンターが融合した店舗を展開しているのですが、品揃えは郊外のホームセンターとは若干異なり、日用品や自転車が中心となっています。
ニュースリリースを見ると、従来よりも社員を減らしてパート比率を向上とありますが、専門性が求められるホームセンターでその対応は大丈夫なのでしょうか。商品の場所を尋ねられても商品名が理解できないという事態も考えられます。一方、係員呼び出しボタンが店内各所に14台設置されており、店内放送で呼んだことと到着したことが流れており、きちんと運用されていることが確認できました。
赤字だった衣料品売場を潰してオープンしたセブンホームセンターですが、利益を出せているかは微妙なところだと思います。だからこそ武蔵境店も閉店したのでしょう。大手のDCMホールディングスやカインズなどは自社PBを多く持ち、安売りで多くのお客さんを集めています。しかし、3~4店舗のホームセンターで安売りをすることはまず不可能で、どうしても「品揃え」で勝負しなくてはなりません。武蔵境を含め4店舗とも郊外に立地しており、本格的ホームセンターも競合することになるので、あまり広くない売場でかなりの差別化が必要になるでしょう。
実は、セブンホームセンター金町店の売場構成は開業時とは大きく変更されています。
以前のフロアガイド:
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20081202/1021476/?SS=expand-life&FD=1837957374(日経トレンディ)
当時と比べてペット用品や園芸用品、DIY用品が縮小され、文房具やキッチン用品が拡大されています。イトーヨーカドーが出した「差別化」とは、もはやホームセンターではなく、ロフトや京王アートマンのような日用雑貨店の品揃えを目指すというものだと考えられます。
休日だけあって食料品売場は非常に賑わっていました。2階ホームセンターもなかなかのお客さんがおり、レジには行列が出来るほどでした。しかし、19時頃にまた訪れると、両フロアとも昼間と比べて明らかにお客さんが減少していました。駅前の東急ストア、マルエツのお客さんが昼と夜で変わらなかったことを考えると、やはり徒歩3~5分とはいえ駅から遠い事が大きいようです。