東京都府中市。
京王線府中駅からすぐのところにある複合商業施設ル・シーニュの地下1階に、京王ストア府中店はあります。
店舗外観。
自社以外の商業施設に出店すること自体、京王ストアとしては異例です。たいていは京王リトナードや京王SCの中にありますね。

ちなみに旧店舗の外観。

こちらに詳細の記事がありますのでご参照ください。
旧京王ストア府中店の記事→
http://keiosuper.blog.fc2.com/blog-entry-18.html青果売場正面。木目調の床と、スポット照明で上質感を演出。

進物用の箱入りフルーツやカットフルーツも充実。

2000円を超える巨峰をこれだけのフェイス数で展開できるとは凄い自信ですね。

京野菜も販売。

和日配売場。お皿を用いた陳列や、商品説明のPOPなども好印象。

青果売場に続く加工食品売場。

野菜と和えたり、炒めたりする調味料を青果売場近くに配置するのは良い取り組みだと思います。

続く鮮魚売場では対面販売を実施。
棚上に関連陳列をするケースは多いですが、棚下に醤油やわさびを大量に陳列するのは面白いですね。

お刺身は単身者向けなようでイマイチ。

お寿司は重箱のようなパックに入っています。海鮮丼も充実。

精肉売場前の通路。

精肉売場。塊のお肉も並べています。ステーキ用の塩胡椒など関連陳列も積極的に展開。

精肉も店内加工を実施。ラム肉のコーナー。

京王ストア以外ではあまり見かけない、東京産の豚肉「TOKYO X」を扱います。

ローマイヤや滝沢ハムのハンバーグも販売。

華やかな装飾、関連陳列が素晴らしいローストビーフ売場。

合鴨スモークなど珍しいおつまみも扱います。

幅広い品揃えの生ハムコーナー。

惣菜売場。

揚げ物は定番品が中心。

種類豊富なベーカリー。

リカー売場。

飾りつけが素敵ですね。

スパークリングワインも冷やして提供。

冷凍食品コーナー。

珍しい和菓子も扱います。

加工食品でもこだわった品揃えが見られました。

京王プラザホテルの菓子も販売。

あごだしのコーナー。
京王ストア府中店 店舗概要開業: 2017年7月14日
店舗面積: 1406㎡
営業時間: 10:00~23:30
住所: 東京都府中市宮町1丁目100番
駐車場: あり
HP:
http://www.keiostore.co.jp/business/store59.html店内・売場の様子時間帯: 14時頃
客数: やや多い
客層: 家族連れ、高齢者単身中心
買い物内容: 生鮮、日配中心やや少なめ
売場の雰囲気: 上質感
品出し・前出し: やや良い
クリンリネス: やや悪い
接客対応: 良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内
鮮魚加工者: 自社店内
食品レジ: 7台(6台稼働中)(うちセミセルフ4台)
セルフレジ: 無し
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: あり
プライベートブランド: Vマークバリュープラス(八社会)
価格調査(2017年8月24日) <この価格は全て本体価格(税抜き)です>
キャベツ 248円
レタス 198円
きゅうり1本 78円
トマト(L玉、1つ) 198円
なす5本 198円
スイカ 1/6カット 498円
国産牛小間切れ肉100g 340円
国産豚バラ肉100g 182円
国産鶏もも肉100g 128円
味の素冷凍ギョーザ 400円
日清フラワー小麦粉 1kg 248円
日清キャノーラ油1L 475円
キューピーマヨネーズ450g 238円
マルちゃん正麺 515円
コカ・コーラ1.5L 168円
ほろよい 113円
スーパードライ350ml 6本 1208円
卵10個 168円
井村屋あずきバーボックス 288円
明治エッセルスーパーカップ 88円
雪印コーヒー1L 138円
明治おいしい牛乳1L 248円
単一銘柄米5kg 1780円
おかめ納豆極小粒3パック 68円
明治ブルガリアヨーグルト450g 158円
ネスカフェゴールドブレンド 135g 698円
ミツカン味ぽん360ml 198円
はごろもシーチキン 4缶 378円
カルビーポテチ60g 88円
カルビーじゃがりこ 98円
シャウエッセン 2袋 553円
ハウスバーモントカレー230g 198円
パスコ超熟6枚 188円
店舗見学の感想府中駅前に新たに開業した複合商業施設「ル・シーニュ」。その地下1階に京王ストアが移転拡大オープンしました。元々は京王府中SCの1階にありましたが、売場面積が600平米ほどと狭く、動線も悪かったためこちらへ移ったようです。移転したり改装する際にはキッチンコートへ転換する場合が多いのですが、今回は「京王ストア」で勝負してきました。レジは通常レジを残しつつセミセルフレジを導入。商品登録は店員が行い、クレジットカード支払いも店員が操作、現金支払いのみお客さんが会計します。
入口から青果、鮮魚、精肉、惣菜と続きます。地下ということもあり、変な所に柱があるのが難点ですね。青果売場では進物用の果物を扱うほか、高級なフルーツが多く並んでいます。野菜についても希少な東京都産の野菜を揃え、チコリなど珍しい野菜や京野菜も展開。青果売場付近にドレッシングやマヨネーズを配置するのは最近のスーパーではよく行われている事ですが、調味料やカレーまで持ってくるのは珍しいです。しかしお客さんにとっては少し分かりづらいかも知れないですね。和日配売場ではお皿を使った陳列を実施。京王ストアは普段から客層が高いせいか、他店でも和日配に力を入れていると感じます。
鮮魚売場は対面販売ですが、他社が実施しているものとは違って調理場のガラスが無いため、直接調理風景を見られるのは魅力的です。お刺身の品揃えはあまり良くありませんが、鮮魚コーナーで展開するお寿司は1パック1000円の高級品で、各種海鮮丼も取り揃えるなどこだわりが感じられました。
精肉売場では上州牛のステーキ肉やラム肉、上質なすき焼き用肉を取り揃えるほか、豚肉ではTOKYO X(東京エックス)や三沢こだわりポークを販売するなど上質志向の品揃えです。生ハムも1パック2000円するものまで多種多様に揃えるほか、合鴨スモークなど扱い、おつまみ需要にも対応。
加工食品売場においても各所でこだわりの品、高級品を取り揃えています。プライスカードに説明も添えられてあって、試してみたくなる売場づくりが出来ています。一方で加工食品に限らず全体的に価格が高く、定番商品でも定価販売の品物があるなどやる気が感じられない一面も。惣菜売場では定番の揚げ物、天ぷらバイキングのほか、広島風お好み焼きなど凝った商品も販売。グリル料理も充実しています。ベーカリーコーナーは100円均一で豊富な種類の菓子パンをラインナップ。イートインコーナーも少ないながら設置されています。
商品の品揃え、ディスプレイ、売場装飾のどれも上質感があり、素晴らしい売場づくり、商品政策が実施できていると思います。今までの京王ストアからは考えられないお店で、正直驚きました。品揃えというのは地域性があるので全店統一というのは難しいと思いますが、ディスプレイ方法や関連陳列の見せ方を他店で真似できると良いですね。
平日の昼間にしてはお客さんで賑わっており、競合のさくら市場館(フォーリス地下)や伊勢丹地下よりもお客さんが多い印象です。通常の京王ストアよりもかなり高級志向な品揃えですが、移転前よりもお客さんの支持を得られているようです。しかし開業1か月にして床は少し汚れており、髪の毛が落ちている事が多いなど清掃を怠っている様子。せっかく高級感ある売場で営業しているのですから、接客やクリンリネスにも力を入れてはどうでしょうか。